書こう書こうとずっと思ってはいたのですが・・・
発売からはもう約4ヶ月も過ぎてしまったんですね。
が、今でもによく聴いているアルバムです。
ということで、本日はそんなCDレビューをば。


●収録曲●

1.Hello Sadness
2.百年の孤独
3.花は咲いて ただ揺れて -album ver.-
4.Elysium
5.Doing all right
6.ON THE WAY
7.Stay
8.日々のほとり
9.夢のひとつ
10.Fall in Life ~Hallelujah~
11. Rainy Soul
12. 恋のあいまに




一言で表すなら「どこで終わっても不思議ではないアルバム」でしょうか。
どの曲も似たような儚さ併せ持ち、雰囲気が近いからでしょうか。
ファンの中でもその点では賛否両論ありそうですが、
自分的には統一感があっていいと思います。
また、どの曲でも締めれるというのは、
それだけ各々の曲がしっかりとした完成度だからこそだとも思います。

では、今回も全曲感想を。



○全曲簡易感想○

1.Hello Sadness
アルバムの最初を飾る曲としては、4thアルバムの「夕月夜」のイメージに近い気がしました。
ゆったりとしたリズムで流れる中で徐々に増えてくる音の数、
そこからサビで一気に盛り上がるこの押し寄せてくる感じがたまりません。
割と激しい曲かと錯覚するけど、それでいてダークな雰囲気を醸し出しています。
まさにトップを飾るにふさわしいアルバム曲でしょう。


2.百年の孤独
買いそびれてしまっていたシングルCDの曲。
タイアップ的にちょっと期待薄だったんだけど、予想以上にいい感じでした。
タイアップがタイアップだっただけにもっと激しい曲を想像していましたが、
意外と落ち着いた、いつものガネクロらしい曲という印象。
サビの「泣きながら生まれる」の部分の裏声と、
微妙にテンポアップする最後のサビのリピート、特にその裏のドラムがいいです。


3.花は咲いて ただ揺れて -album ver.-
厳密に聴き比べたわけじゃないけど、シングルverよりもシンプルになってますかね。
アレンジというと音の種類を増やして楽器の音を前面に出すものが多いですが、
この曲の場合は正反対で音の種類を極力絞っているように思えます。
楽器の音を少なくして、歌声をより強調するアレンジになっている気がします。
参考過去記事:【http://34643.diarynote.jp/200909020014265326/


4.Elysium
アルバムとして通して聴くとそれほど耳には残らないのですが、
1曲として意識して聴くとそのいぶし銀的な存在感はかなりのもの。
縁の下の力持ち的な曲ですね。
サビのメロディラインに不思議な引き込む力があるように思えます。


5.Doing all right
このCDの中では割と異彩を放っている前向きな1曲。
ここまで落ち着く曲が続いてたので、中休み的な配置でしょうか。
曲単品としてはシングルの時に書いた感想の通り。
参考過去記事:【http://34643.diarynote.jp/200906062328419509/


6.ON THE WAY
今回のアルバムの中でも特にお気に入りの1曲。
タイトルと出だしの「千一夜も続く物語」というフレーズの組み合わせが絶妙。
それだけで一気に曲の世界に入り込めてしまいます。
1番よりも2番のBメロ~サビのフレーズが耳から離れません。


7.Stay
今回のアルバムのタイトルとなっている曲。
曲単体の存在感としては、1曲目のHello Sadnessと双璧でしょう。
終始ゆったりとしたリズムのまま進み、楽器の伴奏も大人しめ。
ボーカル1本で勝負しているような曲だと思います。
この曲でそれが出来るのは低音域の良さがあるガネクロでこそでしょう。


8.日々のほとり
この曲がアルバムの最後だったとしても違和感がなさそう。
最初に聴いた時に2ndアルバムの「Holy Ground」を彷彿とさせるものがありました。
終始落ち着いた曲調で柔らかみのある1曲ですね。
最後の1フレーズまで染み入るような歌い方と、
演奏後のさざ波の音が切ない雰囲気を出していてすごく好き。
このアルバムの中でもイチオシですね。


