世間的には既に終わった話題だし今更書くのもどうなのかとは思うのですが、
この事件については少なからず思うところがありました。
なので自分用のメモを兼ねてざっとまとめておきたいと思います。


自分が表題の事件のあらましを知ったのは先月末くらい。
ニコニコ動画で配信されているに本アニメ第7話(8/25~1週間無料配信)動画上のこと。
その動画内のコメントがビックリするくらい大荒れで、
「何事だ!?」と思ったのがきっかけでした。
その後Mixiでニュース記事になっているのを目にし、
まとめwikiやら何やらで事の顛末を知った次第です。



・アニメ公式
http://www.kokoro-connect.com/

・まとめwiki
http://www49.atwiki.jp/kokoro-ijimect/

・ニュースサイト「ねとらぼ」内の本件に関する記事 (掲載時系列順)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1209/01/news010.html
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1209/02/news006.html
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1209/02/news009.html
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1209/04/news121.html


・キャスト陣のブログに掲載された謝罪記事 (敬称略)
市来光弘:【http://ameblo.jp/garoumow/entry-11344293982.html
水島大宙:【http://ameblo.jp/neko-no-otete/entry-11344488325.html
寺島拓篤:【http://blog.livedoor.jp/terashimatakuma/archives/1972262.html
金元寿子:【http://ameblo.jp/baobab-staff/entry-11345051564.html
大亀あすか:【http://ameblo.jp/asu-kame/entry-11344783403.html



概要だけ並べておくと
市来さんという声優さんが本作品の偽オーディションを受けさせられ、
ファンの集まるイベントで、大衆の面前で「おめーの役ねーから!」と笑いものにされる。
というドッキリ。で、「役はないけど宣伝部長として企画だけやってね☆」
となんともあんまりなお話。これが6月半ばの出来事。

で、このイベントから約2ヵ月後の先月末ごろ、別件がもとで本件が発覚。
「これはパワハラやイジメの類ではないのか」と話題になり各所で炎上。
9月2日に公式で謝罪と銘打った宣戦布告分が掲載されるが、
その内容があまりにあんまりなもので更に荒れる。
また、同日このイベントに関わっていた中の人たちが各々のブログ上で謝罪記事を掲載。
のちの9月4日、公式サイト上で改めて謝罪文が掲載され収束に至る。といったところ。

詳しくは上記リンクのまとめwikiで。
まとめwikiの内容が全て真実とは思わないけど、
トップページ上の「騒動の流れ」という項目の内容については、
少なくとも概ね事実と判断して良さそうな感じでした。

また、現在までにこの事件がきっかけと思われる出来事がいくつか起こっています。

・本作品のネットラジオ番組が配信停止される
・ニコニコ動画における本作品の動画のタグがオールロックされる(8話以降)
(運営がアップ時に指定した固定タグ以外の追加・編集が一切不可)
・上記タグオールロックされる際に、
 現時点では出演していない人物である「市来光弘」タグが何故か登録される
(ニコニコのアニメ公式配信では、作品名及び出演声優の名前で登録されるのが通例。
ちなみに従来は存在していた「寺島拓篤」固定タグがかわりに除外されている)
・この販促企画の内容を放送していたUstream配信が中止される
・既に本作品関係のイベントに出演が決まっていた主題歌担当のeufoniusが急遽出演中止に

・ココロコネクトにまったく関係ないとある声優さんが主に海外から誹謗中傷を受けてツイッター停止




さて、この事件を受けて自分が率直に感じたことと言えば、

最近やっとけいおんけいおんうるさかった輩が落ち着いてきたと思ったらコレだよ・・・

ということでした。
最序盤は(予想通りではあったが)「けいおん!」のパクリ云々で軽く荒れて、そして今回の事件。
とことん外部要素に恵まれない作品だよなぁ。とは思ってしまいます。


個人的にはこのドッキリは酷いもんだと思うし、
これでウケを取れると判断した連中は頭悪いなぁとも思います。
ですが、この事件がイジメかどうかをここで論ずるつもりはありません。
個人的にはいじめの範疇に含まれてもおかしくないとは思うけど、
標的にされた市来さん本人は一応はブログ上で否定しているのでね。

件の動画も自分が知った時には既に削除されて観れなかったので、
例のドッキリの是非については正しい判断は出来ないと思うし。
それにそもそもこの販促企画自体には正直興味ないしどうでもいいからなぁ。

