以前この日記上でも触れたシル学のユーザーデータ大賞。
先日(クリスマスの日)にその結果が発表されました。

「シルフェイド学院物語」ユーザーデータ大賞 特設ページ
http://www.silversecond.com/game/SilGakuGrandPrix/


僭越ながら単なるいちプレイヤーに過ぎない自分も投票させて頂きました。
遊んだデータはなるべくくまなく、なるべく正直にという思いで、
多少辛めのこともあえて書かせてもらいました。

結果発表を受けて自分の投票したコメントを改めて眺めることとなったわけですが、
我ながら誤字脱字多すぎて泣いた。
投票する立場としてこれはどうなのかと思うレベルの酷さでした。
そしてコメントが無意味に長文すぎて軽く恥ずかしいw

ついでに言うとその場その場の勢いだけで点数をつけていたので、
自分の中の採点基準に疑問が残る点も少なからずあるんだよなぁ。
直感での採点なので絶対評価としてはそれでも良さそうではあるけど、
他のデータと比較しての相対評価で考えると、
「この点数はどうなの?」と我ながら首をかしげるものがちらほら。

というわけで正直こんなもん誰が知りたいんだと思わないではないですが、
自分の投票内容を振り返りつつ、結果についてあれこれ考えてみようかと思います。




まず始めに、各部門の自分の投票内容とそれに関する思うところを述べてみます。
投票内容の表記は、 【[得点]データタイトル<結果>】 という形式で。
[得点]には自分が投票したその作品への点数、
<結果>には本企画における最終的な順位を記載しておきます。


<新クラス部門>

[8]災害対策本部<1位>
[6]保健管理部<2位>
[7]美術部<3位>
[2]ULR拡張パック<7位タイ>


投票したのは上記4クラス。
新クラスは数も多くないし割と予想通りの結果。
トップクラスのボリュームと完成度を誇るデータだし「災害対策本部」の1位には納得。
災対部の得点は8~10の間で最後まで迷ったのですが、
他との兼ね合いを考えれば9点はつけて良かった気がします。
まぁ今更言っても後の祭りですが。

2位の保健部と3位の美術部は結果と自分の点数が逆転していますが、
これは単に好み、具体的にはオリキャラに対する許容度の問題でしょう。
自分の志向がオリキャラありきの作品よりも、
既存キャラを上手く使った作品により好感を持つ傾向にあるようで、
それが得点の差として表れています。特に美術部はモモセやフェーンといった、
本編ではほとんど本筋に絡まないキャラに焦点を当てていたところが好印象。
この2作品は投票した点数で問題ないと感じていますが、
仮に災対部を9としていたなら美術部は8に上げても良かったかも。
もちろんどちらもよく出来たデータだとは思います。

ちなみにULRはあまりにボロクソに書いたせいか、
結果発表のコメントには掲載されていませんでした(苦笑)
あれでもだいぶ優しめに書いたつもりだったんだけどなぁ・・・


<基本クラス部門>

[8]ジュド発展データ<2位>
[9]Set Project<3位>
[7]メアリー最強化計画<4位>
[7]追加トーテム『キュー』<6位>
[8]追加トーテム『パイソン』<7位タイ>
[8]ヘアサロン追加<7位タイ>
[9]ウィンディ関連追加イベント<10位>
[8]『住居追加』ロッカー室<12位>
[7]薄い本同盟<18位>
[5]混浴温泉開設<20位タイ>
[4]公安キャンペーン<33位>
[-]アップロード見本データ<->
[-]Gallery Mode<->

投票したデータは全部で13種。
ジュド発展・Set Project・ヘアサロンの3つは、
かなり早い段階からオススメデータ入りしていただけあって安定の上位。
特に前者2つはプレイ人口も多いと思われるし、本編との親和性が非常に優れており、
基本クラス部門の1位はこのどちらかだろうと半ば確信的に思っていました。
それだけにこの2作以外から1位が出たのはなかなかに衝撃的でした。

