DVD付特装版「文学少女」見習いの、傷心。
2010年1月22日 読書
予約までして長らく待ち続けていたDVD付「文学少女」の最新刊。
購入翌日には通常版も買って2冊も揃ってしまいました。
そして先月30日に1日部屋へ引きこもり読破。
本当は2010年1発目の記事にしたかったんだけど、
記事にするのはこんなに遅くなってしまったというorz
ということでさっそく?感想でも。
重大なネタバレは反転(白文字)にしておきますが、
前作「初戀」(変換が面倒なので以下では全て「初恋」と表記)のネタバレは隠しません。
これから読む未読者がもしいたらご注意を。
今回も前作と同じ短編→長編→オマケの3本立て。
前作「初恋」のラスト一言から夏休み中の出来事を描いた「傷心。」と、
夏休みが明けて文化祭へ向けてのあれこれを描いた「怪物。」の2本。
(と、最後に「ある日の千愛」がちょこっと収録されています)
「傷心。」
本編6冊目にあたる「水妖」の舞台となった姫倉の別荘が舞台の短編。
同じ夏休みの出来事だということもあり、
原作6冊目の「水妖」を意識した内容になっているように思えます。
基本的には軽い感じの話だけど、
所々に1年前の「水妖」を思い出させるやり取りがあり楽しかったですね。
「水妖」を少し読み返したくなります。
一部に熱狂的?なファンのいる魚谷さんの再登場は
ちょっとしたファンサービスなんだろうと思います。
内容は「初恋」ラストの「大嫌い」から菜乃に対し心を閉ざした心葉が、
再び菜乃と和解?するまでの話。
心葉の言動の真意も、「初恋」で描かれていた思いを裏付けるものとなったわけだし。
読者も周りの登場人物も感じていた微妙な菜乃と遠子の近しい部分、
それを心葉も感じていたわけですね。
ここに関しては概ね予想通り、どんでん返しもなく無難な展開でした。
それでも、これまで遠子の幻影を追い遠子の代わりにのみなろうとしていた菜乃が、
自分らしい文学少女を目指すようになる決意の描写は、
彼女の成長のカタチが見えて良かったのではないかと。
そして、その決意をより強い印象にするのがやはり挿絵。
53ページの「泣きながら本をやぶいて食べる菜乃」は素晴らしいとしか言えませんね。
今回もこれまで同様に挿絵を入れるべき場所を非常によく分かっていると思えました。
ただ、初恋ラストの「大嫌い」はそれなりに衝撃の大きかったものだったのに、
やけにあっさり終わらせたなぁとは正直ちょっと思いました。
関係が凍結したままでは話が進まないだろうし仕方ないとは思うけどね。
菜乃が過ごしてただろう苦悩の日々の印象が薄いまま終わってしまった感じは否めません。
ちなみに題材となった作品は「シュトルムの『みずうみ』」
まったく知らなかった作品ですが、それらしい雰囲気を演出していたように感じました。
とはいえ今回は事件が起こるわけでもモチーフとなる想いが存在するわけでもなく、
ただ単に合宿中に菜乃が読む本として扱われただけで、関連性は他の作品と比べると弱そう。
それが良い悪いは別として、ね。実際に読んだことがあるならまた感じ方も違うのでしょう。
「怪物。」
題材は「メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』」
本を読んだことはないけれど学生時代に文学の講義で扱っていたので、
内容はだいたい知っていました。その分だけ入りやすかったかも知れません。
「人が怪物に変わるとき」というものを、作中の出来事と上手くリンクしていたと思います。
夏休みが終わり、心葉が素でいれる関係を一応は取り戻した菜乃。
文化祭に出るべく悪戦苦闘し、紆余曲折を経て合唱部の助っ人として合唱劇をすることに。
文化祭で劇となれば、思い出すのはやはり本編3冊目の「愚者」です。
そこに「歌」という要素が入ることで本編4冊目の「天使」も思い浮かびます。
全編を通してこの2冊を意識していたように思えます。
