読書感想文「寄り添うツイッター」
2020年4月30日 読書
先月末頃に購入して、仕事の休憩中に読み進めていた本。
文具メーカー「キングジム」のツイッター中の人による
10年間の企業ツイッターアカウントの歩みを記した1冊です。
職場がコロナで休業に入り止まっていたのですが、少し前に読破。
読み物として純粋に面白く、ツイッターの勉強にもなる。
まさに一石二鳥の1冊でした。
ということで今日はこの本についてあれこれ感じたこと、
加えて自分が思うツイッターとの付き合い方を書き並べてみます。
1.そもそもツイッターを始めたワケ
以前も書きましたが今年のはじめに個人のアカウントを作りました。
というのも実は、昨年秋ごろから職場の店舗でツイッターを開始することになり、
話の流れでいわゆる「中の人」をやることになりまして。
仕事でつぶやくにも勝手がわからないことも多く、
勉強も含めて自分でもやった方がいいかな、と思ったのがはじまりでした。
それといざ仕事で「中の人」を始めると投稿内容に対する反応が気になってきます。
が、自宅からログインせずにその会社アカウントを見ても
表示されるのは自分が投稿したつぶやきだけ。
「いいね」や「リツイート」「フォロワー数」などの変動が見れないわけです。
出勤しないと反応がわからないという状況に不便さ感じることに。
ちなみにそんな職場のアカウントですが開設から半年ほど経ち未だフォロワー数2桁、
しかも半分以上は身内(会社関係者の個人アカウントなど)というスーパークソザコ弱小アカウント
会社からは「無理にフォロワー数を増やそうとはしなくていい」と言われているものの、
完全に身内の馴れ合いが続いている現状です。
2.「寄り添うツイッター」を手に取るまで
個人アカウントを取得して最初に「だれ/どこ」をフォローするかと考えたとき、
まず思いついたアカウントのひとつがキングジムでした。
ちなみに他には休憩時の昼食や食後のコーヒーのためによくお世話になっている飲食店や、
愛してやまない作品を作っておられるクリエイターの方々などをフォローしました。
上述の残念な職場ツイッターを少しでも良い方向に向かわせたい!
と日ごろから思ってはいるものの何をすればいいかほとんど分からない状態。
そんな状況を脱却できるヒントが何かあれば、と思いこの本を手に取りました。
また、36万フォロワーの企業アカウントってどんなものかという単純な興味もありました。
数年前に部屋の片づけに猛烈にはまった頃があり、
そのころにファイル類を買い揃えた際にキングジムの「製品」を認識して以降、
いくつか愛用させてもらっています。
そういうちょっとした身近さのある会社の本なら、
ガチガチのビジネス書よりは読みやすいかな、という思いもありました。
そんなわけで職場のTwitter運用の勉強と個人的な興味をかねて読みはじめました。
3.読んで感じたことをあれこれ
まず、自分がキングジムという「会社そのもの」に面白さを感じ興味を持ったのは、
間違いなく「カンブリア宮殿」がきっかけでした。
「打率1割でいいからホームランを」というフレーズは確かに印象的。
本書の中でも言及されていましたが、この番組の力は大きいです。
その裏側にあった会社内の方の努力が垣間見れたのはちょっとうれしい。
「自分があれを観た時に中の人はこう動いていたのかー」
というのが知れたのは新鮮な気持ちでした。
続いて流れは前後しますが、開始3ページ目にして、
「バズる方法は?」「フォロワーを増やすコツは」「売り上げを上げたい」
などを講演会等でよくある質問として挙げ、
それに対し「そんな方法はない」と一刀両断しています。
このひとことを見た瞬間に「これは間違いないやつ!」と確信しました。
この本はSNSビジネス用のお堅いハウツー本ではなくて、
上手くいったこともそうではなかったことも包み隠さず綴られている、
10年の歩みを記録した自伝のような1冊だと思います。
各節ごとにコンパクトで文章がすっと入ってくる読みやすさがあり、
するすると進めていけるので休憩を切り上げるのに苦労しましたw
自分の文章は無駄にダラダラ長くなりがちなので、これは本当に見習いたい。
実際のツイートとそれに対するフォロワーの反応も多々掲載されているので、
リアリティがものすごい。
コラムとして掲載されているツイートはどれも思わずクスっと笑ってしまいました。
それから「震災の『自粛ムード』のときに考えたこと(P.126)」というくだり。
このご時勢ですし本当に色々考えさせられました。
今の状況はあの時と重なる部分が多く思えます。
色々な行動に制限がかかっている中、
リアル/ネットともにどう振る舞うかは本当に難しい問題です。
ただ、それでも9年前と違い今は沈黙しているアカウントばかりではないように感じます。
各社がそれぞれツイッターでできることをやる、という時代に変わったんだろうか。
有事の際のつぶやきの考え方を実体験をもって示してくれているのもためになりました。
4.印象に残っているフレーズ
・ツイッターは売るための道具ではない[P.195]
・発信者の『色気』を生活者は敏感に見抜く[P.197]
まさにその通りで大事なことだけど見落としがちな部分だと思う。
ここをはき違えている人、けっこう多いような気がします。
だからうちの会社のアカウントは・・・(以下略)
これは各企業の考え方にもよるでしょうが、
個人的には「なんでもかんでも宣伝すればいいってもんじゃない」
というのは職場のアカウント開始当初からずーーーーっと思っていたこと。
上からの投稿内容の指示に対して疑問に思うこともあるけれど、
「それでいい」と言ってもらえたように感じました。
自分の思い込みは百も承知だけど、勝手に気持ちが軽くなりました。
ただ、宣伝に特化した運用の仕方ももちろんあるとは思うし、
実際それに徹して成功している宣伝型アカウントを通している会社も知っています。
それはそれでひとつの完成形と言えるとは思うし、この辺に会社の性格が出るのでしょうね。
・ツイッターは自虐メディア[P.149]
個人的にはこれが最大級に目から鱗だったかも知れない。
仕事でつぶやいているとどうしてもお堅い内容になりがちで・・・。
「これは自虐に走れるのでは??」という気になっても、
上の人の目もありそこまで豪快には走れず無難に投稿することも何度かありました。
(バカッター的な意味でなければ)もうちょっとふざけて自虐してもいいんだ、
と思えたのはけっこう大きな収穫。
常識の範囲内である程度は本音で話すのが大事なんだろうな~。
・「迷ったらGO」ではなく「迷ったらSTOP」[P.65]
意識しておかないとまず間違いなく「迷ったらGO」してしまうやつです。
自分も投稿してから「言い回し間違えたかも・・・」と思い当たる節がいくつかあります。
個人アカウントなら決して書き直して再アップで問題ないだろうけど、
企業アカウントの場合は難しい場面も出てくるとはず。肝に銘じておかなければ。
他にもいくつもあるんだけど、あまり引用しすぎてしまってもな気がするので
いったんここで区切っておきます。
5.職場のアカウント分析(自分用忘備録)
・うちの職場アカウントは交流型になりたがっているがなり切れていない宣伝型アカウント
・硬め/軟らかめは現状9.5対0.5くらい。
自分の感覚と能力でできそうな範囲を考えたら6対4くらいを目指したい
・「今日のおやつ」ツイートは素直に真似してみたい。
(実際にやるとしても、ある程度コロナ騒動が落ち着いてからになりそうだけど)
ただ、おやつの中身は非常にワンパターンになりそう。
変わり映えしないのはよろしくないだろうが続けられるかどうか?
おやつorお昼ごはんツイートにすればいけるかも?
・「社内の風当りにどう対処するか」はうちの職場ではさほど気にする必要はなさそう
(「オフトゥン」の説明を役員に求められたくだり[P.201]は読んでて笑いが止まらなかった)
・それよりはセールやらキャンペーンの宣伝をしなさい的な要求に対し、
どう回避するかの方が自分の場合は大事かな。
内容によって強弱のメリハリをつけることの重要性をどう説くべきか。
ヒントになるのは恐らくこの辺り
『ツイッターは売るための道具ではない』[P.195]
『「つぶやくべきこと」と「つぶやかなくてよいこと」』[P.63]
・同業他社のアカウントをフォローすることの是非を考えさせられた。
個人的には「なし」だったんだけど、これは自分の頭が硬かったかも。
案外やってみても面白いのかもと思うようになりました。
どこまでやるかの線引きは悩ましいですが・・・
・「弊社、何屋?」はぜひとも言ってみたい(笑)
6.まとめ
おそらく、ひとつひとつの内容はそこまで大したことは書いていないんだと思う。
もちろん文章の作り方、投稿内容やタイミングの選定、時事ネタの取り入れ方など、
テクニック的な意味で参考になった部分も多々ありました。
でもこの本に書かれているそれ以上に大事なことはきっと、
「当たり前のことを当たり前に考えること」なんだと思います。
それを誠実に10年続けてきた結果がいまの37万超(本書発売時点より1.5万ほど更に増えてます)という
圧倒的なフォロワー数を得た巨大アカウントなんだろうなぁと思います。
それがタイトルにもなっている「寄り添う」ことではないか。と感じました。
以上、例によって長くなりましたがチラシの裏的な読書感想文をお届けしました。
思っていることがうまくまとまらない、我ながら駄文もいいところですが・・・。
最初に個人用のアカウントを作ったときはROM専用のつもりでいて、
元々使うつもりはあんまり無かったのですが、
実際にやってみて興味のある人/会社をフォローしてみると
「意外と面白いじゃないか」と感じてしまいました。
なのでこのブログとの両立も考えて上手に使っていきたいところです。
現在はコロナ休業で沈黙中の職場アカウントも、再開したら色々試してみたくなりました。
会社の規模、職種、運用の仕方等の違いはあるのできっと同じようにはできないですが、
大事だな、いいな、と思った部分はヒントにできるはず。
5/9修正分:
・一部の誤字脱字を修正
・4.印象に残っているフレーズ をひとつ追記
・5.職場のアカウント分析(自分用忘備録) にもひとつ追記
それに合わせて文章を一部書き直しました
文具メーカー「キングジム」のツイッター中の人による
10年間の企業ツイッターアカウントの歩みを記した1冊です。
職場がコロナで休業に入り止まっていたのですが、少し前に読破。
読み物として純粋に面白く、ツイッターの勉強にもなる。
まさに一石二鳥の1冊でした。
ということで今日はこの本についてあれこれ感じたこと、
加えて自分が思うツイッターとの付き合い方を書き並べてみます。
1.そもそもツイッターを始めたワケ
以前も書きましたが今年のはじめに個人のアカウントを作りました。
というのも実は、昨年秋ごろから職場の店舗でツイッターを開始することになり、
話の流れでいわゆる「中の人」をやることになりまして。
仕事でつぶやくにも勝手がわからないことも多く、
勉強も含めて自分でもやった方がいいかな、と思ったのがはじまりでした。
それといざ仕事で「中の人」を始めると投稿内容に対する反応が気になってきます。
が、自宅からログインせずにその会社アカウントを見ても
表示されるのは自分が投稿したつぶやきだけ。
「いいね」や「リツイート」「フォロワー数」などの変動が見れないわけです。
出勤しないと反応がわからないという状況に不便さ感じることに。
ちなみにそんな職場のアカウントですが開設から半年ほど経ち未だフォロワー数2桁、
しかも半分以上は身内(会社関係者の個人アカウントなど)という
会社からは「無理にフォロワー数を増やそうとはしなくていい」と言われているものの、
完全に身内の馴れ合いが続いている現状です。
2.「寄り添うツイッター」を手に取るまで
個人アカウントを取得して最初に「だれ/どこ」をフォローするかと考えたとき、
まず思いついたアカウントのひとつがキングジムでした。
ちなみに他には休憩時の昼食や食後のコーヒーのためによくお世話になっている飲食店や、
愛してやまない作品を作っておられるクリエイターの方々などをフォローしました。
上述の残念な職場ツイッターを少しでも良い方向に向かわせたい!
と日ごろから思ってはいるものの何をすればいいかほとんど分からない状態。
そんな状況を脱却できるヒントが何かあれば、と思いこの本を手に取りました。
また、36万フォロワーの企業アカウントってどんなものかという単純な興味もありました。
数年前に部屋の片づけに猛烈にはまった頃があり、
そのころにファイル類を買い揃えた際にキングジムの「製品」を認識して以降、
いくつか愛用させてもらっています。
そういうちょっとした身近さのある会社の本なら、
ガチガチのビジネス書よりは読みやすいかな、という思いもありました。
そんなわけで職場のTwitter運用の勉強と個人的な興味をかねて読みはじめました。
3.読んで感じたことをあれこれ
まず、自分がキングジムという「会社そのもの」に面白さを感じ興味を持ったのは、
間違いなく「カンブリア宮殿」がきっかけでした。
「打率1割でいいからホームランを」というフレーズは確かに印象的。
本書の中でも言及されていましたが、この番組の力は大きいです。
その裏側にあった会社内の方の努力が垣間見れたのはちょっとうれしい。
「自分があれを観た時に中の人はこう動いていたのかー」
というのが知れたのは新鮮な気持ちでした。
続いて流れは前後しますが、開始3ページ目にして、
「バズる方法は?」「フォロワーを増やすコツは」「売り上げを上げたい」
などを講演会等でよくある質問として挙げ、
それに対し「そんな方法はない」と一刀両断しています。
このひとことを見た瞬間に「これは間違いないやつ!」と確信しました。
この本はSNSビジネス用のお堅いハウツー本ではなくて、
上手くいったこともそうではなかったことも包み隠さず綴られている、
10年の歩みを記録した自伝のような1冊だと思います。
各節ごとにコンパクトで文章がすっと入ってくる読みやすさがあり、
するすると進めていけるので休憩を切り上げるのに苦労しましたw
自分の文章は無駄にダラダラ長くなりがちなので、これは本当に見習いたい。
実際のツイートとそれに対するフォロワーの反応も多々掲載されているので、
リアリティがものすごい。
コラムとして掲載されているツイートはどれも思わずクスっと笑ってしまいました。
それから「震災の『自粛ムード』のときに考えたこと(P.126)」というくだり。
このご時勢ですし本当に色々考えさせられました。
今の状況はあの時と重なる部分が多く思えます。
色々な行動に制限がかかっている中、
リアル/ネットともにどう振る舞うかは本当に難しい問題です。
ただ、それでも9年前と違い今は沈黙しているアカウントばかりではないように感じます。
各社がそれぞれツイッターでできることをやる、という時代に変わったんだろうか。
有事の際のつぶやきの考え方を実体験をもって示してくれているのもためになりました。
4.印象に残っているフレーズ
・ツイッターは売るための道具ではない[P.195]
・発信者の『色気』を生活者は敏感に見抜く[P.197]
まさにその通りで大事なことだけど見落としがちな部分だと思う。
ここをはき違えている人、けっこう多いような気がします。
これは各企業の考え方にもよるでしょうが、
個人的には「なんでもかんでも宣伝すればいいってもんじゃない」
というのは職場のアカウント開始当初からずーーーーっと思っていたこと。
上からの投稿内容の指示に対して疑問に思うこともあるけれど、
「それでいい」と言ってもらえたように感じました。
自分の思い込みは百も承知だけど、勝手に気持ちが軽くなりました。
ただ、宣伝に特化した運用の仕方ももちろんあるとは思うし、
実際それに徹して成功している宣伝型アカウントを通している会社も知っています。
それはそれでひとつの完成形と言えるとは思うし、この辺に会社の性格が出るのでしょうね。
・ツイッターは自虐メディア[P.149]
個人的にはこれが最大級に目から鱗だったかも知れない。
仕事でつぶやいているとどうしてもお堅い内容になりがちで・・・。
「これは自虐に走れるのでは??」という気になっても、
上の人の目もありそこまで豪快には走れず無難に投稿することも何度かありました。
(バカッター的な意味でなければ)もうちょっとふざけて自虐してもいいんだ、
と思えたのはけっこう大きな収穫。
常識の範囲内である程度は本音で話すのが大事なんだろうな~。
・「迷ったらGO」ではなく「迷ったらSTOP」[P.65]
意識しておかないとまず間違いなく「迷ったらGO」してしまうやつです。
自分も投稿してから「言い回し間違えたかも・・・」と思い当たる節がいくつかあります。
個人アカウントなら決して書き直して再アップで問題ないだろうけど、
企業アカウントの場合は難しい場面も出てくるとはず。肝に銘じておかなければ。
他にもいくつもあるんだけど、あまり引用しすぎてしまってもな気がするので
いったんここで区切っておきます。
5.職場のアカウント分析(自分用忘備録)
・うちの職場アカウントは交流型になりたがっているがなり切れていない宣伝型アカウント
・硬め/軟らかめは現状9.5対0.5くらい。
自分の感覚と能力でできそうな範囲を考えたら6対4くらいを目指したい
・「今日のおやつ」ツイートは素直に真似してみたい。
(実際にやるとしても、ある程度コロナ騒動が落ち着いてからになりそうだけど)
ただ、おやつの中身は非常にワンパターンになりそう。
変わり映えしないのはよろしくないだろうが続けられるかどうか?
おやつorお昼ごはんツイートにすればいけるかも?
