確か去年の秋頃だったと思うのですが・・・
本屋さんでたまたま見つけたこのコミックス。
恋と革命と音楽の物語「さよならピアノソナタ」

原作は電撃文庫のいわゆるライトノベルでそのコミック版。
本屋さんで見つけた時には、
「どうして今になって」とえらく驚いたものでした。
というのもこの作品、原作は数年前に完結してますからね。
当然その場で衝動買いし、家に帰ってすぐパラパラめくったものの、
「ガッツリ読むのはまた今度にしよう」と思い放置されてはや数ヶ月。

確か先月の半ばくらいだったでしょうか。
この作品の第2巻を見つけて「2巻が出ていただと・・・!」
と驚きつつ衝動買い。帰宅後すぐに軽くめくってみて、
やっぱり「じっくり読むのはまた今度にしよう」と放置。
それから1ヶ月余り、重い腰を上げようやく通しで読んでみました。


その結果、見事にドップリはまってしまったわけです。
やっぱり面白いし、一度入り込むとなかなか抜け出せません。
もちろん原作の面白さがあってこそだとは思いますが、
マンガとしての面白さも負けていませんね。

かなり緻密に原作の雰囲気を再現しつつも、
所々にマンガならではの言い回しの違いやセリフの追加が光ってます。
冒頭の幻想的な雰囲気も原作に負けず劣らず作品の世界に引き込まれたし、
日常シーンのほんわかした雰囲気と演奏シーンとのギャップも素晴らしい。
演奏シーンは原作でも分かりやすくかつダイナミックに描かれていたけど、
コミック版のそれも原作に負けず劣らずの大迫力。
マンガである(=絵で進める)ことを最大限に活かした素敵なシーンに仕上がっていました。

あとは巻末のかなりはっちゃけてるおまけマンガも地味に好きです。
作中の真冬とのギャップがとんでもないことになっていてそれもまた楽しかったり。
オマケのオマケでいいからそのうちボツになったけい○んコスプレ編載せてくれないかなぁw

そんなこんなで一気に2冊とも読み終えてしまい、その後思わず原作に手が伸びまして。
「このシーン原作だとどうだったっけ?」と色々なシーンをコミック版と比較し、
文庫の1巻をそのまま再読してしまったのはここだけの話。
文字通り丸一日、潰されてしまったわけです。


ライトノベルの漫画化は当たり外れが激しく、
ものによってはガッカリさせられることも少なくありません。
ですがこのコミックは間違いなく当たりですね。
作者のハンパじゃない原作愛が読んでいても伝わってくるようです。

原作が完結して数年経ってからのコミック化。
こんな作品、滅多にないんじゃないでしょうか。
時を越え、同じ物語が再び展開されるなんてことは、
本当に愛されている作品だからこそ実現したのだろうなぁと思います。


次の3巻でとりあえず原作1巻の内容は終わりそうだけど、
そこでコミック版は完結になっちゃうのかなぁ。
演奏シーンの描写は本当にお見事だったので、
できればライブ場面の出てくる原作2巻以降の内容も続けてくれると嬉しいですね。
原作4冊分でコミック12巻。不可能な量ではないと思うのですが・・・
なんにせよ今後とも目が離せません。

参考:「さよならピアノソナタ」原作の感想
http://34643.diarynote.jp/201005222340152936/

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