ただ、時系列で1年前のこの2冊をなぞるだけでなく、こちらには新しい要素も多々あり。
遠子先輩がいないのはもちろんですが、1年前と大きく異なる点が2つ。
1つは「"文学少女"の雑誌連載が始まること」で、もう1つは「美羽の存在」
本編の愚者や天使の頃は、読者的にはまだ美羽の生死は明らかになっていなかったが、
今回はもちろん生存していることが明らかになっているし、1回だけ登場もする。
そのシーンは本筋とはまったく関係ないし最初は不要だと思っていたけど、
読み返してみるとそのシーンで今の心葉と美羽の関係を描くと同時に、
「1年前とは違う」ということを強く印象付けていたのではないかと思います。
あと、菜乃と美羽のやり取りには思わず爆笑してしまいましたw
さて、本筋とは関係ない部分はそれくらいにして本編に。
今回の事件は1年前の合唱部でのいざこざが再び訪れる、といったもの。
この類の話って思春期の高校生にはありがちな話だなぁというのをふと思いました。
もちろん、小説的にかなり大げさに描いているとは思うけどね。
よく考えてみると今回に限らず、文学少女の物語は全巻当てはまる気がします。
そんな事件で当時にこじれてしまった2人の仲を、菜乃と心葉が修復していく物語。
この事件を通じて初恋時点ではただのウザキャラだった菜乃が
様々な人の裏に秘めた思いを知ることになり、ウザいだけじゃなくなったように思いますw
中盤までのドロドロとした感じをラストの舞台で見事に浄化していく様子は、
まさに文学少女ならではの爽やかな読後感でした。
でも、個人的には「お祭りは準備している間が1番楽しいの法則」じゃないけど、
舞台が始まってからよりも、そこに至るまでに奮闘する心葉や菜乃の描写の方が、
読んでいて楽しいように思えました。もちろん舞台のシーンも良かったけどね。
「初恋」のときよりも内面にまで踏み込んだ心葉の葛藤や苦悩も描かれていたのが好感触。
菜乃だけでなく、作家として狭き門を歩き続けている心葉や、
あとがきにもあるようにななせの成長も描いているのが
この「見習い」シリーズの面白さなのでしょう。
そして今回も太字の正体にもやられた。
毎回思っていることだけど、今回は過去最大に驚かされたかも知れない。
だってまさか太字の主が臣君再登場だなんてねぇ。
最初に読んだ時は「まさかの超展開www」とか愚かにも思ってしまったけど、
改めて太字だけ読み直してみると随所にヒントがあったんだよね。
ということでここだけはネタバレ避けて書くのは不可能なので白文字反転にて。
未読者は読まないことを激しく推奨。
普通に考えればまず太字の主は烏丸さんなり仙道さんなり、
話の中核となる2人のどちらかだと考えるでしょう。
もちろんこの「普通」が通用しないのが文学少女なので、色々想像して読んでたけどね。
自分が想像していたのは、当時行っていた交換ノートのように、
「2人の独白が交互に流れていた」というものでした。
太字の正体が複数いるというケースは今までになかったし、
それなりに驚きがあるのではないかなどと考えていたのですが・・・
しかしそんな予想は見事に外れてしまっていたのでした。
エピローグ一行目で太字の主が臣君であることが明らかになった時の驚きは過去最大だったかも。
太字文中の「彼女」の正体にしたって仙道さんでも烏丸さんでもなく、
ななせであることは改めて読むと誰の目にも明らかだったわけで。
今回もまんまとしてやられてしまいまったわけです、ハイ。
以上ネタバレ終わり。
そんなこんなで全てが無事に解決してめでたしめでたし、
などと思っていたら最後にまた衝撃の一言が。
毎回毎回見事なまでに最後の1行で次への期待を膨らませてくれますね。
ただ、初恋の「君が大嫌いだ」をかなりあっさりと解決されてしまっただけに、
今回も拍子抜けなのかなぁ、などと勘ぐってしまいます。
とは言え、次が楽しみなのは変わらないけどね!
