なにやらまた新しいボーカロイドが発売されたようで
2009年12月10日 VOCALOIDというのをぼからんで知りました。最近は情報収集も疎かになってるからなぁ。
曲を探すのも情報を得るのもぼからんだけな状態です。本当にぼからん様々ですね。
さて、そんなAH-Software【http://www.ah-soft.com/】より発売された最新ボーカロイド
「SF-A2 開発コードmiki」「ボカロ小学生 歌愛ユキ」「ボカロ先生 氷山キヨテル」の3本。
上述のぼからん#114に掲載されていた曲を中心にいくつか聴いてみました。
今回はその率直な印象でもまとめてみます。
●SF-A2 開発コードmiki●
声の幅がとにかく広いという印象でした。
いくつか曲を聴いてみましたが、製作者によって声の感じがまったく違うように思えました。
otetsu氏の「wish【http://www.nicovideo.jp/watch/nm8992234】」と
キャプテンミライ氏の「グッドナイト【http://www.nicovideo.jp/watch/sm8996269】」
を比較してみると、同じボーカロイドなのにまったく逆の声質であるようにすら思えます。
やれ「○○の声に近い」だの「△△に似てる」などと言われていますが、
これはそれらの曲の製作者の調声のクセ、あるいは好みからきているのではないかと。
実際、「wish」の声質は「巡音ルカ」のそれに近いものを感じたし、
逆に「グッドナイト」の声質は「鏡音リン」のそれに近いように感じられました。
これは、各楽曲の製作者がそれまで主として使ってきたボーカロイドの声に意図的に、
あるいは無意識的に近くなるように声を作っていたからではないかと思います。
なので、mikiの性質そのものとして「○○に似てる」と言えるものはないのではないかと。
「めぐっぽいど」を最初に聴いた時にも感じたことでしたが、
調声次第でこれまでのボーカロイド以上に様々な声を出せるのではないかと思いました。
そういう意味では製作者の意図を形にし易いボーカロイドだと思いますね。
ただ、発声の自然さという点においては、少なくとも現時点では、
「めぐっぽいど」や「巡音ルカ」には一歩劣るかな、という気もします。
良い意味で言えばボーカロイドらしい、悪く言うならやや不自然な部分もあるかな。
●ボカロ小学生 歌愛ユキ●
ボカロ小学生と聞いて、正直軽く引いてました。いくらなんでも狙いすぎなんじゃないかと。
「どうせロリコン受けの良いアニメ声なんだろう」といった感じにね。
しかし、そんな予想はとりあえず良い意味で裏切ってくれました。
ボイスデータのサンプリングを小学生の声から行っているらしく、
意外とリアルに小学生っぽい声質な印象を受けました。
現実にこんな声の小学生がいるのかどうかは別にしてね。
聴いてみた中では遺作Pの「ながれぼし【http://www.nicovideo.jp/watch/sm8992157】」
が1番このボーカロイドの性質を上手く表現してたのではないかなぁと思います。
既存のボーカロイドのフォローしていない部分を的確に突いていると思います。
そういう意味では3つのボーカロイドの中では1番オリジナリティはあるのではないかと。
ただ、ニコニコ動画的な需要は正直なさそうだよなぁと思う。
実際この週のぼからんでも、TOP30内に1つもランクインしてなかったし。
あと、予想通りというかなんというか、案の定しっかりロリ誘拐されてたのは吹いたw
でもまぁ、正直調声に関してはやっつけ感はありますね。まぁジェバンニだし仕方ないかw
【http://www.nicovideo.jp/watch/sm8999486】
●ボカロ先生 氷山キヨテル●
率直な印象としては非常にKAITOに近い。
KAITOが得意とする音域・声質をそのままに、
がくっぽいど(というよりVOCALOID2)の自然さを加えた感じでしょうか。
KAITOのほぼ上位互換としてそのまま使えるのではないでしょうか。
こちらもTOP30内には1つしかランクインしておらず、
そこまで多くの曲を聴いてはいないため本質を語るにはまだ早計な気はしますが。
まだ数の少ない男声日本語ボーカロイドということで一定の需要はありそうですが、
今後KAITOやがくっぽいどとの差別化を出来るかどうかがカギになってきそう。
○まとめ○
それなりに独自性を出そうと頑張ってるのは分かるのですが、
やはりクリプトン製の壁は厚いなぁという印象は拭えません。
最初に爆発的ヒットを生み出したもの(=初音ミク)がある以上、
そこから更なるオリジナリティを見出すのは相当大変だとは思いますが。
それから、ユキとキヨテルはそのキャラクター付けで損をしているとしか思えない。
タイトルだけ見たら正直「狙いすぎててうぜぇwww」って感じだったし。
実際聞いてみたら全然そんなことはなくしっかりボーカロイドなんだけど、
第一印象で買うのを控えちゃってる人もそれなりにいるんだろうと思う。
その辺、販売戦略的にどうなんだろう?
