今日からデジカメ写真がうまくなる [ソフトバンク新書]
2010年6月17日 読書
これまで写真についてはほとんど独学で、
ネット上の解説サイトを多少読み漁った程度でした。
1冊くらいはきちんとした本も読んでみようかと思い、
内容もほとんど確認せず買ってみた1冊です。
まぁブックオフだしものは試しといったつもりでした。
そんな感覚で買ったのでずっと積んだままになっていた本書。
先日久々に丸一日ヒマな日が出来て、
パソコンで遊ぶ気分でもなかったので読んでみました。
大半が既に知っている内容だったこともありますが、
非常に読みやすく2時間少々で読破してしまいました。
●各章の感想●
何故上手い写真が撮れないと感じる人が多いのか、について書かれている第1章。「あるある」と思わず頷いてしまうような内容に、ついついページが進みました。
そこではカメラ内部の原理というか、メカニズムに関する部分も触れていて、
それらについては自分も「なるほど」と思える部分はたくさんありました。
また、プロのカメラマンの撮り方など、未知な部分についても書かれていて非常に面白かった。
導入部分にあたるこの章が自分としてはとても面白く感じられました。
しかし、正直に言うとこの本から新たに得た技術的な知識はあまりありませんでした。
この本でもっとも語りたかった内容はおそらく第2章に凝縮されているのでしょう。
再三に渡って提唱されているデジカメを使いこなす5つのポイント、
これらを使いこなすことで思い通りに撮れるようになるというのが主題でした。
が、これらは既にある程度は使えてるので、多少物足りなかったのが正直なところ。
1番肝心のこの部分が既に知っている内容なのはちょっと残念でしたね。
この章に関しては最後に蛇足として思ったことをまとめておきます。
自分としては第3章のケースごとの上手な撮り方のほうが参考になる部分は多かったです。
ハッキリと「こうすれば良い!」と書かれてはいないし、
難しいこと、専門的なことも書いていないように思えます。
これだけ聞くと「ダメじゃん」って気もするんだけど、
だからこそにすぐに実践できそうな手軽なアドバイスなんです。
多くの状況に対して軽いアドバイス的に書かれていて良かったです。
4章(写真の魅せ方)と5章(間違いだらけのカメラ選び)に関してはまぁオマケ程度ですね。
間違ったことは書いてないと思うけど、そこまで深く踏み込んだ内容でもないです。
大半は既に分かりきってる内容だったので、自分としては流し読んだだけでした。
●まとめ●
これまで「なんとなく」しか理解していなかった部分を、
カメラの原理も含めて分かりやすく解説していたのは良かったです。
なんとなくそうした方がいいと思っていた部分の理由がこの本で明確になりました。
自分は多少物足りなかったけど、すべてをカメラ任せのオート撮影で行っている人が、
1段ステップアップするためにはちょうど良い1冊だと思います。
書いてあることはカメラの説明書と大差ない気もするけど、
同じ被写体の写真が複数掲載されていたり、専門用語には説明があったりと、
説明書よりは格段に分かりやすく書かれていると思います。
ただ、2006年に発売された本なので情報が多少古いのは否めません。
最新のカメラの機能(顔認識とかシーン自動判別、一眼レフのライブビュー撮影など)
についての言及はありません。恐らくこの本が書かれた当時はまだなかった機能なのでしょう。
そう考えるとデジカメの技術が物凄い速さで若干間違った方向に進んでるのも分かりますね。
最後に蛇足ですが著者の語る第2章の上記5つのポイントについて、
それぞれ思ったことを少しまとめてみます。
●蛇足~本書第2章の5つのポイントに関して思ったこと~●
1.露出補正
露出補正のなんとなくだった部分の理由がよく分かりました。
カメラが露出(=明るさ)を決定するメカニズムの解説が分かりやすかった。
白いものを写すときはプラス、黒いものを写すときはマイナスに補正すると良い。
言われてみれば思い当たる節は多々ありました。
最近だと11日の日記(KissX3を買った話)の写真なんて正にこの例ですよね。
2枚目の写真は綺麗に白と黒が出ていますが、3枚目の写真は白い紙が思いっきりグレーにw
ちなみにあの写真はどちらも露出補正はいじっていません。
カメラが明るさを正しく写していないことのこれ以上にない好例かも?
