“文学少女”と恋する挿話集 1
2009年1月5日 読書
遅くなりましたがまずは・・・・・
祝☆このラノ2009第1位!!!
ということで文学少女です。
12月31日の日記にも書いたけど、去年は文学少女一色でした。
年末は2日かけていっきにこの挿話集を読んでました。
日記を読み返してみると第1作の記事を書いたのがちょうど去年の今頃でした。
実際読み始めたのは一昨年の終わり頃なんだろうけど、
本当にすごい作品に出会えたと思います。
思えば初めてこのシリーズを手に取ったのは本当に偶然でした。
地元の本屋でたまたま1巻目の「道化」を手に取り、
「実際の文学作品をモチーフにした・・・」という所に興味を持ったのが始まりでした。
で、1冊読んだらドップリはまってしまい (中略) 今に至ると。
日記には書いてないけどコラボ小説までしっかり買いましたw
あの頃はこのラノなんて存在すら知らなかったのに・・・
さて、そんな経緯はまぁ置いといて。
今回の短編集は「短編」なのでまた本編とは違った味わいです。
本編のような緊迫感、(言い方は良くないけどドロドロ感)はなく、
手軽に読める風味になっています。
基本的にはハートフルな?コメディ調の作品が多数収録されています。
FBオンライン[http://www.enterbrain.co.jp/fb/01menu/01menu.html]
で過去に公開されていた「今日のおやつ」や、現在も連載中の「秘密の本棚」からの収録のほか、
短編集ながら書き下ろしも多く入っており非常に嬉しい内容です。
今回は遠子先輩と心葉を中心とした物語を収録しています。
書き下ろしも嬉しいですが、「今日のおやつ」は途中から読み始めたので、
まだ読んだことのなかったものも読めてなお嬉しかったです☆
公開されていた話の後日談、あるいは前日談として繋がりのある書き下ろし。
という流れなのも良かったですね。
各話とも1話完結の短編集だけど、1つ1つの話に繋がりがあって、
本編だけでは分からない日常の風景が見えてきます。
どのお話もとても"美味しく"いただけましたが、
中でもとびっきりの1編をちょっと詳しく語っちゃいます☆
<ということで以下多少ネタバレが濃くなります。>
年末の日記を読めば分かるとは思いますが、その一編は
「無口な王子と歩き下手の人魚」 です。
芥川君と美羽のお話です。美羽が健気すぎて良いです。
きっと児童館でやってたように心葉と一緒に本を読んで、
物語を創ってたんだなぁと思うととても微笑ましいですよね。
(その裏にあった感情は置いとけば。。。)
正直に言うと美羽については「巡礼者」を読んだ時には割りとどうとも思いませんでした。
でも、今回の話を読んで色々と「想像」が膨らんできて今ではすっかりお気に入りに(笑)
自分もちょっと前まで児童館であーだこーだやっていたんで、
余計に微笑ましく感じられたんでしょうね。
さすがに絵本を読んであげたことは3回くらいしかありませんでしたが。
ってあるんかい!というツッコミが飛んできそうな予感。
それはさて置き、このエピソードがきっと美羽が「翼」を取り戻す第1歩となったんだろうなぁ。
と思いますね。そして、作家下巻のエピローグの後日談へと繋がるのでしょう。
ありがちと言えばありがちだけど、いい話だなぁと思います。
タイトルの「歩き下手の人魚」と作中のモチーフ作品の「赤いろうそくと人魚」
の繋がりも良いよね♪ 長編じゃないから大掛かりなトリックとかはないけど、
こういう細かな繋がりがいちいち素敵です。
あまりの素敵さにこの話だけ一気に3回も読み返してしまいました。
さて、美羽の話以外にも少々触れましょうか。
文学少女で個人的には1番と言ってもいい、センスの光る裏設定だと思ったのは、
何故か「ボート部との盟友関係」でした。
各話にちょっとずつ登場しているエピソードだけど、
ある意味ではこの関係があったからこそあの文芸部の部室は生まれたわけで。
そしてそこで出来た繋がりが直接本編には絡まないものの、他の話にも出てくる。
その流れがさすがだな、と思いました。
そして、その盟友関係を結んだ部が「ボート部」であることもね。
なぜそんなマイナーな部活なんだと思うけど、そこがまたいいなぁと。
それから最後のおまけ「今日のおやつ ~スノーグース~」はやってくれましたね。
あれだけコメディタッチ中心(人魚と姫は別ですが)で展開しておいて
最後の最後にあんな反則技が出てくるとは・・・泣いた人続出でしょうアレは。
たった十数ページの短い話なのですが、それであんなに余韻に浸れるんだからもうね。
ちなみに某2chの某スレッドの某書き込みで指摘されてたんだけど、
「道化」で1番最初に遠子先輩が心葉に対して語っている薀蓄がこの「スノーグース」でした。
それを知った(厳密には「思い出した」でしょうが)ら余計に切なくなります。
と、このままいくとキリがなさそうなのでこの辺でしめますね。
全部ビッシリ語りたいところではありますが、
既に誰が読むんだこれって字数になってるからね。
とにかく他の話も全部良かったです!!!
