“文学少女”と恋する挿話集 2
2009年9月7日 読書 コメント (1)
ずっとななせのターン!
を当然期待していたのですが実際には、
ずっと森ちゃんのターン!
でした。というわけで「文学少女」の短編集第2弾です。
もちろん発売日に購入し、その翌日には読み終わってました。
読み終わった率直な感想としては、冒頭に書いた通り。
あと、挿話集1が本編とは直接的な関連性はない話が多かったのに対し、
こちらは割と本編ともリンクしていましたね。
本編と同じ時系列の出来事を、ななせや森ちゃんの視点から見る話を中心に、
合間に今日のおやつの「心葉は○○疑惑」シリーズが入るといった構成。
また、挿話集1はすべて1話完結の話だったのに対し、
こちらの森ちゃん&反町君の話は続きものになっています。
そのせいか、外伝である"見習い"よりもある意味外伝らしいと感じました。
かつてWEB連載「秘密の本棚」において2編に渡り
ななせの親友である森ちゃんの色恋沙汰が語られていましたが、
今作の3つの書き下ろしのうち2つはその続き。
「キスを待てない詩人」の続きで、時系列的には本編「作家」にあたる部分。
心葉やななせがテンパっていた裏で動く森ちゃん&彼氏の反町君視点での物語です。
心葉視点で語られる本編では見えない部分の、周辺キャラの内情を補完しています。
「裏ではこういうことがあったのか」と考えながら読んでいました。
ななせ関係のエピソードはもちろん良かったんだけど、
個人的には、心葉のいないところでの遠子先輩を第三者の視点で描いていたのと、
森ちゃんの「ななせをバカにするな!」の前後を読めたのが良かったです。
本当に、改めて本編を読み直したくなる1冊でした。
ただね、書けば書くほどななせが不憫になるんですが
結局物語の本筋は変わらないわけで、色々補完すればするほど切なさが増します。
本当に彼女を幸せにする気はあるんでしょうか野村先生は(笑)
あとさ、残り1つの書き下ろし「ななせの恋日記特別編」をなんで巻末に持ってきたんだよ・・・
せっかくその前の「祝福する詩人」が本編作家の完結と同じ時期になってるんだから、
そこで終わってた方が後味的には良かった気がするんだよなぁ。
だってさ、思いっきりフラレて1番切ないシーンを見せられた後にさ、
思いっきり甘々なデート場面とか余計に切ないじゃないですか!
いやまぁ、それが狙いだったのかも知れないけどね。
でも「祝福する詩人」の余韻に浸ったまま終わった方が良かった気がするなぁ。
個人的には、「ななせの恋日記 特別編」は恋日記其ノ三の直後でよかったと思うな。
あと、いつも素晴らしいのですが今回も挿絵がいろんな意味で秀逸でした。
主に143ページ的な意味ですが、89ページも捨てがたい(笑)
まぁそんな半分冗談はさて置き、
イラストを入れるページの選別が特に今回は良かったと思います。
上に挙げた2つのようなおいしい?イラストがありつつも、
269ページや345ページみたいな雰囲気のあるイラストもあるし。
あと、373ページのイラストもたまらないんですが、
作家(下)の297ページのイラストと重なって見えちゃって切ないというw
要するに全部いいんじゃねーかよ!
そんな風に感じた「文学少女」の最新刊です。
毎回毎回、本当に良い話を描いてくれるなぁと思います。
いつか完全に終わる日が来るのは分かってるけど、まだまだ色んな話を読みたいなぁ。
次は年末、見習いシリーズの続きになるようですね。
以下、収録作品一覧とその後にネタバレありの余談です。(反転させてあります)
以下余談。本筋ではないものの微妙にネタバレなので反転にさせときます。
「詩人」シリーズ3つ目「汚れつちまつた詩人(」にて、
森ちゃんの弟&妹が出てきます。
問題はその名前。文脈から察するに弟の方はどう考えても「ルパン」だよね。
これ明らかに森ちゃんの「紅楽楽(くらら)」よりも酷いと思うんだ。
そりゃ無愛想にもなるって話だよ。漢字だとどう書くのか、とっても気になりますw
あと、妹の方は「さつき」らしい。
最初は「無鹿(なうしか)」にされるところをだったとか。
森ちゃんがなんとか説き伏せて普通の名前になったとのエピソードが語られています。
ナウシカはもちろん「風の谷のナウシカ」から取ったんだろうけど、
さつきもどう考えてもジブリ作品から取ってるよね。
恐らく「となりのトトロ」のさつきから付けたものだと思われますね。
しかし、妹に「さつき」と名づけるとはこれ如何に。
っていうか、こんな名前をつける両親の名前は一体なんなのだろう・・・?
以上、余談終了。
どうしてもこれだけは、語らずにはいられなかったんだ。反省はしていない。
を当然期待していたのですが実際には、
ずっと森ちゃんのターン!
