文 学 少 女 完 結 !

ということでフラゲは出来ませんでしたが、
無事に発売日には入手できました。
昨日、Re:package購入遠征のときに買ってきました。

せっかく渋谷まで行ったので、
限定キラななせしおりを求めてアニメイトを探したのですが、
数年ぶりの渋谷、見事に道に迷い更には大雨にぶつかってしまい・・・
結局捜索を断念して駅前の普通の本屋さんで買いました。
ということでキラしおりは入手できず_| ̄|○
そもそもアニメイトなんてたぶん2回くらいしか行ったことないし、
場所なんて覚えてないっつーの。
でも今になって、やっぱり欲しくなってきました。ななせのキラしおり・・・(涙)

今日は仕事もないし1日で読み切ると買う前から心に決めてました。
というわけでノンストップで約3時間、一気に読んでしまいました。
なんか文学少女だけは毎回ノンストップで読んでるような気がします。
そういう読み方を意図してしてしまうのだから、本当に最高傑作ですよ。

うん、なんていうか・・・なんて切ない結末なんだろう。
ノンストップで読んではいたんだけどところどころで無性に泣けてきちゃってね。
次のページをしばらくめくれなくなることが多々ありました。
今でも部分的に読み返しただけで、涙が溢れそうになってきます、いやマジで。
ということで以下ネタバレ全開ですのでご注意を。



!以下ネタバレを含む感想です!

全体の結末としては良かったと思うかな。
とにかく切なくて、それでいて心温まる話はまさに「文学少女」でした。
最初の方に出ていた話やキャラクターもしっかり最後の結末に関わってくる点もさすが。
エピローグ前の心葉の決意表明なんかは素晴らしかったと思う。
それでいて笑わせるところはしっかり笑わせてくれるのだからたまらないよね。
本当に最高傑作と呼ぶにふさわしい作品だと思います。







でもさ・・・・・






な な せ が 不 憫 す ぎ る



もうね、ななせの辛さを思うだけで本当に涙が出ます。
「名前で呼んでもらうのが夢だった」とか反則ですよ。
297ページのイラストとかまじでやばい。胸が詰まります。

6巻エピローグのレモンパイもななせだと信じてたのに・・・
それがまさかだったなんて。。。
正直思いもしなかった。。。なんという反則技w

とりあえずななせの件に関しては、まさに「作家は読者を裏切る」って感じでした。
前にも書いたけど、やっぱり心葉とななせにはくっついたままであって欲しかったからなぁ。
正直に言ってしまうと、自分が”望んだ”結末ではなかったね。
もちろん、この結末に納得してないわけではないけどね。
と、ななせの話はもっと語ってもいいんだけどこの辺にしておいて。

最初からとにかくヘタれてばかりだった心葉君ですが、最後の最後にやってくれました。
今まで遠子先輩がいろいろな人の想いを救ってきた「想像」で、
しっかり最後には遠子先輩を救うことになりました。
上巻では今まで以上にドロドロだった物語を見事に浄化してくれました。
いや、むしろ「昇華」とでも言うべきなのかも知れないですね。

一部では「あれは叶子と結衣の物語になってて、遠子の物語じゃなくなってる」
という主張もあるようですが、もともと文学少女の構成は毎回こんな感じだと思うのです。
例えば1作目の道化は千愛の物語といえるだろうけど、
実際に事件を起こしているのは弓道部のOBの人たち。
3作目の愚者は芥川君の物語なんだけど、
事件の中心だったのはむしろ更科さんだという解釈も可能です。
他の巻も同様で、各巻に中心人物がいるけれど、
事件はその人と、その人と親しい人物との間で起こっている。
その構図は今回も変わらないと思うのです。
今回は物語の主軸は遠子先輩で、事件の中心は先輩の家族。
という構成の物語だと言えますよね。

言い換えれば今までの話では話の読み手(=解き手)であった遠子先輩だけど、
先輩が物語の中心となって、読み手が心葉君になったということ。
更に、今までは物語の中心からはやや離れた位置にいた流人が、
本格的に中心に関わってきている巻だと言えます。