・「社内の風当りにどう対処するか」はうちの職場ではさほど気にする必要はなさそう
(「オフトゥン」の説明を役員に求められたくだり[P.201]は読んでて笑いが止まらなかった)
・それよりはセールやらキャンペーンの宣伝をしなさい的な要求に対し、
どう回避するかの方が自分の場合は大事かな。
内容によって強弱のメリハリをつけることの重要性をどう説くべきか。
ヒントになるのは恐らくこの辺り
『ツイッターは売るための道具ではない』[P.195]
『「つぶやくべきこと」と「つぶやかなくてよいこと」』[P.63]
・同業他社のアカウントをフォローすることの是非を考えさせられた。
個人的には「なし」だったんだけど、これは自分の頭が硬かったかも。
案外やってみても面白いのかもと思うようになりました。
どこまでやるかの線引きは悩ましいですが・・・
・「弊社、何屋?」はぜひとも言ってみたい(笑)
6.まとめ
おそらく、ひとつひとつの内容はそこまで大したことは書いていないんだと思う。
もちろん文章の作り方、投稿内容やタイミングの選定、時事ネタの取り入れ方など、
テクニック的な意味で参考になった部分も多々ありました。
でもこの本に書かれているそれ以上に大事なことはきっと、
「当たり前のことを当たり前に考えること」なんだと思います。
それを誠実に10年続けてきた結果がいまの37万超(本書発売時点より1.5万ほど更に増えてます)という
圧倒的なフォロワー数を得た巨大アカウントなんだろうなぁと思います。
それがタイトルにもなっている「寄り添う」ことではないか。と感じました。
以上、例によって長くなりましたがチラシの裏的な読書感想文をお届けしました。
思っていることがうまくまとまらない、我ながら駄文もいいところですが・・・。
最初に個人用のアカウントを作ったときはROM専用のつもりでいて、
元々使うつもりはあんまり無かったのですが、
実際にやってみて興味のある人/会社をフォローしてみると
「意外と面白いじゃないか」と感じてしまいました。
なのでこのブログとの両立も考えて上手に使っていきたいところです。
現在はコロナ休業で沈黙中の職場アカウントも、再開したら色々試してみたくなりました。
会社の規模、職種、運用の仕方等の違いはあるのできっと同じようにはできないですが、
大事だな、いいな、と思った部分はヒントにできるはず。
5/9修正分:
・一部の誤字脱字を修正
・4.印象に残っているフレーズ をひとつ追記
・5.職場のアカウント分析(自分用忘備録) にもひとつ追記
それに合わせて文章を一部書き直しました
2015年書籍購入記録
2015年12月27日 読書時期は微妙に違えど、ここ何年か続けている1年分の書籍購入記録。
今年もまとめたいな~と思ったので数えてみました。
いわゆる自分用のメモというやつです。今日はそんなチラシの裏。
以下、今年の分です。
続けて、これをレーベル別・シリーズ毎にまとめるとこんな感じになります。
ということで今年の増加量は28冊。新刊が25冊なので平均すると月2冊ちょいか。
昨年(2014年)が合計42冊(うち新刊35冊)だったのでだいぶ減りましたね~。
なんとなくそんな感じはしていましたが・・・。
さて、今年読んだ本を軽く振り返ってみますか。
まず、野村美月作品が今年は9冊。新刊全体の1/3ほどか。
例年ほぼ月刊状態でしたが、今年は平均すると2ヶ月に1冊くらいのペースだったか。
「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる」の打ち切りはあまりに衝撃的でした。
個人的には「ヒカルが地球にいたころ」よりも面白いと感じていただけに、
5巻のあとがきを読んでしばらくの間呆然としてしましました。
そりゃデビューしたての新人作家とは求められる売上部数も違うでしょうが、
打ち切りになるほど売れないとは思ってもいなかったからなぁ。
名実ともにレーベルを背負う看板作家の1人と言える作家さんでも打ち切りになるのかと、
ものすごく動揺したのが記憶に新しいです。
他の作品に目を向けると「下読み男子と投稿女子」は安定の面白さ。
去年発売した作品「陸と千星」もだけど、こういう単発作品もいいんだよなぁ。
ちなみに新作の「楽園への~」はまだ読んでいません。
1月に2巻目が出るみたいだし、年明けから開始かな。
それから、今年個人的にヒットだったのは「ゲーマーズ!」かな。
だらだらゲームしてるだけの話で本が成り立つのかよと最初は半信半疑だったのですが、
読んでみるとこれがまぁ面白い面白い。
ゲームで遊んでいる人なら思わずにやっとしてしまうあるあるネタで笑える部分もあり、
すれ違い勘違いのオンパレードで飽きないラブコメ展開あり。
天道さんの完璧超人なはずなのにポンコツな部分も可愛いけども、
どちらかというとむしろ上原君が大好きだったりする。
「運命の人すぎんだろうがよおおおお」は間違いなく名言w
作者の趣味が多分に織り込まれてるから読む人を選ぶとは思うけども、
はまる人はとことんはまるタイプの作品だと思う。
ちなみにこの作品、WEB連載作品なので本文だけなら無料でも読めます。
個人的には横書きがどうも受け付けなくて文庫で読む派なのですが、
もし興味があれば→【http://www.fujimishobo.co.jp/beyond/lineup/gamers.php】
そんなこんなで2014年購入の書籍をカウントしつつ何作か語ってみました。
いざ数えてみると、今回も予想と違う結果が見えて面白かったです。
今年は新たに手を出したシリーズは作家買いしている作者さんのだけだったのか。
これから新たなシリーズにわざわざ手を出すことはもう考えにくいし、
読む冊数は来年は更に減っていくのだろうか。
なんてことを考えてもしまいますが、それは来年になってから。
来年の1冊目は先述の「楽園への清く正しい道程」の2巻からスタートの予定。
あと甘ブリはいい加減話を動かして欲しいと思う今日この頃。
今年もまとめたいな~と思ったので数えてみました。
いわゆる自分用のメモというやつです。今日はそんなチラシの裏。
参考:
・2013年分(2014年1月9日の記事)
【http://34643.diarynote.jp/201401102319563208/】
・2014年分(2015年2月1日の記事)
【http://34643.diarynote.jp/201502020100333278/】
以下、今年の分です。
-月別-
<1月>
・ストライクザブラッド 12
・かくて夜明けの神殺者 3
<2月>
・フルメタルパニック アナザー 10
・甘城ブリリアントパークメープルサモナー 3
(・東池袋ストレイキャッツ)
<3月>
・ゲーマーズ!
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 7
<4月>
・甘城ブリリアントパーク 6
・ぼくのゆうしゃ 7
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 4
<5月>
・アオイハルノスベテ 3
<6月>
・ストライクザブラッド 13
・甘城ブリリアントパーク 4
・下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。
・WORKING!! Re:ORDER
<7月>
・ゲーマーズ! 2
・SとSの不埒な同盟
<8月>
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 5
<9月>
・ぼくのゆうしゃ 8
・フルメタルパニック アナザー 11
<10月>
・甘城ブリリアントパーク 7
・SとSの不埒な同盟 2
・晴追町にはひまりさんがいる ~はじまりの春は犬を連れた人妻と~
(・マテリアルゴースト 0)
<11月>
・ストライクザブラッド 14
・ゲーマーズ! 3
・アオイハルノスベテ 4
・楽園への清く正しき道程 1
(・部活アンソロジー2 「春」)
<12月>
なし
続けて、これをレーベル別・シリーズ毎にまとめるとこんな感じになります。
-レーベル別-
<ファミ通文庫>
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 7・8
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 4・5
・楽園への清く正しき道程 1
・下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。
・アオイハルノスベテ 3・4
(・部活アンソロジー2 「春」)
計9冊
<富士見ファンタジア文庫>
・フルメタルパニックアナザー 10・11
・甘城ブリリアントパーク 6・7
・甘城ブリリアントパークメープルサモナー 3
・ぼくのゆうしゃ 7・8
・ゲーマーズ! 1・2・3
(・マテリアルゴースト 0)
計11冊
<電撃文庫>
・ストライクザブラッド 12・13・14
・かくて夜明けの神殺者 3
(・東池袋ストレイキャッツ)
計5冊
<その他>
・SとSの不埒な同盟 1・2(ダッシュエックス文庫)
・晴追町にはひまりさんがいる(講談社タイガ文庫)
・WORKING!! Re:ORDER(ヤングガンガンコミックス)
計4冊
合計:28冊 (うち新刊25冊)
ということで今年の増加量は28冊。新刊が25冊なので平均すると月2冊ちょいか。
昨年(2014年)が合計42冊(うち新刊35冊)だったのでだいぶ減りましたね~。
なんとなくそんな感じはしていましたが・・・。
さて、今年読んだ本を軽く振り返ってみますか。
まず、野村美月作品が今年は9冊。新刊全体の1/3ほどか。
例年ほぼ月刊状態でしたが、今年は平均すると2ヶ月に1冊くらいのペースだったか。
「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる」の打ち切りはあまりに衝撃的でした。
個人的には「ヒカルが地球にいたころ」よりも面白いと感じていただけに、
5巻のあとがきを読んでしばらくの間呆然としてしましました。
そりゃデビューしたての新人作家とは求められる売上部数も違うでしょうが、
打ち切りになるほど売れないとは思ってもいなかったからなぁ。
名実ともにレーベルを背負う看板作家の1人と言える作家さんでも打ち切りになるのかと、
ものすごく動揺したのが記憶に新しいです。
他の作品に目を向けると「下読み男子と投稿女子」は安定の面白さ。
去年発売した作品「陸と千星」もだけど、こういう単発作品もいいんだよなぁ。
ちなみに新作の「楽園への~」はまだ読んでいません。
1月に2巻目が出るみたいだし、年明けから開始かな。
それから、今年個人的にヒットだったのは「ゲーマーズ!」かな。
だらだらゲームしてるだけの話で本が成り立つのかよと最初は半信半疑だったのですが、
読んでみるとこれがまぁ面白い面白い。
ゲームで遊んでいる人なら思わずにやっとしてしまうあるあるネタで笑える部分もあり、
すれ違い勘違いのオンパレードで飽きないラブコメ展開あり。
天道さんの完璧超人なはずなのにポンコツな部分も可愛いけども、
どちらかというとむしろ上原君が大好きだったりする。
「運命の人すぎんだろうがよおおおお」は間違いなく名言w
作者の趣味が多分に織り込まれてるから読む人を選ぶとは思うけども、
はまる人はとことんはまるタイプの作品だと思う。
ちなみにこの作品、WEB連載作品なので本文だけなら無料でも読めます。
個人的には横書きがどうも受け付けなくて文庫で読む派なのですが、
もし興味があれば→【http://www.fujimishobo.co.jp/beyond/lineup/gamers.php】
そんなこんなで2014年購入の書籍をカウントしつつ何作か語ってみました。
いざ数えてみると、今回も予想と違う結果が見えて面白かったです。
今年は新たに手を出したシリーズは作家買いしている作者さんのだけだったのか。
これから新たなシリーズにわざわざ手を出すことはもう考えにくいし、
読む冊数は来年は更に減っていくのだろうか。
なんてことを考えてもしまいますが、それは来年になってから。
来年の1冊目は先述の「楽園への清く正しい道程」の2巻からスタートの予定。
あと甘ブリはいい加減話を動かして欲しいと思う今日この頃。
東池袋ストレイキャッツ
2015年3月26日 読書
ちょっと前に読み始めてついさっき読み終わった1冊。
発売されたのは半年くらい前だったようですが・・・。
作者が2chでやらかして軽く炎上騒ぎがあってからの新作発売。
ここで新作が出てくるってことは、
同じ作者の別シリーズ「楽聖少女」は事実上の打ち切りなのか。
そんなことを考えてしまい気持ちが萎えてしまったこともあり、
存在は知っていたけどスルーしてしまった本作。
が、よくよく調べてみると雑誌連載作品の文庫化だったようで、
新規シリーズ作品というわけではなかった模様。
とはいえ現時点では当時感じた楽聖少女の打ち切り予感は
的中したと判断せざるを得ないですね。例の騒動が直接の原因かは定かではないものの・・・
それが先日某所でふと目に入り、
ちょうど積んでた本がなくなったので手をだしてみました。
そしたらまぁ読んでみるとやっぱり面白いんだよなぁ、この人の作品。
例の騒動は相当に馬鹿馬鹿しくて、この作者に対する心象は相当下がったのも事実。
しかしそれを差し引いても割とがっつり読みふけってしまったのだから悔しい。
正直ちょっと、いやかなり複雑な心境です。
とまぁそんな与太話はさて置いて本題に。
本作は池袋を舞台としたストリートミュージシャンの音楽を描いたお話。
およそ自分の実生活とは縁のないジャンルですが、
だからこそ本で読む楽しみがあるというもの。
ただ、今回はストリートがーとか音楽がー、
とかはそういったことには疎いのであえて触れません。
今回何を書きたかったかというと「ツンデレっていいよね!」という実に俗なことw
本作のヒロインであるミウと呼ばれる女の子(実はトップシンガー)
現実にいたらと考えると相当に面倒くさい子だろうけど、
創作上のキャラクターだと思うとこれがまた実に愛らしいw
この人の作品は毎度毎度「良いツンデレを書くなぁ」と思わされる。
ピアノソナタの真冬しかり楽聖少女のルドヴィカしかり。
正直主人公とヒロインの関係性は毎回似たような感じだし、なおかつ音楽が物語のベースにある。
それ故に構成とかキャラクターの造詣はワンパターンだよな、
とは思うんだけれどもそれでもいいものはいいんです。
自分がクラっときちゃう場所を的確についてくるキャラクターをしてるんですよね。
2人がお互いの心の中に秘められていた音楽を互いの音楽を通じて理解しあう、
そんな2話と5話それぞれのラストの描写が印象的な物語でした。
発売されたのは半年くらい前だったようですが・・・。
作者が2chでやらかして軽く炎上騒ぎがあってからの新作発売。
ここで新作が出てくるってことは、
同じ作者の別シリーズ「楽聖少女」は事実上の打ち切りなのか。
そんなことを考えてしまい気持ちが萎えてしまったこともあり、
存在は知っていたけどスルーしてしまった本作。
が、よくよく調べてみると雑誌連載作品の文庫化だったようで、
新規シリーズ作品というわけではなかった模様。
とはいえ現時点では当時感じた楽聖少女の打ち切り予感は
的中したと判断せざるを得ないですね。例の騒動が直接の原因かは定かではないものの・・・
それが先日某所でふと目に入り、
ちょうど積んでた本がなくなったので手をだしてみました。
そしたらまぁ読んでみるとやっぱり面白いんだよなぁ、この人の作品。
例の騒動は相当に馬鹿馬鹿しくて、この作者に対する心象は相当下がったのも事実。
しかしそれを差し引いても割とがっつり読みふけってしまったのだから悔しい。
正直ちょっと、いやかなり複雑な心境です。
とまぁそんな与太話はさて置いて本題に。
本作は池袋を舞台としたストリートミュージシャンの音楽を描いたお話。
およそ自分の実生活とは縁のないジャンルですが、
だからこそ本で読む楽しみがあるというもの。
ただ、今回はストリートがーとか音楽がー、
とかはそういったことには疎いのであえて触れません。
今回何を書きたかったかというと「ツンデレっていいよね!」という実に俗なことw
本作のヒロインであるミウと呼ばれる女の子(実はトップシンガー)
現実にいたらと考えると相当に面倒くさい子だろうけど、
創作上のキャラクターだと思うとこれがまた実に愛らしいw
この人の作品は毎度毎度「良いツンデレを書くなぁ」と思わされる。
ピアノソナタの真冬しかり楽聖少女のルドヴィカしかり。
正直主人公とヒロインの関係性は毎回似たような感じだし、なおかつ音楽が物語のベースにある。
それ故に構成とかキャラクターの造詣はワンパターンだよな、
とは思うんだけれどもそれでもいいものはいいんです。
自分がクラっときちゃう場所を的確についてくるキャラクターをしてるんですよね。
2人がお互いの心の中に秘められていた音楽を互いの音楽を通じて理解しあう、
そんな2話と5話それぞれのラストの描写が印象的な物語でした。
【自分用メモ】2014年書籍購入記録
2015年2月1日 読書もう2月だというのに何を今更という話ではありますが・・・。
昨年1月はじめに書いた1年分の書籍購入記録。
これを今年もまとめたいな~と思っていたのですが、
気がついたら2015年も1ヶ月が過ぎていたというw
とは言え自分用のメモとしても残しておきたいので、
今更ながら一応まとめておこうと思う。今日はそんなチラシの裏。
まず、購入した作品を月別に列挙します。
続けて、これをレーベル別・シリーズ毎にまとめるとこんな感じになります。
<電撃文庫>
・ストライクザブラッド 10・11
・かくて夜明けの神殺者 1・2
計4冊
<富士見ファンタジア文庫>
・フルメタルパニックアナザー 7・8・9
・甘城ブリリアントパーク 3・4・5
・甘城ブリリアントパークメープルサモナー 1・2
・蒼井葉留の正しい日本語 1・2
・ぼくのゆうしゃ 4・5・6
・マテリアルゴースト 4・5
・ファンタジア文庫25周年アニバーサリーブック
計16冊
<ファミ通文庫>
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 5・6
・ヒカルが地球にいたころ 10
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 1・2・3
・陸と千星 ~世界を配る少年と別荘の少女~
・アルジャンカレール ~革命の英雄、或いは女王の菓子職人~ 上・下
・アオイハルノスベテ 1・2
・戦変のグラン
・Bad Daddy 2
・うさ恋 2・4・5
計16冊
<その他レーベル>
・ビブリア古書堂の事件手帖 5・6(メディアワークス文庫)
・六度目の世界(HJ文庫)
・親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。(ダッシュエックス文庫)
計4冊
文庫本合計:40冊
<マンガ>
・WORKING! 12・13 / 2冊
ラノベ40冊にコミック2冊を加えた42冊が、
昨年うちの本棚に加わったことが分かりました。
ちなみに一昨年(2013年)がラノベ39のコミック4で合計43冊。
増加量はほぼ横ばいという結果になりました。
個人的にはこれ、物凄く意外でした。
と言うのも今年は某1年で10冊も新刊を出されたほぼ月刊作家がいらっしゃったので、
絶対に一昨年よりは多いと完全に思い込んでいました。
事実ファミ通文庫だけを見ると一昨年の倍になっています。
更に言えば富士見も増えました。甘ブリのアニメの影響で原作もブーストしてたし。
では何故横ばいか。理由は考えるまでもありません。
その分電撃が思いっきり減ったからしか有り得ない。
まさか年間4冊しか買ってないとか夢にも思っていませんでした。
一昨年と比べると実に1/3以下。
背景にはこちらもアニメの力が少なからず影響してそう。
ストブラが4冊に対し昨年が2冊。たまたまかもだけど刊行ペース半減だものなぁ。
あとは楽聖少女が事実上の打ち切りになってしまったようなのもショック
にしてもここまで減っていたのは本当にビックリ。いや~、改めて数えてみるものです。
平均すると1ヶ月あたり3.5冊。新刊は0だった月もあるしこんなものかと。
ちなみにマテゴ・BadDaddy・うさ恋・富士見の記念本は古本買いなので、
「新刊」に限ると年間で35冊、月平均は約2.9冊になるわけか。
多い月でも新刊が4冊ほどであることを考えると、均せば妥当な量と言えるでしょう。
作者買いしている作品を除いて新たに手にしたシリーズとなると、
昨年は「蒼井葉留の正しい日本語」だけになるのか・・・。
面白かったんだけど、たぶんこれはもう続き出そうにないからなんとも。。。
前回も似たようなこと書いたけど、冒険しなくなってるよなぁ。
そんなこんなで2014年購入の書籍をカウントしてみました。
いざ数えてみると、今回も予想と違う結果が見えて面白かったです。
また年越し前後には、今年の購入分をまとめてみたいな~と思います。
が、果たしてそれを覚えているかどうかは1年経った後の自分次第。
ちなみに昨年末に買ったビブリアの6巻を読んでます。栞子さんがかわいい(小並感)
今年の最初の1冊は「かくて夜明けの神殺者」の3巻を購入済み。
今月の新刊はストブラとフルメタアナザーと甘ブリのスピンオフ、
とりあえずこの3冊は流れで抑えておくと思われます。
それと、秋頃から買った本が未だに棚の横に積まれてるのをなんとかしたい。
そろそろ収容量が限界に近くて整理が面倒になってしまい、
ひたすら積まれてるという我ながら良くない状況です・・・。
昨年1月はじめに書いた1年分の書籍購入記録。
これを今年もまとめたいな~と思っていたのですが、
気がついたら2015年も1ヶ月が過ぎていたというw
とは言え自分用のメモとしても残しておきたいので、
今更ながら一応まとめておこうと思う。今日はそんなチラシの裏。
参考: 昨年書いた記事(2014年1月9日)↓
【http://34643.diarynote.jp/201401102319563208/】
まず、購入した作品を月別に列挙します。
<1月>
・甘城ブリリアントパーク 3
・フルメタルパニック アナザー 7
・ファンタジア文庫25周年アニバーサリーブック
・ビブリア古書堂の事件手帖 5
・WORKING! 12
<2月>
・Bad Daddy 2
<3月>
・六度目の世界
・ストライクザブラッド 10
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 5
<4月>
・藤壺 ヒカルが地球にいたころ 10
・ぼくのゆうしゃ 4
<5月>
・うさ恋 2・4・5
・かくて夜明けの神殺者
・蒼井葉留の正しい日本語
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 1
・戦変のグラン
<6月>
・甘城ブリリアントパーク 4
・陸と千星 ~世界を配る少年と別荘の少女~
<7月>
・マテリアルゴースト 4・5
<8月>
・ぼくのゆうしゃ 5
・フルメタルパニック アナザー 8
・アオイハルノスベテ
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 2
<9月>
・ストライクザブラッド 11
・かくて夜明けの神殺者 2
・蒼井葉留の正しい日本語 2
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 6
<10月>
・甘城ブリリアントパーク 5
・甘城ブリリアントパークメープルサモナー 1
・アルジャンカレール ~革命の英雄、或いは女王の菓子職人~ 上・下
<11月>
・フルメタルパニック アナザー 9
・甘城ブリリアントパークメープルサモナー 2
・親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。
・アオイハルノスベテ 2
<12月>
・ぼくのゆうしゃ 6
・ビブリア古書堂の事件手帖 6
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 3
・WORKING! 13
続けて、これをレーベル別・シリーズ毎にまとめるとこんな感じになります。
<電撃文庫>
・ストライクザブラッド 10・11
・かくて夜明けの神殺者 1・2
計4冊
<富士見ファンタジア文庫>
・フルメタルパニックアナザー 7・8・9
・甘城ブリリアントパーク 3・4・5
・甘城ブリリアントパークメープルサモナー 1・2
・蒼井葉留の正しい日本語 1・2
・ぼくのゆうしゃ 4・5・6
・マテリアルゴースト 4・5
・ファンタジア文庫25周年アニバーサリーブック
計16冊
<ファミ通文庫>
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 5・6
・ヒカルが地球にいたころ 10
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 1・2・3
・陸と千星 ~世界を配る少年と別荘の少女~
・アルジャンカレール ~革命の英雄、或いは女王の菓子職人~ 上・下
・アオイハルノスベテ 1・2
・戦変のグラン
・Bad Daddy 2
・うさ恋 2・4・5
計16冊
<その他レーベル>
・ビブリア古書堂の事件手帖 5・6(メディアワークス文庫)
・六度目の世界(HJ文庫)
・親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。(ダッシュエックス文庫)
計4冊
文庫本合計:40冊
<マンガ>
・WORKING! 12・13 / 2冊
ラノベ40冊にコミック2冊を加えた42冊が、
昨年うちの本棚に加わったことが分かりました。
ちなみに一昨年(2013年)がラノベ39のコミック4で合計43冊。
増加量はほぼ横ばいという結果になりました。
個人的にはこれ、物凄く意外でした。
と言うのも今年は某1年で10冊も新刊を出されたほぼ月刊作家がいらっしゃったので、
絶対に一昨年よりは多いと完全に思い込んでいました。
事実ファミ通文庫だけを見ると一昨年の倍になっています。
更に言えば富士見も増えました。甘ブリのアニメの影響で原作もブーストしてたし。
では何故横ばいか。理由は考えるまでもありません。
その分電撃が思いっきり減ったからしか有り得ない。
まさか年間4冊しか買ってないとか夢にも思っていませんでした。
一昨年と比べると実に1/3以下。
背景にはこちらもアニメの力が少なからず影響してそう。
ストブラが4冊に対し昨年が2冊。たまたまかもだけど刊行ペース半減だものなぁ。
あとは楽聖少女が事実上の打ち切りになってしまったようなのもショック
にしてもここまで減っていたのは本当にビックリ。いや~、改めて数えてみるものです。
平均すると1ヶ月あたり3.5冊。新刊は0だった月もあるしこんなものかと。
ちなみにマテゴ・BadDaddy・うさ恋・富士見の記念本は古本買いなので、
「新刊」に限ると年間で35冊、月平均は約2.9冊になるわけか。
多い月でも新刊が4冊ほどであることを考えると、均せば妥当な量と言えるでしょう。
作者買いしている作品を除いて新たに手にしたシリーズとなると、
昨年は「蒼井葉留の正しい日本語」だけになるのか・・・。
面白かったんだけど、たぶんこれはもう続き出そうにないからなんとも。。。
前回も似たようなこと書いたけど、冒険しなくなってるよなぁ。
そんなこんなで2014年購入の書籍をカウントしてみました。
いざ数えてみると、今回も予想と違う結果が見えて面白かったです。
また年越し前後には、今年の購入分をまとめてみたいな~と思います。
が、果たしてそれを覚えているかどうかは1年経った後の自分次第。
ちなみに昨年末に買ったビブリアの6巻を読んでます。栞子さんがかわいい(小並感)
今年の最初の1冊は「かくて夜明けの神殺者」の3巻を購入済み。
今月の新刊はストブラとフルメタアナザーと甘ブリのスピンオフ、
とりあえずこの3冊は流れで抑えておくと思われます。
それと、秋頃から買った本が未だに棚の横に積まれてるのをなんとかしたい。
そろそろ収容量が限界に近くて整理が面倒になってしまい、
ひたすら積まれてるという我ながら良くない状況です・・・。
藤壺 ヒカルが地球にいたころ……(10)
2014年9月7日 読書
特典冊子の話を書いたのに、その対象の本の話を全くしていない。
という状況はなんだかなぁ。軽く触れといたほうがいいよな~。
などと思っていたら気づけば2週間も放置してしまいましたw
もう今更もいいところですが、
せっかくなのでさらっと流す程度には作っておこうと思う。
ということで4月に完結した「ヒカルが地球にいたころ」最終巻のお話。
各巻ごとの記事は作ってなかったのでシリーズの総括も含めたいと思います。
(というよりそっちがメインになるかも)
ということで最終巻。これまで散りばめられていた話が全て明らかにされていきます。
各巻で詳細は伏せながらちらつかせていた残っていたヒカルの真実と最愛の物語。
加えて是光の恋愛事情とヒカルとの別れ。
それらが見事に交じり合い、これまでの巧妙な焦らしと相まって
切ないながらも後味の良い結末だったのが印象的です。
特に泣けないヒカルの涙と笑えない是光の笑顔のお別れの場面。
予定通り思いっきり切なく仕上げてくれました。
ベッタベタではあるもののすごく素敵なシーンでしたね。
が、全体を通してかなり駆け足で展開されてるな~、と感じたのも正直なところ。
今回の話を端的にまとめても
・ヒカルの最愛であった藤乃との約束に関すること
・黒幕「六条」の起こした事件に関する顛末
・是光の色恋沙汰の決着
・是光とヒカルの別れ
とてんこもり。1冊でやるにはちょーっときつくないか?
