フリーゲーム寸評「全く普通のRPG」
2010年10月28日 ゲーム
ここ数日久々にツクール製RPGで遊んでました。
今回プレイした作品はCAT END TURNの「全く普通のRPG」
2009年に発表された比較的新しい作品でした。
これまでツクール作品は基本的に短編~中編ばかり遊んでいましたが、
今回は珍しくプレイ時間10時間を超える長編モノでした。
クリアするまでに約12時間、クリア後のオマケも含めると15時間くらいでした。
そんなこの作品を一言で言うなら
「バカゲーだと思って遊んでみたら本当に正統派RPGでした」
って感じです。自分で「普通」とか言ってる作品の場合まず普通じゃないのでね。
今回もその類のギャグゲーだと思っていたのに、
まさか終盤であそこまで盛り上がる展開になるとは思っていませんでした。
●ストーリーに関して●
まずさ、物語の始まりが
王様「ちょっと平和すぎて退屈だから君魔王になってね★」
じゃ誰だってバカゲーの類だと思うでしょうがw
まぁ実際最初はまさにバカゲーのそれだったんだけどね。
それなのに中盤に王様の真意やその他諸々が明らかになってからの、
王道RPGっぷりといったらそりゃもうある意味度肝を抜かれましたよ。
しかもその背景がきちんと練りこまれていて、不自然な超展開にはなってないのは驚き。
超展開だなーとは思ったけど「なるほどそういうことか」と納得できる話でした。
最終的に主人公一行が王道的な布陣だと思えてくるから不思議です。
実際はとても主人公だとは思えないようなトンデモパーティなのにねw
それでいてフリー作品らしいおバカなギャグ要素も終盤まで健在だからすごい。
ギャグ一辺倒な序盤から徐々にシリアスさが加わってくる中盤以降。
そんな中盤以降のギャグとシリアスのバランス加減は素敵の一言です。
あとは装備やモンスターの名前がいちいち面白くて困る。
この辺も作品をシリアスに偏らせないのに一役買っているのではないかと。
そんなわけでネタバレしちゃうと面白さが激減するのは必至なので、
ストーリーの詳細に関しては割愛。最後にちょっとだけ散らせる程度にしときます。
予想外の展開がたくさんあって先の読めないストーリーは非常に面白かったです。
●戦闘に関して●
戦闘の難易度は最初はちょっと難しめかなと思っていたけど、
ある程度慣れてくればどの程度で勝てるようになるか分かるのでまずまずかな。
勝てるようになる境界が非常にハッキリしている印象が強かったです。
主人公パーティの強さがそのボーダー以下だとかなり難しいのに、
そのボーダーを超えてしまうと途端に楽勝になりますね。
また、物凄い勢いでインフレしていく双方の戦闘ダメージの値も印象的。
最初はチマチマしていたダメージが話が進むごとにどんどん上がっていって、
終盤は平気で万単位になる豪快な戦闘に。この大ダメージの応酬は爽快でした。
それ故にボス戦などはかなりHPが高く設定されているけど、
戦闘中に発生する会話が多めに用意されており、飽きさせないように工夫されていますね。
あと回復アイテムが最後までいらない子にならないのも地味に高評価。
上記のように双方大ダメージの応酬になる中盤以降は、
パーティをよほど鍛えていない限りはけっこうポコポコ死ぬのでね。
回復・蘇生魔法をまともに使えるのはパーティに1人だけなので、
魔法のみに頼っていると回復が追いつかなくなることも多々あるわけで。
終盤、というかラスボス戦まで回復を魔法とアイテムの両方に頼る必要があり、
その辺のバランスも良い出来だったと思います。
無駄なレベル上げをせずにサクサク進めたい場合はかなり難しくなるけど、
鍛えれば確実に進めるようになるこの難易度バランスは悪くないですね。
ただ、クリア後の隠しダンジョン?のラスボスだけはやりすぎですが。
あれ全員のステータスを極限まで上げても勝つの相当難しいんじゃないか・・・?
