2012夏アニメ個人的総括+秋アニメについて
2012年10月17日 アニメ・マンガとっくに秋の新番組始まってるのに何を今更・・・という感じは否めないのですが、
個人的夏アニメの総括を軽くしておこうと思います。
なんで今更なのかの言い訳を最初にしておくと、
基本的にニコニコ視聴なので最速から1週間遅れなのです。
加えて元々配信が遅めだったココロコネクトの13話を、
無料配信終了直前に慌てて観る形になってしまいまして。
そのため夏アニメ終了の区切りが、世間からは2週間ほど遅れてしまったのです。
それにしても10月入って半月も経ってるのは遅すぎだろうって話ではありますが。
そんなわけで今更ですが夏アニメの感想です。
夏クールに視聴していた作品は以前にも取り上げたとおり、
「もやしもんリターンズ」「ココロコネクト」「TARI TARI」の3作品で、
この3つは予定通り最終話まで完走しました。(ココロコネクトはまだ4話残ってるけど)
参考(以前の記事):【http://34643.diarynote.jp/201207171739138868/】
ということで、この3作品について簡単に感想をまとめておきたいと思います。
まぁ、今更なので軽めにさらーっと終わらせますが・・・たぶん。
「TARI TARI」
公式:【http://taritari.jp/index.html】
ニコニコ1話:【http://www.nicovideo.jp/watch/1340968697】
なんやかんやで夏作品で1番楽しめたかも知れません。
自分はやっぱりこういう青春モノのお話が好きなんだなぁ、
ということを改めて感じさせてくれた作品でした。
メインとなる5人それぞれが軸となる話が1人につき2話ずつ用意され、
2話ごとに1つの話をまとめる構成はアニメオリジナル作品だからこそのものでしょう。
(1・2話が来夏、3・4話が田中、5・6話が和奏、7・8話が紗羽、9・10話がウィーン)
原作ありきでちょうど良いところまで1クール内に収めないといけない作品だと、
なかなかできない創り方ではないかなぁと思います。
最初は来夏が中心に話が動き、6話をきっかけに中心が和奏へと移っていく。
そしてそれが11話~最終13話の5人の気持ちが1つになった文化祭へと繋がっていく。
その過程はまさに「青春」って感じで暖かい気持ちになります。
それぞれが抱える想いや悩みが毎回丁寧に表現されていて、
2話分終わっても万事解決ハッピーエンド!とは決してならない。
それが現実感を伴っていてこの作品の良さに繋がっているように感じました。
毎回前向きだけどもほろ苦い結末で、理想通りにはいかないことも多い。
実在する江ノ島を舞台としたご当地アニメである意味の1つは、
この理想だけじゃないリアルさにあったのではないかとも思います。
また、「合唱」を主題材としながらもそれだけに特化させず、
5人それぞれの持っているものをきちんと描いており、
それでいて「歌」がきちんと作品の軸として描かれている。
前述の構成も含めてですがその辺のバランスというか、
調和の取り方が本当に絶妙でしたね。
それが作品全体の心地よさに繋がったのではないでしょうか。
まぁ、終盤の理事長連中の残念な大人っぷりがいかにもな小物悪役状態で、
ラスボス扱いできなくなった教頭の代わりなのが露骨すぎたのだけは残念でしたけど。
最後の文化祭中止のくだりはさすがに無理矢理感がありありとしてたし、
教頭を最後まで悪役扱いできなかったのでとりあえず出した印象が強かったのは否めません。
始めは舞台となっている江ノ島の風景描写に惹かれた本作でしたが、
気づけば内容にもしっかりはまっていました。
思わず自分の高校時代も思い出してしまうような甘酸っぱい青春物語。
そんな意味でもたいへん楽しめた良い作品だったと思います。
個人的にはまじめだけどどこか1本頭のネジが抜けてる和奏がすごく可愛かったw
I don’t moneyには思わず爆笑。たしかにやりがちな間違いですよね。
最後にニコニコ動画上のOPにおけるコメントのネタの豊富さにも毎回笑わせてもらいました。