文学少女の本編最終巻よろしく上下巻に分けても良かったのでは?
なんて思ったものです。まぁ実際そうもいかないのも分からないではないですが。
あと、みちるがやらかした色々なことを帆夏の友情ビンタ1発で済ませてしまう辺り、
文学少女最終巻の竹田さんをちょっと思い起こさせました(笑)
やらかしたコトの度合いを考えるとさすがにちょっと無茶じゃなかろうか、
と思わずにはいられないがそれもまたお約束か。
総括をひとことで言うなれば、
シリーズ開始当初から感じていた「面白いとは思うけど『文学少女』ほどははまらない」
という第一印象が良くも悪くも最後まで変わらなかったことに尽きるか。
加えて「巻ごとに面白さにムラがある」という印象も強かった。
1巻の葵は無難に良かったんだけど、2冊目の「夕顔」が個人的には微妙。
どうしてあのやり取りから色恋に至るのかがいまひとつピンと来なかった。
なんというか「夕顔」時点での夕雨のキャラがどうしても好きになれなかったんだよなぁ。
とはいえその分帰国後の成長っぷりはすごく良かったから、
一概にダメキャラと言い切ることはできないけども。
この時点でムラがある感じはしていたんだけど、
以降も「朧月夜」「朝顔」「花散里」あたりは良かったんだけど、
最終巻1つ手前の「六条」不思議なくらい受け付けなかった。
あと「空蝉」もラストのシーンは強烈だったけども、
道中はだれていた感は否めない。(あくまで自分の中での話ですが)
だからどっぷりはまり込むことは無かったんですかね。
とはいえ、あれこれ言ったものの普通に楽しめたのは本当です。
なにせ最初から最後まで一貫して帆夏と葵が可愛かったので十分満足ですw
ついでに「空蝉」以降のデレ期に入った朝ちゃんもね。
今更ですが5巻「末摘花」特装版のドラマCDも良かったです。
本編からは外れるけども、シリーズ通してあとがきのはっちゃけっぷりも印象的でした。
ということでオマケとして一部抜粋して所感をば。
・「文学少女」の琴吹さんと帆夏はそんなに似ていますか?(7巻「空蝉」あとがきより)
シリーズ開始当初から帆夏と琴吹さんが重なると言っていた1人としては、
勝手に答えずにはいられないこの問いかけ。
「容姿が同傾向でツンデレ風味」という作者さんの分析。
確かにそれもあるでしょう。が、この2人の最大の共通点は
『空回りする片想い』にこそあると思うのです。
「空蝉」刊行当初、読者視点では「朝顔」時点での帆夏に関して、
琴吹さんっぽさを感じていた最大の要素は、
『頑張れば頑張るほど空回りする不憫さ』に他ならないと思うのです。
まぁ、完結した今となっては無事に是光とくっついたわけだし、
琴吹さんとはまったく逆の結末を迎えたわけではありますが。
同書のあとがきには「どっちかというとむしろ森ちゃんじゃね?」
ともありましたが、確かに結末としては森ちゃんのそれに近いかも知れない。
・『文学少女』の実写映画化がぽしゃった(9巻「六条」あとがきより)
なにあとがきでさらっと爆弾発言しちゃってんでしょうかこの人はw
これを最初に読んだときはまさに口が「あんぐり」と空いてしまいましたよ。
当時やたら煽っていたプロジェクトメモワールの目玉は、
実現していれば劇場版アニメではなくてこっちだったのかも知れませんね。
ただ、いち読者としては残念ながら「ぽしゃって良かった」と思わざるを得ない。
遠子先輩役が誰に決まりかけてたのかはすごく気にはなるけども、
ラノベの実写化なんてほぼ100%ロクなことにならないし。
特にファミ通文庫の場合某学校の階段という最大級の黒歴史g(ry
ということで思っていたよりは長くなったもののこんな感じ。
なんやかんや約3年も続いていたシリーズですが、終わってみると早いもの。
10冊という非常にキリのよい冊数だし、綺麗にまとまったと思います。
間髪入れず新作も出ているのでそこまで感慨深い感じにもならなかったのですが、
それも結末がキレイに終わっているからこそでしょうか。
という状況はなんだかなぁ。軽く触れといたほうがいいよな~。
などと思っていたら気づけば2週間も放置してしまいましたw
もう今更もいいところですが、
せっかくなのでさらっと流す程度には作っておこうと思う。
ということで4月に完結した「ヒカルが地球にいたころ」最終巻のお話。
各巻ごとの記事は作ってなかったのでシリーズの総括も含めたいと思います。
(というよりそっちがメインになるかも)
ということで最終巻。これまで散りばめられていた話が全て明らかにされていきます。
各巻で詳細は伏せながらちらつかせていた残っていたヒカルの真実と最愛の物語。
加えて是光の恋愛事情とヒカルとの別れ。
それらが見事に交じり合い、これまでの巧妙な焦らしと相まって
切ないながらも後味の良い結末だったのが印象的です。
特に泣けないヒカルの涙と笑えない是光の笑顔のお別れの場面。
予定通り思いっきり切なく仕上げてくれました。
ベッタベタではあるもののすごく素敵なシーンでしたね。
が、全体を通してかなり駆け足で展開されてるな~、と感じたのも正直なところ。
今回の話を端的にまとめても
・ヒカルの最愛であった藤乃との約束に関すること
・黒幕「六条」の起こした事件に関する顛末
・是光の色恋沙汰の決着
・是光とヒカルの別れ
とてんこもり。1冊でやるにはちょーっときつくないか?
文学少女の本編最終巻よろしく上下巻に分けても良かったのでは?
なんて思ったものです。まぁ実際そうもいかないのも分からないではないですが。
あと、みちるがやらかした色々なことを帆夏の友情ビンタ1発で済ませてしまう辺り、
文学少女最終巻の竹田さんをちょっと思い起こさせました(笑)
やらかしたコトの度合いを考えるとさすがにちょっと無茶じゃなかろうか、
と思わずにはいられないがそれもまたお約束か。
総括をひとことで言うなれば、
シリーズ開始当初から感じていた「面白いとは思うけど『文学少女』ほどははまらない」
という第一印象が良くも悪くも最後まで変わらなかったことに尽きるか。
加えて「巻ごとに面白さにムラがある」という印象も強かった。
1巻の葵は無難に良かったんだけど、2冊目の「夕顔」が個人的には微妙。
どうしてあのやり取りから色恋に至るのかがいまひとつピンと来なかった。
なんというか「夕顔」時点での夕雨のキャラがどうしても好きになれなかったんだよなぁ。
とはいえその分帰国後の成長っぷりはすごく良かったから、
一概にダメキャラと言い切ることはできないけども。
この時点でムラがある感じはしていたんだけど、
以降も「朧月夜」「朝顔」「花散里」あたりは良かったんだけど、
最終巻1つ手前の「六条」不思議なくらい受け付けなかった。
あと「空蝉」もラストのシーンは強烈だったけども、
道中はだれていた感は否めない。(あくまで自分の中での話ですが)
だからどっぷりはまり込むことは無かったんですかね。
とはいえ、あれこれ言ったものの普通に楽しめたのは本当です。
なにせ最初から最後まで一貫して帆夏と葵が可愛かったので十分満足ですw
今更ですが5巻「末摘花」特装版のドラマCDも良かったです。
本編からは外れるけども、シリーズ通してあとがきのはっちゃけっぷりも印象的でした。
ということでオマケとして一部抜粋して所感をば。
・「文学少女」の琴吹さんと帆夏はそんなに似ていますか?(7巻「空蝉」あとがきより)
シリーズ開始当初から帆夏と琴吹さんが重なると言っていた1人としては、
「容姿が同傾向でツンデレ風味」という作者さんの分析。
確かにそれもあるでしょう。が、この2人の最大の共通点は
『空回りする片想い』にこそあると思うのです。
「空蝉」刊行当初、読者視点では「朝顔」時点での帆夏に関して、
琴吹さんっぽさを感じていた最大の要素は、
『頑張れば頑張るほど空回りする不憫さ』に他ならないと思うのです。
まぁ、完結した今となっては無事に是光とくっついたわけだし、
琴吹さんとはまったく逆の結末を迎えたわけではありますが。
同書のあとがきには「どっちかというとむしろ森ちゃんじゃね?」
ともありましたが、確かに結末としては森ちゃんのそれに近いかも知れない。
・『文学少女』の実写映画化がぽしゃった(9巻「六条」あとがきより)
なにあとがきでさらっと爆弾発言しちゃってんでしょうかこの人はw
これを最初に読んだときはまさに口が「あんぐり」と空いてしまいましたよ。
当時やたら煽っていたプロジェクトメモワールの目玉は、
実現していれば劇場版アニメではなくてこっちだったのかも知れませんね。
ただ、いち読者としては残念ながら「ぽしゃって良かった」と思わざるを得ない。
遠子先輩役が誰に決まりかけてたのかはすごく気にはなるけども、
ラノベの実写化なんてほぼ100%ロクなことにならないし。
ということで思っていたよりは長くなったもののこんな感じ。
なんやかんや約3年も続いていたシリーズですが、終わってみると早いもの。
10冊という非常にキリのよい冊数だし、綺麗にまとまったと思います。
間髪入れず新作も出ているのでそこまで感慨深い感じにもならなかったのですが、
それも結末がキレイに終わっているからこそでしょうか。
先月末に応募していたファミ通文庫の特典小冊子が届きました♪
敬愛してやまない野村美月&竹岡美穂コンビの限定小冊子です。
開けてみてしばらくニヤニヤが止まりませんでした。
いわゆる応募者全員サービスというものに初めて応募してみました。
正直応募するかどうか相当迷ったのですが応募して良かったです。
というか単発読みきりの「陸と千星」があまりに良かったから、
いてもたってもいられず思わず応募しちゃった。ってのが実情ですけどねw
帯を切るのに抵抗があるとか、わざわざはがきに色々書いて送るのが照れ臭いとか、
色々思うところあって迷いに迷っていたわけです。
が、以前の文学少女完結~ヒカル開始時のキャンペーンで、
迷いに迷って応募せず後悔したこともあったのでね。
「冊子欲しいんだから素直に応募しとけ!」と自分を奮い立たせ、
けっこう頑張ってはがきを書きました。
おかげで今回は同じ過ちを繰り返さずにすみましたw
今思うとあれは絶対に応募しておくべきだったんですよマジで。
さて、そんな本冊子の内容は4月に完結した「ヒカルが地球にいたころ」及び
5月から開始された新作の「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる」
上記2作品の各種イラストと書き下ろしの短編小説。
加えて6月刊行の単発読みきり作品「陸と千星」のイラストも少々。
ヒカルのイラストはWEB掲載や各種販促品に使用されたものが中心で、
もうビックリするほど帆夏ばっかり(笑)
見事にぱーぷる一色なので好きな人にはたまらんと思われます。
吸血鬼と陸と千星のイラストはキャラデザイン画が中心でしたが、
陸と千星の描き下ろしが1枚ありました。コレが超美麗。
あれだけでもわざわざはがきを送った甲斐があったというもの。
他にもこの冊子以外には出そうにない蔵出しのラフが数点あり。
やっぱり頑張って応募してよかったw
ちなみに小説のほうはまだ読んでいません。
お休みの日にでもじっくり堪能しようと思っています♪
ところで野村先生今年仕事しすぎじゃないですかね。
3~6月の4ヶ月連続刊行したばかりだってのに、
7月だけ飛ばして今月から10月までまた3ヶ月連続とか。
しかも昨年までの流れなら年末に吸血鬼の3巻出る可能性もありますよね?
読む側としては色んな作品を次々読めて楽しいしありがたいんですが、
ここまでのハイペースだとさすがにちょっと心配になりますw
まぁ各巻あとがきから察するに新作貯金の成果なんだとは思うけど、
それにしてもこの刊行ペースはすごすぎやしないだろうか。
しかも集英社の新レーベルからも今年中に1冊出るかも知れないし・・・。
とりあえず今月末は吸血鬼の2巻(とアオイハルノスベテ)買います。
あと1週間が待ち遠しい。。。
敬愛してやまない野村美月&竹岡美穂コンビの限定小冊子です。
開けてみてしばらくニヤニヤが止まりませんでした。
いわゆる応募者全員サービスというものに初めて応募してみました。
正直応募するかどうか相当迷ったのですが応募して良かったです。
というか単発読みきりの「陸と千星」があまりに良かったから、
いてもたってもいられず思わず応募しちゃった。ってのが実情ですけどねw
帯を切るのに抵抗があるとか、わざわざはがきに色々書いて送るのが照れ臭いとか、
色々思うところあって迷いに迷っていたわけです。
が、以前の文学少女完結~ヒカル開始時のキャンペーンで、
迷いに迷って応募せず後悔したこともあったのでね。
「冊子欲しいんだから素直に応募しとけ!」と自分を奮い立たせ、
けっこう頑張ってはがきを書きました。
おかげで今回は同じ過ちを繰り返さずにすみましたw
今思うとあれは絶対に応募しておくべきだったんですよマジで。
さて、そんな本冊子の内容は4月に完結した「ヒカルが地球にいたころ」及び
5月から開始された新作の「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる」
上記2作品の各種イラストと書き下ろしの短編小説。
加えて6月刊行の単発読みきり作品「陸と千星」のイラストも少々。
ヒカルのイラストはWEB掲載や各種販促品に使用されたものが中心で、
もうビックリするほど帆夏ばっかり(笑)
見事にぱーぷる一色なので好きな人にはたまらんと思われます。
吸血鬼と陸と千星のイラストはキャラデザイン画が中心でしたが、
陸と千星の描き下ろしが1枚ありました。コレが超美麗。
あれだけでもわざわざはがきを送った甲斐があったというもの。
他にもこの冊子以外には出そうにない蔵出しのラフが数点あり。
やっぱり頑張って応募してよかったw
ちなみに小説のほうはまだ読んでいません。
お休みの日にでもじっくり堪能しようと思っています♪
ところで野村先生今年仕事しすぎじゃないですかね。
3~6月の4ヶ月連続刊行したばかりだってのに、
7月だけ飛ばして今月から10月までまた3ヶ月連続とか。
しかも昨年までの流れなら年末に吸血鬼の3巻出る可能性もありますよね?