でした。というわけで「文学少女」の短編集第2弾です。
もちろん発売日に購入し、その翌日には読み終わってました。
読み終わった率直な感想としては、冒頭に書いた通り。
あと、挿話集1が本編とは直接的な関連性はない話が多かったのに対し、
こちらは割と本編ともリンクしていましたね。
本編と同じ時系列の出来事を、ななせや森ちゃんの視点から見る話を中心に、
合間に今日のおやつの「心葉は○○疑惑」シリーズが入るといった構成。
また、挿話集1はすべて1話完結の話だったのに対し、
こちらの森ちゃん&反町君の話は続きものになっています。
そのせいか、外伝である"見習い"よりもある意味外伝らしいと感じました。
かつてWEB連載「秘密の本棚」において2編に渡り
ななせの親友である森ちゃんの色恋沙汰が語られていましたが、
今作の3つの書き下ろしのうち2つはその続き。
「キスを待てない詩人」の続きで、時系列的には本編「作家」にあたる部分。
心葉やななせがテンパっていた裏で動く森ちゃん&彼氏の反町君視点での物語です。
心葉視点で語られる本編では見えない部分の、周辺キャラの内情を補完しています。
「裏ではこういうことがあったのか」と考えながら読んでいました。
ななせ関係のエピソードはもちろん良かったんだけど、
個人的には、心葉のいないところでの遠子先輩を第三者の視点で描いていたのと、
森ちゃんの「ななせをバカにするな!」の前後を読めたのが良かったです。
本当に、改めて本編を読み直したくなる1冊でした。
ただね、書けば書くほどななせが不憫になるんですが
結局物語の本筋は変わらないわけで、色々補完すればするほど切なさが増します。
本当に彼女を幸せにする気はあるんでしょうか野村先生は(笑)
あとさ、残り1つの書き下ろし「ななせの恋日記特別編」をなんで巻末に持ってきたんだよ・・・
せっかくその前の「祝福する詩人」が本編作家の完結と同じ時期になってるんだから、
そこで終わってた方が後味的には良かった気がするんだよなぁ。
だってさ、思いっきりフラレて1番切ないシーンを見せられた後にさ、
思いっきり甘々なデート場面とか余計に切ないじゃないですか!
いやまぁ、それが狙いだったのかも知れないけどね。
でも「祝福する詩人」の余韻に浸ったまま終わった方が良かった気がするなぁ。
個人的には、「ななせの恋日記 特別編」は恋日記其ノ三の直後でよかったと思うな。
あと、いつも素晴らしいのですが今回も挿絵がいろんな意味で秀逸でした。
主に143ページ的な意味ですが、89ページも捨てがたい(笑)
まぁそんな
イラストを入れるページの選別が特に今回は良かったと思います。
上に挙げた2つのようなおいしい?イラストがありつつも、
269ページや345ページみたいな雰囲気のあるイラストもあるし。
あと、373ページのイラストもたまらないんですが、
作家(下)の297ページのイラストと重なって見えちゃって切ないというw
そんな風に感じた「文学少女」の最新刊です。
毎回毎回、本当に良い話を描いてくれるなぁと思います。
いつか完全に終わる日が来るのは分かってるけど、まだまだ色んな話を読みたいなぁ。
次は年末、見習いシリーズの続きになるようですね。
以下、収録作品一覧とその後にネタバレありの余談です。(反転させてあります)
○収録内容○
「今日のおやつ」より
・ロリータ ・飛ぶ教室 ・銀の匙
・ななせの恋日記 其ノ一~其ノ三
計6編
「秘密の本棚」より
・森ちゃんのつぶやき
・愛を叫ぶ詩人(ハイネ)
・キスを待てない詩人(バイロン)
計3(2.5?)編
書き下ろし
・"文学少女"と汚れちつまつた詩人(チューヤ)
・"文学少女"と祝福する詩人(タゴール)
・ななせの恋日記 特別編
計3編
合計 12(11.5?)編
以下余談。本筋ではないものの微妙にネタバレなので反転にさせときます。
「詩人」シリーズ3つ目「汚れつちまつた詩人(」にて、
森ちゃんの弟&妹が出てきます。
問題はその名前。文脈から察するに弟の方はどう考えても「ルパン」だよね。
これ明らかに森ちゃんの「紅楽楽(くらら)」よりも酷いと思うんだ。
そりゃ無愛想にもなるって話だよ。漢字だとどう書くのか、とっても気になりますw
あと、妹の方は「さつき」らしい。
最初は「無鹿(なうしか)」にされるところをだったとか。
森ちゃんがなんとか説き伏せて普通の名前になったとのエピソードが語られています。
ナウシカはもちろん「風の谷のナウシカ」から取ったんだろうけど、
さつきもどう考えてもジブリ作品から取ってるよね。
恐らく「となりのトトロ」のさつきから付けたものだと思われますね。
しかし、妹に「さつき」と名づけるとはこれ如何に。
っていうか、こんな名前をつける両親の名前は一体なんなのだろう・・・?
以上、余談終了。
どうしてもこれだけは、語らずにはいられなかったんだ。反省はしていない。
コメント
あの幸せの絶頂を、最後にもってくるのは反則ですよ
反町くんとくりこがいちゃいちゃして、その後のギャップが堪らないし、
日記とかもうダメです、切ない・・・
作者はドSですね