このように考えると、この「神に臨む作家」は遠子と心葉の物語というより、
「遠子と流人の物語」といったほうが正しいのかな、と思います。
心葉を取り巻く環境は、5巻の巡礼者でひと段落ついたとも取れるしね。
(ちなみに僕の中では、「巡礼者」は「美羽と心葉の物語」という解釈です。)
これが正しいというものではなくて、こういう読み方もありなんじゃないかな、
といった程度の感想です。

今回は完結編ということでまさに全員集合という感じでした。
誰一人が欠けてもあの結末にはならなかったと思わされました。
物語の中心人物であった心葉や遠子先輩、ななせや芥川君、
竹田さんに美羽、麻貴先輩はもちろん、
臣君や今は亡き蛍、果ては妹の舞花まで。
作中の誰もが最後の物語で存在感を出していたと思います。
過去の物語の伏線をここで一気に消化する様は見事でした。



それからエピローグの1番最後のマフラーとか恋愛大殺界とかね。
読者も忘れているような過去の話を笑わせつつもしっかり活かす。
それができている作品というのは本当の意味で面白いのでしょうね。

ただ、今作はちょっと難易度が高めかな、とは思いました。
今までの作品は元ネタを知らなくてもある程度ノリで読めた部分もあるんだけど、
正直、「狭き門」の話を知らないからかやや消化不良な部分が多かった気がします。
ということもあるので、元ネタの本を読んでから、また改めて読み返してみたいです。

あと1つ、自分がちょっと分からなかったのは竹田さん。
流人を刺し、病院の女の子を狂気的に追い返すに至った感情の起伏がイマイチ読めなかったね。
今までずっと鉄の仮面をかぶったままだったのが、
どうして急にそれだけ感情をむき出しに出来るようになったのか。
正直僕にとってはかなり謎でした。
まぁ自分の読解力のなさが原因なのではないかと思うのですが。

改めて、この作品を通して色々なことを感じることができました。
それは、このシリーズが元ネタとなる文学作品を持ち、
それらの魅力を存分に語りつつ(遠子先輩の語りだけでなく、物語全体で)
話が創られているからではないでしょうか。
元ネタの本も読んでみたくなるのも、このシリーズが魅力的だからこそだと思います。
それだけに完結してしまったのは、感動もあるけど寂しさも強いんだよなぁ。

でもまだまだ短編集や外伝も出るようなので、
もうしばらくは「文学少女」の世界を楽しむことができそうです♪
あとはイラスト集も、本気で購入を検討してしまっている自分がいます。

今日は読み終わってからずーっと切なさが胸に残ってます。
明日もこんな調子だろうし、仕事に身が入らなさそうで怖いです(汗)
あーもうななせ切ないよぉ・・・

と、書くだけ書いてみたけど、
結局分かるのは「こいつがななせ派だ」ってことだけな気が・・・

<文学少女の動画紹介>
ということでニコニコ動画から、文学少女のMADをご紹介!

その1:【http://www.nicovideo.jp/watch/sm1791387
その2:【http://www.nicovideo.jp/watch/nm3305060


[9月4日:初稿があまりにアレなできだったので大幅に加筆修正しました]
修正してコレかよ、と思う人も多いとは思いますが・・・

コメント

nophoto
同じく・・・・・・・・w
2009年9月27日0:39

こんにちは、なんかいまさらって感じがありますが、神に臨む作家見ました、
僕がこの本をまとめ買いしたのは、つい最近のことでとても読みやすくさらっと読んでしまいました(さすがに1日で全巻はないだろw

んで本編のほうですが僕もななせは不憫すぎると思いますw
折角なんだから最後まで心葉とくっついていたほしかったなぁ
僕も勉強に身が入りそうになくて怖いですw
まぁいまさらコメントしやがってとでも思ってくれれば本望です♪

同じななせ派の人よりw


お気に入り日記の更新

日記内を検索