自分の投票はこの部門においてはほぼ妥当な得点を出せたと思います。

追加トーテム: パイソン>キュー
初代オススメ: SetPro>ジュド発展
メアリー絡み: ロッカー室>最強化計画

などといった自分的の好みからくる微妙な優劣を上手く得点で出せたと思います。
まぁ7点以上をつけたデータに関しては基本的に、
どれも「入れて良かった」と十分に思えるものでしたけどね。
個人的なイチオシは10位にランクインした「ウィンディ関連追加イベント」
これは10点を付けるべきだったのかも知れません。


<ショートストーリー部門>

[9]アンロック・ミー<1位>
[7]シズナ短編SS<2位>
[7]シーナの学院見聞録<3位>
[8]片道探求部<9位タイ>
[8]オルゴールのお返し<9位タイ>
[5]無茶をしすぎた主人公<13位タイ>
[7]短編集-序盤<17位タイ>
[6]盲目少女の未来日記<19位>
[5]たった一日の幸せな時間<20位>
[4]お腹の空いたセト
[7]黒サラさんと海岸で海水浴
[4]白と黒
[6]セタとセトの七夕
[7]セトさん事件ですよ!
[5]飛ばされた所は・・・
[1]メアリーちゃんメニースーパー

以上16作品に投票。
ショートストーリーは締め切り寸前に急いで投票という感じになってしまい、
厳密に作品間の点数の整合性などを考える時間はありませんでした。
なのでその場の勢いと直感で点数を付けた節が否めず、
また、読んだことのある全作品を投票するには至りませんでした。
そういう意味ではちょっと心残りがあると言わざるを得ません。

結果を一言で言うなら「なんというシーラカンス無双」
これに尽きます。完全にシーラカンス氏の独壇場でした。
確かにこの人のSSは笑えてシル学愛に溢れていて、着眼点の良い作品が多いですからね。
SS部門は基本クラス部門と比べても明らかに書き手・読み手共に少なそうだし、
特定の作者さんに偏ることはある程度予想できていたことではありますが。

そんなわけで自分のイチオシは1位となった「アンロック・ミー」
本編の「カギを開けると好感度が上がる」現象に着目したセンスの良さと、
アウル&シーナの台詞回しの巧みさ、納得の1位です。
イチオシなんだから素直に10点入れておくべきでした。

その他既読作品との兼ね合いも考えると、
もし今改めて投票するならこんな感じにしただろうと思います。

・アンロック・ミー[9]→[10]
・シーナの学院見聞録[7]→[8]
・片道探求部[8]→[9]
・(無茶をしすぎた主人公[5]→[6]) ←迷うところですが・・・
・黒サラさんと海岸で海水浴[7]→[6]
・飛ばされた所は・・・[5]→[6]


<その他部門>
投票作品なし。本部門のデータを導入したことはありません。
遊ぶオンリーの人なので、製作者向けのツールが多い本部門とは無縁でした。


<今後入れてみたいデータ>
まずは何と言っても基本クラス部門において1位となった、「ロベルトの家追加パッチ」
初期オススメデータの2強を抑えての1位だし、これを遊んでみない手はありませんね。
コメントから察するに教頭をシル見化させるデータとのことで、
シル学原作よりもシルフェイドっぽくなりそうな予感。

それから以前の日記でも触れたように新クラス部門4位「Final Challenge」も外せない。
恐らく相当頭を使うだろうから、じっくり遊べる時にやりたいですね。
他の完成している未プレイ新クラス「魔術人形編」や「SF研究部」も
気が向いたら遊んでみてもいいかも。
ただ、「真なる魔王ルート」だけはイマイチやる気になれないんだよなぁ。
学院のクラスに所属するという前提を覆している感がどうも敬遠してしまう。
まぁ食わず嫌いなだけなのも分かるのですが・・・

後は武運部用の11位「武運部イベント追加」と13位タイ「茶太郎とシロイベント追加」
公安用の9位「公安イベント追加その1」や13位タイ「公安_事件追加パッチ」
辺りの基本クラス用のイベント追加系も一通り押さえておきたいところ。
これらはWolfさん作成の追加データである「妖精イーリス」のトーテムで遊ぶといいかも。