標的にされた市来さんという人も今回の騒動で初めて耳にした名前であり、
薄情かも知れないが、この人に対して「かわいそう」などとは最初から思いませんでした。
(「頭の悪いドッキリの的にされて大変だろうなぁ」程度には思いましたが)
結局のところ自分にとっての実害ニコ動上のコメントが未だに荒れてることなのです。

この事件のせいでアニメのタイトルに倣った「イジメコネクト クズランダム」
みたいな煽り文句が半ばテンプレ化しているみたいだけど、
原作ファンからしたらこの文字列が目に入るだけでも不愉快極まりない。
何も知らない人がこの文字列みたら内容を誤解する人も少なからずいるだろうに。

アニメの映像内に外部の出来事に関するコメントを持ち込むな。
とずっと思っていたけど、事件発覚当初は「そりゃ無理だよなぁ」と感じたのも事実。
騒ぎたいだけの連中はこぞって便乗してくるだろうし、
この事件が酷い話なのは少なからず事実だろうからね。

でも、未だに「イジメコネクト」のコメント垂れ流してる奴はホントなんなの。
さすがにもう消えたけど、大津のいじめ事件と無理矢理繋げようとしてるアホンダラが、
ちょっと前までわんさかいたのは呆れを通り越して笑うしかありませんでした。
そんなにこの作品に対する心象を悪くさせて、
風評被害を拡大させたいのだろうかと思うとゾッとします。
まぁ大半はただ騒ぎたいだけのバカなのだと思うけども。



Mixiニュースの日記や他ブログを観ると、この事件のせいで視聴していた人が切ったり、
あるいは観ようと思っていた人がやめたりということがけっこうあるようで、
そういった記事を頻繁に目にするのは原作からのファンとしては切ないですね。
「DVDの予約キャンセルが殺到してる」なんて話も、
明確なソースはないものの耳にしています。
とは言えそれらは製作側の自業自得なので仕方ない。

アニメを観るなり原作を読むなりして合わないと判断するなら仕方ないとは思う。
自分は好きな作品だけど万人受けする作品では決してないと思うし、
そもそも正直に言うと元々アニメになるほどの作品じゃないとすら思ってたしね。

しかし、今回の場合は間違いなくそれなりの数の視聴者を、
作品の内容とは関係ないことで作品から引き離したのは疑いようのない事実です。
上記リンクに貼った大亀さんのブログ記事の言葉を借りるなら、
「食わず嫌い」な視聴者をこんな事件のせいで相当数出したわけです。

そして何よりも、
「ココロコネクト=いじめアニメ」に近いレッテルを貼りつけた事実は消えません。
そんな企画を立案・実施し、演出した製作側の罪は非常に大きく、
これは仕方ないで済む問題ではないと思います。
9月4日に掲載された謝罪文においてこの企画の演出についての非は認めたものの、
企画自体は正当なものだと暗に主張する公式の姿勢にも疑問が残ります。


その結果としてどんなことが起こるのかを炎上する様子を見て色々考えていましたよ。
アニメは最悪キズランダム終了(第10話)で打ち切りまで覚悟していたし、
ネット配信orOVAでの展開と思われていたミチランダムはもう観れないと思いました。

でも14話以降も含め放送は最後まで続けるようです。
今回のドッキリの煽りを受けた市来さんも14話から出演するようだし、
下手に打ち切って仕事をいたずらに仕事を失くすよりはその方が良いのでしょう。

が、この事件のせいで、割と良かったアニメに対する印象も、
全てとは言わないまでもかなり台無しになってしまったのは否めません。
そのため正直複雑な思いはあるけども、一応は見続けるつもりでいます。
少なくともこれまでの内容は原作1冊あたり5話も使って丁寧に仕上げており、
主題歌も含めいい出来に仕上がっていたとは思っているからね。
作品自体には罪はないわけだし、こんな事件のせいで切るのは違うと思うからね。
それだけに余計に、こんなことで悪名を上げてしまったことが本当に残念でなりません。



話は変わりますが今回の件に関するブログの謝罪タイミング・内容も気になります。
9月2日に公式の謝罪文と銘打った何かが掲載され、
その後相次いでキャスト陣のブログ上に謝罪文が掲載されました。
2日掲載の公式の宣戦布告は随分視聴者を舐め腐ったものでしたがそれは置いといて。
その後一斉に掲載された声優陣の謝罪記事のタイミングが合いすぎで、
文章は個人個人の言葉で書いているように一見見えるものの、
内容はみんな似たり寄ったりで揃いも揃って執拗にネット批判に終始している点ですね。