読む側としては色んな作品を次々読めて楽しいしありがたいんですが、
ここまでのハイペースだとさすがにちょっと心配になりますw
まぁ各巻あとがきから察するに新作貯金の成果なんだとは思うけど、
それにしてもこの刊行ペースはすごすぎやしないだろうか。
しかも集英社の新レーベルからも今年中に1冊出るかも知れないし・・・。
とりあえず今月末は吸血鬼の2巻(とアオイハルノスベテ)買います。
あと1週間が待ち遠しい。。。
蒼井葉留の正しい日本語
2014年6月19日 読書
amazonのレビューを流し読みしていたら猛烈におすすめされた本作品。
このイラストはどう見ても竹岡さんなわけで、
表紙を見たその時点でほぼ購入が確定しましたw
でも一応ファンタジア文庫のサイトで概要チェックと試し読みをして、
内容的にも悪くないと判断して翌日に購入。
心情的には完全に表紙だけ見ての半衝動買いでしたが、
それでも試し読みはする辺りちゃっかりしてると我ながら思ったw
さて、そんな本作。内容をひとことで言うならば、
ライトノベル作家志望の少年と、日本語大好き少女のボーイミーツガールもの。
裏表紙のあらすじにある「ディクショナル・ラブコメディ」とはよく言ったものです。
この2人、少年「久坂縁」と少女「蒼井葉留」が高校入学時に同じ寮に入ることとなり、
出会ったところから本格的にお話が始まります。
その後、寮での生活を開始する中であれこれ起こって話が展開されるわけですが、
この蒼井葉留のキャラクターが実にいい。
イラストが大変に素敵なのはもちろんだが、文章を見てもしっかり笑わせてくれます。
部屋を飛び出す時に思わず手にとっていたのが「広辞苑」だったり、
「奥義<土龍天翔爆裂拳>とはどういう意味でしょうか?」と大真面目に質問して、
縁の心に大ダメージを与えたり。
図書室の辞書のラインナップで司書の人物像を語り倒してみたり。
辞書を読むという行為を「いうなればカルピス原液一気飲み」
と言い得て妙な思わずクスっときてしまう例えをしたり。
かと思えばラブレターのくだりでは文字だけでの手紙を渋る先輩に対して、
国語辞典に対して「二十四万色のパレット」なんて洒落た表現をしたり。
他にも「プリン」や「窓」「手紙」といった言葉の語源を語る薀蓄話もあります。
ちょっと抜けたところやずれている部分もあるけども、
日本語のことに関してだけは物凄い知識と鋭さを併せ持つ。
そんな葉留ちゃんが本当に可愛いです。
上記以外にも葉留というキャラクターを通して、
日本語を遊び倒す心意気が随所に感じられます。
ラブレター云々も最初はクスっと笑えるギャグにしておきながら、
最後にはビシっと決まった形に仕上げるギャップの作り方なんかは良かったです。
書いてあるものはそこまで違わないのに、
きちんとすればちゃんとなるって言うんですかね。
ところで話は変わるけどもこの作品の第一印象。
失礼ながら「どう見ても文学少女だ」と思ってしまいました。
細かい設定の違いは多々あるし、イラストの影響も物凄く大きいですが、
物書きの少年と書を愛す少女という構図は、どうしても文学少女を連想させます。
読了後軽く感想ブログなどを読んでみましたが、同じように感じた人はけっこういた模様。
ですが実際に読んでみると文学少女とはやや方向の違うお話のように感じました。
(まぁ、そもそも共通点は絵師だけなわけで、そりゃ当然なんですが・・・)
やっぱり第一印象に与えるイラストの影響って絶大ですね。
絵師ついでに挿絵についても触れておくと葉留ちゃんが本当に可愛いです(2回目)
それはさて置き見開き2ページを丸々使ったイラストは本当に絵になる。
1枚でそのシーンの印象を強烈なものに変えてしまう力があると言うか。
まぁ、文庫でのそれは本当に最終奥義のようなものなので、
「1巻でいきなりこれをやっちゃうか」とはちょっと思ったけどもw
その他の挿絵もたいへん素晴らしかったです。
完全に盲点だった作品ですがこれが意外と楽しめました。
最初はほぼ表紙買いだったのですが、内容的にも十分アリ。
確かに終盤の展開の唐突さや、超展開感が無かったとは言えないけれど、
今後が非常に楽しみなシリーズとなりました。
とりあえず2巻は出るようなので、ぜひぜひ日本語薀蓄を増量してもらい、
「ちょっと知的な」ライトノベルを目指して欲しい一作です。
ところでこの作品に限った話じゃないけど、
ここ最近やたらと「ラノベ作家(志望)」が主人公な作品多いですよね。
時雨沢さんの新作しかり、電撃文庫作家になるための10のメソッドしかり、
俺妹の人のタイトルを表記するのさえ考えたくなるほどアレなタイトルの新作しかり。
そういう作品が流行ってるんですかね最近は。
(と言うより電撃編集部が流行らせようとしている、の方が正しいかも・・・)
このイラストはどう見ても竹岡さんなわけで、
表紙を見たその時点でほぼ購入が確定しましたw
でも一応ファンタジア文庫のサイトで概要チェックと試し読みをして、
内容的にも悪くないと判断して翌日に購入。
心情的には完全に表紙だけ見ての半衝動買いでしたが、
それでも試し読みはする辺りちゃっかりしてると我ながら思ったw
さて、そんな本作。内容をひとことで言うならば、
ライトノベル作家志望の少年と、日本語大好き少女のボーイミーツガールもの。
裏表紙のあらすじにある「ディクショナル・ラブコメディ」とはよく言ったものです。
この2人、少年「久坂縁」と少女「蒼井葉留」が高校入学時に同じ寮に入ることとなり、
出会ったところから本格的にお話が始まります。
その後、寮での生活を開始する中であれこれ起こって話が展開されるわけですが、
この蒼井葉留のキャラクターが実にいい。
イラストが大変に素敵なのはもちろんだが、文章を見てもしっかり笑わせてくれます。
部屋を飛び出す時に思わず手にとっていたのが「広辞苑」だったり、
「奥義<土龍天翔爆裂拳>とはどういう意味でしょうか?」と大真面目に質問して、
縁の心に大ダメージを与えたり。
図書室の辞書のラインナップで司書の人物像を語り倒してみたり。
辞書を読むという行為を「いうなればカルピス原液一気飲み」
と言い得て妙な思わずクスっときてしまう例えをしたり。
かと思えばラブレターのくだりでは文字だけでの手紙を渋る先輩に対して、
国語辞典に対して「二十四万色のパレット」なんて洒落た表現をしたり。
他にも「プリン」や「窓」「手紙」といった言葉の語源を語る薀蓄話もあります。
ちょっと抜けたところやずれている部分もあるけども、
日本語のことに関してだけは物凄い知識と鋭さを併せ持つ。
そんな葉留ちゃんが本当に可愛いです。
上記以外にも葉留というキャラクターを通して、
日本語を遊び倒す心意気が随所に感じられます。
ラブレター云々も最初はクスっと笑えるギャグにしておきながら、
最後にはビシっと決まった形に仕上げるギャップの作り方なんかは良かったです。
書いてあるものはそこまで違わないのに、
きちんとすればちゃんとなるって言うんですかね。
ところで話は変わるけどもこの作品の第一印象。
失礼ながら「どう見ても文学少女だ」と思ってしまいました。
細かい設定の違いは多々あるし、イラストの影響も物凄く大きいですが、
物書きの少年と書を愛す少女という構図は、どうしても文学少女を連想させます。
読了後軽く感想ブログなどを読んでみましたが、同じように感じた人はけっこういた模様。
ですが実際に読んでみると文学少女とはやや方向の違うお話のように感じました。
(まぁ、そもそも共通点は絵師だけなわけで、そりゃ当然なんですが・・・)
やっぱり第一印象に与えるイラストの影響って絶大ですね。
絵師ついでに挿絵についても触れておくと葉留ちゃんが本当に可愛いです(2回目)
それはさて置き見開き2ページを丸々使ったイラストは本当に絵になる。
1枚でそのシーンの印象を強烈なものに変えてしまう力があると言うか。
まぁ、文庫でのそれは本当に最終奥義のようなものなので、
「1巻でいきなりこれをやっちゃうか」とはちょっと思ったけどもw
その他の挿絵もたいへん素晴らしかったです。
完全に盲点だった作品ですがこれが意外と楽しめました。
最初はほぼ表紙買いだったのですが、内容的にも十分アリ。
確かに終盤の展開の唐突さや、超展開感が無かったとは言えないけれど、
今後が非常に楽しみなシリーズとなりました。
とりあえず2巻は出るようなので、ぜひぜひ日本語薀蓄を増量してもらい、
「ちょっと知的な」ライトノベルを目指して欲しい一作です。
ところでこの作品に限った話じゃないけど、
ここ最近やたらと「ラノベ作家(志望)」が主人公な作品多いですよね。
時雨沢さんの新作しかり、電撃文庫作家になるための10のメソッドしかり、
俺妹の人のタイトルを表記するのさえ考えたくなるほどアレなタイトルの新作しかり。
そういう作品が流行ってるんですかね最近は。
(と言うより電撃編集部が流行らせようとしている、の方が正しいかも・・・)
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狭き門 (新潮文庫)
2014年2月11日 読書
昨年12月~年始にかけて読んでいた1冊です。
実はこの本、購入したのはもうずっと昔のことで、
確認してみたら約3年も昔のことでした。
過去に2回ほど読んでみようと挑戦したことがあったのですが、
その時は文字がまったく頭に入ってこなくて最初の十数ページで断念。
今回、積んでいたラノベを一通り読み終えたので三度挑戦してみたところ、
最後まで読みきることができました。三度目の正直、ですね。
かつて作品の雰囲気にまったく入り込めなかった時の挫折感がウソのように、
今回は最初から文章がすんなり入ってきました。
ページが進まない時は無理に読み進めようとせず寝かせてみるのも大事ですね。
そんなわけで随分久々となった「文学少女」の元ネタ作品巡りです。
既に文学少女どころかその後に出たヒカルが地球にいたころが完結目前ですけどもw
それはさて置き今回の作品、ジッドの「狭き門」は文学少女本編の最終巻にあたる、
「神に望む作家」のネタ本として使われていました。
<本書そのものの感想>
読み終えた率直な感想としては、
「恋だ愛だはいつの時代も変わらんのだなぁ」
ということでした。
本作は今から100年以上も昔のフランスの作品。
作中のジェロームとアリサの関係のもととなったのは、
作者であるジッドとその妻マドレーヌであるという解釈もあるようです。
今の日本にはないキリスト教の感覚やらなにやらはあるけど、
それでもやっぱり誰かが誰かを好きになり、その中で葛藤して苦しみもがく。
それは国や時代が違えど変わらないのかなと感じました。
えてしてその想いが強ければ強いほど、葛藤や苦しみもまた大きくなる。
愛するアリサと釣りあう人物であろうと研鑽を続けるジェロームと、
そんなジェロームをより高みへと導くため、
終いには自らの命すら彼の糧として差し出したアリサ。
そんな2人を互いに高めあう清らかな関係と見ることもできれば、
互いに好き合ってるのにくっつかない残念なカップルとみなすこともできてしまう。
そしてそれはどちらが正しくてどちらが間違っているというものでもないのでしょう。
どちらも正しくて、また間違ってもいるように感じてなりません。
さてそんなこの作品。この言い方が適切とは思えないのですが、
ちょっと思ってしまったことなので正直に記します。
ヤンデレ同士が互いを想いすぎた結果
あえて今風の俗っぽい言い方をするならば、
これを描いたものがこの小説であるように感じてしまいました。
相手を高みへと導くために自ら命を絶つアリサの行き過ぎとも取れる深い想い、
盲目的に相手の素晴らしい部分のみを見つめてしまい、
あるがままのアリサを受け入れられないジェローム。
いかにも現代日本の二次元におけるヤンデレ思考ではなかろうか。
いやまぁ、こんな純文学作品に対して何たる言い草だって話だけどさ・・・。
とんでもなく酷い見方だとは自分でも思うけどさ・・・・・でも思っちゃったんだもん。
本来は宗教・思想・哲学的その他諸々のこもった小説なのだとは思います。
ただ、自分にとっては主にジェロームとアリサのやり取りに見られる、
「想い想われることの尊さと難しさ」
これこそが本書から感じ取ることのできた最も印象に残ったイメージでした。
そう感じてしまうのはこの作品をあくまで「文学少女」の背後に眺めているからでしょう。
もちろん、他のフランス文学やキリスト教に触れたことのがなく、
そういった分野に対する知識の無さも原因であるとは思うけども。
そして、同時に自分もまた狭き門をくぐったからでもあるんだろうなぁ。
というわけで、ここから先は「文学少女」視点でみた感想に移ります。
<「文学少女」の元ネタとして>
狭き門を読み終えてから「神に望む作家」の物語を考えると、
作中には2つの狭き門が描かれているように感じました。
1つは井上心葉をジェローム、天野遠子をアリサ、
琴吹ななせをジュリエットに見立てた、心葉と遠子をめぐる狭き門。
もう1つは天野文陽(遠子父)をジェローム、天野結衣(遠子母)をアリサ、
そして櫻井叶子をジュリエットとした、遠子の両親を軸とした狭き門。
これら2つを上手く組み合わせて作られたのが、
「神に望む作家」という文学少女の物語であると強く感じました。
この関係をベースとしながらもそれ以外の想像の余地が残されている辺りに、
狭き門に対する解釈の幅広さを感じることができるでしょう。
狭き門自体はアリサ亡き後のジェロームの手記という形で綴られるわけだけど、
叶子と結衣が互いにジェロームとアリサであると語った心葉が想像を語るシーンなどは、
元ネタに対してオリジナルとは違った解釈もできることを示していると言えるでしょう。
作者さんが本当に色んな角度から狭き門を読んでいることが、
あのシーンからだけでも容易に想像ができます。
自分が真っ先に思ったのは、朝倉美羽にもまたジュリエットの要素を
いくらか割り当てていたのではないかということ。
で、仮に美羽もジュリエットだとすると、芥川君がアベルだよなぁ。
などと色んな方向に想像が膨らんでいきます。
もちろんこれは単なる空想に過ぎないので、
実際に作者が狭き門と文学少女のキャラクターをどう割り当てていたのかは
単なる読者でしかない自分には知る由はありません。
ただ、そんな風に色々考えながら読み進めていくのは、
それが正しいかどうかはさて置き大事なことではないかと思うのです。
なにせ文学少女は「ひとつのお話を多面的にみること(=真実をみること)」を、
シリーズを通じて遠子先輩が心葉君に教える物語であると思うからね。
(それを象徴するのが「巡礼者」の美羽が見た「青空に似ている」であったりするんだし)
「狭き門」を知らない状態で読んだ当時はよく分からないままスルーしていたけど、
いざ内容を知ってから読むとまた違った味わいが生まれる気がしてなりません。
この記事を書くにあたって文学少女のほうもさらっと見返してみたけど、
軽く数ページ眺めただけでも最初に読んだ当時は見えなかったものが見えた気がしたし。
元ネタを知ったからというのも大きいですが、発刊日を見たらもう6年近くも前なのか。
そりゃ当時と今とでは見え方が変わるのもある意味当然だよね・・・。歳は取りたくないものです。
とまぁ、例によってつらつらと思ったことを書き並べてみました。
本当にいろんな意味で考えさせられる難しい作品です。
自分の頭の中で思っていることや感じたことは多々あれど、
それをいざ文字として書き起こそうとするとままならないことが多いです。
今回の文章もパソコンを前にして何時間も色々書いては消してを繰り返しました。
それでも自分の言いたいことがきちっとまとまったものとは言い難いです。
特にこういうお堅い作品の場合は余計に難しい。
そんなわけで「"文学少女"の元ネタ紀行 ~狭き門~」でしたとさ。
実はこの本、購入したのはもうずっと昔のことで、
確認してみたら約3年も昔のことでした。
過去に2回ほど読んでみようと挑戦したことがあったのですが、
その時は文字がまったく頭に入ってこなくて最初の十数ページで断念。
今回、積んでいたラノベを一通り読み終えたので三度挑戦してみたところ、
最後まで読みきることができました。三度目の正直、ですね。
かつて作品の雰囲気にまったく入り込めなかった時の挫折感がウソのように、
今回は最初から文章がすんなり入ってきました。
ページが進まない時は無理に読み進めようとせず寝かせてみるのも大事ですね。
そんなわけで随分久々となった「文学少女」の元ネタ作品巡りです。
既に文学少女どころかその後に出たヒカルが地球にいたころが完結目前ですけどもw
それはさて置き今回の作品、ジッドの「狭き門」は文学少女本編の最終巻にあたる、
「神に望む作家」のネタ本として使われていました。
<本書そのものの感想>
読み終えた率直な感想としては、
「恋だ愛だはいつの時代も変わらんのだなぁ」
ということでした。
本作は今から100年以上も昔のフランスの作品。
作中のジェロームとアリサの関係のもととなったのは、
作者であるジッドとその妻マドレーヌであるという解釈もあるようです。
今の日本にはないキリスト教の感覚やらなにやらはあるけど、
それでもやっぱり誰かが誰かを好きになり、その中で葛藤して苦しみもがく。
それは国や時代が違えど変わらないのかなと感じました。
えてしてその想いが強ければ強いほど、葛藤や苦しみもまた大きくなる。
愛するアリサと釣りあう人物であろうと研鑽を続けるジェロームと、
そんなジェロームをより高みへと導くため、
終いには自らの命すら彼の糧として差し出したアリサ。
そんな2人を互いに高めあう清らかな関係と見ることもできれば、
互いに好き合ってるのにくっつかない残念なカップルとみなすこともできてしまう。
そしてそれはどちらが正しくてどちらが間違っているというものでもないのでしょう。
どちらも正しくて、また間違ってもいるように感じてなりません。
さてそんなこの作品。この言い方が適切とは思えないのですが、
ちょっと思ってしまったことなので正直に記します。
ヤンデレ同士が互いを想いすぎた結果
あえて今風の俗っぽい言い方をするならば、
これを描いたものがこの小説であるように感じてしまいました。
相手を高みへと導くために自ら命を絶つアリサの行き過ぎとも取れる深い想い、
盲目的に相手の素晴らしい部分のみを見つめてしまい、
あるがままのアリサを受け入れられないジェローム。
いかにも現代日本の二次元におけるヤンデレ思考ではなかろうか。
いやまぁ、こんな純文学作品に対して何たる言い草だって話だけどさ・・・。
とんでもなく酷い見方だとは自分でも思うけどさ・・・・・でも思っちゃったんだもん。
本来は宗教・思想・哲学的その他諸々のこもった小説なのだとは思います。
ただ、自分にとっては主にジェロームとアリサのやり取りに見られる、
「想い想われることの尊さと難しさ」
これこそが本書から感じ取ることのできた最も印象に残ったイメージでした。
そう感じてしまうのはこの作品をあくまで「文学少女」の背後に眺めているからでしょう。
もちろん、他のフランス文学やキリスト教に触れたことのがなく、
そういった分野に対する知識の無さも原因であるとは思うけども。
そして、同時に自分もまた狭き門をくぐったからでもあるんだろうなぁ。
というわけで、ここから先は「文学少女」視点でみた感想に移ります。
<「文学少女」の元ネタとして>
狭き門を読み終えてから「神に望む作家」の物語を考えると、
作中には2つの狭き門が描かれているように感じました。
1つは井上心葉をジェローム、天野遠子をアリサ、
琴吹ななせをジュリエットに見立てた、心葉と遠子をめぐる狭き門。
もう1つは天野文陽(遠子父)をジェローム、天野結衣(遠子母)をアリサ、
そして櫻井叶子をジュリエットとした、遠子の両親を軸とした狭き門。
これら2つを上手く組み合わせて作られたのが、
「神に望む作家」という文学少女の物語であると強く感じました。
この関係をベースとしながらもそれ以外の想像の余地が残されている辺りに、
狭き門に対する解釈の幅広さを感じることができるでしょう。
狭き門自体はアリサ亡き後のジェロームの手記という形で綴られるわけだけど、
叶子と結衣が互いにジェロームとアリサであると語った心葉が想像を語るシーンなどは、
元ネタに対してオリジナルとは違った解釈もできることを示していると言えるでしょう。
作者さんが本当に色んな角度から狭き門を読んでいることが、
あのシーンからだけでも容易に想像ができます。
自分が真っ先に思ったのは、朝倉美羽にもまたジュリエットの要素を
いくらか割り当てていたのではないかということ。
で、仮に美羽もジュリエットだとすると、芥川君がアベルだよなぁ。
などと色んな方向に想像が膨らんでいきます。
もちろんこれは単なる空想に過ぎないので、
実際に作者が狭き門と文学少女のキャラクターをどう割り当てていたのかは
単なる読者でしかない自分には知る由はありません。
ただ、そんな風に色々考えながら読み進めていくのは、
それが正しいかどうかはさて置き大事なことではないかと思うのです。
なにせ文学少女は「ひとつのお話を多面的にみること(=真実をみること)」を、
シリーズを通じて遠子先輩が心葉君に教える物語であると思うからね。
(それを象徴するのが「巡礼者」の美羽が見た「青空に似ている」であったりするんだし)
「狭き門」を知らない状態で読んだ当時はよく分からないままスルーしていたけど、
いざ内容を知ってから読むとまた違った味わいが生まれる気がしてなりません。
この記事を書くにあたって文学少女のほうもさらっと見返してみたけど、
軽く数ページ眺めただけでも最初に読んだ当時は見えなかったものが見えた気がしたし。
元ネタを知ったからというのも大きいですが、発刊日を見たらもう6年近くも前なのか。
そりゃ当時と今とでは見え方が変わるのもある意味当然だよね・・・。
とまぁ、例によってつらつらと思ったことを書き並べてみました。
本当にいろんな意味で考えさせられる難しい作品です。
自分の頭の中で思っていることや感じたことは多々あれど、
それをいざ文字として書き起こそうとするとままならないことが多いです。
今回の文章もパソコンを前にして何時間も色々書いては消してを繰り返しました。
それでも自分の言いたいことがきちっとまとまったものとは言い難いです。
特にこういうお堅い作品の場合は余計に難しい。