さて、次回は外伝ですね。
心葉が3年生で文芸部に新入部員の女の子が、とのこと・・・(あとがきより)
.思いっきりフラれて傷心中であろうななせの運命はいかに!?
ということで今回はななせの出番はほとんどありませんでした。
次の挿話集でまとめて収録の予定とのことなのでそちらも今から楽しみです。
森ちゃんと反町君の話2編はまず入るでしょうし、
あとはぜひ「ななせの恋日記」は入れて欲しいと願うばかりです。
後は恋日記以外のおやつがいくつか入って書き下ろしもまたあるかな?
いやはや、次も本当に楽しみです♪
結局例に漏れず何が言いたいのかよく分からん日記になってしまいましたが、
結局のところは今回も楽しかったよってことと、です。
美羽かわいいよ美羽、ってことです(爆)
ななせの話は1番でいいんだけど、
個人的には竹田さんが中学校の先生になった経緯が分かるようなお話が読みたいですね。
野村先生、ぜひお願いします(笑)
祝☆このラノ2009第1位!!!
ということで文学少女です。
12月31日の日記にも書いたけど、去年は文学少女一色でした。
年末は2日かけていっきにこの挿話集を読んでました。
日記を読み返してみると第1作の記事を書いたのがちょうど去年の今頃でした。
実際読み始めたのは一昨年の終わり頃なんだろうけど、
本当にすごい作品に出会えたと思います。
思えば初めてこのシリーズを手に取ったのは本当に偶然でした。
地元の本屋でたまたま1巻目の「道化」を手に取り、
「実際の文学作品をモチーフにした・・・」という所に興味を持ったのが始まりでした。
で、1冊読んだらドップリはまってしまい (中略) 今に至ると。
日記には書いてないけどコラボ小説までしっかり買いましたw
あの頃はこのラノなんて存在すら知らなかったのに・・・
このラノ=「このライトノベルがすごい!」というラノベのランキング&紹介本で、毎年刊行されています。
ちなみに1作目を買った2007年終わり頃には08年度のこのラノが発売されており、
(買った当初はまったく自分は知らなかったけど)第3位にランクインしてました。
さて、そんな経緯はまぁ置いといて。
今回の短編集は「短編」なのでまた本編とは違った味わいです。
本編のような緊迫感、(言い方は良くないけどドロドロ感)はなく、
手軽に読める風味になっています。
基本的にはハートフルな?コメディ調の作品が多数収録されています。
FBオンライン[http://www.enterbrain.co.jp/fb/01menu/01menu.html]
で過去に公開されていた「今日のおやつ」や、現在も連載中の「秘密の本棚」からの収録のほか、
短編集ながら書き下ろしも多く入っており非常に嬉しい内容です。
○収録内容○
「今日のおやつ」より
・更級日記 ・万葉集 ・ムギと王さま
計3編
「秘密の本棚」より
・扉のこちらの姫(レイディ)
・うわきな預言者(ヨカナーン)
計2編
ムック本より
・恋する牛魔王(ミノタウロス)
書き下ろし
・"文学少女"と革命する労働者(プロレタリア)
・"文学少女"と病がちな乙女(クロエー)
・無口な王子(プリンス)と歩き下手な人魚(マーメイド)
・"文学少女"の今日のおやつ 特別編 ~スノーグース~
計4編
合計 10編
今回は遠子先輩と心葉を中心とした物語を収録しています。
書き下ろしも嬉しいですが、「今日のおやつ」は途中から読み始めたので、
まだ読んだことのなかったものも読めてなお嬉しかったです☆
公開されていた話の後日談、あるいは前日談として繋がりのある書き下ろし。
という流れなのも良かったですね。
各話とも1話完結の短編集だけど、1つ1つの話に繋がりがあって、
本編だけでは分からない日常の風景が見えてきます。
どのお話もとても"美味しく"いただけましたが、
中でもとびっきりの1編をちょっと詳しく語っちゃいます☆