前奏の「※こぼれません」やBメロの「ここ不幸」といった花咲くいろはネタやら、
歌詞とリンクした「ドア:『ウィーン』」のタイミングの絶妙さ、
そして何より統一された統一感の無い馬名弾幕の圧倒的な存在感。
パターン化されてて内容は毎度お決まりなんだけど、
コメント見たさについついOPも飛ばさずに聴いちゃいましたねw
「もやしもんリターンズ」
公式:【http://kamosuzo2.tv/】
改変の都合かかなり早めに終わっちゃったので、
実際に最終話を観たのはもう1ヶ月近くも前のこと。
以前の第一印象にも書きましたが、本当に2期とは思えない出だしでした。
そのまんま原作を追っかけていった感じで、
良くも悪くも原作の流れを忠実に再現していたと思います。
当初の予想通りフランスから帰ってきたところで大団円で終了。
まぁ無難な落としどころだとは思うんだけど、なんとなくスッキリしない感じ。
せっかく原作のストックはあるんだから2クールくらいやって、
フランス以降のエピソードもやってほしかったのが正直なところ。
まぁ基本的にノイタミナ枠は1クールだし、仕方ないのかなぁ
(それどころかクールの途中でぶった切って2作品流すことすらあるくらいだし)
なんやかんや言ってフランス以降の話もけっこう面白いと思うんだけどなぁ。
原作のオクトーバーフェストの話なんか不覚にもマジ泣きしちゃったくらいだしw
それはさて置き本編もさることながらED後の菌劇場が最高に可愛い。
作中の菌視点も含めてやっぱり菌が喋ってナンボなところがありますよね。
オリゼーが可愛いのは今に始まったことではありませんが、
個人的にはS・セレビシエが好き(笑)
ただ、主題歌Clarisはやっぱりねーわ。
最初の頃は違和感があっても回を追うごとに慣れていくことがほとんどなのですが、
このもやしもんの歌だけは最後まで馴染むことができませんでした。
「もやしもん」という作品と「Claris」という歌い手のイメージとが、
どうにも致命的にかけ離れすぎていたんでしょうね。
こればかりは個人的な印象なので仕方ないけど、まぁ残念でした。
元々Clarisのような歌ってみた上がりがどちらかと言うと嫌いなのもあるでしょうが、
ironyやコネクトは作品の雰囲気に合ってはいたと思うので、
無条件で拒否反応が起こるわけではないようですが・・・うーん。
「ココロコネクト」
公式:【http://kokoro-connect.com/】
ニコニコ1話:【http://www.nicovideo.jp/watch/1341890055】
可能な時はテレビで観る→ニコニコでコメントonで観る→原作片手にもう1回
と1話につき3回観るようにしていました。
(回によってはテレビを見逃したりコメント+原作片手はまとめたりはしてたけども)
アニメ化の話が出る前から原作を追っかけていた身としては、
やはり期待が大きかったのだと思います。
思うところがないわけではないですが、総じてよく出来た作品に仕上がったと思います。
特に本編→予告(ED前奏)→EDという演出は斬新で本当に輝いていました。
あの一連の流れは、自然に次回の話に引き込む力があったと思いますね。
予告で抜き出されるセリフの数々も厳選されていて実に良かったし。
以下各話について軽くまとめてみます。
ヒトランダム編(1~5話)はとにかく原作に忠実に作られていた印象が強いです。
もちろんカットされている場面もあるんだけど、
それを感じさせないように上手く話を繋げていたように感じます。
特に人格入れ替わり時のキャスト陣の演じ分けは本当に見事という他ありません。
原作未読の人からしたらそれでも誰が誰だか訳分かんないだろうなぁとは思いましたが、
幸か不幸かそこも含めて原作に忠実なんですよね。
原作のヒトランダムの入れ替わり描写もまぁ本当に分かりにくいんですw
あとは5話の「伊織が死にます」→「本当にそんなことするわけないじゃないですか」
のくだりも原作共々本当に「なんだこの茶番はオイ!」って感じw
もちろんそれ以外の部分も忠実に作られており、