そんなわけで「"文学少女"の元ネタ紀行 ~狭き門~」でしたとさ。
<参考 -文学少女と神に臨む作家 感想記事->
【http://34643.diarynote.jp/200808312207410000/】
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2013年書籍購入記録
2014年1月9日 読書昨年のちょうど今頃「今年(=2013年)やりたいこと」という日記を書いていました。
その中の1つに「家計簿的な何かをゆる~くつけてみる」というものがありました。
この時に始めた記録取りですが、1年間続けることができました。
実際にやっていたのは収支を管理する「家計簿」と言えるほどのものではなく、
ただ単にもらったレシートをその都度Excelに書き写すだけの作業でした。
しかしそれだけでもやってみるとけっこう色々なことが見えてきました。
最初は「どうせ途中で飽きてやめるだろうなぁ」と内心では思っていたのですが、
習慣づけてしまえば意外となんとかなるものですね。
とはいえきっちり1年続いたのには我ながらビックリです。
そんなわけで?今回はそこからネタを引っ張ってきます。
そもそもこれを始めたきっかけは、
「1回1回は大した量ではないものが積もり積もって、月あるいは年単位になると、
一体どのくらいになるのか?」が気になったからでして。
1年続いた今、ちょうど良い機会なので実際にどれほどになったのかを
検証してみようと思い立ったわけです。
題材は何でも良かったのですが、今回は手軽に数えられそうだった文庫本(とマンガ少々)を。
そんなわけで2013年の書籍購入記録を並べてみます。
まず、月別に買った作品を列挙するとこんな感じでした。
で、これをレーベル別・シリーズ毎にくくってみるとこんな感じになります。
<電撃文庫>
・斉藤アリスは有害です 1・2
・ストライクザブラッド 6・7・8・9
・楽聖少女 3・4 限定カバー1・2
・一つの大陸の物語 上・下
・キノの旅 11・13・14・15・16
計17冊
<富士見ファンタジア文庫>
・フルメタルパニックアナザー 5・6
・甘城ブリリアントパーク 1・2
・新生徒会の一存 下
・生徒会の祝日
・ぼくのゆうしゃ 1・2・3
・マテリアルゴースト 2・3
計11冊
<ファミ通文庫>
・学校の外階段 3
・ココロコネクト アスランダム下・プレシャスタイム
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 3・4
・ヒカルが地球にいたころ 7・8・9
計8冊
<メディアワークス文庫>
・ビブリア古書堂の事件手帖 4
・きじかくしの庭
・落第教師 和久井祥子の卒業試験
計3冊
文庫本合計:39冊
<マンガ>
・花咲くいろは 5
・文学少女と飢えゆく幽霊 3・4
・ヒカルが地球にいたころ 3
計4冊
ラノベが39冊にコミック4冊を加えた43冊が、
昨年うちの本棚に加わったことが分かりました。
率直な印象としては意外と少なかったな~、という感じ。
50~60冊はあるだろうと思っていたのですが、予想以上に冒険しなくなっていたようです。
確かに前ほど広く手を出さなくなったのは間違いないからなぁ。
平均すると1ヶ月ごとに約3.6冊。
そのうちラノベの「新刊」に限るとキノとマテゴのまとめ買いを省いた32冊。
よって月平均は約2.66冊。
多い月で5.6冊、少なかった6・10・11月は1冊だけだったので、
均せばそのくらいになりますよね。改めて考えてみると納得の数字です。
レーベル別に見ると電撃が1番多いのは予想通りでしたが、思いのほかファミ通が少ない。
でもまぁ、いざ書き並べてみるとそんなに比較するほどの量でもない、
というのが1番しっくり来るかな。
思っていた以上に作者買いしてる作品しか残ってないんだもんw
この中で本当の意味で事前情報一切なしで衝動買いしたのって、
「きじかくしの庭」だけかもしれない・・・。
なんというか・・・もうちょっと冒険してもいいんじゃなかろうか。
何気なく手に取った1冊で運命が変わることだって時にはあるわけだしね。
そんなこんなで2013年購入の書籍をカウントしてみました。
いざ数えてみると予想と違う部分も見えてなかなかに面白い結果でした。
こうなると次は昨年分に限らず全蔵書を数えてみたくもなるのですが、
かなり壮大?なプロジェクトになりそうなので、それはまたの機会があれば・・・
ちなみに今年はフルメタアナザーと甘ブリの新刊が初購入となりそうです。
その中の1つに「家計簿的な何かをゆる~くつけてみる」というものがありました。
↓当時書いた記事(2013年1月5日)↓
【http://34643.diarynote.jp/201301060017026136/】
この時に始めた記録取りですが、1年間続けることができました。
実際にやっていたのは収支を管理する「家計簿」と言えるほどのものではなく、
ただ単にもらったレシートをその都度Excelに書き写すだけの作業でした。
しかしそれだけでもやってみるとけっこう色々なことが見えてきました。
最初は「どうせ途中で飽きてやめるだろうなぁ」と内心では思っていたのですが、
習慣づけてしまえば意外となんとかなるものですね。
とはいえきっちり1年続いたのには我ながらビックリです。
そんなわけで?今回はそこからネタを引っ張ってきます。
そもそもこれを始めたきっかけは、
「1回1回は大した量ではないものが積もり積もって、月あるいは年単位になると、
一体どのくらいになるのか?」が気になったからでして。
1年続いた今、ちょうど良い機会なので実際にどれほどになったのかを
検証してみようと思い立ったわけです。
題材は何でも良かったのですが、今回は手軽に数えられそうだった文庫本(とマンガ少々)を。
そんなわけで2013年の書籍購入記録を並べてみます。
まず、月別に買った作品を列挙するとこんな感じでした。
<1月>
・学校の外階段3
・マテリアルゴースト 2・3
・斉藤アリスは有害です
・花咲くいろは 5
<2月>
・ストライクザブラッド 6
・楽聖少女 3
・フルメタルパニックアナザー 5
・甘城ブリリアントパーク 1
・ビブリア古書堂の事件手帖 4
・文学少女と飢えゆく幽霊(コミック版) 3
<3月>
・新生徒会の一存 下
・一つの大陸の物語 上
・ココロコネクト アスランダム下
・ヒカルが地球にいたころ(コミック版) 3
<4月>
・ストライクザブラッド 7
・きじかくしの庭
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 3
<5月>
・空蝉 ヒカルが地球にいたころ 7
・一つの大陸の物語 下
<6月>
・斉藤アリスは有害です 2
<7月>
・ストライクザブラッド 8
・生徒会の祝日
・ぼくのゆうしゃ 1
・キノの旅 11・13・14・15・16
<8月>
・甘城ブリリアントパーク 2
・ぼくのゆうしゃ 2
・楽聖少女 1・2 限定プレミアムカバー
・落第教師 和久井祥子の卒業試験
<9月>
・花散里 ヒカルが地球にいたころ 8
・フルメタルパニックアナザー 6
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 4
・ココロコネクト プレシャスタイム
<10月>
・ストライクザブラッド 9
<11月>
・楽聖少女 4
<12月>
・文学少女と飢えゆく幽霊(コミック版) 4
・六条 ヒカルが地球にいたころ 9
・ぼくのゆうしゃ 3
で、これをレーベル別・シリーズ毎にくくってみるとこんな感じになります。
<電撃文庫>
・斉藤アリスは有害です 1・2
・ストライクザブラッド 6・7・8・9
・楽聖少女 3・4 限定カバー1・2
・一つの大陸の物語 上・下
・キノの旅 11・13・14・15・16
計17冊
<富士見ファンタジア文庫>
・フルメタルパニックアナザー 5・6
・甘城ブリリアントパーク 1・2
・新生徒会の一存 下
・生徒会の祝日
・ぼくのゆうしゃ 1・2・3
・マテリアルゴースト 2・3
計11冊
<ファミ通文庫>
・学校の外階段 3
・ココロコネクト アスランダム下・プレシャスタイム
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 3・4
・ヒカルが地球にいたころ 7・8・9
計8冊
<メディアワークス文庫>
・ビブリア古書堂の事件手帖 4
・きじかくしの庭
・落第教師 和久井祥子の卒業試験
計3冊
文庫本合計:39冊
<マンガ>
・花咲くいろは 5
・文学少女と飢えゆく幽霊 3・4
・ヒカルが地球にいたころ 3
計4冊
ラノベが39冊にコミック4冊を加えた43冊が、
昨年うちの本棚に加わったことが分かりました。
率直な印象としては意外と少なかったな~、という感じ。
50~60冊はあるだろうと思っていたのですが、予想以上に冒険しなくなっていたようです。
確かに前ほど広く手を出さなくなったのは間違いないからなぁ。
平均すると1ヶ月ごとに約3.6冊。
そのうちラノベの「新刊」に限るとキノとマテゴのまとめ買いを省いた32冊。
よって月平均は約2.66冊。
多い月で5.6冊、少なかった6・10・11月は1冊だけだったので、
均せばそのくらいになりますよね。改めて考えてみると納得の数字です。
レーベル別に見ると電撃が1番多いのは予想通りでしたが、思いのほかファミ通が少ない。
でもまぁ、いざ書き並べてみるとそんなに比較するほどの量でもない、
というのが1番しっくり来るかな。
思っていた以上に作者買いしてる作品しか残ってないんだもんw
この中で本当の意味で事前情報一切なしで衝動買いしたのって、
「きじかくしの庭」だけかもしれない・・・。
なんというか・・・もうちょっと冒険してもいいんじゃなかろうか。
何気なく手に取った1冊で運命が変わることだって時にはあるわけだしね。
そんなこんなで2013年購入の書籍をカウントしてみました。
いざ数えてみると予想と違う部分も見えてなかなかに面白い結果でした。
こうなると次は昨年分に限らず全蔵書を数えてみたくもなるのですが、
かなり壮大?なプロジェクトになりそうなので、それはまたの機会があれば・・・
ちなみに今年はフルメタアナザーと甘ブリの新刊が初購入となりそうです。
ココロコネクト プレシャスタイム
2013年10月26日 読書
読み終えたのは少し前になりますが・・・
「ココロコネクト」最終巻。
最後の最後まで実に素敵な物語でした。
半年前に発売された「アスランダム 下」が本編の最終章。
その後日談として綴られたのがこの「プレシャスタイム」
本編では語られなかった文研部の高校生活最後の1年間、
現象の無くなってからの3年目をダイジェストのように追っていく短編集。
どのお話もそれぞれにこの作品らしい空気を感じられるものでした。
アスランダムのような重苦しい雰囲気は一切なく、
基本的には楽~な気持ちで読むことができました。
「カップルバトルロイヤル」は藤島さんの藤島さんによる藤島さんのためのスピンオフで、
ボリューム(=ページ数)的には1番厚くこの巻のメインとなるお話でしょう。
全員集合のなんでもありな感じは締めくくりの後日談ではお約束だしね。
何より作者さんやっぱり藤島さん好きすぎるだろう。
「新入生よ、大志を抱け」もやっぱり部活モノではお約束の新入生勧誘。
「クリップタイム」内のペンタゴン++で初登場してから1年間の、
千尋と紫乃の下級生コンビの成長と、その結果の一片を描いた一編。
そして大トリを飾るのが真の主人公永瀬伊織の視点で綴る「未来へ」
序盤の面影を残しつつも伊織は本当に成長したなぁと思わせてくれます。
ココロコネクトの軸である五角形の1つは間違いなく、
永瀬伊織の成長物語だったと言えるでしょう。
ヒトランダム~ミチランダムの頃と読み比べてみるとまた違った面白さが見えてきます。
それと余談になるけど個人的には、
ここネタバレ→生徒会長と安易にくっつけなかったのがたいへん良かった。←
「わたしだけのお兄ちゃん」はまぁ、この中ではオマケでしょうね。
唯一完結後の書き下ろしではないわけだし。
でも店舗特典だけで文庫化しないのは勿体無い短編であり、
入れるならこの本しかないのも事実だし。
完全に純粋な文研部の日常ということでこれはこれでアリ。
さて、このシリーズの最大の魅力は「誰もが通るであろう思春期の悩み」を
真っ向から描いていることだとは過去の記事でも再三述べてきました。
ふうせんかずらがいようがいまいが、現象があろうがなかろうがそれは変わりません。
短編集だし明るい雰囲気でありながら今回もその例に漏れず、
きちんと彼らの悩みや葛藤を軸に話が組まれていたのが良かったです。
例えばそれは「カップルバトルロイヤル」で描かれる、
何か1つでいいから1番になってみたいという藤島さんの願望であったり。
例えばそれは千尋や紫乃が感じる1つ上の先輩に対する圧倒的な壁の高さと、
その壁を超えてみたいと願う思いであったり。
例えばそれは「新入生よ、大志を抱け」で描かれた高校デビューに失敗して、
色々と必要ないことまで考えすぎてしまう新入生であったり。
例えばそれは誘えど誘えど全く新入部員が入らず最悪の場合廃部という危機に瀕する
千尋や紫乃を中心とした文研部の面々の苦悩であったり。
そして何よりも「未来へ」で描かれた卒業を目前に控えた伊織のモヤモヤであったり。
どれもこれも誰かしらが抱える可能性のある、どこにでも転がっているような悩み。
周りから見れば些細な出来事と思えるようなものでも、
当人にとってはとても深刻なものだと思えてしまうようなもの。
それでいて、一度解決の糸口が見えるとするすると解決していく、
悩んでいたのが馬鹿馬鹿しくなるようなことだったりするもの。
そのためのカギが得てして人とのかかわり、
クサい言い方をするなら「心の繋がり」であること。
まさに「ココロコネクト」を締めくくるにふさわしい1冊だったと思います。
その中でも特に印象的だったのが「未来へ」終盤の伊織と担任であるごっさんのやり取り。
そこで語られる伊織、、、ではなくてごっさんのセリフにいちいち心当たりがありすぎて。
文研部の面々を中心に青春真っ只中にいる高校生の思いには、
もちろんそれはそれで思い起こすこともあるのです。
が、自分の場合世代的には完全にごっさんの側なわけで。
まさにその通り。自分がいま高校時代を振り返ってもまさにこんな感じなんです。
こう言い切るのはちょっと恥ずかしいけど、青春そのものなんですよね。
そうじゃない人ももちろんいるんだろうけど、
少なくとも自分にとっては本当に心の底からそう思えるし、そう思いたいと思っている。
そんな時代を思い出し、読み終わった後はちょっとセンチな気分になってしまいました。
そんなわけで「ココロコネクト」これにて完結です。
ちょっと、いやだいぶ青臭くもそれが心地よい稀有なシリーズでした。
この作品らしい読後感が最後まで楽しめてたいへん良かったのですが、
作者さん自身が「もう書くことは残ってない」と言い切れる終幕となれたことが、
いちファンとして何よりも嬉しく思います。
いやまぁ、もうちょっとガッツリイチャイチャしてる唯と青木を見たかったとか、
個人的な本音を言えばそういう思いも無くはないけども(笑)
ひとつの青春が終わりを告げる。その瞬間は物語の中にも現実にも訪れます。
それは寂しくもあるけれど、そこに希望を見出せるような日々を過ごしたいですね。
FBOnlineのシリーズ完結記念特集内の作者インタビューによれば、
次回作もあるそうなので楽しみに待っていたいと思います。
「ココロコネクト」最終巻。
最後の最後まで実に素敵な物語でした。
半年前に発売された「アスランダム 下」が本編の最終章。
その後日談として綴られたのがこの「プレシャスタイム」
本編では語られなかった文研部の高校生活最後の1年間、
現象の無くなってからの3年目をダイジェストのように追っていく短編集。
どのお話もそれぞれにこの作品らしい空気を感じられるものでした。
アスランダムのような重苦しい雰囲気は一切なく、
基本的には楽~な気持ちで読むことができました。
「カップルバトルロイヤル」は藤島さんの藤島さんによる藤島さんのためのスピンオフで、
ボリューム(=ページ数)的には1番厚くこの巻のメインとなるお話でしょう。
全員集合のなんでもありな感じは締めくくりの後日談ではお約束だしね。
何より作者さんやっぱり藤島さん好きすぎるだろう。
「新入生よ、大志を抱け」もやっぱり部活モノではお約束の新入生勧誘。
「クリップタイム」内のペンタゴン++で初登場してから1年間の、
千尋と紫乃の下級生コンビの成長と、その結果の一片を描いた一編。
そして大トリを飾るのが真の主人公永瀬伊織の視点で綴る「未来へ」
序盤の面影を残しつつも伊織は本当に成長したなぁと思わせてくれます。
ココロコネクトの軸である五角形の1つは間違いなく、
永瀬伊織の成長物語だったと言えるでしょう。
ヒトランダム~ミチランダムの頃と読み比べてみるとまた違った面白さが見えてきます。
それと余談になるけど個人的には、
ここネタバレ→生徒会長と安易にくっつけなかったのがたいへん良かった。←
「わたしだけのお兄ちゃん」はまぁ、この中ではオマケでしょうね。
唯一完結後の書き下ろしではないわけだし。
でも店舗特典だけで文庫化しないのは勿体無い短編であり、
入れるならこの本しかないのも事実だし。
完全に純粋な文研部の日常ということでこれはこれでアリ。
さて、このシリーズの最大の魅力は「誰もが通るであろう思春期の悩み」を
真っ向から描いていることだとは過去の記事でも再三述べてきました。
ふうせんかずらがいようがいまいが、現象があろうがなかろうがそれは変わりません。
短編集だし明るい雰囲気でありながら今回もその例に漏れず、
きちんと彼らの悩みや葛藤を軸に話が組まれていたのが良かったです。
例えばそれは「カップルバトルロイヤル」で描かれる、
何か1つでいいから1番になってみたいという藤島さんの願望であったり。
例えばそれは千尋や紫乃が感じる1つ上の先輩に対する圧倒的な壁の高さと、
その壁を超えてみたいと願う思いであったり。
例えばそれは「新入生よ、大志を抱け」で描かれた高校デビューに失敗して、
色々と必要ないことまで考えすぎてしまう新入生であったり。
例えばそれは誘えど誘えど全く新入部員が入らず最悪の場合廃部という危機に瀕する
千尋や紫乃を中心とした文研部の面々の苦悩であったり。
そして何よりも「未来へ」で描かれた卒業を目前に控えた伊織のモヤモヤであったり。
どれもこれも誰かしらが抱える可能性のある、どこにでも転がっているような悩み。
周りから見れば些細な出来事と思えるようなものでも、
当人にとってはとても深刻なものだと思えてしまうようなもの。
それでいて、一度解決の糸口が見えるとするすると解決していく、
悩んでいたのが馬鹿馬鹿しくなるようなことだったりするもの。
そのためのカギが得てして人とのかかわり、
クサい言い方をするなら「心の繋がり」であること。
まさに「ココロコネクト」を締めくくるにふさわしい1冊だったと思います。
その中でも特に印象的だったのが「未来へ」終盤の伊織と担任であるごっさんのやり取り。
そこで語られる伊織、、、ではなくてごっさんのセリフにいちいち心当たりがありすぎて。
文研部の面々を中心に青春真っ只中にいる高校生の思いには、
もちろんそれはそれで思い起こすこともあるのです。
が、自分の場合世代的には完全にごっさんの側なわけで。
↓ネタバレなので反転↓
「心の距離ってのは意外と変わらないもん」
「しょーもないことの方がよく覚えてる」
「体はおっさんのままなのに心は高校生のあの時に戻る」
以上、333~334ページより一部抜粋
まさにその通り。自分がいま高校時代を振り返ってもまさにこんな感じなんです。
こう言い切るのはちょっと恥ずかしいけど、青春そのものなんですよね。
そうじゃない人ももちろんいるんだろうけど、
少なくとも自分にとっては本当に心の底からそう思えるし、そう思いたいと思っている。
そんな時代を思い出し、読み終わった後はちょっとセンチな気分になってしまいました。
そんなわけで「ココロコネクト」これにて完結です。
ちょっと、いやだいぶ青臭くもそれが心地よい稀有なシリーズでした。
この作品らしい読後感が最後まで楽しめてたいへん良かったのですが、
作者さん自身が「もう書くことは残ってない」と言い切れる終幕となれたことが、
いちファンとして何よりも嬉しく思います。
いやまぁ、もうちょっとガッツリイチャイチャしてる唯と青木を見たかったとか、
個人的な本音を言えばそういう思いも無くはないけども(笑)
ひとつの青春が終わりを告げる。その瞬間は物語の中にも現実にも訪れます。
それは寂しくもあるけれど、そこに希望を見出せるような日々を過ごしたいですね。
FBOnlineのシリーズ完結記念特集内の作者インタビューによれば、
次回作もあるそうなので楽しみに待っていたいと思います。
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久々に豊作な月だったので思わず並べてみたw
このところはずっと多くても3冊くらいで先月は1冊だけだったし。
月に新刊が5冊も重なるのは珍しいなぁ。
どれも発売日に即購入するレベルの作品ではあるんだけど、
正直ビブリアだけは相当悩んだ。いやほらさぁ、こう、帯的な意味で。
ドラマ終わって忘れ去られてからのがいいかなぁ、
とかどうしても思っちゃうわけですよ。
昔ほど次から次へと読むような感じではなくなったけど、
なんだかんだで愛読しているシリーズ、
あるいは作家さんというのはあるもの。
当然と言えば当然なのですが、どんどん棚が埋まっていきますw
それはさて置きこうも新刊が重なってしまうと、
さすがにどこかで一気読みしないと追いつかないね。
来月もこれまた珍しく4冊購入予定だし、再来月も既に1冊ほぼ確定だし。
ということで今日は途中まで読んでいた楽聖少女を一気に最後まで読破。
本当にこの作品は面白い。世間的にはそこまで話題になってないのが勿体無い。
まぁ話題になったらなったで色々弊害もあるから別にならなくていいけど
明日も休みだしフルメタアナザー一気読みするぞおおおおお!!
