少し前に遊んだフリーゲーム短評集 その2
少し前に遊んだフリーゲーム短評集 その2
少し前に遊んだフリーゲーム短評集 その2
だいぶ日が空いてしまいましたが、
以前書いたフリーゲーム短評1の続きです。

一時期物凄い勢いで色々なフリーゲームを遊んだので、
遊んだ作品の一覧を、簡単な感想を沿えて作ってみようか。
という企画記事?の第2回目になります。

第1回の記事はこちら【http://34643.diarynote.jp/201206241446531635/

2回目となる今回は、以下の作品について語ります。
時期的には4月~5月中旬くらいに遊んでいた作品となります。



Rackt氏作 「レジェンド」シリーズ 他
・レジェンド~神に選ばれしもの~
・レジェンド外伝~赤い魔塔~
・レジェンド外伝~武器屋のオヤジと俺~
・レジェンド2 ~竜の魂を継ぐ者~
・DESTINY~FIRST FANTASY~

その他作品
・ロマンピースを探して
・SRPGギルド
・SRPGギルド2
・zillion
・Blade of Chaos




以上、10作品について順番に、思うがままに語っていきます。
最後までやり切った作品もあれば途中で投げた作品もあります。
プレイして感じたことは全て正直に書いてあるので、
作品によっては酷評も混ざりますがあしからず。

では早速スタート。


「レジェンド~神に選ばれしもの~」
プレイ時間:約5時間 / VX製 / SFC時代のRPG

「スーファミ時代の王道RPG」を目指した良い意味でごく普通のRPG。
システムはツクールVXのデフォルトで、深く考えずに遊べる作品。
ストーリーは単調ではあるものの無難にまとめられており、
「王道」とするならば良い感じ。奇をてらった展開などはまったくありませんが。

仲間となるキャラターが多く、規模の割にある程度住み分けが出来ている点が好印象。
序盤は主人公とそのパートナー的な人の2人が固定で、
残り2人がストーリーに応じて入れ替わるという形式で進んでいく。
中盤でそれまでにPTへ加わったキャラクターが、酒場に集い自由に編成できるようになる。
のではあるのだが、それ以降の入れ替えが全く想定されていないのが痛いところ。

大量の装備品が存在しており、敵を倒すとランダムで色々と手に入るのだが、
せっかく強そうな装備品を入手できても装備できるキャラクターがパーティにいない!
ということが多々あり、パーティを変更するには中盤の街の酒場まで戻らないといけない。
これによるフラストレーションが非常に大きく、
パーティ編成の自由度の高さを活かしきれてない感は否めない。

欲を言えば複数のパーティを同時に動かすシステムがあると面白そう。
FF6のようなパーティを切り替えて攻略するダンジョンやイベントみたいな感じ。
ただ、この規模(5時間程度)の作品にそこまで求めるのは酷かなぁ。と思うのも事実。
とは言え少なくとも、ある程度自由にパーティチェンジが出来る機能は必要だと思われる。
中盤の酒場以降のパーティ入れ替えが想定されていないことで、
終盤仲間にすることが出来る隠しキャラクターの存在意義が薄れているのも勿体無い。

また、主人公が装備可能な武器や得意な戦法は開始時点でいくつか選ぶことができ、
各町での育成の仕方によっても主人公のステータスは変わる。
加えて敵がドロップする装備品の多彩さなど、単調なゲームだが周回要素も多く、
暇があれば2周目をやってみてもいいかなと思う。


「レジェンド外伝~赤い魔塔~」
プレイ時間:約3時間 / VX製 / 単発ダンジョンRPG

「赤い魔塔」と呼ばれる塔を攻略するダンジョン探索型のRPG。
先に挙げた作品の外伝的位置づけではあるが、独立した作品。
システムは例によってVXのデフォルトだが、魔法使いが二刀流可能だったり、
ツクール作品では意外と少ない多段ヒットする魔法が搭載されているなど、
デフォルトシステムの範疇にありながら巧く個性を出せている。
主人公の魔法使いが覚える攻撃魔法が火属性に限定されており、
ゲームの規模に合わせたバランス調整がよくできているように思う。

単発ダンジョンRPGなのでストーリーはあってないようなものだが、
一応この塔にまつわるちょっとしたストーリーはある。
良く言えば王道、悪く言うならベッタベタな設定ではあるけどもw


「レジェンド外伝~武器屋のオヤジと俺~」
プレイ時間:約1時間 / VX製 / 武器解説RPG

一応RPGの形式を取っているがRPG要素はオマケ程度。
武器屋のオヤジによる剣の形状や用途、歴史的背景などの解説をメインに据えた異色作。
お話としては「俺たちの冒険はこれからだ!」で終わる作品で、
小一時間もあれば遊びきるには十分。
ガッツリ遊べるゲームではないが、暇つぶし程度に軽く遊べるものを求めるなら○