原作既読の立場から見れば、ほぼ満点と言ってもいいくらいの出来だったと思います。
ただ、以前の記事でも述べた「1話で損をしている」ことは事実。
「劣化けいおんの日常系ラブコメ」と判断した人が少なからずいたようだし、
実際そう思えてしまう1話だったのも否めません。
繰り返しになりますが、ふうせんかずらの姿までは1話で出してほしかった。
もう1つ気になったのは伊織と太一の「アレをアレしてアレするとアレレ(適当)」
な会話がカットされたこと。このシーンは印象的だっただけに残して欲しかった。
ギャグ調の会話から一気にシリアス方向に持っていく、
伊織の振れ幅の大きさを感じさせる良いシーンだったと思うからね。
何よりこのシーンがカットされたせいで、
後日行われた伊織の「その前に一ネタ入れておこうと思うんだ」
のくだりの面白さも半減してしまっていたし。
使うシーンの取捨選択は原作のある作品にはつきものだけど、
やーっぱり1つ2つは「なぜここをカットしたし!」と思ってしまうんですよねぇ。
キズランダム編(6~10話)は原作のもっさりしていた部分を上手くまとめて、
重要なシーンを抜粋していたように思います。
ヒトランダムと違ってカットされたシーンや、
原作とは役割を置き換えたシーンなんかもちらほらありましたが、
アニメとして観た場合には上手く選択・編集したと感じさせるものでした。
ただ、キズランダム最大の見せ場である10話の伊織と稲葉んの言い合いのシーンは、
もう少しタメを作ってセリフの密度も濃い目にしてくれてたらな~、
ってのはちょっと感じてしまいましたね。
原作では2人の掛け合いがもっともっと暑苦しいくらいに続くのに、
妙にさっぱり終わってしまったように感じたのが正直なところ。
まぁ、その後の稲葉んの告白シーンは最高でしたがw
と、ここまで原作2冊分は総じていい感じだっただけに、
カコランダム編(11~13話)のぶっ飛び超特急具合には閉口してしまいました。
DVDの発売構成見た時点で嫌な予感はしてたんだけど、案の定予感的中でした。
やっぱり1冊を3話で終わらせるのは無茶だなぁと感じずにはいられませんでした。
加えて13話で一旦終了となるため設定の改変も随所にあり、
それは最終回とする以上こうなるかと思える範疇のものなんだけど、
全体的に展開が速すぎるせいで「どうしてこうなった」感が強く残ってしまった。
ただ、ミチランダムへの布石は実に素晴らしかった。
最後まで予告前演出の上手さを感じさせる素晴らしいヒキでした。
それだけに余計にミチランダムをどう公開するのかを早く示して欲しいところ。
以上、駆け足で各話の感想を並べてみました。
少なくともキズランダムまでは期待以上の出来でした。
それだけにカコランダムで超特急になってしまったのが残念。
あと、アニメの映像について考える時にはなるべく切り離すようにはしてるけど、
どうしてもあのしょうもない事件のことは頭をよぎってしまいます。
あの事件さえなければもっと違った評価をされていただろうと思うと、
やはり原作からのファンとしてはやりきれない思いです。
今の状況を考えたらミチランダムのニコニコ動画配信なんて出来ないだろうし、
あの事件の影響はやっぱり大きかったのは間違いないでしょう。
以前この騒動に関して記事を作ってからもちらほら続報が出ています。
参考(その記事):【http://34643.diarynote.jp/201209210352121796/】
主なところではDVD/Blu-rayの発売延期とOP曲の差し替えでしょうか。
差し替え後の曲が新規曲になるのか12話以降のOPを採用するのかは定かではないですが、
これはどう考えても例の騒動が原因でしょう。
そもそも12話なんて中途半端なところでOP変更したのも変な話なわけで、
本来ならOPは「パラダイム」のままミチランダムまで進めようとしていたのだと思います。
加えてPSPで発売予定のゲームもeufoniusの主題歌から変更するとアナウンスが出ており、
eufoniusを本作から排除しようとする動きが随所に見られます。
