今年7~9月にアニメもやってた「宙のまにまに」
その原作コミックス最新刊が先月発売されました。
発売翌日には確保し、その翌日にはしっかり読破しておきました。
ということで今回も感想でも。
なるべく根幹部分のネタバレは避けるように書くけど、
多少ネタバレも含みます。以下未読者ご注意を。



全体を通して朔と姫、2人の成長が大きく見える巻だったと思います。
今巻のメインは2回目となる文化祭。
文化祭の出し物として夜に観望会を開くべく色々と頑張るお話。
当日の描写に力を入れていた前年のプラネタリウム(3巻参照)に対し、
今回は準備の段階をかなり力を入れて描いていたように思えます。
前年から引き続き行うプラネタリウムの話はバッサリとカットして準備段階を描くに留め、
そのかわり観望会に関する部分を重点的に描いています。
なので文化祭当日については割とあっさりした印象でした。

が、それでいてしっかり魅せる部分は魅せるし、
そのあっさり感が身近に感じらて逆によかったのではないかと。
紆余曲折を経てなんとか観望会を実行できた場面というのは
そんなにページ数を使って描いてはいないのになかなかに感動モノ。

高校生の文化祭って当事者だと、準備してる間の方が忙しかったりするしね。
本番当日は意外とあっという間に終わってしまうものだと思うし、
そういった側面も演出していたような気がします。
この辺は本当に等身大の高校の部活を描いているよなぁと思いますね。

話は少し逸れるけど、この作品の持つ「等身大の高校生」について。
自分が思うにこの作品の面白いと思える理由の1つが小夜先輩の立ち位置です。
「暴走しがちな主人公やヒロイン(本作では美星)を落ち着かせる」
というまぁよくある役どころなのですが、その割には小夜先輩って年相応なんですよね。

このポジションにあるキャラクターはしっかり者であることが多いですが、
中には「お前どんだけパーフェクト超人なんだよ!?」とつっこみたくなるような、
実年齢からは考えられない完全無欠の人になってしまっている作品も少なくないですよね。
でも小夜先輩は年相応に、はしゃぐし泣くし、時にはしんみりもする。
今までの巻でももちろんそれを感じる場面は多々あったけど、
この7巻では特にそれを感じる場面が多かったのでちょっと書いてみました。
しっかりしてはいるけど普通の高校生として描かれていていいなぁと思うわけです。
まぁ自分的な1番は今回も大活躍のおさいほう部の和下さんですが


文化祭の他には星の神話のお芝居をしたり、姫が告白される話などなど色々アリマス。
このところ少なくなっていた「普通に星見をする」場面も久々に描かれていたりと、
ここしばらく遠ざかっていた「星空の描写」を前面に出した巻だったと思います。
この辺、作者は分かってるよなぁと感心しました。
あとは随所にある細かい数々のパロディネタは今回も健在ですw

というわけで今回も非常に良いお話でした☆
続きはもちろん気になりますが、そろそろ完結が見えてきている気も・・・
美星が卒業したらさすがに話が成り立たないだろうし、そこで完結だろうからね。
ひょっとしたら次で完結かも知れないと思うとちょっと複雑な心境です。


●余談1●
弱小部連合の中にあった「マッスルマニア部」と聞いて、
某階段を駆け上がるラノベの筋肉研究部を思い出しました。
弱小部として挙げられる1つとしてこの類の部活は一般的なのだろうか・・・w


●余談2●
少し前にニコニコでまにまにのMADを検索してみたのですが、以前よりもかなり増えてましたね。
やはりアニメの力って恐ろしい・・・
今更だけど「君の知らない物語」の歌詞とまにまにの映像が合いすぎてて吹いた。
参考【http://www.nicovideo.jp/watch/sm8315155

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