Video Game ナムコ 2005/12/15 ¥7,140

突然ですがいい加減2007年にプレイしたゲームのレビューをしようと思います。
今年に入って既に2本はプレイしているのがレビューできないからね。

というわけで2007年にプレイしていたゲーム1作目はコレ。
テイルズシリーズ10周年記念作品、「テイルズオブジアビス」です。
プレイしていたのは去年の夏休みから秋にかけて。
ちなみに僕が買ったのはThe best版ですけどね。
テイルズシリーズはシンフォニアをやって以来しばらく未プレイでした。
リバース、レジェンディアには正直あまり魅力を感じなかったからね。

とりあえず自分の中ではテイルズ史上最高傑作だと思います。
ストーリー、キャラクター、戦闘、音楽等すべての面で優秀です。
ではさっそくレビューしていきましょう。

「テイルズオブジアビス」
プレイ期間:2007年7月〜10月上旬
1週目クリアタイム:約72時間
自分的総合評価:93点くらい?w
一言:ルークが改心するまで耐えれれば間違いなく名作と思えるハズ。

では、続いて各項目ごとに。以下ネタバレ注意!






その1:ストーリー
序盤のルークのアホさに耐えれれば間違いなく良いです。
アビスのストーリーが素晴らしい何よりの理由は、
”ちゃんと6人のストーリーになっている”という点です。
テイルズのストーリーってどうしても最初の4人くらいが軸でストーリーが展開し、
後から仲間になったキャラは結局オマケ扱いな気がしてしまうんです。
例えばエターニアのチャットやフォッグ、シンフォニアのリーガル&プレセアのように。

しかしアビスでは最後に仲間になるナタリアもしっかりストーリーに絡んでます。
要所要所でキャラクターが抜けたりパーティを分割したりと、
プレイヤーにも積極的に6人全員を戦闘などでも使うようにしてるのも良いですね。
また、脇役、特に敵キャラの描写もしっかりしているのも良かったですね。
敵の六神将と味方キャラにそれぞれの因縁があるのも
ストーリーの奥深さを出すのに一役買ってると思います。
ルークとアッシュ、ティアとリグレット、ジェイドとディスト、
ナタリアとラルゴ、アニスとアリエッタ、イオンとシンク。
ガイは同じホド出身者同士ということでヴァンがここには当てはまると解釈します。
六神将のそれぞれもそれぞれに想いがありヴァンについていて、
それをうやむやにせずそれぞれの信念を通しているのも良い部分です。

また、泣かせるシーンもいくつもありますね。
最後のエルドラントでのルークとアッシュの1対1での決闘とか、
ガイがルークを迎えに行くためにアッシュの元から離れるシーン、
イオンがティアの瘴気を受け取り息を引き取るシーンなどなど。
でも何より僕が1番グッっときたのはバチカルから脱出するシーンですね。
偽者疑惑をかけられてルークとナタリアが処刑されそうになる時に颯爽と現れるアッシュ、
そしてルーク達に迫る兵士を押しのけるバチカルの住民たち。
あそこは本当にやってて涙が出てきたシーンでした。

全体の世界観もきちんと作られているし、引き込まれますね。

その2:キャラクター
本当に皆いい味出しまくってます。味方も敵も。
それぞれのキャラクターに対し現在だけでなく、
その人格に至った過去の描写が細かくあるのが魅力を作っているのでしょう。
また、今までのテイルズにはないほどに脇役キャラも充実してます。
戦闘には参加しないものの一行に同行しているイオンやマルクトの王ピオニー、
マスコット的な位置づけのミュウやある意味重大な存在であるネビリムなどなど。
複雑に絡み合う人間関係がリアルに感じられて良いですね。