「ある日の千愛」
流人くんと竹田さんのラブラブのろけ話です まる
だけでは終わらずに遠子先輩のいなくなった櫻井家の日常を描いたお話。
微妙に出てくる叶子さんがちょっと丸くなったのが見て取れますw
初恋の「ある日の美羽」が美羽から見た菜乃の話だったように、
竹田さん(と流人)から見た菜乃の印象が読み取れます。
完結編である"卒業"の「ある日の○○」が誰なのかが今から気になります。
そもそも次もあるのかどうかすら分からないけど、
「ある日の遠子」を期待しちゃうのは自分だけではないハズ。
特典DVD
挿話集1に収録されている「今日のおやつ ~はつ恋~」をアニメにしたものと、
映画の予告編が収録されていました。
予告編のほうは映画公式サイト【http://www.bungakushoujo.jp/】
で観れるものの高画質版なので特に言うことはなし。
本編は今日のおやつの方でしょう。ちょうど本編「道化」よりも前の話なので、
映画に対してもプロローグ的な役割を持てるこの話が選ばれたのでしょう。
ちょうど予告編で遠子先輩が食べていたのも「はつ恋」だしね。
率直な印象としては思っていたよりも良かったですね。
遠子先輩の薀蓄を映像化するとあんな感じになるんですね。
原作よりもコミカルな感じが強く出ているとは思うけど、
あれはあれで普通にありだと思いました。
絵も声も最初は違和感ありまくりだったけど、
実際映像になってみると意外と調和していたなぁという印象です。
さすがに原作の挿絵通りの雰囲気を出すのは無理そうだけど、
当初思っていたほどは違和感なく受け入れることができました。
さすがに劇場まで1人で足を運ぶ勇気はないけど、
映画を観てみたいと思わせる内容だったとは思いますねー。
今後の展望
これまで通りのペースだとすれば4月末に「挿話集3」、
8月末に見習いシリーズ完結編となる「卒業」が出るのでしょう。
今回もラスト1ページが衝撃的だっただけに非常に楽しみです♪
「初恋」が『道化』 「傷心」は『水妖』や『愚者』・『天使』を意識して作られていただろうし、
完結編となる「卒業」では『作家』や『巡礼者』を思い起こすような作品でしょうね。
また8ヶ月待たないといけないとか分かっていても長すぎる・・・
購入翌日には通常版も買って2冊も揃ってしまいました。
そして先月30日に1日部屋へ引きこもり読破。
記事にするのはこんなに遅くなってしまったというorz
ということでさっそく?感想でも。
重大なネタバレは反転(白文字)にしておきますが、
前作「初戀」(変換が面倒なので以下では全て「初恋」と表記)のネタバレは隠しません。
これから読む未読者がもしいたらご注意を。
今回も前作と同じ短編→長編→オマケの3本立て。
前作「初恋」のラスト一言から夏休み中の出来事を描いた「傷心。」と、
夏休みが明けて文化祭へ向けてのあれこれを描いた「怪物。」の2本。
(と、最後に「ある日の千愛」がちょこっと収録されています)
「傷心。」
本編6冊目にあたる「水妖」の舞台となった姫倉の別荘が舞台の短編。
同じ夏休みの出来事だということもあり、
原作6冊目の「水妖」を意識した内容になっているように思えます。
基本的には軽い感じの話だけど、
所々に1年前の「水妖」を思い出させるやり取りがあり楽しかったですね。
「水妖」を少し読み返したくなります。
一部に熱狂的?なファンのいる魚谷さんの再登場は
ちょっとしたファンサービスなんだろうと思います。
内容は「初恋」ラストの「大嫌い」から菜乃に対し心を閉ざした心葉が、
再び菜乃と和解?するまでの話。
心葉の言動の真意も、「初恋」で描かれていた思いを裏付けるものとなったわけだし。
読者も周りの登場人物も感じていた微妙な菜乃と遠子の近しい部分、
それを心葉も感じていたわけですね。
ここに関しては概ね予想通り、どんでん返しもなく無難な展開でした。
それでも、これまで遠子の幻影を追い遠子の代わりにのみなろうとしていた菜乃が、
自分らしい文学少女を目指すようになる決意の描写は、
彼女の成長のカタチが見えて良かったのではないかと。
