【フリゲ短評】第5回ウディコン【昨年分だよ!】
【フリゲ短評】第5回ウディコン【昨年分だよ!】
【フリゲ短評】第5回ウディコン【昨年分だよ!】
先日もちょろっと書いたけど現在第6回ウディコンが開催中。
しかしウディコンは結果が出てから主義なので、
本格的に遊ぶ作品を選ぶのは来月になりそう。

ということ?で復習も兼ねて過去のウディコン作品について、
今更ながらちょこっと語ってみようと思います。
そんなわけで久々に複数作品まとめてのフリゲ短評です。

Wolf RPGエディターコンテスト(ウディコン)公式
http://www.silversecond.com/WolfRPGEditor/Contest/

第5回(2013年)結果発表ページ
http://www.silversecond.com/WolfRPGEditor/Contest/result05.shtml



今回は昨年開催された第5回ウディコンの入賞作品より以下の12作。
最後までやり切った作品もあれば途中でリタイアした作品もあります。


・帝国魔導院決闘科
・アクアリウムス
・影明かし
・納豆
・まさむねBLADE!!
・迷宮踏破K
・遭難サバイバル~生きる。
・スポンサーガ
・迷宮王国ワンダム
・空仰ぐ迷宮
・空飛ぶゴリラ
・Cake Make!



ちなみにほとんど作品は昨年9~10月に遊んだものです。
遊んだ順番はバラバラですが今回は総合順位の上から順番に書いていきます。
「アクアリウムス」「Cake Make!!」の2作のみ今年の春ごろ遊んだため、
昨年のウディコン開催当時とはバージョンが異なる可能性が高いですがあしからず。



「帝国魔導院決闘科」(総合1位)
プレイ時間:約1時間(未クリア)


画像・音声部門を除く5部門の"2位"を総なめにし、
シルバーコレクター的に総合1位となった本作。

他の気になっていた作品がひと段落したあとに優勝作品ということで一応やってみたが、
いまいちはまれず少しだけやって断念。残念ながら自分とは合わなかったようです。
作者サイトのある「人を選ぶゲーム」という注意書きは正しいですね。
ただ、取るべき行動や決闘する相手を選ぶ順序など、
頭を使う要素が非常に多くそういうのが好きな人にはたまらない作品と思われます。
フルスクリーンでやると文字が潰れる箇所がちらほらあったのも気になるトコロ。


「アクアリウムス」(総合2位)
プレイ時間:約6時間(未クリア)


「物語性」「画像・音声」「その他」 3部門で1位を獲得。
「熱中度」で3位、「遊びやすさ」で4位と、全部門を通してレベルの高さが伺える作品。

ドームに覆われた世界の内側と外側のギャップを描いた世界観は見事。
世界観やストーリーは物凄くシリアスな展開なのに、
キャラクターのやり取りがあまりにギャグ色が強すぎる。
良くも悪くもここがこの作品の最大の特徴であり、
好みが大きく分かれるところだと感じました。

始めた当初は「重い世界観と軽いキャラクターのギャップがいい」
と感じていたのですが、いつまでもそのままのテンションなので
次第に冷めていってしまった、というのが正直なところ。
そのうちきちんとクリアしたいとは思うんだけど、いつになるやら・・・。


「影明かし」(総合3位)
プレイ時間:約3時間


「熱中度」「遊びやすさ」の2部門で1位を獲得。ほか「画像・音声」部門でも4位。
その順位に恥じないお手軽かつ本格的なRPGです。

サクサク進める短編ダンジョンRPGの名作。
初見からクリアまで3時間ほどでしたが、一度も中断することなく完走しました。
その気になればノーセーブでのクリアも十分可能かと。
タイムアタックのような遊び方にも適した作品ではないでしょうか。

とにかくとっつき易くそれでいてしっかりRPGを楽しめるのが印象的。
1本道をひたすら進むつくりでなく、カギを用いて街やダンジョンを行き来したりと、
短編ながら決して単調にならないような工夫が随所に為されている。

テンポ良く次から次へと入手できるスキルや装備によって、
短い中でも主人公が「じっくり強くなっていく快感」を味わえるのも好印象。

1回のプレイで全ての要素を遊びつくせ、後からいくらでも取りこぼしの回収も可能なのも、
周回プレイが基本的に好きではない自分にとってはポイントが高いです。

ストーリーは最低限ではあるが、全体の陰鬱とした雰囲気と合っている。
多くは語られないがその分だけプレイヤーに想像の余地が残っている点も良い。

プレイヤーがストレスを感じる要素が徹底的に排除されており、
思わず一気に遊びたくなるような作品でした。
この年(2013年)の作品の中ではイチオシです。


「納豆」(総合5位)
プレイ時間:約1時間


「斬新さ」部門1位。
あまりの斬新さに昨年思わず単品で日記に書いたほど。
参考:【http://34643.diarynote.jp/201309082335161074/