あとは15位「アウルと水晶と」で人化アウルを堪能するのかな。
コレで美術部をやるとアウルが人化できるなんて隠し要素が用意されていたとは、
まさか思ってもいなかったのでこれもいっぺん遊んでおきたい。
こういうこだわりを知らないまま終わらせるのはちと勿体無いしね。
今回の企画が無ければたぶんこの隠し要素には気づかぬまま満足していただろうから、
そういった意味でも今回の企画の意味は大きかったように感じます。
とりあえず上位作品の中で目に付いたのはこんなところでしょうか。


<まとめ>
まず、自分の投票内容を振り返ると「随分辛口の評価になってしまったなぁ」
というのが率直な印象でした。なにせ結局1つも10点付けてないんですからね。
各部門1つずつくらいはイチオシのものがあったんだし、
それらには10点をつけてもよかったように感じます。
(災害対策本部・ウィンディ追加データ・アンロックミーの3つ)
あとはとにかく脱字・長文が酷すぎて本当に泣きたい。

結果については大筋では思っていた通りでした。
上位に入っていた作品の多くは遊んだことのあるものでしたし。
しかし、基本クラス部門1位の「ロベルトの家」を筆頭に、
未導入の上位作品も当然あったし、新たな発見も多かったですね。

ただ、企画として考えたときにひとつ気になったのは、
基本クラス部門にエントリーされたデータのゴチャゴチャ感。
投票者数などの規模を考えると現状で良かったとも思いますが、
色々と混在しすぎていてやや分かりにくく感じたのも事実でした。

基本クラス部門の内容を大別すると、
  1:基本3クラスにイベントを追加する内容
  2:クラスに関係なく共通して発生するイベントを追加する内容
  3:トーテムや住居を追加する内容
の3種類に分けられると考えられます。

データ数は1・2が圧倒的に多く、中身のボリュームがあるものは3に多い。
なので「基本3クラス用イベント部門」と「共通イベント&住居トーテム部門」
みたいな感じに2つに分けても良かったのではないかと感じました。
まぁあまりに分けすぎて投票が更に分散しては本末転倒だし、
なかなか難しいところではありますが・・・・


なんにせよ今回の企画をきっかけに久々にシル学で楽しく遊べたし、
今後入れると楽しめそうなデータを見つけることもできました。
Wolfさん自ら作成したイーリスの追加データも用意されているわけだし、
興味あるデータをいくつかを遊んでみようと思わせるには十分な情報量。
有効投票者数188人という非常にこじんまりとした規模ではありましたが、
それなりに色んな人の意見が見えて面白かったです。

コメント

nophoto
カイル
2012年12月30日17:08

初めまして、「アウルと水晶と……」の作者のカイルです。

自分の作品に興味を持っていただけた様で嬉しいです。
あのデータは、クラスデータとの併用を考えて、他のユザデから一部のイベントを制御出来る様にしてみたのですが、本当に対応データが出来た時には驚きました。
ちなみに、美術部以外にも保健管理部で対応していただいていますし、武運とも相性が良いデータなので、よろしければそちらとも遊んでみてください。

あと、色々なユザデを遊んでいるようなので、ユザデの特典アイテムを使うのであれば「特典アイテムまとめ」も読み込み負担を減らして便利かと思います。

霧星さんの投票内容に関しても興味深いですね。
自分の評価だと、
新クラス:災害対策本部>SF研究部=保健管理部=美術部=真なる魔王ルート>魔術人形編>FinalChallenge>(越えられない壁)>ULR拡張パック  SF部は未完成なので、もう少し下げても良かったし、FinalChallengeは上げても良かったかも
メアリーがらみ:最強化計画>(越えられない壁)>ロッカー室  相性的な問題
追加トーテム:キュー>>パイソン  キューのやりこみ度を評価
という感じでした。

霧星
2012年12月31日3:08

こんなチラシの裏にコメントありがとうございますー。
「アウルと水晶と......」ぜひ遊ばせていただきます♪
保健管理部でも人アウル対応していたのですか・・・これも知りませんでした。
追加情報感謝です!

ユザデのクリア特典は基本的にそのデータを使う場合のみ活用するようにしていて、
一度に大量のデータを導入しないことが多いプレイスタイルです。
なので、特典アイテムまとめが必要になるほどロードが重くなることもあんまりないのですが、
今後の遊び方次第では必要になることもあるかも知れないので、そんな時には活用させてもらいますね。
(直近では「Final Challenge」で行き詰った時の最終手段としてでしょうか。
さすがに特典アイテムだけなら競合しませんよね・・・?)