なんだか件の騒動という「現象」とeufoniusに関する「記憶」を消そうとする、
製作側による「記録抹消」が行われているように感じてしまいます。
個人的にはそこまでする必要はないのでは?と思うのですが・・・
今なお無料配信されているニコニコ動画の1話の荒れ様を見ると、
こういう処置もやむを得ないのでしょうか。
作った人間云々は脇において考えればそこそこ好きなんですけどねぇ。
で、なんでそこまで徹底的にやるのかを考えると、
本来は例の頭悪い企画を用意した人が1番悪いハズなのに、
「1番悪い人」の矛先をeufoniusに移すための工作のような気がします。
その真相はさすがに製作側にしか分からないことですが。
eufoniusの菊池なんたらさんは完全に自業自得だけど、
ボーカルの人からしたらとんだとばっちりだよなぁコレ。
もちろん最大の被害者は原作だけれども、
ボーカルの人もけっこうな被害被ってますよねこの事件。
ここまで露骨に記録抹消の動きがあるとそんなことを考えてしまいます。
と、明らかに脱線したのでこの辺でやめときます。
なんにせよ、10話までは良かったと思うのは本当のことです。
14話から先は観たいような、観たくないような・・・
最後の最後にこの秋から始まる新アニメについて。
正直に言いますとね・・・・
特にない
んですよ今期観たい作品って。
しいて挙げるなら「生徒会の一存新アニメ(仮)」くらいですが、
自分の中ではアニメとしての旬は過ぎちゃってます。
原作も(外伝が残ってるとは言え)完結したし、
主要メンバーのうち半分だけキャスト変更ってのもすごく変な感じだし。
それに何より新アニメに関する情報の出し惜しみが酷すぎて、
焦らされているうちに興味が失せてきたのが正直なところですかね。
いやまぁ2009年版と比べてどう変化をつけてくるかには興味あるし、
ニコニコ動画で配信されるならなんだかんだで観るとは思うけどね・・・
そんなわけで今期は久しぶりにアニメお休みクールになるかも知れません。
以上、案の定予想以上に超長文になりましたが、
夏→秋のアニメに関してまとめてみました。
個人的夏アニメの総括を軽くしておこうと思います。
なんで今更なのかの言い訳を最初にしておくと、
基本的にニコニコ視聴なので最速から1週間遅れなのです。
加えて元々配信が遅めだったココロコネクトの13話を、
無料配信終了直前に慌てて観る形になってしまいまして。
そのため夏アニメ終了の区切りが、世間からは2週間ほど遅れてしまったのです。
それにしても10月入って半月も経ってるのは遅すぎだろうって話ではありますが。
そんなわけで今更ですが夏アニメの感想です。
夏クールに視聴していた作品は以前にも取り上げたとおり、
「もやしもんリターンズ」「ココロコネクト」「TARI TARI」の3作品で、
この3つは予定通り最終話まで完走しました。(ココロコネクトはまだ4話残ってるけど)
参考(以前の記事):【http://34643.diarynote.jp/201207171739138868/】
ということで、この3作品について簡単に感想をまとめておきたいと思います。
まぁ、今更なので軽めにさらーっと終わらせますが・・・たぶん。
「TARI TARI」
公式:【http://taritari.jp/index.html】
ニコニコ1話:【http://www.nicovideo.jp/watch/1340968697】
なんやかんやで夏作品で1番楽しめたかも知れません。
自分はやっぱりこういう青春モノのお話が好きなんだなぁ、
ということを改めて感じさせてくれた作品でした。
メインとなる5人それぞれが軸となる話が1人につき2話ずつ用意され、
2話ごとに1つの話をまとめる構成はアニメオリジナル作品だからこそのものでしょう。
(1・2話が来夏、3・4話が田中、5・6話が和奏、7・8話が紗羽、9・10話がウィーン)
原作ありきでちょうど良いところまで1クール内に収めないといけない作品だと、
なかなかできない創り方ではないかなぁと思います。