「レジェンド2 ~竜の魂を継ぐ者~」
プレイ時間:約9時間 / VXAce製 / SFC時代の正統派(笑)RPG

SFC時代の王道RPGを目指したレジェンドシリーズの第2作(間に外伝はあるが)
前作(レジェンド)が単調ではあるがまぁまぁ楽しめた作品だったので、
本作も期待していたのですが、こちらは見事なまでに期待ハズレの駄作でした。

スーファミ時代のRPGと謳いながら、ストーリーはハッキリ言ってファミコン以下。
「町に行く」→「ダンジョンに行く」→「最深部にいる竜を倒す」→「正気に戻ったありがとう」→「次の町に行く」→「ダンジョン行って竜倒す」→「ありがとう次の町へ」以下略。
途中で竜が別の生物に変わりはするが、誇張なしにラスボスまでひたすらこの繰り返し。
スーファミ時代のRPGなめんな、って言いたくなる起伏皆無のストーリー。

加えて戦闘面も酷いもの。特に「ソウルドライブ」が全ての元凶。
殴ったり殴られたりして貯まるゲージを消費しての必殺技で、
味方全員のHP全回復(しかもターン内先制)やら自身のステータス大幅強化やらが、
最序盤からほぼリスクなしに数回であれば連発できてしまう。
そのせいで戦闘の緊迫感や戦略性が完全に損なわれており、
ヌルゲーと呼ぶのもおこがましいレベルの単調作業になってしまっている。
このシステムは廃止した方がバランスが取れ、歯応えも残る気がします。
ゲージの名称の違いはあれど恐らくこのシステム自体、
VXACEに標準搭載されているのだと思うけど、完全にいらんよなぁ。

起伏皆無のストーリーとただの作業に成り下がった戦闘。
この2つがあいまって非常に「やらされている」感の強い作品でした。
残念ながらゲーム全体として、前作から大幅に劣化していると言わざるを得ません。
それでいてプレイ時間だけは前作の約2倍と大幅に伸びており、
我ながらよく最後までクリアしたものだと、不思議な達成感が満ち溢れていました。

唯一良かった点を挙げておくとクリア後の隠しダンジョン戦闘はそこそこ楽しかった。
補助の重ねがけを計算する戦略要素と、豪快なダメージの気持ちよさはあったので。
ただ、それを求めるなららんダンやればいいだけなんだよなぁ正直。


「DESTINY~FIRST FANTASY~」
プレイ時間:約1時間半 / VXAce製 / FFオマージュ的単発ダンジョンRPG

どこかで見たことあるような名前とグラフィックなキャラクターが8人集まり、
クリスタルの力に導かれ世界を救うためにダンジョンへと潜っていく。
というFF風味のオマージュ作品です。
作者いわくVXAceのテスト的な作品とのことなので、
サクっと遊べるボリュームでストーリーはあってないようなもの。

階層を進むごとにドッサリと取得経験値が上がり、パーティもどんどん強くなるので、
単調作業なレベル上げが苦にならないよう配慮されている点は○
何曲か初代「RPGツクール」(SFC)にあったBGMのアレンジが使用されており、
音楽的な部分で懐かしさを感じられたのは◎


上記5作品のDLはフリーゲーム総合サイト「ふりーむ!」内の作者Rackt氏のページより。
http://www.freem.ne.jp/brand/1948




「ロマンピースを探して」
プレイ時間:約2時間(未クリア) / ウディタ製 / 水彩風フリーシナリオRPG


水彩画のような淡い絵柄が印象的な半フリーシナリオのRPG。
フリーウェアのRPGにはあまりない画風で、それが巧く世界観に溶け込んでいます。
もともとフリーシナリオの作品は好物で、これもどっぷりはまれると思ったのですが、
戦闘面のアンバランスさに萎えて中断してしまった非常に惜しい作品。

と言うのもこの作品、ザコ敵とボス敵の強さの差が大きすぎるのです。
ザコ戦は割とサクサク進めるのだがボスの火力がやたら高く、
普段のザコ戦感覚でやるとあっという間に全滅してしまうのです。
戦闘中以外はいつでも脱出できる変わりにダンジョン内でのセーブは一切出来ず、
再びボス戦に挑むにはダンジョンの入り口から毎回攻略し直さないといけません。
それを繰り返すうちに萎えてしまい中断、放置してしまったのが現状。
敵・味方共にHPが2桁程度で、1ケタのダメージを与え合う悪く言えばみみっちい戦闘も、
繰り返して攻略法を見出す気を削がせる一因だったかも知れません。

せっかくフリーシナリオを売りにしているのだから戦闘難易度はもっと抑えて、
周回することで楽しめるシナリオの変化に重きを置けばにいいのにと感じました。
とは言え絵柄や世界観など、雰囲気的にはすごく好きな作品なので、
そのうちにきちんとクリアしてあげたい作品の1つです。