9.夢のひとつ
シングルのレビューでも書いていたけど、
ガネクロらしい王道を行くオーソドックスなバラードです。
それだけに安心して聴くことが出来ます。
今回のアルバムは割と普段通りの雰囲気な曲が多い気がするけど、
それを象徴するような王道ど真ん中なのがこの曲だと思います。


10.Fall in Life ~Hallelujah~
落ち着いた曲やダークな雰囲気の曲が多い中、底抜けに明るい1曲。
このCDの中で似たようなこれと雰囲気の曲は5曲目のDoing all rightですが、
アルバムの中間に入れている辺り、落ち着きすぎないようにする意図を感じます。
この曲はちゃと流れ通りにサビで盛り上がってくれるので安心して盛り上がれます(笑)
でも、そんな明るい曲のタイトルにFall(=落ちる)なんて
ネガティブな単語を使っているから奥深い。
Fall in Life(=生に落ちる)で前向き生きようってことか?


11.Rainy Soul
一転して儚い恋歌です。そして短い、曲も短いけどそれ以上に歌詞が少ない。
でもその短い歌詞にガネクロのセンスを感じさせられます。
この曲の場合は特にルビの振り方。「未来」に「しあわせ」、「存在して」で「そこにいて」
意味はなんとなく分かるけど、普通はやらない振り方だと思います。
曲だけを聴いてると印象は正直薄かったけど、
歌詞を追いながら聴くことでその世界が見えてくる気がします。


12.恋のあいまに
どこで終わってもおかしくないアルバムの大トリ、恋のあいまに。
タイトルだと恋愛中の曲と想像してたけど、
歌詞的には間違いなく失恋を乗り越える歌です。
この曲の結末では乗り越えられたのかは微妙な気がしますがw
RainySoulから引き続いて切なさの残る曲ですが、
その余韻の良さはアルバムの最終曲としてふさわしいものだと思います。




○まとめ○
冒頭にも書いたけど、全体的に落ち着いた曲が多いです。
それはある意味非常にガネクロらしいと言って良いでしょう。
気分が落ちてる時に聴くと余計に泥沼化しそうではありますがw
全体の雰囲気が統一されているせいもあるだろうけど、
今回のアルバムは尖ったこれまでにない曲はなく、無難に仕上げてきた印象がありますね。

また、これまでのアルバムにも言えたことだけど、
今回は今まで以上にアルバム曲の存在感が全体的に強かったかな。
どの曲もよかったけど、個人的なお気に入りは

1.Hello Sadness 6.ON THE WAY 8.日々のほとり 12.恋のあいまに

の4曲かな。


●オマケ●
来月ベストアルバム出ちゃうんですね!もうデビューしてから10年も経つとか・・・
そして、5年前のベスト盤同様にシングル全曲収録ですか。
全曲リマスタリングとは言え既に全アルバム持ってる人にはどうなんでしょう??

とか思ってたらやってくれちゃいました。

初回限定盤のプレミアディスクやばすぎだろ・・・!


まぁ、シングルもここ数年はほぼ全部買ってるし、
今手元にあるCDで聴けないのは1曲だけなんだけどね。その1曲がマジでヤヴァイ。
入ってること知った時点で興奮を隠し切れなかったし。
これと新曲だけでも買わないわけにはいかないな・・・
さて問題。そんな1曲はどれでしょう?(笑)←知るかとか言わないで 
正解→ 「Crier Girl & Crier Boy ~ice cold sky~」の収録に俺超歓喜



「ぬくもり」ずっと感じていたい
触れて言葉を交わしていたいと
願い とめどなく溢れてしまうよ・・・日々のほとり

波の音に消えそうな 優しい日々のほとり

日々のほとり / GARNET CROW

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