そして、その決意をより強い印象にするのがやはり挿絵。
53ページの「泣きながら本をやぶいて食べる菜乃」は素晴らしいとしか言えませんね。
今回もこれまで同様に挿絵を入れるべき場所を非常によく分かっていると思えました。
ただ、初恋ラストの「大嫌い」はそれなりに衝撃の大きかったものだったのに、
やけにあっさり終わらせたなぁとは正直ちょっと思いました。
関係が凍結したままでは話が進まないだろうし仕方ないとは思うけどね。
菜乃が過ごしてただろう苦悩の日々の印象が薄いまま終わってしまった感じは否めません。
ちなみに題材となった作品は「シュトルムの『みずうみ』」
まったく知らなかった作品ですが、それらしい雰囲気を演出していたように感じました。
とはいえ今回は事件が起こるわけでもモチーフとなる想いが存在するわけでもなく、
ただ単に合宿中に菜乃が読む本として扱われただけで、関連性は他の作品と比べると弱そう。
それが良い悪いは別として、ね。実際に読んだことがあるならまた感じ方も違うのでしょう。
「怪物。」
題材は「メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』」
本を読んだことはないけれど学生時代に文学の講義で扱っていたので、
内容はだいたい知っていました。その分だけ入りやすかったかも知れません。
「人が怪物に変わるとき」というものを、作中の出来事と上手くリンクしていたと思います。
夏休みが終わり、心葉が素でいれる関係を一応は取り戻した菜乃。
文化祭に出るべく悪戦苦闘し、紆余曲折を経て合唱部の助っ人として合唱劇をすることに。
文化祭で劇となれば、思い出すのはやはり本編3冊目の「愚者」です。
そこに「歌」という要素が入ることで本編4冊目の「天使」も思い浮かびます。
全編を通してこの2冊を意識していたように思えます。
ただ、時系列で1年前のこの2冊をなぞるだけでなく、こちらには新しい要素も多々あり。
遠子先輩がいないのはもちろんですが、1年前と大きく異なる点が2つ。
1つは「"文学少女"の雑誌連載が始まること」で、もう1つは「美羽の存在」
本編の愚者や天使の頃は、読者的にはまだ美羽の生死は明らかになっていなかったが、
今回はもちろん生存していることが明らかになっているし、1回だけ登場もする。
そのシーンは本筋とはまったく関係ないし最初は不要だと思っていたけど、
読み返してみるとそのシーンで今の心葉と美羽の関係を描くと同時に、
「1年前とは違う」ということを強く印象付けていたのではないかと思います。
あと、菜乃と美羽のやり取りには思わず爆笑してしまいましたw
さて、本筋とは関係ない部分はそれくらいにして本編に。
今回の事件は1年前の合唱部でのいざこざが再び訪れる、といったもの。
この類の話って思春期の高校生にはありがちな話だなぁというのをふと思いました。
もちろん、小説的にかなり大げさに描いているとは思うけどね。
よく考えてみると今回に限らず、文学少女の物語は全巻当てはまる気がします。
そんな事件で当時にこじれてしまった2人の仲を、菜乃と心葉が修復していく物語。
この事件を通じて初恋時点ではただのウザキャラだった菜乃が
様々な人の裏に秘めた思いを知ることになり、ウザいだけじゃなくなったように思いますw
中盤までのドロドロとした感じをラストの舞台で見事に浄化していく様子は、
まさに文学少女ならではの爽やかな読後感でした。
でも、個人的には「お祭りは準備している間が1番楽しいの法則」じゃないけど、
舞台が始まってからよりも、そこに至るまでに奮闘する心葉や菜乃の描写の方が、
読んでいて楽しいように思えました。もちろん舞台のシーンも良かったけどね。
「初恋」のときよりも内面にまで踏み込んだ心葉の葛藤や苦悩も描かれていたのが好感触。
菜乃だけでなく、作家として狭き門を歩き続けている心葉や、
あとがきにもあるようにななせの成長も描いているのが
この「見習い」シリーズの面白さなのでしょう。
そして今回も太字の正体にもやられた。