当方の評価基準は本文に書いた通りなのですが一部補足させていただくと、
メアリー絡みは数として少ない住居追加データであることのありがたみを加味してのロッカー室優位、
トーテムは基本トーテム3種との「バランスの良さ」を評価してのパイソン優位です。
キューも良いデータなのですが、とにかく<弱い>ので繰り返し遊ぶには厳しさを感じてしまったのが正直なところです。
もちろん弱い=ダメとは思いませんが・・・

この辺りは評価の基準、特に「どこに重きを置くか」によって見え方が変わってくるのでしょう。
色んな見え方があり、それをなんとなく捉えらることができたのが、
今回のユザデ大賞が面白かった部分かなー、などと感じています。

nophoto
カイル
2013年1月1日16:16

保健管理部は割りと早くから人化アウルが絡んでくるので、早めにアウルを人化しておかないと全てのイベントは見れません(自分も1個は見逃したはず)

そして、美術部はアウルのクラス参加は遅いのですが、アウルのクラス加入の為には特定の日までにアウルを人化しておく必要が有ります(条件はもう1つ有りますが……)
なのでNAさんも「美術部」のコメントで言っていたのですが「アウルと水晶と……」はまず、まずアウルを人化する条件等を把握する為に武運か公安で遊んでおく事をおすすめします。
「アウルと水晶と……」自体2週目以降用のイベントとかも入れて有りますしね。

「特典アイテムまとめ」は、まあ、霧星さんのスタイルなら必要はないですかね?
自分もなんだかんだでバグと干渉のチェックも兼ねて必ず導入しますが、アイテムはバランスの関係で使わない事が多いです。
自分としては特典アイテムがずらりとプレゼントボックスに並んでいるだけで楽しいんですよこれが。

「FinalChallenge」はなんだかんだでS.EXPや資金も稼ぎやすいので「特典アイテムまとめ」を使わずともクリアする分には難しく無いと思います。
「ModExpender」と併用した時のタイムアタックだと欲しいかもしれませんが……
ちなみに、「FinalChallenge」と相性が悪いのは武運、公安、地歴用のイベントなので「特典アイテムまとめ」は問題なく動くはずです。
「アウルと水晶と……」も一応の対応はしたのですが、その関係で武運や公安用のイベントは動かないようになっているのであまり併用はおすすめしません。


それとキューなのですが、実は特典アイテムを集めていくと2回行動が気にならないぐらい強くなりますよ。

評価の基準、特に「どこに重きを置くか」というのは確かに人によって違いますよね。
自分はユザデを作る側なので、独創性や快適さ、バグがちゃんと取れているか、他のデータと併用して問題がないか、他の作者さんの技術を上手く生かしているかが高評価の基準でした。

自分の評価としてはキュー>パイソンですが、実の所、
パイソン 基本トーテムに近い、初心者向け
キュー 新鮮な感じ、上級者とやりこみ派向け
と考えれば2つが順位的に隣同士なのもうなずけますよね。

霧星
2013年1月6日0:49

返信遅くなりましたー。
更なる詳しい解説、ありがとうございます。

自分は遊ぶオンリーですので、実際にデータを作られている方の見かたとは、
やはり違って見えるし参考になることも多いですねぇ。

キュー強くなるのですか・・・
公式のクリア特典は全て使っていますが、まだまだ遊びこみが足りないようです。
ユザデの特典までフル活用してみるとまた違った世界が見えるのかも知れませんね。
色々遊んでみたいパターンが多すぎていつになるかは分かりませんが、
気が向いたらそのうちまた遊んでみます。

パイソンとキューが隣同士の順位だったのは驚きましたが、
それだけ評価が拮抗しているということでしょうし、納得ではありますよね。
現状この2つが追加トーテムのデータとしては二強でしょうし。

Final Challengeやってイーリスやって、美術/保健の人アウルイベントやってetc。
キューのやり込みもそうですし他にもおすすめデータで遊びたいものが色々。
本当にどれから始めたものか・・・選択に困りますね(苦笑)

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