ちなみにぼからんのランクイン曲数を見ても、上記3つを用いた楽曲の数は
少ないと言われていた「めぐっぽいど」初登場週よりも更に少ないです。
それだけにクリプトン陣の強さがよくわかる結果となってしまっています。
果たして今後どのような展開を見せるのか、それともこのまま埋もれていってしまうのか、
それは今後どれだけ存在感のある曲が出てくるか次第ですね。
初陣は酷い結果でしたが、ある程度の評価を得るにはそれなりに時間がかかるもの。
もう少し時間が経ってから、どう評価されているのかが真の勝負だと思います。
余談だけど、めぐっぽいどもそんな感じだったよね。
自分の中ではささくれ氏の「カムパネルラ」でめぐっぽいどの評価は確実に変わったし。
あれは間違いなく「めぐっぽいどならでは」な曲だったと思います。
今にして思えば、その片鱗は「ぼくらの16bit戦争」の中に感じていたのかも知れません。
曲を探すのも情報を得るのもぼからんだけな状態です。本当にぼからん様々ですね。
さて、そんなAH-Software【http://www.ah-soft.com/】より発売された最新ボーカロイド
「SF-A2 開発コードmiki」「ボカロ小学生 歌愛ユキ」「ボカロ先生 氷山キヨテル」の3本。
上述のぼからん#114に掲載されていた曲を中心にいくつか聴いてみました。
今回はその率直な印象でもまとめてみます。
●SF-A2 開発コードmiki●
声の幅がとにかく広いという印象でした。
いくつか曲を聴いてみましたが、製作者によって声の感じがまったく違うように思えました。
otetsu氏の「wish【http://www.nicovideo.jp/watch/nm8992234】」と
キャプテンミライ氏の「グッドナイト【http://www.nicovideo.jp/watch/sm8996269】」
を比較してみると、同じボーカロイドなのにまったく逆の声質であるようにすら思えます。
やれ「○○の声に近い」だの「△△に似てる」などと言われていますが、
これはそれらの曲の製作者の調声のクセ、あるいは好みからきているのではないかと。
実際、「wish」の声質は「巡音ルカ」のそれに近いものを感じたし、
逆に「グッドナイト」の声質は「鏡音リン」のそれに近いように感じられました。
これは、各楽曲の製作者がそれまで主として使ってきたボーカロイドの声に意図的に、
あるいは無意識的に近くなるように声を作っていたからではないかと思います。
なので、mikiの性質そのものとして「○○に似てる」と言えるものはないのではないかと。
「めぐっぽいど」を最初に聴いた時にも感じたことでしたが、
調声次第でこれまでのボーカロイド以上に様々な声を出せるのではないかと思いました。
そういう意味では製作者の意図を形にし易いボーカロイドだと思いますね。
ただ、発声の自然さという点においては、少なくとも現時点では、
「めぐっぽいど」や「巡音ルカ」には一歩劣るかな、という気もします。
良い意味で言えばボーカロイドらしい、悪く言うならやや不自然な部分もあるかな。
●ボカロ小学生 歌愛ユキ●
ボカロ小学生と聞いて、正直軽く引いてました。いくらなんでも狙いすぎなんじゃないかと。
「どうせロリコン受けの良いアニメ声なんだろう」といった感じにね。
しかし、そんな予想はとりあえず良い意味で裏切ってくれました。
ボイスデータのサンプリングを小学生の声から行っているらしく、