毎回思っていることだけど、今回は過去最大に驚かされたかも知れない。
だってまさか太字の主が臣君再登場だなんてねぇ。
最初に読んだ時は「まさかの超展開www」とか愚かにも思ってしまったけど、
改めて太字だけ読み直してみると随所にヒントがあったんだよね。
ということでここだけはネタバレ避けて書くのは不可能なので白文字反転にて。
未読者は読まないことを激しく推奨。
普通に考えればまず太字の主は烏丸さんなり仙道さんなり、
話の中核となる2人のどちらかだと考えるでしょう。
もちろんこの「普通」が通用しないのが文学少女なので、色々想像して読んでたけどね。
自分が想像していたのは、当時行っていた交換ノートのように、
「2人の独白が交互に流れていた」というものでした。
太字の正体が複数いるというケースは今までになかったし、
それなりに驚きがあるのではないかなどと考えていたのですが・・・
しかしそんな予想は見事に外れてしまっていたのでした。
エピローグ一行目で太字の主が臣君であることが明らかになった時の驚きは過去最大だったかも。
太字文中の「彼女」の正体にしたって仙道さんでも烏丸さんでもなく、
ななせであることは改めて読むと誰の目にも明らかだったわけで。
今回もまんまとしてやられてしまいまったわけです、ハイ。
以上ネタバレ終わり。
そんなこんなで全てが無事に解決してめでたしめでたし、
などと思っていたら最後にまた衝撃の一言が。
毎回毎回見事なまでに最後の1行で次への期待を膨らませてくれますね。
ただ、初恋の「君が大嫌いだ」をかなりあっさりと解決されてしまっただけに、
今回も拍子抜けなのかなぁ、などと勘ぐってしまいます。
とは言え、次が楽しみなのは変わらないけどね!
「ある日の千愛」
流人くんと竹田さんのラブラブのろけ話です まる
だけでは終わらずに遠子先輩のいなくなった櫻井家の日常を描いたお話。
微妙に出てくる叶子さんがちょっと丸くなったのが見て取れますw
初恋の「ある日の美羽」が美羽から見た菜乃の話だったように、
竹田さん(と流人)から見た菜乃の印象が読み取れます。
完結編である"卒業"の「ある日の○○」が誰なのかが今から気になります。
そもそも次もあるのかどうかすら分からないけど、
「ある日の遠子」を期待しちゃうのは自分だけではないハズ。
特典DVD
挿話集1に収録されている「今日のおやつ ~はつ恋~」をアニメにしたものと、
映画の予告編が収録されていました。
予告編のほうは映画公式サイト【http://www.bungakushoujo.jp/】
で観れるものの高画質版なので特に言うことはなし。
本編は今日のおやつの方でしょう。ちょうど本編「道化」よりも前の話なので、
映画に対してもプロローグ的な役割を持てるこの話が選ばれたのでしょう。
ちょうど予告編で遠子先輩が食べていたのも「はつ恋」だしね。
率直な印象としては思っていたよりも良かったですね。
遠子先輩の薀蓄を映像化するとあんな感じになるんですね。
原作よりもコミカルな感じが強く出ているとは思うけど、
あれはあれで普通にありだと思いました。
絵も声も最初は違和感ありまくりだったけど、
実際映像になってみると意外と調和していたなぁという印象です。
さすがに原作の挿絵通りの雰囲気を出すのは無理そうだけど、
当初思っていたほどは違和感なく受け入れることができました。
さすがに劇場まで1人で足を運ぶ勇気はないけど、
映画を観てみたいと思わせる内容だったとは思いますねー。
今後の展望
これまで通りのペースだとすれば4月末に「挿話集3」、
8月末に見習いシリーズ完結編となる「卒業」が出るのでしょう。
今回もラスト1ページが衝撃的だっただけに非常に楽しみです♪
「初恋」が『道化』 「傷心」は『水妖』や『愚者』・『天使』を意識して作られていただろうし、
完結編となる「卒業」では『作家』や『巡礼者』を思い起こすような作品でしょうね。
また8ヶ月待たないといけないとか分かっていても長すぎる・・・
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