最初は来夏が中心に話が動き、6話をきっかけに中心が和奏へと移っていく。
そしてそれが11話~最終13話の5人の気持ちが1つになった文化祭へと繋がっていく。
その過程はまさに「青春」って感じで暖かい気持ちになります。
それぞれが抱える想いや悩みが毎回丁寧に表現されていて、
2話分終わっても万事解決ハッピーエンド!とは決してならない。
それが現実感を伴っていてこの作品の良さに繋がっているように感じました。
毎回前向きだけどもほろ苦い結末で、理想通りにはいかないことも多い。
実在する江ノ島を舞台としたご当地アニメである意味の1つは、
この理想だけじゃないリアルさにあったのではないかとも思います。
また、「合唱」を主題材としながらもそれだけに特化させず、
5人それぞれの持っているものをきちんと描いており、
それでいて「歌」がきちんと作品の軸として描かれている。
前述の構成も含めてですがその辺のバランスというか、
調和の取り方が本当に絶妙でしたね。
それが作品全体の心地よさに繋がったのではないでしょうか。
まぁ、終盤の理事長連中の残念な大人っぷりがいかにもな小物悪役状態で、
ラスボス扱いできなくなった教頭の代わりなのが露骨すぎたのだけは残念でしたけど。
最後の文化祭中止のくだりはさすがに無理矢理感がありありとしてたし、
教頭を最後まで悪役扱いできなかったのでとりあえず出した印象が強かったのは否めません。
始めは舞台となっている江ノ島の風景描写に惹かれた本作でしたが、
気づけば内容にもしっかりはまっていました。
思わず自分の高校時代も思い出してしまうような甘酸っぱい青春物語。
そんな意味でもたいへん楽しめた良い作品だったと思います。
個人的にはまじめだけどどこか1本頭のネジが抜けてる和奏がすごく可愛かったw
I don’t moneyには思わず爆笑。たしかにやりがちな間違いですよね。
最後にニコニコ動画上のOPにおけるコメントのネタの豊富さにも毎回笑わせてもらいました。
前奏の「※こぼれません」やBメロの「ここ不幸」といった花咲くいろはネタやら、
歌詞とリンクした「ドア:『ウィーン』」のタイミングの絶妙さ、
そして何より統一された統一感の無い馬名弾幕の圧倒的な存在感。
パターン化されてて内容は毎度お決まりなんだけど、
コメント見たさについついOPも飛ばさずに聴いちゃいましたねw
「もやしもんリターンズ」
公式:【http://kamosuzo2.tv/】
改変の都合かかなり早めに終わっちゃったので、
実際に最終話を観たのはもう1ヶ月近くも前のこと。
以前の第一印象にも書きましたが、本当に2期とは思えない出だしでした。
そのまんま原作を追っかけていった感じで、
良くも悪くも原作の流れを忠実に再現していたと思います。
当初の予想通りフランスから帰ってきたところで大団円で終了。
まぁ無難な落としどころだとは思うんだけど、なんとなくスッキリしない感じ。
せっかく原作のストックはあるんだから2クールくらいやって、
フランス以降のエピソードもやってほしかったのが正直なところ。
まぁ基本的にノイタミナ枠は1クールだし、仕方ないのかなぁ
(それどころかクールの途中でぶった切って2作品流すことすらあるくらいだし)
なんやかんや言ってフランス以降の話もけっこう面白いと思うんだけどなぁ。
原作のオクトーバーフェストの話なんか不覚にもマジ泣きしちゃったくらいだしw
それはさて置き本編もさることながらED後の菌劇場が最高に可愛い。
作中の菌視点も含めてやっぱり菌が喋ってナンボなところがありますよね。
オリゼーが可愛いのは今に始まったことではありませんが、
個人的にはS・セレビシエが好き(笑)
ただ、主題歌Clarisはやっぱりねーわ。
最初の頃は違和感があっても回を追うごとに慣れていくことがほとんどなのですが、
このもやしもんの歌だけは最後まで馴染むことができませんでした。
「もやしもん」という作品と「Claris」という歌い手のイメージとが、
どうにも致命的にかけ離れすぎていたんでしょうね。
こればかりは個人的な印象なので仕方ないけど、まぁ残念でした。
