孤独の歌声

2004年8月18日 読書
ISBN:4101457115 文庫 天童 荒太 新潮社 1997/02 ¥580

今日は久々にブックレビューを。
今回の本は夏休みに入ってから遊びにいくときとかに読んでた1冊。
今日の夏期講習の帰りの電車で読み終わりました。

この話は主に3人の人間にスポットが当てられています。
でもその3人のうちの誰が主人公だとは明記されていません。
場面が変わるごとに話の中心になる人物が変わるので「この先はどうなるんだよ!?」みたいな感じにどんどん引き込まれていきましたね。
この3人の行動が別々に書かれているけどそれが最後には繋がっていく。
その過程がとても面白かったですね。
また、この3人のうちの2人が接触することは何回もあるんだけど3人が同時に同じ場所に出くわすシーンは最後の1回だけ。
にも関わらずちゃんと話は繋がってるんですね。
この展開の運びの上手さは脱帽でした。

この3人というのは「ある凶悪事件を追う刑事」と「その犯人」、それとその凶悪事件とは別の事件でその刑事と出会うことになる「ミュージシャン志望の若者」ので、3人がそれぞれに悲しい過去を持ってる。
それ故に犯人は人とのふれあいを、他の2人は1人であることを求めている。
その過去が明らかになっていくと共に彼らがなぜそれを求めているのかが分かってきます。

と、あんまりネタバレするのもアレなので(もう十分ネタバレな気もするけど)
内容に関してはこのくらいにしておきますか。
まー例によってよく分からん感じなのでもっと詳しく(分かりやすく)知りたい人は他のレビューサイトなりなんなり探してください。

とにかくすごく面白い話だとは思います。
本当の意味での孤独、孤独であることの重要性みたいなのも考えさせられますよ。
なぜかは読んでのお楽しみ♪
なので夏休み暇してる人、優雅に読書でもいかがですか?
え、暑くてそんんなことできないって?
もっともなご意見です(笑

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