このところはずっと多くても3冊くらいで先月は1冊だけだったし。
月に新刊が5冊も重なるのは珍しいなぁ。
どれも発売日に即購入するレベルの作品ではあるんだけど、
正直ビブリアだけは相当悩んだ。いやほらさぁ、こう、帯的な意味で。
ドラマ終わって忘れ去られてからのがいいかなぁ、
とかどうしても思っちゃうわけですよ。
昔ほど次から次へと読むような感じではなくなったけど、
なんだかんだで愛読しているシリーズ、
あるいは作家さんというのはあるもの。
当然と言えば当然なのですが、どんどん棚が埋まっていきますw
それはさて置きこうも新刊が重なってしまうと、
さすがにどこかで一気読みしないと追いつかないね。
来月もこれまた珍しく4冊購入予定だし、再来月も既に1冊ほぼ確定だし。
ということで今日は途中まで読んでいた楽聖少女を一気に最後まで読破。
本当にこの作品は面白い。世間的にはそこまで話題になってないのが勿体無い。
明日も休みだしフルメタアナザー一気読みするぞおおおおお!!
新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 上
2012年12月6日 読書
今年の頭に本編が完結した「生徒会の一存」シリーズ。
その後日談となる「新生徒会の一存」を先日一気読みしてしまいました。
一応本編の後日談的な外伝扱いのお話ですが、
どうも外伝的な感じが全くしません。
「図鑑」や番外編「土産」とコンスタントに新刊が出ていたせいもあり、
普通にシリーズの最新巻が出ただけと錯覚してしまいます。
内容は本編の生徒会メンバーが去った後、
新年度の生徒会結成までの杉崎の奮闘記録。
言わば新たな生徒会ハーレム創成記。
こういう話は1歩間違えれば完全な蛇足になってしまうことも多く、
期待半分不安半分といったところでしたが、予想以上に面白かった。
ただ、事前の予告通り生徒会本編とはだいぶテイストの違うお話で、
本編のよりも密度の高い内容あるお話になっていたように感じます。
どちらかと言うと番外編の最終章のような感じに近いでしょうか。
ギャグを織り交ぜつつも、基本的にはシリアス路線なので。
そういう意味では本編のような「生徒会室で駄弁ってるだけの話」ではありません。
駄弁る生徒会を作る前段階の話、とでも言えますかね。
そんな本作が面白いと感じられた理由は何よりも、
新会長の西園寺つくしがいいキャラすぎる点に尽きるでしょうか。
よくもまぁ、これだけの隠し球を用意していたものです。
ビジュアルといい設定といい、これほど会長にふさわしい人もいないかと。
読み手にもそう思わせてしまう見事なキャラクターでした。
ついでに、あれだけイケメン化した杉崎をそのまま会長にしないのも、
非常にそれらしくて、そうなんだよなぁと感じさせるものでしたw
この後日談は上下巻構成でシリーズ化はしないと既に明言されていますが、
正直それが勿体無いとすら思えてきます。
この新メンバーで普通に生徒会室で駄弁る話を話を作ったら、
それはそれで面白いんじゃないかなぁと思えてしまうのでね。
いやまぁ、だからこそきちんと間延びさせないほうがいいのも分かるんだけどね。
なんにせよ前年のメンバーも相当アレな人たちの集まりだったけど、
それにも増して奇人変人よくもまぁあれだけ集めてきたもの。
それをあぁも見事に面白おかしく仕上げてくれるとは。
だいぶテイストは違うけども、きちんと「生徒会」していた点はお見事ですね。
生徒会シリーズは毎回、新刊が出ると毎回前の巻のお話を不思議と読み返したくなり、
基本的に1つの話しは数十ページ程度なことも多く自然と読みふけってしまいます。
今回もその例に漏れず「土産」と「水際」を一気に再読してしまいました。
風見めいくを筆頭に新生徒会絡みのキャラと杉崎の出会い話を、ふと読みたくなってね。
その話だけ読むつもりだったのに、気づいたらそのまま完走してしまったというw
なんかそういう不思議な魅力のあるシリーズだとは思います、ハイ。
あと今に始まったことじゃないけど杉崎イケメンすぎんだろ。
今回は非常に続きが気になるところで終わってるので、
下巻も楽しみではあるのですが・・・次で最後かと思うとちょっと勿体無い気もしてしまう。。。
その後日談となる「新生徒会の一存」を先日一気読みしてしまいました。
一応本編の後日談的な外伝扱いのお話ですが、
どうも外伝的な感じが全くしません。
「図鑑」や番外編「土産」とコンスタントに新刊が出ていたせいもあり、
普通にシリーズの最新巻が出ただけと錯覚してしまいます。
内容は本編の生徒会メンバーが去った後、
新年度の生徒会結成までの杉崎の奮闘記録。
言わば新たな
こういう話は1歩間違えれば完全な蛇足になってしまうことも多く、
期待半分不安半分といったところでしたが、予想以上に面白かった。
ただ、事前の予告通り生徒会本編とはだいぶテイストの違うお話で、
本編のよりも密度の高い内容あるお話になっていたように感じます。
どちらかと言うと番外編の最終章のような感じに近いでしょうか。
ギャグを織り交ぜつつも、基本的にはシリアス路線なので。
そういう意味では本編のような「生徒会室で駄弁ってるだけの話」ではありません。
駄弁る生徒会を作る前段階の話、とでも言えますかね。
そんな本作が面白いと感じられた理由は何よりも、
新会長の西園寺つくしがいいキャラすぎる点に尽きるでしょうか。
よくもまぁ、これだけの隠し球を用意していたものです。
ビジュアルといい設定といい、これほど会長にふさわしい人もいないかと。
読み手にもそう思わせてしまう見事なキャラクターでした。
ついでに、あれだけイケメン化した杉崎をそのまま会長にしないのも、
非常にそれらしくて、そうなんだよなぁと感じさせるものでしたw
この後日談は上下巻構成でシリーズ化はしないと既に明言されていますが、
正直それが勿体無いとすら思えてきます。
この新メンバーで普通に生徒会室で駄弁る話を話を作ったら、
それはそれで面白いんじゃないかなぁと思えてしまうのでね。
いやまぁ、だからこそきちんと間延びさせないほうがいいのも分かるんだけどね。
なんにせよ前年のメンバーも相当アレな人たちの集まりだったけど、
それにも増して奇人変人よくもまぁあれだけ集めてきたもの。
それをあぁも見事に面白おかしく仕上げてくれるとは。
だいぶテイストは違うけども、きちんと「生徒会」していた点はお見事ですね。
生徒会シリーズは毎回、新刊が出ると毎回前の巻のお話を不思議と読み返したくなり、
基本的に1つの話しは数十ページ程度なことも多く自然と読みふけってしまいます。
今回もその例に漏れず「土産」と「水際」を一気に再読してしまいました。
風見めいくを筆頭に新生徒会絡みのキャラと杉崎の出会い話を、ふと読みたくなってね。
その話だけ読むつもりだったのに、気づいたらそのまま完走してしまったというw
なんかそういう不思議な魅力のあるシリーズだとは思います、ハイ。
あと今に始まったことじゃないけど杉崎イケメンすぎんだろ。
今回は非常に続きが気になるところで終わってるので、
下巻も楽しみではあるのですが・・・次で最後かと思うとちょっと勿体無い気もしてしまう。。。
読んだのは一月ほど前になるの「楽聖少女」第2巻。
1巻を読んだ時から間違いなく当たりと感じていましたが、
2巻でもその面白さは健在、更に加速していますね。
相変わらず芸術を分かった気にさせるのが上手い本作です。
1巻ではユキを通して描かれるタイムスリップ的な部分や、
ゲーテという文豪に触れることで見える文学的側面。
あるいは主にルゥを通して描かれるベートーヴェンやその他の音楽。
こういった側面を中心に1巻では描かれていましたが、
本巻ではこの世界の在り方について掘り下げていった印象です。
それはナポレオンの苦悩から見えてくるこの世界の正史との食い違いだったり、
メフィの契約や、カールの復讐心を通して描かれる悪魔の所業だったり。
魔術や悪魔が飛び回る19世紀のヨーロッパというこの世界のあり方が少しずつ明かされ、
作品自体のファンタジーさがいい具合に演出されてきている。
1巻ではやや違和感のあった異能バトル展開も、
慣れもあるのでしょうが上手く作品に溶け込んでいたように感じました。
主題の1つであるナポレオン戦争に魔術や悪魔を絡めて掘り下げており、
ファンタジーとしても「それらしく」なってきました。
おそらくこの辺はゲーテの作品を知れば知るほど納得のいく形なのでしょう。
それでいて根幹にあるのはゲーテの戯曲とルゥ(=ベートーヴェン)の音楽。
音楽や芸術だけ話が進むのではなく、かと言って異世界ファンタジーで終わるでもない。
どちらもこの作品には無くてはならない大事な要素であり、
相互に、あるいはもっと複雑に折り重なってたいへん面白いお話に仕上がっています。
ボクっ娘美少女なベートーヴェンとキャッキャウフフな安っぽい物語ではなく、
かと言ってそういった要素を完全には排除せず程良いアクセントにしている。
そういった部分も含め色々な要素が本当にバランスよく整えられていると感じました。
アクセントと言えばユキの独白から垣間見える、<「ナオや真冬の現在の姿」
=『さよならピアノソナタの後日談」の更に後日談』>としての側面も非常に嬉しい。
扱う題材が題材なだけに重厚な雰囲気がありつつも、
ユキのツッコミを主とした笑えるやり取りなどで作品を堅苦しくしていないのが◎
カールさんのちょっと方向のズレたツンデレ具合はもちろん、
個人的にはハイドン師匠のマッスルっぷりが物凄くツボw
1巻の結末ではユキが「ゲーテとして生きていく」決意を固め、
本巻のエピローグでは、「ゲーテの作品に向き合う」決意を固める。
そんな風にゲーテとして転生してきたユキの心境の変化が見られて良かったです。
本当に色々な要素が上手く折り重なっており、
読んでいて心地よい、本の世界に没頭できる作品です。
本作で描かれる音楽や文学がどのような意味合いを持つのか、
それをきちんとは理解できていないのがなんとも勿体無い。
知らなきゃ知らないで何の問題もなく楽しめるのですが、
多少なりとも知っていたらきっとまた違った味わいがあるとも思うのでね。
そう思うとゲーテのファウストくらいは読んでみようかなぁ、と思えた1冊でした。
なーんか思うところが断片的すぎて我ながら酷い文章ですがこんなところです。
1巻を読んだ時から間違いなく当たりと感じていましたが、
2巻でもその面白さは健在、更に加速していますね。
相変わらず芸術を分かった気にさせるのが上手い本作です。
1巻ではユキを通して描かれるタイムスリップ的な部分や、
ゲーテという文豪に触れることで見える文学的側面。
あるいは主にルゥを通して描かれるベートーヴェンやその他の音楽。
こういった側面を中心に1巻では描かれていましたが、
本巻ではこの世界の在り方について掘り下げていった印象です。
それはナポレオンの苦悩から見えてくるこの世界の正史との食い違いだったり、
メフィの契約や、カールの復讐心を通して描かれる悪魔の所業だったり。
魔術や悪魔が飛び回る19世紀のヨーロッパというこの世界のあり方が少しずつ明かされ、
作品自体のファンタジーさがいい具合に演出されてきている。
1巻ではやや違和感のあった異能バトル展開も、
慣れもあるのでしょうが上手く作品に溶け込んでいたように感じました。
主題の1つであるナポレオン戦争に魔術や悪魔を絡めて掘り下げており、
ファンタジーとしても「それらしく」なってきました。
おそらくこの辺はゲーテの作品を知れば知るほど納得のいく形なのでしょう。
それでいて根幹にあるのはゲーテの戯曲とルゥ(=ベートーヴェン)の音楽。
音楽や芸術だけ話が進むのではなく、かと言って異世界ファンタジーで終わるでもない。
どちらもこの作品には無くてはならない大事な要素であり、
相互に、あるいはもっと複雑に折り重なってたいへん面白いお話に仕上がっています。
ボクっ娘美少女なベートーヴェンとキャッキャウフフな安っぽい物語ではなく、
かと言ってそういった要素を完全には排除せず程良いアクセントにしている。
そういった部分も含め色々な要素が本当にバランスよく整えられていると感じました。
アクセントと言えばユキの独白から垣間見える、<「ナオや真冬の現在の姿」
=『さよならピアノソナタの後日談」の更に後日談』>としての側面も非常に嬉しい。
扱う題材が題材なだけに重厚な雰囲気がありつつも、
ユキのツッコミを主とした笑えるやり取りなどで作品を堅苦しくしていないのが◎
カールさんのちょっと方向のズレたツンデレ具合はもちろん、
個人的にはハイドン師匠のマッスルっぷりが物凄くツボw
1巻の結末ではユキが「ゲーテとして生きていく」決意を固め、
本巻のエピローグでは、「ゲーテの作品に向き合う」決意を固める。
そんな風にゲーテとして転生してきたユキの心境の変化が見られて良かったです。
本当に色々な要素が上手く折り重なっており、
読んでいて心地よい、本の世界に没頭できる作品です。
本作で描かれる音楽や文学がどのような意味合いを持つのか、
それをきちんとは理解できていないのがなんとも勿体無い。
知らなきゃ知らないで何の問題もなく楽しめるのですが、
多少なりとも知っていたらきっとまた違った味わいがあるとも思うのでね。
そう思うとゲーテのファウストくらいは読んでみようかなぁ、と思えた1冊でした。
なーんか思うところが断片的すぎて我ながら酷い文章ですがこんなところです。
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ココロコネクト アスランダム 上
2012年10月7日 読書 コメント (4)
アニメになって色々あったココロコネクト。
その原作最新刊、最終章となる本作。
発売日に買ってはいたのですが、つい先日読みました。
かなり寝不足の状態で読んだからでもありますが、
普段の新刊を読むときの倍近くも時間がかかってしまいました。
というのも今回、いつになく重い。
1つ前が短編集で割と軽めのお話が中心だったこともあり、
余計に今回の重さが際立っているように感じます。
さすがは最終章と言ったところです。
これまでの「現象を通して思春期の悩みを乗り越える」ストーリーから一変、
これまでとはかなり毛色の違った作品に仕上がっています。
それでいてこれまでの流れはきちんと踏まえられており、
全てをひっくるめた最終章と言えるのではないでしょうか。
色々ありすぎて1回読んだだけでは頭がこんがらがること必至。
ですが最後まで読み終わってからもう一度読み返してみると、
色々なことが分かってくるように出来ているのがお見事です。
例えば1章のラストで異変をきたした雪菜が、
実は「 人格入れ替わり」の始まりだったなどなど。
ただ、全体が重々しいだけに軽めのノリな第1章が浮いたように感じたのは否めません。
今回の異変への布石として必要なお話だったのは分かるし、
少しでもデレばん成分を入れておきたかったのだと思いますがw
それにしてもちょっと冗長だったかなとは思いますが、
下巻ではますますそれどころじゃないだろうし仕方ないでしょう。
あーもう。上下巻作品では毎回お約束ではあるのですが、
下巻の展開が気になって仕方ありません。
本巻で1つ印象的だったのは、物語は結末に向かって収束していこうとしているのに、
それとは逆に今まで無かった方向へと話が拡散していることです。
これまでとは逆に「現象の外側」を体験することになったり、
ここまであまり描かれていなかった文研部5人とその家族とのやり取りを多く描いたり。
それによりこれまで「文研部の絆」で解決してきたものを、
上手く「家族の絆」へと置き換えることができたように感じます。
これが上で述べた「毛色が違う」と感じた理由の1つですね。
ただ、毛色が違えどそれが違和感にはなっていないのがさすが。
前巻のステップタイムやその前のユメランダムにおいて、
これまでただのクラスメイトだった面々にも軽くスポットを当てたのも、
今にして思えば今回への布石だったのでしょう。
身近な人間にかつての現象を起こしたり、
現象の規模を拡大させることへの違和感をなくすには、
やはり事前の掘り下げが重要なのでしょう。
今回のラストにおける太一の言動なんかも、
ユメランダムエピローグの「地球を救いたい」と繋がっていたのだと思います。
また、最終章らしくようやくふうせんかずらの目的や
これまでの「面白い」の理由なんかも意外とあっさり出てきました。
ずっと謎のままだった部分も少しずつ明かされてきましたね。
もっとも、上巻ではまだ明らかになっていない部分もあるのでしょうが。
そして最終巻となるだろう下巻において気になるのは、
やはり「孤立空間 」の中がどうなっているのかということ。
文研部が到着した時点で既に地獄絵図となっているとしか思えないのですが・・・
数百人単位でこれまでの現象がアトランダムに発生し、しかも逃げることも許されない。
それだけでも場合によっちゃ数時間で発狂レベルなんじゃないかと。
下手しなくても死人が出るような環境としか思えないのですが、
果たしてそこはどういう世界になっているのか。
そしてそんな(かも知れない)環境下に取り残された面々がどう動くのか。
今回突如として現れた新キャラ生徒会長をはじめ、
いち早く現象下に置かれた雪菜さんら陸上部の面々、
そして非当事者でありながら現象の存在に唯一たどり着いた愛の伝道師藤島さん。
文研部の面々以外にもこの辺の人たちには下巻でも何らかの見せ場がありそう。
そして何よりも気になるのは上巻の締めに描かれた1年生2人が太一の妹へと託したもの。
恐らく「記録抹消」が発動され、その後全てを取り戻すきっかけとなるのでしょうが、
それをどう活かしてくるかはやはり気になりますね。
随所に散りばめられた露骨すぎるとも取れる伏線の数々や、
これまでの現象を通じて得た5人の絆や本巻で描かれた家族の絆。
それらをどう調理して結末を迎えるのか、下巻が出るまで楽しみに待ちたいと思います。
次で終わりと思うと寂しくもありますが、やっぱり結末は気になるからね。
最後に、本当はこんなこといちいち書きたくないんだけど、
例のしょうもない事件のせいで大変だろうことが本巻のあとがきからも見て取れます。
アニメやゲームなどのメディアミックスについて、
ステップタイムやユメランダムのあとがきではあんなに大興奮で絶賛していたのに、
今回のあとがきではまったく触れられていないのは結局そういうことなのでしょう。
あんなしょうもない出来事もあったけど、企画は企画。アニメはアニメ。
もちろん原作は原作です。場合によっては切り離して考えてもいいと思うのです。
シリーズ自体が読む側の好みによって受け取り方の違いが大きい作品だとは思いますが、
今回のお話も自分にとっては間違いなく楽しいものでした。
とりあえず休日を丸1日潰して読みふけるくらいには。
少なくともここに1人、本作を肯定している人間がいることを主張させていただきます。
作者さんがきちんと納得のいく形でこの作品を完結し、それがきちんとした形で出版され、
そして何よりも正当に評価されることを、いちファンとしては願ってやみません。
できればなるべく早く!(笑)
その原作最新刊、最終章となる本作。
発売日に買ってはいたのですが、つい先日読みました。
かなり寝不足の状態で読んだからでもありますが、
普段の新刊を読むときの倍近くも時間がかかってしまいました。
というのも今回、いつになく重い。