2.ストロボoff
この本はなにかとストロボを使うなと主張してたけど、ああも否定的にならなくても良いのに。
確かに影が濃く出るとか、背景が写らないとかデメリットが大きいのは事実だとは思う。
オートでストロボが発光する場面で無理に発光させなくても確かに暗くはならないでしょう。
が、そんなことしたらブレ写真を量産するか、
感度が上がりすぎてノイズまみれの写真を量産するかの二択じゃないかと。
感度を多少高めにしてやればフラッシュ使ってもある程度は背景も写るし、
この項目に関しては筆者の主張には正直同意できませんでした。
自分だったら多少背景が潰れるのは目を瞑ってストロボ使います。
状況にもよるけど、明るくてもブレた写真を量産するよりはマシじゃないかと。
三脚を使って、シャッター切れてもすぐ動かないように頼めばいいとはあるけど、
そんな風に撮影できる場面なんてほとんどないような。
そもそもライトなデジカメユーザーは三脚なんて持ってない人がほとんどかと。
仮に三脚があっても風景ならとにかく、人物撮影だとお願いしても微妙に動いちゃうよねぇ。
で、微妙にブレた(この場合は被写体ブレ)写真が出来上がることが多い。
というのが実感です。(3月のドライブで撮影した写真はこんな感じでしたw)
3.ズーム
ズームして撮る方がきれいに撮れるってのはよく聞く話です。
ネット上でそのように書かれているサイトは多かったしね。
しかしそれが何故なのか、という部分は今までよく分かっていませんでした。
その部分についての解説や作例が良かったですね。
特に広角側と望遠側のそれぞれで撮った比較写真がとても分かりやすかったです。
こればっかりは文字での説明は難しいのですが。。。
望遠側(ズームして)で撮る方が見栄えがよくなることが多いのは覚えておいて損はないです。
形がきれいに見えるのと、背景がスッキリするので被写体がより引き立つんだそうです。
4.ピント合わせ
書いてあることは要するにピントを合わせるにはシャッターボタンを「半押し」
なんですが・・・これはさすがに誰でも分かるんじゃないかとw
とは言え携帯のカメラやレンズ付フィルム(=使い捨てカメラ)はただ押すだけだから、
分からない人には分からないのかなぁ・・・?
あと、近くのものを撮るときはマクロに切り替えるってのも、知らない人多そう。
最近の機種は被写体にカメラを近づけると自動でマクロに切り替えてくれるらしいし。
個人的にはそこまでやってくれなくてもいいのに、って思うんだけど(笑)
半押ししてから移動して構図を変えるなんて小技も紹介してたけど、
この部分は既に知っていることがほとんど。
ピントの合う原理については知らなかった部分だったけどね。
5.ホワイトバランス
光の種類に合わせて写真の色合いを変える機能。
個人的には露出補正よりもこのホワイトバランスが先じゃないかと思う。
まずコレを知ってるとだいぶ撮影の幅が広がります。
屋外晴天なら「太陽光」、曇りなら「曇り」、室内なら「蛍光灯」とかにいじるだけだし。
難しいものじゃないだけにこれは出来るようになっていたほうが絶対に良いです。
それと同時に「実際の色」と「カメラが写す色」の違いについても書いてありました。
ここもなんとなくしか分かっていなかった部分。
ただ、最近のカメラはホワイトバランスの精度も良くなってるだろうし、
情報の古さはちょっと感じたかなぁ。
細かい話(自分もよくは知らないけど色温度に関する知識)を持ち出すと別だけど、
それは本書でも一切触れていないし普通に使う分には必要ないと思う。
以上、蛇足終了。毎回毎回なんで本題と蛇足がほぼ同じ文字数なんだと・・・w
ネット上の解説サイトを多少読み漁った程度でした。
1冊くらいはきちんとした本も読んでみようかと思い、
内容もほとんど確認せず買ってみた1冊です。
まぁブックオフだしものは試しといったつもりでした。
そんな感覚で買ったのでずっと積んだままになっていた本書。
先日久々に丸一日ヒマな日が出来て、