各人の記事がヤラセだとか上からの圧力で書いただけのものだとは言わないけれど、
言い回しは変えているが中身は同じような内容から察するに、
掲載する文章の内容やタイミングの打ち合わせくらいはあったのでしょう。
事態が事態だしそれが悪いとは別に言いません。
各人がまったく違う主張をしていたら、もっと混乱を招いた可能性は高いだろうから、
キャストも含め広い意味での「製作側」の意見は一致させておくべきでしょう。

ですがそれ故に、「個人の言葉」として記事を掲げていても、
それが本当に個人の意見であるかには疑問が残るものになったのも正直なところです。
特にドッキリの標的となった市来さんの文章は、
事件発覚前のツイッターのつぶやきと矛盾する点がちらほらあり、余計に勘ぐってしまいます。

ただし、唯一「作品を汚したこと」に対して真っ先に言及した市来さんの文章は、
公式のものを含む各謝罪記事を見ても1番本質を突いていたように感じました。
「演出とは言え云々」だの「ネットの誇張された情報云々」だのの言い訳を並べる前に、
作品に泥を塗った事実をきちんと認識し、真っ先お詫びしていたのは市来さんただ1人。
それこそ本来あるべき形であり、それを1番大変な立場にあっただろうに、
唯一それを実行していた点については非常に好感(と言うのもちょっと違う気はするけど)が持てました。

だって今回の事件で1番被害を被ったのは、どう考えても原作じゃないですか。
自身のデビュー作がアニメになるなんて相当喜ばしい出来事だったろうに、
それがこんなしょうもない事件で台無しになってしまったら、
原作者さんもやりきれないと思うのですよ。
そう感じるのは自分が原作を贔屓にしているからだとも思うけど、
客観的に見ても原作者の立場からしたらとんだとばっちりなのも間違いないと思います。

他の人(や公式)の文章を読むと、申し訳ないんだけど、
そういった認識は薄いように感じてしまいます。
とは言えこんな状況にも関わらずコメント欄を開放し、
大荒れにも関わらず削除等していないと思われる水島さんについては、
きちんとした姿勢の見えるものではあると思いますが。



ところで14話以降で役があることが公式に発表された市来さんですが、
彼が誰の役をやるのかがちょっと気になるところです。
14話からだと原作「ミチランダム」の話になるだろうから、
カコランダム以前に出ていなくてミチランダムで初登場になる人なのでしょう。
が、ぶっちゃけそんな人なんてほとんどいないんですよね。

原作ネタバレになるので反転させておくけど、ぱっと思いついたのが、
稲葉んを拉致して太一を鉄パイプで気絶させたヤンキー集団」(=名無しモブ)
と、
暗黒状態の伊織に告白してこっぴどくフラれて傷心の城山君」(=名前有モブ)
くらいですかね。十中八九名有モブのほうだろうとは思うけどさ。

テレビでは放映されない段階での初出演で、
こんな企画の後に用意されてる役が不憫なモブってなんだかなぁ。
もちろん役があるだけ何もなく企画だけやってサヨウナラよりはずっと良いだろうけど、
そこに至るまでの経緯を考えるとこれはちょっと可哀相かも・・・(苦笑)



とりあえず率直に感じたことについてはこんなところ。
他にも気になるところは山ほどあるんですが、
いい加減キリがないので今回はこのくらいにしておきます。
(証拠隠滅としか思えない動画削除、アニメ公式のタグオールロックなどのニコニコの対応や、
イベントから炎上までのタイムラグなどなど。)



以上、当初の予定よりだいぶ長くなりましたが、
この事件に対して感じたことをざっくりまとめてみました。
原作ファンの自分としては今月末発売の原作最新刊のあとがきでこのコトについて、
あるいはアニメ全般について触れるのかも気になるところです。
そして何よりも、原作が作者さんの納得いく形で話を完結しそれがきちんと発売され、
やがては新たな作品を読み手へ届けてくれることを願ってやみません。


あと最後に一言言っておくと、eufoniusの菊池なんたらって人は相当にしょうもない人だと思うw


【9月23日深夜】加筆修正、及び一部文章の見直しを行いました。

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