個人的には中でもガイが特に好きですね。
それとアニスの存在感は色んな意味で大きすぎでしたw

ちなみに「女キャラがみんなツンデレ」とか書いてるレビューをいくつか見ましたが、
このゲームどう見ても1番のツンデレキャラはアッシュですよね。

その3:戦闘
フリーランは非常に画期的で良いシステムでした。
シンフォニアをやっていて1番イライラする部分だった、
魔法キャラが端に追いやられてフルボッコされて死ぬことはかなり減らせたからね。
まぁ根っからの魔法キャラはアビスにはいないですけどねw

また、6人全員を用途に応じて操作キャラとして使い分けれるのも良い点でした。
テイルズの戦闘だと原則的に前衛キャラを操作するのがほとんどだと思います。
歴代主人公はみんな剣士系だしね。
基本的にはアビスもルークを操作することが多いだろうけど、
他のキャラも操作キャラにするのに十分なスペックなんです。
特にガイの使い勝手の良さは異常でした。
っつーかルークが扱いにくいんだよなどっちかと言うと。
他の4人も術使うキャラだけど前線でもそれなりに使えるレベルなのもGood。

あと、秘奥義が簡単に出せるのも良かったですね。
やっぱり秘奥義があるだけで戦闘の爽快感はだいぶ違うと思うんですよ。
アビスでは条件さえ満たせばオーバーリミッツになるだけで簡単に出せるから、
ガンガン秘奥義を使っていけるからね。まぁ威力もそれなりなんだけどw
オーバーリミッツゲージがMAXになったキャラを操作して秘奥義を連発
なんて芸当も出来るし色々楽しかったです。
真の意味での秘奥義も2週目以降限定の隠し秘奥義が用意されてるので、
コアなユーザーも満足できるのではないかな?

難易度も程よく、さくさく進められるからストレスはたまりにくい。
ボス戦で全滅すると攻略のアドバイスをくれるのも地味に親切な設計だと思いました。
自分的に厄介だったのが最初のアリエッタ戦、地殻でのシンク戦、
ロニール雪山でのリグレット・アリエッタ・ラルゴ戦辺りでしょうか。
それでも絶対に無理ってレベルではなく、何回かやれば普通に勝程度かと。
一方ラストダンジョンであるエルドラントのボス戦はやや物足りなかったかな。
最後なんだしもう少し強化しても良かったと思う。特にラスボス戦は拍子抜けでした。

その4:音楽
正直半年以上も前なんでそんなには覚えてはないんだけど。。。
主題歌であるBump of Chickenの「カルマ」のアレンジがやばかったのは覚えてる。
このゲームのために作られた曲なだけにマッチしてるし、
随所にピアノアレンジとかが流れてくるからね。
主題歌も立派なゲームの一部となっているのが他のテイルズにはない特徴でしょう。
ただ、全体的な音楽としての印象は正直それほどではないってことなんでしょう。
アビスより前にプレイしたシンフォニアの音楽のほうが印象には残ってますね。

その5:致命的な欠点
それは、読み込みの遅さです。
画面の切り替わりがいちいち遅いです。
これさえなければ本当に完璧な作品だったのに。。。



まとめを少し

上記のポイントをまとめると
○:六人全員のストーリーになっている
○:主人公サイドだけでなく敵キャラ・脇役の描写もしっかりしている
○:戦闘はさくさく進む程よい難易度
○:秘奥義を簡単に出せる
△:ラストダンジョンのボス敵はもう少し強くてもよかったかも
×:読み込みが致命的に遅い

こんなところでしょうか。
テイルズ10周年記念作品の名に恥じない名作だと思います。
最近のゲームって無駄にシステムやグラフィックだけ凝ってて、
中身の伴っていない作品が多くなってきてるけど、
これはそんなことはないですね。中身もしっかり作られています。
長くじっくり遊べるボリュームもあるし、
今回はそこまで触れなかったけどサブイベントややり込み要素も豊富です。
ここ最近では珍しい自信を持って他の人にも勧められる1作です★

ではでは、今日はそんな「テイルズオブジアビス」のレビューでした。

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