DLは作者サイト「パドルソフト」より
http://www.geocities.jp/n_nori10/



「SRPGギルド」
プレイ時間:約30分(未クリア) / XP製 / サンプル風SRPG

「SRPGギルド2」
プレイ時間:約1時間半(未クリア) / VX製 / サンプル風SRPG


どちらもストーリーのないステージクリア型のシミュレーションRPG。
良くも悪くも「SRPG用の素材があったのでカタチにしてみた」感の強い作品。
こんな風にツクれる、というのが分かった時点でとりあえず満足してしまったので、
最後まで遊びきるには至らず。どちらもたぶん全体の2/3くらいのところだと思われ。

DLはフリーゲーム総合サイト「ふりーむ!」内、作者ゆわか氏のページより。
http://www.freem.ne.jp/brand/867



「zillion」
プレイ時間:約5時間(未クリア) / ウディタ製 / 自由度高そうで低い残念RPG

装備は全キャラクターが全ての武具を装備でき、
ステータス強化や技・魔法の習得も全キャラクターが全て可能。
個性豊かにキャラクターを自由自在に作れるシステムが謳い文句ではあるが、
結局僅かなステータスの誤差があるだけで、住み分けがほとんどできていない点が残念。
物理面に強いキャラクターには5回攻撃と全体攻撃と補助・状態異常治癒魔法、
魔法が強いキャラクターには強い攻撃魔法と回復魔法を詰め込むだけの簡単なお仕事で、
戦略性と呼べるものはハッキリ言って皆無。

拠点となる町からどの方向から攻略してもOKのような雰囲気なのに、
結局はストーリーの関係上、東→南→西の順に攻略するしかない。
だったら町を起点に十字にマップ配置する必要がないんじゃないかと。

ストーリーもお世辞にも良いとは言えないお粗末な展開。
何の前触れもなく地獄に落とされるなんてまだかわいいもので、
いきなり「主人公は○○の末裔」だのと言われ、
何かの霊と融合してレベルが99になったときは開いた口が塞がらなかった(笑)
それまで育ててきた労力とは一体何だったのだろうか。

武器や防具も最弱から最強まで全て拠点の町にある店に売られており、
ある意味分かりやすくはあるのだが、それよりも手抜きに見えてしまったのが正直なトコロ。
武具や魔法、アイテムの名前等はどこかの有名RPGからそのまま拝借したものだらけ。
それを必ずしも悪とは言わないが、手抜き感を感じさせる要因になっているのは否めない。

プレイ状況としては、終盤の敵のインフレに対し味方の性能が追いつけず、
最後と思われるダンジョンで躓きました。
初期ステの高い終盤加入の仲間に金を注いで強化すれば問題なく進めるだろうけど、
別にそこまでしてわざわざエンディングまで見なくてもいいか、
と思ってしまいそこで投げました。

DLは製作者ブログ「アトゥア!」より
http://kaidenn.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/zliilon-cd64.html


「blade of chaos」
プレイ時間:約12時間 / シミュツク95製 / 正統派ファンタジーSRPG

現在もDL可能なシミュツク95製の正統派作品という意味ではものすごく貴重。
この類の作品としてはよくあるファンタジー風味の戦争SRPGです。
ナンバリングで続編にするのでなく、単品できちんと完結していることが好印象。
難易度はやや低めで、細かいことは気にせずサクサク進められる程度。

キャラクター性能は所詮シミュツクなので被る部分も大きいが、
取得スキルや成長ステータスなどで微妙な住み分けはできており、
完全に上位/下位互換となるキャラクターはいないのが◎

会話のテンポが良く、大勢いながらそれぞれのキャラクターが立っており、
キャラクター同士の掛け合いもけっこう楽しめます。
会話にいちいち顔文字が入るのが気になる人は気になりそうですが、
個人的にはそれも含めて味かなと思えたので問題なし。
余談ですがこの作品と同時期(2005年前後)の作品って顔文字で会話するもの多いですよね。
ちょうどそういう風潮が流行った時代だったのでしょうか。

クリア後のオマケ要素は本編よりも難易度高めでやり応えバッチリ。
会話のノリも含め本編と違いすぎて面食らいましたが、
全体を通してなかなか楽しめた作品でした。
おまけクリア後のあとがき部屋には笑わせてもらいました。
シミュツクで昨今のツクールによくあるあとがき部屋を作るのは相当苦労したのでしょうw

DLはVectorより(作者サイトは既に閉鎖)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se350902.html




以上、今回は10個の作品について思うところをまとめてみました。
分かっちゃいたことだが、手短にまとめるとか無理すぎるwww

なんか批判ばっかり書いちゃった気がするけど、
基本的には楽しく遊ばせてもらっている作品がほとんどです。
今回挙げた中では「レジェンド2」と「zillion」は本当に酷かったけど。

これでも遊んだけどまだ語ってない作品も残っているので、
そのうち第3回も書く予定。できれば今年中くらいが目標かな・・・?

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