パソコンで遊ぶ気分でもなかったので読んでみました。
大半が既に知っている内容だったこともありますが、
非常に読みやすく2時間少々で読破してしまいました。
●各章の感想●
何故上手い写真が撮れないと感じる人が多いのか、について書かれている第1章。「あるある」と思わず頷いてしまうような内容に、ついついページが進みました。
そこではカメラ内部の原理というか、メカニズムに関する部分も触れていて、
それらについては自分も「なるほど」と思える部分はたくさんありました。
また、プロのカメラマンの撮り方など、未知な部分についても書かれていて非常に面白かった。
導入部分にあたるこの章が自分としてはとても面白く感じられました。
しかし、正直に言うとこの本から新たに得た技術的な知識はあまりありませんでした。
この本でもっとも語りたかった内容はおそらく第2章に凝縮されているのでしょう。
再三に渡って提唱されているデジカメを使いこなす5つのポイント、
1.露出(=明るさ)補正
2.ストロボ(=フラッシュ)
3.ズーム
4.ピント
5.ホワイトバランス
これらを使いこなすことで思い通りに撮れるようになるというのが主題でした。
が、これらは既にある程度は使えてるので、多少物足りなかったのが正直なところ。
1番肝心のこの部分が既に知っている内容なのはちょっと残念でしたね。
この章に関しては最後に蛇足として思ったことをまとめておきます。
自分としては第3章のケースごとの上手な撮り方のほうが参考になる部分は多かったです。
ハッキリと「こうすれば良い!」と書かれてはいないし、
難しいこと、専門的なことも書いていないように思えます。
これだけ聞くと「ダメじゃん」って気もするんだけど、
だからこそにすぐに実践できそうな手軽なアドバイスなんです。
多くの状況に対して軽いアドバイス的に書かれていて良かったです。
4章(写真の魅せ方)と5章(間違いだらけのカメラ選び)に関してはまぁオマケ程度ですね。
間違ったことは書いてないと思うけど、そこまで深く踏み込んだ内容でもないです。
大半は既に分かりきってる内容だったので、自分としては流し読んだだけでした。
●まとめ●
これまで「なんとなく」しか理解していなかった部分を、
カメラの原理も含めて分かりやすく解説していたのは良かったです。
なんとなくそうした方がいいと思っていた部分の理由がこの本で明確になりました。
自分は多少物足りなかったけど、すべてをカメラ任せのオート撮影で行っている人が、
1段ステップアップするためにはちょうど良い1冊だと思います。
書いてあることはカメラの説明書と大差ない気もするけど、
同じ被写体の写真が複数掲載されていたり、専門用語には説明があったりと、
説明書よりは格段に分かりやすく書かれていると思います。
ただ、2006年に発売された本なので情報が多少古いのは否めません。
最新のカメラの機能(顔認識とかシーン自動判別、一眼レフのライブビュー撮影など)
についての言及はありません。恐らくこの本が書かれた当時はまだなかった機能なのでしょう。
そう考えるとデジカメの技術が物凄い速さで
最後に蛇足ですが著者の語る第2章の上記5つのポイントについて、
それぞれ思ったことを少しまとめてみます。
●蛇足~本書第2章の5つのポイントに関して思ったこと~●
1.露出補正
露出補正のなんとなくだった部分の理由がよく分かりました。
カメラが露出(=明るさ)を決定するメカニズムの解説が分かりやすかった。
白いものを写すときはプラス、黒いものを写すときはマイナスに補正すると良い。
言われてみれば思い当たる節は多々ありました。
最近だと11日の日記(KissX3を買った話)の写真なんて正にこの例ですよね。
2枚目の写真は綺麗に白と黒が出ていますが、3枚目の写真は白い紙が思いっきりグレーにw
ちなみにあの写真はどちらも露出補正はいじっていません。
カメラが明るさを正しく写していないことのこれ以上にない好例かも?