●まとめ●
(最後の隠しボス以外は)一通り遊び終わりましたが完成度の高い正統派RPGでした。
フリー作品としては割と長めの作品で遊び応えは十分。
フリー作品故か多少汚い言葉が飛び交う場面も少なくないですが、
それが気にならなければかなり楽しめる作品だと思います。
あと、地味にVX製の作品をプレイしたのは初めてだったので、
最初は多少操作に戸惑ったけど慣れれば格段に使いやすいですね。
今回プレイした作品はCAT END TURNの「全く普通のRPG」
2009年に発表された比較的新しい作品でした。
これまでツクール作品は基本的に短編~中編ばかり遊んでいましたが、
今回は珍しくプレイ時間10時間を超える長編モノでした。
クリアするまでに約12時間、クリア後のオマケも含めると15時間くらいでした。
そんなこの作品を一言で言うなら
「バカゲーだと思って遊んでみたら本当に正統派RPGでした」
って感じです。自分で「普通」とか言ってる作品の場合まず普通じゃないのでね。
今回もその類のギャグゲーだと思っていたのに、
まさか終盤であそこまで盛り上がる展開になるとは思っていませんでした。
●ストーリーに関して●
まずさ、物語の始まりが
王様「ちょっと平和すぎて退屈だから君魔王になってね★」
じゃ誰だってバカゲーの類だと思うでしょうがw
まぁ実際最初はまさにバカゲーのそれだったんだけどね。
それなのに中盤に王様の真意やその他諸々が明らかになってからの、
王道RPGっぷりといったらそりゃもうある意味度肝を抜かれましたよ。
しかもその背景がきちんと練りこまれていて、不自然な超展開にはなってないのは驚き。
超展開だなーとは思ったけど「なるほどそういうことか」と納得できる話でした。
最終的に主人公一行が王道的な布陣だと思えてくるから不思議です。
実際はとても主人公だとは思えないようなトンデモパーティなのにねw
それでいてフリー作品らしいおバカなギャグ要素も終盤まで健在だからすごい。
ギャグ一辺倒な序盤から徐々にシリアスさが加わってくる中盤以降。
そんな中盤以降のギャグとシリアスのバランス加減は素敵の一言です。
あとは装備やモンスターの名前がいちいち面白くて困る。
この辺も作品をシリアスに偏らせないのに一役買っているのではないかと。
そんなわけでネタバレしちゃうと面白さが激減するのは必至なので、
ストーリーの詳細に関しては割愛。最後にちょっとだけ散らせる程度にしときます。
予想外の展開がたくさんあって先の読めないストーリーは非常に面白かったです。
●戦闘に関して●
戦闘の難易度は最初はちょっと難しめかなと思っていたけど、
ある程度慣れてくればどの程度で勝てるようになるか分かるのでまずまずかな。
勝てるようになる境界が非常にハッキリしている印象が強かったです。
主人公パーティの強さがそのボーダー以下だとかなり難しいのに、
そのボーダーを超えてしまうと途端に楽勝になりますね。
また、物凄い勢いでインフレしていく双方の戦闘ダメージの値も印象的。
最初はチマチマしていたダメージが話が進むごとにどんどん上がっていって、
終盤は平気で万単位になる豪快な戦闘に。この大ダメージの応酬は爽快でした。
それ故にボス戦などはかなりHPが高く設定されているけど、
戦闘中に発生する会話が多めに用意されており、飽きさせないように工夫されていますね。
あと回復アイテムが最後までいらない子にならないのも地味に高評価。
上記のように双方大ダメージの応酬になる中盤以降は、
パーティをよほど鍛えていない限りはけっこうポコポコ死ぬのでね。
回復・蘇生魔法をまともに使えるのはパーティに1人だけなので、
魔法のみに頼っていると回復が追いつかなくなることも多々あるわけで。
終盤、というかラスボス戦まで回復を魔法とアイテムの両方に頼る必要があり、
その辺のバランスも良い出来だったと思います。
無駄なレベル上げをせずにサクサク進めたい場合はかなり難しくなるけど、
鍛えれば確実に進めるようになるこの難易度バランスは悪くないですね。
ただ、クリア後の隠しダンジョン?のラスボスだけはやりすぎですが。
あれ全員のステータスを極限まで上げても勝つの相当難しいんじゃないか・・・?
●まとめ●
(最後の隠しボス以外は)一通り遊び終わりましたが完成度の高い正統派RPGでした。
フリー作品としては割と長めの作品で遊び応えは十分。
フリー作品故か多少汚い言葉が飛び交う場面も少なくないですが、
それが気にならなければかなり楽しめる作品だと思います。
あと、地味にVX製の作品をプレイしたのは初めてだったので、
最初は多少操作に戸惑ったけど慣れれば格段に使いやすいですね。
製作元:CAT END TURN -キャット・エンド・ターン-
【http://catendturn.web.fc2.com/】
オマケ(以下ネタバレあり。白文字にしておきます)
この作品のミソは最初は成り行きで魔王になってしまった主人公が、
「実は本当に魔王の子孫だった」ことにあると思います。
それが明らかになった後の「魔王(主人公)・天使・冥王・王様の四つ巴」な展開は、
本当によく作られていたと思います。
それぞれの事情が話を面白くするのに上手く使われていたと思う。
ただ、主人公一行がそれらを順番に倒していくだけだったのはちょっと残念。
できれば各勢力間での衝突がもう少しあると話に深みが出たんじゃないかなぁと。
あと、魔王と女神の息子・天使と悪魔の子・勇者の血を引く盗賊・魔王側近の死神
ってこのパーティ本当カオスだよなぁw
豪華なんだけどとても主人公のパーティだとは思えないよww
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