<ということで以下多少ネタバレが濃くなります。>
年末の日記を読めば分かるとは思いますが、その一編は
「無口な王子と歩き下手の人魚」 です。
芥川君と美羽のお話です。美羽が健気すぎて良いです。
きっと児童館でやってたように心葉と一緒に本を読んで、
物語を創ってたんだなぁと思うととても微笑ましいですよね。
(その裏にあった感情は置いとけば。。。)
正直に言うと美羽については「巡礼者」を読んだ時には割りとどうとも思いませんでした。
でも、今回の話を読んで色々と「想像」が膨らんできて今ではすっかりお気に入りに(笑)
自分もちょっと前まで児童館であーだこーだやっていたんで、
余計に微笑ましく感じられたんでしょうね。
さすがに絵本を読んであげたことは3回くらいしかありませんでしたが。
それはさて置き、このエピソードがきっと美羽が「翼」を取り戻す第1歩となったんだろうなぁ。
と思いますね。そして、作家下巻のエピローグの後日談へと繋がるのでしょう。
ありがちと言えばありがちだけど、いい話だなぁと思います。
タイトルの「歩き下手の人魚」と作中のモチーフ作品の「赤いろうそくと人魚」
の繋がりも良いよね♪ 長編じゃないから大掛かりなトリックとかはないけど、
こういう細かな繋がりがいちいち素敵です。
あまりの素敵さにこの話だけ一気に3回も読み返してしまいました。
さて、美羽の話以外にも少々触れましょうか。
文学少女で個人的には1番と言ってもいい、センスの光る裏設定だと思ったのは、
何故か「ボート部との盟友関係」でした。
各話にちょっとずつ登場しているエピソードだけど、
ある意味ではこの関係があったからこそあの文芸部の部室は生まれたわけで。
そしてそこで出来た繋がりが直接本編には絡まないものの、他の話にも出てくる。
その流れがさすがだな、と思いました。
そして、その盟友関係を結んだ部が「ボート部」であることもね。
なぜそんなマイナーな部活なんだと思うけど、そこがまたいいなぁと。
それから最後のおまけ「今日のおやつ ~スノーグース~」はやってくれましたね。
あれだけコメディタッチ中心(人魚と姫は別ですが)で展開しておいて
最後の最後にあんな反則技が出てくるとは・・・泣いた人続出でしょうアレは。
たった十数ページの短い話なのですが、それであんなに余韻に浸れるんだからもうね。
ちなみに某2chの某スレッドの某書き込みで指摘されてたんだけど、
「道化」で1番最初に遠子先輩が心葉に対して語っている薀蓄がこの「スノーグース」でした。
それを知った(厳密には「思い出した」でしょうが)ら余計に切なくなります。
と、このままいくとキリがなさそうなのでこの辺でしめますね。
全部ビッシリ語りたいところではありますが、
既に誰が読むんだこれって字数になってるからね。
とにかく他の話も全部良かったです!!!
さて、次回は外伝ですね。
心葉が3年生で文芸部に新入部員の女の子が、とのこと・・・(あとがきより)
.思いっきりフラれて傷心中であろうななせの運命はいかに!?
ということで今回はななせの出番はほとんどありませんでした。
次の挿話集でまとめて収録の予定とのことなのでそちらも今から楽しみです。
森ちゃんと反町君の話2編はまず入るでしょうし、
あとはぜひ「ななせの恋日記」は入れて欲しいと願うばかりです。
後は恋日記以外のおやつがいくつか入って書き下ろしもまたあるかな?
いやはや、次も本当に楽しみです♪
結局例に漏れず何が言いたいのかよく分からん日記になってしまいましたが、
結局のところは今回も楽しかったよってことと、です。
美羽かわいいよ美羽、ってことです(爆)
ななせの話は1番でいいんだけど、
個人的には竹田さんが中学校の先生になった経緯が分かるようなお話が読みたいですね。
野村先生、ぜひお願いします(笑)
コメント