2.ストロボoff
この本はなにかとストロボを使うなと主張してたけど、ああも否定的にならなくても良いのに。
確かに影が濃く出るとか、背景が写らないとかデメリットが大きいのは事実だとは思う。
オートでストロボが発光する場面で無理に発光させなくても確かに暗くはならないでしょう。
が、そんなことしたらブレ写真を量産するか、
感度が上がりすぎてノイズまみれの写真を量産するかの二択じゃないかと。
感度を多少高めにしてやればフラッシュ使ってもある程度は背景も写るし、
この項目に関しては筆者の主張には正直同意できませんでした。
自分だったら多少背景が潰れるのは目を瞑ってストロボ使います。
状況にもよるけど、明るくてもブレた写真を量産するよりはマシじゃないかと。
三脚を使って、シャッター切れてもすぐ動かないように頼めばいいとはあるけど、
そんな風に撮影できる場面なんてほとんどないような。
そもそもライトなデジカメユーザーは三脚なんて持ってない人がほとんどかと。
仮に三脚があっても風景ならとにかく、人物撮影だとお願いしても微妙に動いちゃうよねぇ。
で、微妙にブレた(この場合は被写体ブレ)写真が出来上がることが多い。
というのが実感です。(3月のドライブで撮影した写真はこんな感じでしたw)
3.ズーム
ズームして撮る方がきれいに撮れるってのはよく聞く話です。
ネット上でそのように書かれているサイトは多かったしね。
しかしそれが何故なのか、という部分は今までよく分かっていませんでした。
その部分についての解説や作例が良かったですね。
特に広角側と望遠側のそれぞれで撮った比較写真がとても分かりやすかったです。
こればっかりは文字での説明は難しいのですが。。。
望遠側(ズームして)で撮る方が見栄えがよくなることが多いのは覚えておいて損はないです。
形がきれいに見えるのと、背景がスッキリするので被写体がより引き立つんだそうです。
4.ピント合わせ
書いてあることは要するにピントを合わせるにはシャッターボタンを「半押し」
なんですが・・・これはさすがに誰でも分かるんじゃないかとw
とは言え携帯のカメラやレンズ付フィルム(=使い捨てカメラ)はただ押すだけだから、
分からない人には分からないのかなぁ・・・?
あと、近くのものを撮るときはマクロに切り替えるってのも、知らない人多そう。
最近の機種は被写体にカメラを近づけると自動でマクロに切り替えてくれるらしいし。
個人的にはそこまでやってくれなくてもいいのに、って思うんだけど(笑)
半押ししてから移動して構図を変えるなんて小技も紹介してたけど、
この部分は既に知っていることがほとんど。
ピントの合う原理については知らなかった部分だったけどね。
5.ホワイトバランス
光の種類に合わせて写真の色合いを変える機能。
個人的には露出補正よりもこのホワイトバランスが先じゃないかと思う。
まずコレを知ってるとだいぶ撮影の幅が広がります。
屋外晴天なら「太陽光」、曇りなら「曇り」、室内なら「蛍光灯」とかにいじるだけだし。
難しいものじゃないだけにこれは出来るようになっていたほうが絶対に良いです。
それと同時に「実際の色」と「カメラが写す色」の違いについても書いてありました。
ここもなんとなくしか分かっていなかった部分。
ただ、最近のカメラはホワイトバランスの精度も良くなってるだろうし、
情報の古さはちょっと感じたかなぁ。
細かい話(自分もよくは知らないけど色温度に関する知識)を持ち出すと別だけど、
それは本書でも一切触れていないし普通に使う分には必要ないと思う。
以上、蛇足終了。毎回毎回なんで本題と蛇足がほぼ同じ文字数なんだと・・・w
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