意外とリアルに小学生っぽい声質な印象を受けました。
現実にこんな声の小学生がいるのかどうかは別にしてね。
聴いてみた中では遺作Pの「ながれぼし【http://www.nicovideo.jp/watch/sm8992157】」
が1番このボーカロイドの性質を上手く表現してたのではないかなぁと思います。
既存のボーカロイドのフォローしていない部分を的確に突いていると思います。
そういう意味では3つのボーカロイドの中では1番オリジナリティはあるのではないかと。
ただ、ニコニコ動画的な需要は正直なさそうだよなぁと思う。
実際この週のぼからんでも、TOP30内に1つもランクインしてなかったし。
あと、予想通りというかなんというか、案の定しっかりロリ誘拐されてたのは吹いたw
でもまぁ、正直調声に関してはやっつけ感はありますね。まぁジェバンニだし仕方ないかw
【http://www.nicovideo.jp/watch/sm8999486】
●ボカロ先生 氷山キヨテル●
率直な印象としては非常にKAITOに近い。
KAITOが得意とする音域・声質をそのままに、
がくっぽいど(というよりVOCALOID2)の自然さを加えた感じでしょうか。
KAITOのほぼ上位互換としてそのまま使えるのではないでしょうか。
こちらもTOP30内には1つしかランクインしておらず、
そこまで多くの曲を聴いてはいないため本質を語るにはまだ早計な気はしますが。
まだ数の少ない男声日本語ボーカロイドということで一定の需要はありそうですが、
今後KAITOやがくっぽいどとの差別化を出来るかどうかがカギになってきそう。
○まとめ○
それなりに独自性を出そうと頑張ってるのは分かるのですが、
やはりクリプトン製の壁は厚いなぁという印象は拭えません。
最初に爆発的ヒットを生み出したもの(=初音ミク)がある以上、
そこから更なるオリジナリティを見出すのは相当大変だとは思いますが。
それから、ユキとキヨテルはそのキャラクター付けで損をしているとしか思えない。
タイトルだけ見たら正直「狙いすぎててうぜぇwww」って感じだったし。
実際聞いてみたら全然そんなことはなくしっかりボーカロイドなんだけど、
第一印象で買うのを控えちゃってる人もそれなりにいるんだろうと思う。
その辺、販売戦略的にどうなんだろう?
ちなみにぼからんのランクイン曲数を見ても、上記3つを用いた楽曲の数は
少ないと言われていた「めぐっぽいど」初登場週よりも更に少ないです。
それだけにクリプトン陣の強さがよくわかる結果となってしまっています。
果たして今後どのような展開を見せるのか、それともこのまま埋もれていってしまうのか、
それは今後どれだけ存在感のある曲が出てくるか次第ですね。
初陣は酷い結果でしたが、ある程度の評価を得るにはそれなりに時間がかかるもの。
もう少し時間が経ってから、どう評価されているのかが真の勝負だと思います。
余談だけど、めぐっぽいどもそんな感じだったよね。
自分の中ではささくれ氏の「カムパネルラ」でめぐっぽいどの評価は確実に変わったし。
あれは間違いなく「めぐっぽいどならでは」な曲だったと思います。
今にして思えば、その片鱗は「ぼくらの16bit戦争」の中に感じていたのかも知れません。
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