文字通り「納豆を混ぜる」 ただそれだけのゲーム。
しかしステージ毎にタレやらネギやらの追加項目が出てきたり、
終いには無駄に必殺技が出てきたりと、なんだかよく分からないやりこみ要素が満載です。
挙句の果てにはオンラインランキング機能まで搭載されており、
納豆を混ぜる得点を全国の納豆職人?と競うことも可能です。

熱中度でも7位に入っているだけあって無駄に何度も混ぜたくなる恐ろしい作品。
作者さんのブログを見るとなんとスマホアプリ版も作ったらしいw


「まさむねBLADE!!」(総合6位)
プレイ時間:約1時間(未クリア)


「物語性」部門5位、「その他」部門で8位。エントリーNo.1の和風刀鍛冶ゲーム。
やってはみたものの雰囲気やキャラの言動がどうもダメで断念。
特に師匠の「腕は確かだが人格が致命的に終わってる」感じがなんか嫌で・・・。
和風な世界観を持つ作品ってのはどハマりするか全く受け付けないか、
どちらか両極端なんだよなぁ。本作は残念ながら後者でした。
たぶん好きな人は好きなんだろうけど・・・。


「迷宮踏破K」(総合8位)
プレイ時間:約10時間(未クリア)


「遊びやすさ」部門3位。ラスボスと思しきボスが倒せずに中断中。
マップなどは無く1本道を進んだり戻ったりするだけの、ある意味すごろくのようなRPG。
戦闘システムはウディタのデフォルトですが装備やスキルのバランスが抜群に良く、
ボスなどの強敵もある程度鍛えれば楽に勝利できるようになっている。

加えてコメント残したり、他のプレイヤーが残したコメントを出来るオンライン機能があり、
冒険している感覚を強化すると同時に飽きさせないアクセントになっているのも◎
テンポ良く進めている間は非常に快適にプレイできたのが印象的。
ただ、ストーリーは淡白なので「何がなんでもクリアしよう!」と思わせるものが、
もう1歩足りないと感じたのも正直なところ。故にラスボスを前に頓挫中。
あとちょっとなのできちんとクリアしてあげたいのだけど、いつになるやら・・・。


「遭難サバイバル~生きる~」(総合10位)
プレイ時間:約12時間


「熱中度」5位「斬新さ」6位。シビアな無人島サバイバルゲーム。
乗っていた船が沈没し無人島に流れ着いた主人公たちを操作し、
水や食料を確保しつつ島を探検しながら脱出を目指すゲームです。

全体を通して「サバイバルするゲーム」の雰囲気を演出できているのが好感触。
腹は減るし喉も渇くし、空腹状態で数日経てば即病気。本当に厳しいバランスの作品です。
1回目のプレイでは開始2時間ほどでどうにもならず死亡Endを迎えてしまいました。
2回目で無事にクリアできましたが、無理な人は即投げるタイプの作品と思われます。

できることの少ない序盤が最難関で、食料や水を上手く確保できないと割とすぐに死ぬ。
水源を確保しても行動できる時間や一度に運べる重量が限られているため、
他の行動とのバランスを考えないとやっぱりすぐ死ぬ。
食料ひとつ取っても木の実や草から始まり魚を釣ったり、
後半になれば畑を耕したり獣を倒して肉にしたりと、
少しずつ手段が増えていく感じが非常によくできている。

食料確保とともに少しずつ装備を整えたり道を整備して、
行動範囲やできることを増やしながら島を開拓していく。
その過程は「サバイバルしている」感が出ていて素晴らしい。
最初は逃げるしかなかった猛獣相手に後半無双できた時は本当に快感。

結末に多少思うところはありましたが総じてよくできていた作品でした。
どうしてもダメな人用のイージーモードや、
物足りない人向けのハードモードも用意されているので用途に応じて遊べます。
しかし、個人的には本来の想定難度と思われるノーマルで遊んで欲しいかなぁ。


「スポンサーガ」(総合16位)
プレイ時間:約3時間(未クリア) 

「物語性」3位、「斬新さ」5位。 タイトルが秀逸な経営RPG。

「かつて魔王に勝てなかった勇者」という一風変わった立場の主人公が
冒険者を派遣するギルド長(=スポンサー)となり、世界を救うサポートをしていく物語。

いわゆる経営シミュレーションでありながら、
この世界独自の魔王と勇者の在り方を上手く魅せていた点が好印象。
一度魔王負けた勇者のおっさんが主人公、という設定はかなり斬新かと。