元々Clarisのような歌ってみた上がりがどちらかと言うと嫌いなのもあるでしょうが、
ironyやコネクトは作品の雰囲気に合ってはいたと思うので、
無条件で拒否反応が起こるわけではないようですが・・・うーん。
「ココロコネクト」
公式:【http://kokoro-connect.com/】
ニコニコ1話:【http://www.nicovideo.jp/watch/1341890055】
可能な時はテレビで観る→ニコニコでコメントonで観る→原作片手にもう1回
と1話につき3回観るようにしていました。
(回によってはテレビを見逃したりコメント+原作片手はまとめたりはしてたけども)
アニメ化の話が出る前から原作を追っかけていた身としては、
やはり期待が大きかったのだと思います。
思うところがないわけではないですが、総じてよく出来た作品に仕上がったと思います。
特に本編→予告(ED前奏)→EDという演出は斬新で本当に輝いていました。
あの一連の流れは、自然に次回の話に引き込む力があったと思いますね。
予告で抜き出されるセリフの数々も厳選されていて実に良かったし。
以下各話について軽くまとめてみます。
ヒトランダム編(1~5話)はとにかく原作に忠実に作られていた印象が強いです。
もちろんカットされている場面もあるんだけど、
それを感じさせないように上手く話を繋げていたように感じます。
特に人格入れ替わり時のキャスト陣の演じ分けは本当に見事という他ありません。
原作未読の人からしたらそれでも誰が誰だか訳分かんないだろうなぁとは思いましたが、
幸か不幸かそこも含めて原作に忠実なんですよね。
原作のヒトランダムの入れ替わり描写もまぁ本当に分かりにくいんですw
あとは5話の「伊織が死にます」→「本当にそんなことするわけないじゃないですか」
のくだりも原作共々本当に「なんだこの茶番はオイ!」って感じw
もちろんそれ以外の部分も忠実に作られており、
原作既読の立場から見れば、ほぼ満点と言ってもいいくらいの出来だったと思います。
ただ、以前の記事でも述べた「1話で損をしている」ことは事実。
「劣化けいおんの日常系ラブコメ」と判断した人が少なからずいたようだし、
実際そう思えてしまう1話だったのも否めません。
繰り返しになりますが、ふうせんかずらの姿までは1話で出してほしかった。
もう1つ気になったのは伊織と太一の「アレをアレしてアレするとアレレ(適当)」
な会話がカットされたこと。このシーンは印象的だっただけに残して欲しかった。
ギャグ調の会話から一気にシリアス方向に持っていく、
伊織の振れ幅の大きさを感じさせる良いシーンだったと思うからね。
何よりこのシーンがカットされたせいで、
後日行われた伊織の「その前に一ネタ入れておこうと思うんだ」
のくだりの面白さも半減してしまっていたし。
使うシーンの取捨選択は原作のある作品にはつきものだけど、
やーっぱり1つ2つは「なぜここをカットしたし!」と思ってしまうんですよねぇ。
キズランダム編(6~10話)は原作のもっさりしていた部分を上手くまとめて、
重要なシーンを抜粋していたように思います。
ヒトランダムと違ってカットされたシーンや、
原作とは役割を置き換えたシーンなんかもちらほらありましたが、
アニメとして観た場合には上手く選択・編集したと感じさせるものでした。
ただ、キズランダム最大の見せ場である10話の伊織と稲葉んの言い合いのシーンは、
もう少しタメを作ってセリフの密度も濃い目にしてくれてたらな~、
ってのはちょっと感じてしまいましたね。
原作では2人の掛け合いがもっともっと暑苦しいくらいに続くのに、
妙にさっぱり終わってしまったように感じたのが正直なところ。
まぁ、その後の稲葉んの告白シーンは最高でしたがw
と、ここまで原作2冊分は総じていい感じだっただけに、
カコランダム編(11~13話)のぶっ飛び超特急具合には閉口してしまいました。
DVDの発売構成見た時点で嫌な予感はしてたんだけど、案の定予感的中でした。
やっぱり1冊を3話で終わらせるのは無茶だなぁと感じずにはいられませんでした。
