先日ついに公開されたVOCALOIDランキングSP6。
気づけば残りの第4部・第5部もアップされていました。
第3部までから多少日が空きましたがいよいよ発表されたTOP10。
正直11位までを観ても顔ぶれの予想がまったくつかない状態だったので、
どういう結果になっているのかが純粋にとても楽しみでした。

以下その結果についてあれこれ語るので、未視聴の人は要注意。












今回の結果を受けて、改めて時代の流れというものをつくづく感じました。
その理由がいくつかあるので軽くまとめてみます。

1.GUMIの驚くべき台頭

まず真っ先に驚いたのがコレ。まさかTOP3をほぼ独占してしまうとは。
VOCALOIDブームの先駆けとなった初音ミクを差し置いてこんな展開になる日が来るなど、
めぐっぽいど発売当初に予想できた人は果たしていたでしょうか。

「ボーカロイドとしてはよく出来ているが、所詮はクリプトン製の二番煎じ」
これが自分の中での発売当初のめぐっぽいどに対する評価でした。

思えば発売日に世界的大ニュースに被った影響でまったく話題にならず、
出てくる曲毎回新人潰しに定評のあるミクさんに阻まれぼからん1位を取れず、
なかなかニコニコ上のブームには乗れなかったGUMIさん。
そういった意味では出だしは決して順風満帆ではなかったハズ。

それが今や今回みたいな長いスパンのランキングでTOP3を独占し、
TOP10に5曲を送り込む大御所に育っていたとは。
(ちなみにミク絡みの楽曲も同じくTOP10内に5曲)

自分の中でGUMIの評価を大きく変えた楽曲は
sasakure.UK氏の「カムパネルラ」だったのですが、
世間の評価を一気に変えるきっかけとなった曲は何だったのでしょうか?
今回も9位にランクインした「弱虫モンブラン」の影響は大きかったような気がします。

ボーカロイド=初音ミク
この公式が崩れる時代がそろそろ訪れてもおかしくない。・・・かも?
そう感じさせる今回の結果でした。


2.一強→三強へ

今回のランキング全体を見通して感じたこと。それは、
ハチ・DECO*27・wowokaの3強状態であること。

TOP10内に3曲を滑り込ませたDECO*27、
前回SP5で1位を取りながら今回も4位と貫禄を見せた
「ワールズエンド・ダンスホール」を擁するwowoka、
そしてTOP3に2曲(1位:マトリョシカ/3位:パンダヒーロー)を叩きいれたハチ。
TOP10だけを見てもこの3名の印象が強烈で、
無論11位以下にもこの3名の曲は数多く見受けられる。

半年~年単位のスパンで見るぼからんSPのような長期ランキングにおいて、
かつてここまで強烈なインパクトを残した存在について思い返すと
真っ先に思い浮かぶのは間違いなく初期のryo(supercell)である。
確認してみたところ、TOP10にSP2・3で4曲、SP4で3曲ランクインしていた模様。
当時のsupercell人気が(色んな意味で)別格だっただけで、
他の有名作者の楽曲はバランス良く上位にいた傾向はあると言って良いだろう。
他にはSP5で1・2・4位を独占したwowokaの印象も強い。
とまぁこんな感じでTOP10だけに絞ってみると、SP5までは一強状態なのが常であった。

そんなこれまでの傾向が、今回のSP6で崩れたと言って良いと思う。
今回のようにランキング上で強烈な印象を残す作者が複数存在するということは、
これまでに無かった出来事である。これは疑いようがない。
そして、この変化が時代の流れを象徴している変化だと強く感じるところである。

これが意味するところは、作者基準で視聴する動画を決定する風潮の強まりであると考える。
もちろん人気作者というのはボーカロイドブームの最初期から存在していたし、
「この人の曲だから観る/聴く」という選びかたはある意味当然の基準とは言える。
実際自分も最近は作者基準で観るかどうか決めているし、それが悪いとは思わない。
ただ、それによってまだ見ぬ名曲と出会える可能性を放棄している事実は、間違いなくある。

曲だけしか見ないのではなく、その曲の作者について目を向ける。
それ自体はとても良いことだとは思う。
でも、作者だけしか見ないのは、やっぱり違うんじゃないかなぁと思う今日この頃。
今のニコ動におけるボーカロイドの現状を全て知っているわけではないが、
そんな風潮が少しあるような気がしてしまうのも事実。

全体的にでそういう風潮が極端に強まるのが良いことだとは個人的には思えない。
有名にならないと見向きもされない。それはある意味当たり前のことではあるけども、
それだけになってしまったらボーカロイドブームの寿命を縮めることになるだろうから。

とまぁ生意気なことを書いてはみたが、コレ半分は自戒ですw
最近は興味が薄れつつあるのも事実だけど、
まだ見ぬ名曲を見つける瞳、探す心は捨てたくないものです。


3.「みくみくにしてあげる♪」&「メルト」のTOP10陥落

これまでのSPでは毎回TOP10に居続けた「みくみくにしてあげる♪」と「メルト」
それが今回初めて、メルト18位、みくみく20位とTOP10から漏れてしまった。
最初期からぼからんを追いかけていた身としてはやはり感慨深い。

sippotan氏も「みくみくにしてあげる♪」について動画内で触れていたが、
今回のSP6が激動のランキングであることの証明に思えてならない。
とは言えそれが、今の時代からすれば些細な出来事だとも思うけど。
これもまた、時代の流れなんだろうなぁ。

また、上記2曲以外にも今回は総じて「門番」と呼ばれていた楽曲の順位が低めな印象。
集計期間の違いによる影響も大きい(SP5は約1年の集計期間)だろうけど、
今回のランキングが、これまでとは違った動きの多いものだとはやはり思う。





「時代の流れ」という観点から見ると主に感じたのは以上の3点。
最後に少し個人的な感想を言わせてもらうなら、
「おとなのぼからん」の顔ぶれがあまりに変わってなくて吹いた

冗談はさて置き、8位の「深海少女」が胸熱すぎた。
11位までの結果を見て、TOP10のほとんどはまったく知らない曲だろうと思っていたし、
実際その通りで最近流行っているだろう曲ばかりのTOP10でした。
失礼を承知で言うなら、個人的にはあまり楽しい顔ぶれではなかったです。

そんな中で唯一聴いたことがあった、というかガンガン聴いていた曲が「深海少女」
正直言ってこんなに上位に入っているとはまったく思いもしていませんでした。
というかゆうゆ楽曲で(ぼからん的に)ここまで流行った曲って本当に久しぶりなのでは?

と思ってゆうゆ氏の公開マイリスト確認してみたら、
「桜の季節」の再生数超えてるじゃねぇかよ!!
そりゃTOP10にも入るわけだよ・・・


その他の部分も総じて楽しい構成だったんだけど、
1位発表前のコスプレ写真集だけは興ざめだった。
あそこは水を差さないで欲しかったなぁ。
第2部みたいなイベント密着自体は非常に興味深い試みだったと思うので、
その辺に差し込むのが無難だったんじゃないかと。


以上、ぼからんSP6についての感想でした♪

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