世界観や設定が魅力的だっただけに、経営の中身がイマイチなのが非常に惜しい。
発生するクエストの数が少なく中盤以降の単調作業感が強いのと、
話の軸となるクエストとそうでないクエストの見分けがつけずらく、
どのクエストで話が進んでいくのかがわかりにくいのが難点。
また、システム上仕方ない部分もあるがクエスト結果報告パートなどで
日本語がおかしい部分がけっこう多い。
気にしない人には気にならないのだけど個人的には致命的でした。
極めつけは物語に関わる重要クエストで負けると即ゲームオーバーとなり、
ロードして再挑戦する時に所持金2割没収されるのだから正直心が折れる。

ストーリーや経営部分は面白かったもののインターフェイスが足を引っ張ってしまい、
イマイチゲームの中に入り込みきれなかったのが残念。


「迷宮王国ワンダム」(総合21位)
プレイ時間:約10時間

「熱中度」9位ほか。

ひとことで言うなら超絶インフレダンジョンRPG。
ダンジョンへ行きアイテムやお金を稼ぎ主人公を鍛えて更に強力なダンジョンへ。
これを繰り返して主人公を強くしていく。
ダンジョン紹介料という名目のお金をかければかけるほど、
より強い敵とアイテムが待っているダンジョンに行ける。
気が済むまで強くなったらラスボスの元へ赴きさくっと倒す。そんなゲームです。

お金かける→ダンジョンで稼ぐ→より大金を積む→より稼げるダンジョンへ→以下略
という構図はシンプルで分かりやすいがゲームとしてはやや物足りない。
特に装備のステータス値が9999でほぼカンストしてしまうのが残念。
終始物凄い勢いで装備の数値が伸びていく爽快感が最大のウリだっただけに、
約1万というカンスト値が致命的に低すぎます。
これ以上上がらなくなった時に「え、もう終わり?」感がかなり強かった。
何故ケタをもう1つ増やさなかったのか。

ちなみにストーリーはあってないようなもの。
あくまでダンジョン探索とステータスのインフレがメインの作品です。


「空仰ぐ迷宮」(総合24位)
プレイ時間:約18時間


「熱中度」15位「遊びやすさ」11位。
ウディタで作るサンプルゲームのお手本のような短編RPG。

こちらも装備の数値インフレを楽しむのが作品で、
1万以上になっても伸び続ける分上記のワンダムより個人的には高評価。

ストーリーはあまりにお粗末ではあったがこの作品の本番はクリアしてから。
クリア後のやりこみ用「無限の塔」は単純だが何故かはまってしまう魅力あり。
数値のインフレが止まらないのでどんどん強くなる軽快さが良いのかな。
とりあえず1000階に到達した時点でひと段落。

単純な時間だけなら今回挙げた作品では1番遊んだかも。
正直後半はほとんど惰性だったケド・・・


「空飛ぶゴリラ」(総合31位)
プレイ時間:約15分


タイトルのインパクトが抜群で、思わずDLしてしまった「斬新さ」10位の本作品。

ゴリラがヘリからスカイダイビング!するのを操作するゲーム。
でも最初は何をすればいいのか全く分からなかった。
ミニゲーム的な類の本作でチュートリアル皆無は不親切と言わざるを得ない。
落ちる間に障害物を避けて得点になるものを回収するゲームということは、
何度かやってみてなんとなく理解はできたけど、まぁそれだけのゲーム。

分かってはいたけど壮絶に出オチな作品でした。
そんな作品をわざわざ落とさせるタイトルのインパクトはさすがだけどもw


「Cake Make!!」(総合32位)
プレイ時間:約4時間


お菓子の国を救うべくパティシエ志望の少年が頑張る短編RPG。
マップが本当に可愛らしく細かい部分までよく作りこまれていて素晴らしい。
優しい雰囲気で描かれているお菓子の国のファンシーなマップは、
それだけでプレイする価値ありと言えます。
「画像・音声」部門8位の実績にも納得。

ゲームとしてはストーリー・戦闘ともによくある無難なものであったが、
短編RPGとしてのそれなりの水準には達しており素直に楽しめました。
可愛らしい雰囲気を堪能するためにはちょうど良いバランスだったと思います。

ヘビーゲーマーには物足りない部分も多いかもしれないけど、
普段あまりRPGをやらない層に勧めるには良い作品と感じました。



とりあえずプレイ直後に残していたメモをもとに一通り書いてみました。
なんやかんや言ってはいるけど、生意気言ってるな~と流していただければ。
ただ、ここで挙げた作品ってのはそれなりに感じるところがあったから挙げてます。
他にも触りだけやってみたけど速攻でゴミ箱行きとなったものもそれなりにあるので・・・。
以上、"昨年の"ウディコン上位入賞作品の短評でした。

ちなみに現在は今年のコンテストの一般審査の投票受付中。
自分は結果が出てから遊ぶ派ですが、今年はどんな作品が上位に来るのか楽しみですね。
審査期間は22日までの模様。

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