加えて13話で一旦終了となるため設定の改変も随所にあり、
それは最終回とする以上こうなるかと思える範疇のものなんだけど、
全体的に展開が速すぎるせいで「どうしてこうなった」感が強く残ってしまった。
ただ、ミチランダムへの布石は実に素晴らしかった。
最後まで予告前演出の上手さを感じさせる素晴らしいヒキでした。
それだけに余計にミチランダムをどう公開するのかを早く示して欲しいところ。
以上、駆け足で各話の感想を並べてみました。
少なくともキズランダムまでは期待以上の出来でした。
それだけにカコランダムで超特急になってしまったのが残念。
あと、アニメの映像について考える時にはなるべく切り離すようにはしてるけど、
どうしてもあのしょうもない事件のことは頭をよぎってしまいます。
あの事件さえなければもっと違った評価をされていただろうと思うと、
やはり原作からのファンとしてはやりきれない思いです。
今の状況を考えたらミチランダムのニコニコ動画配信なんて出来ないだろうし、
あの事件の影響はやっぱり大きかったのは間違いないでしょう。
以前この騒動に関して記事を作ってからもちらほら続報が出ています。
参考(その記事):【http://34643.diarynote.jp/201209210352121796/】
主なところではDVD/Blu-rayの発売延期とOP曲の差し替えでしょうか。
差し替え後の曲が新規曲になるのか12話以降のOPを採用するのかは定かではないですが、
これはどう考えても例の騒動が原因でしょう。
そもそも12話なんて中途半端なところでOP変更したのも変な話なわけで、
本来ならOPは「パラダイム」のままミチランダムまで進めようとしていたのだと思います。
加えてPSPで発売予定のゲームもeufoniusの主題歌から変更するとアナウンスが出ており、
eufoniusを本作から排除しようとする動きが随所に見られます。
なんだか件の騒動という「現象」とeufoniusに関する「記憶」を消そうとする、
製作側による「記録抹消」が行われているように感じてしまいます。
個人的にはそこまでする必要はないのでは?と思うのですが・・・
今なお無料配信されているニコニコ動画の1話の荒れ様を見ると、
こういう処置もやむを得ないのでしょうか。
作った人間云々は脇において考えればそこそこ好きなんですけどねぇ。
で、なんでそこまで徹底的にやるのかを考えると、
本来は例の頭悪い企画を用意した人が1番悪いハズなのに、
「1番悪い人」の矛先をeufoniusに移すための工作のような気がします。
その真相はさすがに製作側にしか分からないことですが。
eufoniusの菊池なんたらさんは完全に自業自得だけど、
ボーカルの人からしたらとんだとばっちりだよなぁコレ。
もちろん最大の被害者は原作だけれども、
ボーカルの人もけっこうな被害被ってますよねこの事件。
ここまで露骨に記録抹消の動きがあるとそんなことを考えてしまいます。
と、明らかに脱線したのでこの辺でやめときます。
なんにせよ、10話までは良かったと思うのは本当のことです。
14話から先は観たいような、観たくないような・・・
最後の最後にこの秋から始まる新アニメについて。
正直に言いますとね・・・・
特にない
んですよ今期観たい作品って。
しいて挙げるなら「生徒会の一存新アニメ(仮)」くらいですが、
自分の中ではアニメとしての旬は過ぎちゃってます。
原作も(外伝が残ってるとは言え)完結したし、
主要メンバーのうち半分だけキャスト変更ってのもすごく変な感じだし。
それに何より新アニメに関する情報の出し惜しみが酷すぎて、
焦らされているうちに興味が失せてきたのが正直なところですかね。
いやまぁ2009年版と比べてどう変化をつけてくるかには興味あるし、
ニコニコ動画で配信されるならなんだかんだで観るとは思うけどね・・・
そんなわけで今期は久しぶりにアニメお休みクールになるかも知れません。
以上、案の定予想以上に超長文になりましたが、
夏→秋のアニメに関してまとめてみました。
コメント