1つ前が短編集で割と軽めのお話が中心だったこともあり、
余計に今回の重さが際立っているように感じます。
さすがは最終章と言ったところです。
これまでの「現象を通して思春期の悩みを乗り越える」ストーリーから一変、
これまでとはかなり毛色の違った作品に仕上がっています。
それでいてこれまでの流れはきちんと踏まえられており、
全てをひっくるめた最終章と言えるのではないでしょうか。
色々ありすぎて1回読んだだけでは頭がこんがらがること必至。
ですが最後まで読み終わってからもう一度読み返してみると、
色々なことが分かってくるように出来ているのがお見事です。
例えば1章のラストで異変をきたした雪菜が、
実は「 人格入れ替わり」の始まりだったなどなど。
ただ、全体が重々しいだけに軽めのノリな第1章が浮いたように感じたのは否めません。
今回の異変への布石として必要なお話だったのは分かるし、
少しでもデレばん成分を入れておきたかったのだと思いますがw
それにしてもちょっと冗長だったかなとは思いますが、
下巻ではますますそれどころじゃないだろうし仕方ないでしょう。
あーもう。上下巻作品では毎回お約束ではあるのですが、
下巻の展開が気になって仕方ありません。
↓ここから先ネタバレあり↓
本巻で1つ印象的だったのは、物語は結末に向かって収束していこうとしているのに、
それとは逆に今まで無かった方向へと話が拡散していることです。
これまでとは逆に「現象の外側」を体験することになったり、
ここまであまり描かれていなかった文研部5人とその家族とのやり取りを多く描いたり。
それによりこれまで「文研部の絆」で解決してきたものを、
上手く「家族の絆」へと置き換えることができたように感じます。
これが上で述べた「毛色が違う」と感じた理由の1つですね。
ただ、毛色が違えどそれが違和感にはなっていないのがさすが。
前巻のステップタイムやその前のユメランダムにおいて、
これまでただのクラスメイトだった面々にも軽くスポットを当てたのも、
今にして思えば今回への布石だったのでしょう。
身近な人間にかつての現象を起こしたり、
現象の規模を拡大させることへの違和感をなくすには、
やはり事前の掘り下げが重要なのでしょう。
今回のラストにおける太一の言動なんかも、
ユメランダムエピローグの「地球を救いたい」と繋がっていたのだと思います。
また、最終章らしくようやくふうせんかずらの目的や
これまでの「面白い」の理由なんかも意外とあっさり出てきました。
ずっと謎のままだった部分も少しずつ明かされてきましたね。
もっとも、上巻ではまだ明らかになっていない部分もあるのでしょうが。
そして最終巻となるだろう下巻において気になるのは、
やはり「孤立空間 」の中がどうなっているのかということ。
文研部が到着した時点で既に地獄絵図となっているとしか思えないのですが・・・
数百人単位でこれまでの現象がアトランダムに発生し、しかも逃げることも許されない。
それだけでも場合によっちゃ数時間で発狂レベルなんじゃないかと。
下手しなくても死人が出るような環境としか思えないのですが、
果たしてそこはどういう世界になっているのか。
そしてそんな(かも知れない)環境下に取り残された面々がどう動くのか。
今回突如として現れた新キャラ生徒会長をはじめ、
いち早く現象下に置かれた雪菜さんら陸上部の面々、
そして非当事者でありながら現象の存在に唯一たどり着いた愛の伝道師藤島さん。
文研部の面々以外にもこの辺の人たちには下巻でも何らかの見せ場がありそう。
そして何よりも気になるのは上巻の締めに描かれた1年生2人が太一の妹へと託したもの。
恐らく「記録抹消」が発動され、その後全てを取り戻すきっかけとなるのでしょうが、
それをどう活かしてくるかはやはり気になりますね。
随所に散りばめられた露骨すぎるとも取れる伏線の数々や、
これまでの現象を通じて得た5人の絆や本巻で描かれた家族の絆。
それらをどう調理して結末を迎えるのか、下巻が出るまで楽しみに待ちたいと思います。
次で終わりと思うと寂しくもありますが、やっぱり結末は気になるからね。
最後に、本当はこんなこといちいち書きたくないんだけど、
例のしょうもない事件のせいで大変だろうことが本巻のあとがきからも見て取れます。
アニメやゲームなどのメディアミックスについて、
ステップタイムやユメランダムのあとがきではあんなに大興奮で絶賛していたのに、
今回のあとがきではまったく触れられていないのは結局そういうことなのでしょう。
あんなしょうもない出来事もあったけど、企画は企画。アニメはアニメ。
もちろん原作は原作です。場合によっては切り離して考えてもいいと思うのです。
シリーズ自体が読む側の好みによって受け取り方の違いが大きい作品だとは思いますが、
今回のお話も自分にとっては間違いなく楽しいものでした。
とりあえず休日を丸1日潰して読みふけるくらいには。
少なくともここに1人、本作を肯定している人間がいることを主張させていただきます。
作者さんがきちんと納得のいく形でこの作品を完結し、それがきちんとした形で出版され、
そして何よりも正当に評価されることを、いちファンとしては願ってやみません。
できればなるべく早く!(笑)
フルメタル・パニック! アナザー4
2012年9月5日 読書
先月発売されたフルメタアナザーの新刊。
少し前に読み終わりました。
巻を追うごとに面白くなってきていますね。
ようやくフルメタ「らしく」なってきたように感じます。
こういう言い方はなんか語弊があるような気はするんだけど、
やっぱりフルメタは戦争してナンボな側面もあると思うんだ。
ASの動きの描写なんかは1巻の頃から良いと思っていたけど、
結局演習やら訓練やらが大半でイマイチ臨場感を味わえなかった。
が、今回描かれる戦いは完全に戦火の中。
AS-1オリジナル武器による戦い方も含めて、
白熱した戦闘を楽しませてもらうことがやっと出来ました。
加えて、前巻までで築いていた人間関係から繋がって、
アデリーナ・タツヤ・ユースフの3人がきちんとチームをしてたのも◎。
本編のマオ・クルツ・ソースケのチームでもそうだし、
3人組というのはこの類のお話ではお約束だけど、
やっぱり面白くするための大事な要素ですよね。
3巻の文化祭のくだりなんかは本家の陣代高校らしさが出ていて良かったとは思うのですが、
どうも何かが足りないと感じていたのも事実。
短編的なノリのお話が、今回できちんと昇華されていたのが素晴らしかった。
あぁいうのが輝くのもやっぱり重厚かつ容赦のない戦があってこそのもの。
少なくともフルメタにおいてはね。そんなことを改めて感じることのできたお話でした。
そんな重厚なお話の後は軽めのクララがメインなお話。
ネタバレ無視で言っちゃうけど「クルツきたあああああああああ」
と内心で叫んでいました(笑)
クルツのいろんな意味での台無し感と、やるときはやる様が上手く合わさっていい感じ。
それにしてもアナザーではやっぱりクララが1番いいキャラしてるよなぁ。
クルツに関しては完全にファンサービスと解説で公言されちゃってる辺り、
なんか踊らされてるような気もしないでもありません。
でもまぁきちんと描いてくれているなら喜んで踊らされましょうかねw
流れ的に次はテッサかな~、と思っているのですが果たして。
ところで本書とは関係ない話なのですが、
フルメタアナザーが出る度にメールをくれる学生時代の友人がいます。
同じ作品の話を出来る相手がリアルにいるって自分の中では相当なレアケースです。
大学時代サークルが一緒だった人なのですが、
最近は大学時代の友人と連絡を取るのは稀なので貴重な機会です。
毎回何通か感想のやり取りをするだけなのですが、それがけっこう楽しかったり。
些細な繋がりだとは思うけれど、数少ない充実感をくれる嬉しい出来事なのですよ。
こういうきっかけを与えてもくれるフルメタという作品には本当に感謝です。
それにしてもフルメタを語れる女子って相当稀有な存在だよなぁ。
ホント、大事にしないとですねw
エピローグやあとがきの予告から察するに次回もまたひと波乱あるようなので楽しみ★
次は来年の2月かー。また半年のお預け、長いぜ・・・
少し前に読み終わりました。
巻を追うごとに面白くなってきていますね。
ようやくフルメタ「らしく」なってきたように感じます。
こういう言い方はなんか語弊があるような気はするんだけど、
やっぱりフルメタは戦争してナンボな側面もあると思うんだ。
ASの動きの描写なんかは1巻の頃から良いと思っていたけど、
結局演習やら訓練やらが大半でイマイチ臨場感を味わえなかった。
が、今回描かれる戦いは完全に戦火の中。
AS-1オリジナル武器による戦い方も含めて、
白熱した戦闘を楽しませてもらうことがやっと出来ました。
加えて、前巻までで築いていた人間関係から繋がって、
アデリーナ・タツヤ・ユースフの3人がきちんとチームをしてたのも◎。
本編のマオ・クルツ・ソースケのチームでもそうだし、
3人組というのはこの類のお話ではお約束だけど、
やっぱり面白くするための大事な要素ですよね。
3巻の文化祭のくだりなんかは本家の陣代高校らしさが出ていて良かったとは思うのですが、
どうも何かが足りないと感じていたのも事実。
短編的なノリのお話が、今回できちんと昇華されていたのが素晴らしかった。
あぁいうのが輝くのもやっぱり重厚かつ容赦のない戦があってこそのもの。
少なくともフルメタにおいてはね。そんなことを改めて感じることのできたお話でした。
そんな重厚なお話の後は軽めのクララがメインなお話。
ネタバレ無視で言っちゃうけど「クルツきたあああああああああ」
と内心で叫んでいました(笑)
クルツのいろんな意味での台無し感と、やるときはやる様が上手く合わさっていい感じ。
それにしてもアナザーではやっぱりクララが1番いいキャラしてるよなぁ。
クルツに関しては完全にファンサービスと解説で公言されちゃってる辺り、
なんか踊らされてるような気もしないでもありません。
でもまぁきちんと描いてくれているなら喜んで踊らされましょうかねw
流れ的に次はテッサかな~、と思っているのですが果たして。
ところで本書とは関係ない話なのですが、
フルメタアナザーが出る度にメールをくれる学生時代の友人がいます。
同じ作品の話を出来る相手がリアルにいるって自分の中では相当なレアケースです。
大学時代サークルが一緒だった人なのですが、
最近は大学時代の友人と連絡を取るのは稀なので貴重な機会です。
毎回何通か感想のやり取りをするだけなのですが、それがけっこう楽しかったり。
些細な繋がりだとは思うけれど、数少ない充実感をくれる嬉しい出来事なのですよ。
こういうきっかけを与えてもくれるフルメタという作品には本当に感謝です。
それにしてもフルメタを語れる女子って相当稀有な存在だよなぁ。
ホント、大事にしないとですねw
エピローグやあとがきの予告から察するに次回もまたひと波乱あるようなので楽しみ★
次は来年の2月かー。また半年のお預け、長いぜ・・・
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“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4)
2012年8月5日 読書
源氏物語をモチーフとしたライトノベル「ヒカルが地球にいた頃」
この日記上でも再三触れている「文学少女」シリーズの著者、
野村美月さんの現行シリーズで、現在も愛読している作品の1つです。
「葵」から始まり「夕顔」「若紫」と続いて4巻目がこの「朧月夜」になります。
感想を書くのは1巻「葵」以来ですが、毎巻購入後すぐに読んでます。
この「朧月夜」を読んだのは5月の連休ごろ、およそ3ヶ月ほど前になるのか。
特筆すべきはやはり作品全体として源氏物語の流れを踏襲していること。
現代風のライトノベルにアレンジしつつも、キャラクターの名前や人間関係、
事件の大枠など引用している部分も多いみたい。
とは言え題材となっている源氏物語に関する知識はほとんどないので、
細かいエッセンスなどは理解できていないでしょう。
元ネタとオリジナルな部分の線引きが良くも悪くも分かりにくく、
一歩間違えたら単なるハーレムラノベに見えかねないと思うのですよ。
(まぁ、源氏物語自体がハーレム文学のさきがけみたいな節があるようにも感じますがw)
それでもお話の上手さや魅力的なキャラクター、素敵なイラストと見所満載。
特に今回のツンデレ枠である帆夏さんのうざかわいさが実に素晴らしいw
いつもメインヒロインになれない辺り、話が進めば進むほど琴吹さん状態で、
微妙な空回り具合の描写が本当に秀逸で、
逆襲はまだかとやきもきしながら読むのが楽しくてなりません。
1冊単位で見ると毎回話は割とシンプルで分かりやすい王道ど真ん中。
割と先の読めてしまうもの、というのが正直なところ。
分かりやすい悪者を是光とヒカルのコンビがやっつけて一件落着。
各巻のヒロインを窮地から救っていくという比較的分かりやすいお話。
是光の縦横無尽な暴れっぷりが毎回爽快です。
あんな風に後先考えずに突っ走れるのはカッコイイですよね。
ですがそこに至る経緯は微笑ましくもあり切なくもあり。
前作の文学少女ほど捻くれた展開ではないものの、
哀しい部分も含めた心地よい読後感や、次への含みの持たせ方が毎回素敵。
また、少しずつハーレムを構築していく主人公というラノベのお約束を地で行きつつも、
「ヒカルの死の真相」というシリーズ全体を通しての謎が存在しており、
そこにまつわる伏線が随所に散りばめられています。
それにより、単なるハーレムもので終わっていないバランスの良さはお見事です。
本編最後の数ページで次に引っ張る必殺のヒキは前シリーズから健在ですね。
正直に書くと、2巻「夕顔」はどうも展開が唐突すぎた感じがしたのと、
どうにも是光と夕雨が恋仲になる流れが理解できなかったこともあり、
イマイチ入り込めませんでした。その時点では「今回は微妙かな・・・」
という気がして、日記でもスルーしてしまっていました。
ですが3巻「若紫」以降はテンポ良くきちんと描かれている気がしましたね。
巻を追うごとに一層楽しくなってきていると感じます。
ヒカルの死の真相についてはまだ外堀から埋めている段階に見え、
核心に迫る気配がなかなか見えずじれったさを感じ始めているのも事実。
そろそろ真相に向かって大きな動きを期待したいところ。
その辺は次以降のお楽しみってことなのでしょう。
前シリーズの「文学少女」ほど没頭しているではないですが、
毎回楽しく読ませてもらっているシリーズです。
まぁ文学少女みたいな人生を変えさせられる作品に次から次へと出会ってたら、それはそれでやってられないですしw
今月末に新刊「末摘花」が発売予定。
この巻は通常版の他にドラマCDなどが同梱される"特装版"も同時発売。
どちらを買うべきか絶賛悩み中でありますw
とか言いつつも結局特装版のほうを買っちゃうんだろうなぁ。
なんにせりょ新刊楽しみなのですよー。
「そういや書いてないなぁ」と前から引っかかってはいて、
何かの折に軽く紹介?/感想?を書いておきたいと思っていた本作。
先日書いたビブリア古書堂の感想で文学少女があーだこーだ書いたので、
ちょうどいい機会だと思いこのシリーズについても改めて書いておきましたw
この日記上でも再三触れている「文学少女」シリーズの著者、
野村美月さんの現行シリーズで、現在も愛読している作品の1つです。
「葵」から始まり「夕顔」「若紫」と続いて4巻目がこの「朧月夜」になります。
感想を書くのは1巻「葵」以来ですが、毎巻購入後すぐに読んでます。
この「朧月夜」を読んだのは5月の連休ごろ、およそ3ヶ月ほど前になるのか。
特筆すべきはやはり作品全体として源氏物語の流れを踏襲していること。
現代風のライトノベルにアレンジしつつも、キャラクターの名前や人間関係、
事件の大枠など引用している部分も多いみたい。
とは言え題材となっている源氏物語に関する知識はほとんどないので、
細かいエッセンスなどは理解できていないでしょう。
元ネタとオリジナルな部分の線引きが良くも悪くも分かりにくく、
一歩間違えたら単なるハーレムラノベに見えかねないと思うのですよ。
(まぁ、源氏物語自体がハーレム文学のさきがけみたいな節があるようにも感じますがw)
それでもお話の上手さや魅力的なキャラクター、素敵なイラストと見所満載。
特に今回のツンデレ枠である帆夏さんのうざかわいさが実に素晴らしいw
いつもメインヒロインになれない辺り、話が進めば進むほど琴吹さん状態で、
微妙な空回り具合の描写が本当に秀逸で、
逆襲はまだかとやきもきしながら読むのが楽しくてなりません。
1冊単位で見ると毎回話は割とシンプルで分かりやすい王道ど真ん中。
割と先の読めてしまうもの、というのが正直なところ。
分かりやすい悪者を是光とヒカルのコンビがやっつけて一件落着。
各巻のヒロインを窮地から救っていくという比較的分かりやすいお話。
是光の縦横無尽な暴れっぷりが毎回爽快です。
あんな風に後先考えずに突っ走れるのはカッコイイですよね。
ですがそこに至る経緯は微笑ましくもあり切なくもあり。
前作の文学少女ほど捻くれた展開ではないものの、
哀しい部分も含めた心地よい読後感や、次への含みの持たせ方が毎回素敵。
また、少しずつハーレムを構築していく主人公というラノベのお約束を地で行きつつも、
「ヒカルの死の真相」というシリーズ全体を通しての謎が存在しており、
そこにまつわる伏線が随所に散りばめられています。
それにより、単なるハーレムもので終わっていないバランスの良さはお見事です。
本編最後の数ページで次に引っ張る必殺のヒキは前シリーズから健在ですね。
正直に書くと、2巻「夕顔」はどうも展開が唐突すぎた感じがしたのと、
どうにも是光と夕雨が恋仲になる流れが理解できなかったこともあり、
イマイチ入り込めませんでした。その時点では「今回は微妙かな・・・」
という気がして、日記でもスルーしてしまっていました。
ですが3巻「若紫」以降はテンポ良くきちんと描かれている気がしましたね。
巻を追うごとに一層楽しくなってきていると感じます。
ヒカルの死の真相についてはまだ外堀から埋めている段階に見え、
核心に迫る気配がなかなか見えずじれったさを感じ始めているのも事実。
そろそろ真相に向かって大きな動きを期待したいところ。
その辺は次以降のお楽しみってことなのでしょう。
前シリーズの「文学少女」ほど没頭しているではないですが、
毎回楽しく読ませてもらっているシリーズです。
まぁ文学少女みたいな人生を変えさせられる作品に次から次へと出会ってたら、それはそれでやってられないですしw
今月末に新刊「末摘花」が発売予定。
この巻は通常版の他にドラマCDなどが同梱される"特装版"も同時発売。
どちらを買うべきか絶賛悩み中でありますw
とか言いつつも結局特装版のほうを買っちゃうんだろうなぁ。
なんにせりょ新刊楽しみなのですよー。
「そういや書いてないなぁ」と前から引っかかってはいて、
何かの折に軽く紹介?/感想?を書いておきたいと思っていた本作。
先日書いたビブリア古書堂の感想で文学少女があーだこーだ書いたので、
ちょうどいい機会だと思いこのシリーズについても改めて書いておきましたw
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ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち
2012年7月26日 読書
発売当初にちょっと「面白そう」と注目していた本作。
昨年末頃にテレビ番組「王様のブランチ」で特集されていたのを観て、
「いつか読んでみよう」とずっと思っていました。
それが今やメディアワークス文庫最大のベストセラーとなりましたねぇ。
少し前に積んでいた作品がひと段落し、
件の特集からは半年少々経てようやく手に取ることとなりました。
こういう言い方をしてしまうと失礼かも知れないですが、
発売当初の第一印象は「『文学少女』っぽい」でした。
往年の文学作品を題材とした一組の男女を中心とした物語。
なおかつ文学にまつわる事件を読み解くミステリーともなれば、
真っ先に思いつくのはどうしたって文学少女でした。
実際に読んでみると確かに共通部分はちらほら見受けられました。
栞子さんの文学語りは文学少女における遠子先輩のそれに重なる部分があったし、
状況から読み取れる「想像」を語ることで事件を解決していくプロセスなども、
共通する部分と言って差し支えないでしょう。
どちらもキャラクターを通して作者の深い深い文学愛がひしひしと感じられ、
題材とされている作品への興味を惹きつけるように描かれている作品です。
ですがこの作品は間違いなく「『文学少女』とは似て非なる物語」です。
主人公達の年齢層がビブリア古書堂のほうがだいぶ上だし、
舞台となる土地を明確に鎌倉と現実世界に即した土地限定しており、
それ故に舞台となる土地のイメージが驚くほど鮮明に浮かび上がるのは本作ならでは。
そういった世界観的な部分の違いはもちろんたくさんあるし、
連作短編という形式も1冊1事件だった文学少女本編とは異なる構成です。
そして何よりも違いを感じたのは本に対するアプローチの仕方です。
「文学少女」が文学作品をモチーフとした「出来事」を中心に話が動くのに対し、
「ビブリア古書堂」は「本そのものに込められた物語」を読み解くことで話が動く物語。
とでも言いましょうか。この2つは似ているようで全然違うんですよね。
本作はタイトルからして特に「古書」にスポットが当てられており、
本の中身(=物語の内容)だけでなく、本の外装や状態などが
事件の重要なポイントとなっていることが多々あります。
作中で語られる薀蓄も作品や作者についてだけでなく、
出版社やレーベルに関する事情なども盛り込まれています。
普通に過ごしていたら知りえない豆知識的な情報が多くあり、
そういった部分でも読んでいて楽しくなるお話でした。
特に面白いと感じたのが本の製本過程に関するお話でした。
(詳細は読んでのお楽しみなので伏せますが)
ちなみに文学少女の薀蓄は作品の内容や味わいを中心に、
著者の文学史的立ち位置等に重きが置かれているので、
文学少女と本作の決定的に異なる部分の1つがこの「薀蓄の方向性」と言えるでしょう。
また、特に上手いな~と思わされたのが、
ひとつひとつは独立した短編のお話になっているのに、
全てのお話がきちんと繋がっているところです。
前の話で流す程度に触れていたところをすっと消化する伏線回収の自然さはお見事。
さらっと読み流していたことが後半の重要なポイントになっていて、
「あれ、この話ってどの辺でされてたっけ?」
とつい読み返してしまうことが多々ありました。
特に最後の事件の犯人と主人公である大輔との関係のつなげ方にはやられましたね。
割とよくある関係性だとは思うのですが、そこへの持っていき方と、
それを見つける手立てとしての「本」の活かし方が素敵でした。
厳密には仄めかすに留まらせ、真相は読者の想像に委ねている節もあるのですが、
読み終わった時に感じた作中で示された謎が全てスッキリした感触がたまりません。
そりゃそうだと言ってしまえばそれまでなのですが、
文学少女も本作も往年の名作文学を題材を用いた作品なのに、
焦点が変わることで物語の味わいも随分と変わるものですね。
好みの関係上どうにも文学少女との比較ばかりになってしまいましたが、
本作単体でも本に対する興味を惹きつける魅力ある作品だと思っています。
そんなわけで話を追っていくのが楽しみなシリーズの1つとなりました。
先日1巻(本巻)を読み終わり現在2巻を読んでいる途中で、
先月発売された最新巻(3巻)も既に購入済み。
どんなお話が続いていくのか楽しみでたまりません。
眠い目こすって必死に搾り出してる文章なので、
どうにも思うことが書けていない感満載なのですが、いい加減眠いのでとりあえず終了。
気が向いたら後日書き直すかも・・・とか言いつつも結局このままなんだろうなぁ。
昨年末頃にテレビ番組「王様のブランチ」で特集されていたのを観て、
「いつか読んでみよう」とずっと思っていました。
それが今やメディアワークス文庫最大のベストセラーとなりましたねぇ。
少し前に積んでいた作品がひと段落し、
件の特集からは半年少々経てようやく手に取ることとなりました。
こういう言い方をしてしまうと失礼かも知れないですが、
発売当初の第一印象は「『文学少女』っぽい」でした。
往年の文学作品を題材とした一組の男女を中心とした物語。
なおかつ文学にまつわる事件を読み解くミステリーともなれば、
真っ先に思いつくのはどうしたって文学少女でした。
実際に読んでみると確かに共通部分はちらほら見受けられました。
栞子さんの文学語りは文学少女における遠子先輩のそれに重なる部分があったし、
状況から読み取れる「想像」を語ることで事件を解決していくプロセスなども、
共通する部分と言って差し支えないでしょう。
どちらもキャラクターを通して作者の深い深い文学愛がひしひしと感じられ、
題材とされている作品への興味を惹きつけるように描かれている作品です。
ですがこの作品は間違いなく「『文学少女』とは似て非なる物語」です。
主人公達の年齢層がビブリア古書堂のほうがだいぶ上だし、
舞台となる土地を明確に鎌倉と現実世界に即した土地限定しており、
それ故に舞台となる土地のイメージが驚くほど鮮明に浮かび上がるのは本作ならでは。
そういった世界観的な部分の違いはもちろんたくさんあるし、
連作短編という形式も1冊1事件だった文学少女本編とは異なる構成です。
そして何よりも違いを感じたのは本に対するアプローチの仕方です。
「文学少女」が文学作品をモチーフとした「出来事」を中心に話が動くのに対し、
「ビブリア古書堂」は「本そのものに込められた物語」を読み解くことで話が動く物語。
とでも言いましょうか。この2つは似ているようで全然違うんですよね。
本作はタイトルからして特に「古書」にスポットが当てられており、
本の中身(=物語の内容)だけでなく、本の外装や状態などが
事件の重要なポイントとなっていることが多々あります。
作中で語られる薀蓄も作品や作者についてだけでなく、
出版社やレーベルに関する事情なども盛り込まれています。
普通に過ごしていたら知りえない豆知識的な情報が多くあり、
そういった部分でも読んでいて楽しくなるお話でした。
特に面白いと感じたのが本の製本過程に関するお話でした。
(詳細は読んでのお楽しみなので伏せますが)
ちなみに文学少女の薀蓄は作品の内容や味わいを中心に、
著者の文学史的立ち位置等に重きが置かれているので、
文学少女と本作の決定的に異なる部分の1つがこの「薀蓄の方向性」と言えるでしょう。
また、特に上手いな~と思わされたのが、
ひとつひとつは独立した短編のお話になっているのに、
全てのお話がきちんと繋がっているところです。
前の話で流す程度に触れていたところをすっと消化する伏線回収の自然さはお見事。
さらっと読み流していたことが後半の重要なポイントになっていて、
「あれ、この話ってどの辺でされてたっけ?」
とつい読み返してしまうことが多々ありました。
特に最後の事件の犯人と主人公である大輔との関係のつなげ方にはやられましたね。
割とよくある関係性だとは思うのですが、そこへの持っていき方と、
それを見つける手立てとしての「本」の活かし方が素敵でした。
厳密には仄めかすに留まらせ、真相は読者の想像に委ねている節もあるのですが、
読み終わった時に感じた作中で示された謎が全てスッキリした感触がたまりません。
そりゃそうだと言ってしまえばそれまでなのですが、
文学少女も本作も往年の名作文学を題材を用いた作品なのに、
焦点が変わることで物語の味わいも随分と変わるものですね。
好みの関係上どうにも文学少女との比較ばかりになってしまいましたが、
本作単体でも本に対する興味を惹きつける魅力ある作品だと思っています。
そんなわけで話を追っていくのが楽しみなシリーズの1つとなりました。
先日1巻(本巻)を読み終わり現在2巻を読んでいる途中で、
先月発売された最新巻(3巻)も既に購入済み。
どんなお話が続いていくのか楽しみでたまりません。
眠い目こすって必死に搾り出してる文章なので、
どうにも思うことが書けていない感満載なのですが、いい加減眠いのでとりあえず終了。
気が向いたら後日書き直すかも・・・
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ココロコネクト ステップタイム
2012年7月6日 読書
この夏アニメ化で話題!?のココロコネクト最新刊を読みました!
発売日にすぐ買ってまずは一通り一気に読んで、
2回目は時間をかけてじっくり読んでみました。
今回は第2弾となる短編集。
過去にWEBで掲載された2編に書き下ろしも2編の計4編。
創部当時から最終章への繋ぎまで、
本編の合間の出来事を満遍なく描いています♪
今回は久々に各話の感想を軽く書いてみます。
原作を追ってる人からしたら大した話はしてないですが、
原作未読、特にアニメから入る人にとってはネタバレ満載です。一応ご注意を。
1.ファーストエンカウンター
文研部結成当初の5人の様子を描いた創部エピソード。
現在公開されているお話の中では作中の時間軸で1番古い話になります。
WEB掲載時にはまだこのシリーズを読んでいなかったので未読でした。
たまたま寄せ集められた5人がお互いに抱いた第一印象、
そこから文化研究部が正式に発足するまでの過程を5人それぞれの視点から描いたお話。
いわば五角形<ペンタゴン>の原点を描いた短編のように感じられました。
5人がそれぞれにその人となりや抱えているものを、おぼろげながらも感じ取っており、
また、自身が抱えているものの片鱗を見せつつ思い悩む姿が非常に良かったです。
それとココロコネクトという作品の最大の魅力が、
「常に等身大の姿を描いていること」だと思うのはこれまで再三述べてきた通り。
出された結論が「なんとなく」を大事にするというのも非常にこの作品らしい。
この「なんとなく」という感情はものごとの選択において、
特に学生時代には意外と大きな基準だと思うんだよね。
こと友達づくりにおいてはこれが全てと言っても決して過言ではないと思うんだ。
そんなこの作品らしさを随所に感じさせるいい感じにまとまった創部ヒストリーでした。
まぁWEB上で掲載された当時で既にカコランダムまでは発売されていたのだし、
この辺りの描写は完全に後付けだろうとは思うけどね。
2.ふたりぼっちの友情
稲葉んと伊織の友情を深めるきっかけとなった1年前のとある事件を語るお話。
作中の時間軸的には、部室での会話シーンがニセランダムの少し前、
回想シーンがヒトランダムより前(ファーストエンカウンターの少し後)くらいかな。
こちらはWEB掲載時に読んでいたので、
本書に収録されている作品としては唯一既読だったお話。
行動は違えど近しい本質を持つ2人が、お互いを似たもの同士だと感じつつ、
少しずつ距離を縮めていく様子が微笑ましいほんわかエピソード。
伊織に降りかかったストーカー疑惑をきっかけに、
2人にとっての「友達」とはどういったものなのかを双方の視点で描く。
こういうエピソードを読んだ後に改めて本編を読むと、
伊織と稲葉んのやり取りがまた違った見え方をしてきます。
キズランダムやミチランダムのぶつかり合いなんかが特にね。
あと本筋とは全く関係ないけど「ぴーちくぱーちく」のくだりが爆笑でした。
3.デート×デート×デート
ここから先は書き下ろし、時間軸的にも最新のお話になっていきます。
話の立ち位置としては前巻ユメランダムの後日談といったところ。
太一と稲葉ん、青木と唯、中山さんと石川君。
そんなカップル3組によるトリプルデートの顛末を描いたエピソード。
これまで名前付きモブキャラ程度の扱いだった中山さんと栗原さんが、
この短編内では準主役くらいにまで引き上げられてます。
とりあえず予想以上に栗原さんがいいキャラになってましたw
ホント、特に女子のキャラ立ては相変わらず上手いなぁ。
太一と稲葉んの熟年夫婦っぷりと他2組のたどたどしさのギャップ、
主催者ペアの哀愁漂う様子やツッコミどころ満載すぎるレストラン決め、
それから唯のぴーちくぱーちくっぷり(違)などなど、
シリアス要素抜きの日常パートとしては見所多すぎです。
もうちょっとページ数割いてでもじっくり描いて欲しかった部分も多い。
とは言えあれ以上やったらだれるか、と思わなくもないしあれでちょうどいいのかな。
一応メインは前巻でついにカップルとなった唯と青木の初デートだろうし、
もちろんそれはそれで素晴らしいものがあったと思う。
でもこのお話の醍醐味はやっぱり、作中の伊織じゃないけど、
「デレばんきたああああ!」 と叫ぶことでしょう(笑)
4.この我が道を行く疾走
そして最後の最後に藤島さんのターン!
位置付けは藤島さんを主役とした成長物語兼最終章への序章といったところか。
この本の中ではほとんど出番がなかった藤島さんと文研部の1年生2人が同盟を組み、
文研部2年の5人組を見て「リア充」について考えつつ、
藤島さんが人知れず抱えている悩みを乗り越えていく様子を描いたお話。
一時は恋愛神とまで呼ばれた愛の伝導師としてある種傍若無人に振舞う藤島さんの、
内に秘められたこれまた等身大な悩みが上手く本筋と絡み合ってるように感じました。
これまでも進級時のギャップで笑わせてもらったり、
部外者ながらにして核心を突くなど地味に重要な位置づけを担っていた藤島さん。
そんな彼女をこうして掘り下げるのは単純に短編として興味深いのと同時に、
最終章へ向けて何かしら意味があるのではないかと思えてきます。
ただ、「リア充」がネットスラングであるイメージが自分の中では強かったせいか、
作中でリア充リア充連呼してることに違和感を感じたのも正直なところ。
まぁ確かにあの5人はリア充と呼ぶにふさわしいのには異論はないけどさぁ。
それだけこの言葉が一般化したことの表れなんだと思うことにします。
最終章への導入部分は現時点だとかなり無理やりな感じがしましたが、
その無理やりさが「次は何が起こるのか」と期待を膨らませたのも事実。
本筋への影響は抑えつつも次への含みを持たせた終わらせ方は良かったですね。
●構成について
1つ目が5人の第一印象を描いた「ファーストエンカウンター」
2つ目が伊織と稲葉んの友情を描いた「ふたりぼっちの友情」
3つ目がトリプルデートの様子を描いた「デート×デート×デート」
そしてこの話の中で(主に唯のセリフとして多用される)「ステップ」という単語。
WEB掲載分2つは偶然だとも思うけど、
書き下ろしを含めると「ステップタイム」というタイトルを
意識していたのは間違いなさそう。
1冊の本として雰囲気をまとめられているのが好印象です。
この3つで所謂「ポップ・ステップ・ジャンプ」
この流れを描きたかったのではないかと感じられました。
ただ、それだけに4話目の「この我が道を行く疾走」に
「4」の要素をほとんど見つけられなかったのが残念。
一応文研部1年生コンビと藤島さん、彼女に恋する渡瀬君の4人が中心、
と考えるられなくもないけど、これはさすがにこじつけが過ぎるだろうし。
何かしら「4」のメッセージが隠されているような気がしています。
そんな感じに今回もバッチリ楽しませていただきました☆
主要キャラの出番がそれぞれのお話に上手く振り分けられており、
バランスの良い短編集に仕上がっていたと思います。
最後にちょっとだけ明日より放送開始のアニメについて触れて終わりたいと思います。
アニメ化する前から原作を追ってた作品のアニメ化は割と久しぶり。
そんな事情もありかなり楽しみにしている作品です。
なにやらニコニコでも配信されるらしいですが、
この作品はちゃんとテレビで観たいなぁと思っています。
うちは何故か地デジ化してからTVKが写らなくなっちゃったので、
BS11に頼るしかないかなぁ。1週遅れになっちゃうけど仕方ないよね。
最速地域のTVKとMXでは明日から放送開始なのに・・・・・
それはそうと、とにかくどこまでやるのかが気になるところ。
アニメ公式サイトのキャラクター紹介に、
文庫ではイラストの無かった伊織母とか唯の妹がイラスト付きで出ているし、
カコランダムまではほぼ確定と見てよさそうかな。
ラノベ原作のアニメは1冊分を3話くらいでやることが多いし、
ミチランダムまでやって完結ってのが1クールで考えると自然そう。
作中の1学年が終わってちょうどいい区切りにもなるしね。
そうなると本格的なデレばんは観れなさそうだし、
藤島さんがただの恋愛神のままで終わりそうなのが残念ですが。
それからアニメ化の宿命だろうけど色んな所が荒れそう。(と言うより既に荒れてるかw)
この作品の場合イラストレーターの人と伊織の中の人的な意味で、
やたらとけいおんけいおん京アニ京アニ騒ぐ輩が多いからなぁ。
自分も日記上でその話題を出したことがないわけじゃないけど、
あくまでネタはネタとして、というのはわきまえてるつもり。
だけど、その辺の見境がない人も意外と多いみたいだからなぁ。
何にせよ、前にも書いたようにキャストや製作陣の力量が問われる作品だと思います。
果たしてどのような出来になっているか、不安はありますが楽しみです。
発売日にすぐ買ってまずは一通り一気に読んで、
2回目は時間をかけてじっくり読んでみました。
今回は第2弾となる短編集。
過去にWEBで掲載された2編に書き下ろしも2編の計4編。
創部当時から最終章への繋ぎまで、
本編の合間の出来事を満遍なく描いています♪
今回は久々に各話の感想を軽く書いてみます。
原作を追ってる人からしたら大した話はしてないですが、
原作未読、特にアニメから入る人にとってはネタバレ満載です。一応ご注意を。
1.ファーストエンカウンター
文研部結成当初の5人の様子を描いた創部エピソード。
現在公開されているお話の中では作中の時間軸で1番古い話になります。
WEB掲載時にはまだこのシリーズを読んでいなかったので未読でした。
たまたま寄せ集められた5人がお互いに抱いた第一印象、
そこから文化研究部が正式に発足するまでの過程を5人それぞれの視点から描いたお話。
いわば五角形<ペンタゴン>の原点を描いた短編のように感じられました。
5人がそれぞれにその人となりや抱えているものを、おぼろげながらも感じ取っており、
また、自身が抱えているものの片鱗を見せつつ思い悩む姿が非常に良かったです。
それとココロコネクトという作品の最大の魅力が、
「常に等身大の姿を描いていること」だと思うのはこれまで再三述べてきた通り。
出された結論が「なんとなく」を大事にするというのも非常にこの作品らしい。
この「なんとなく」という感情はものごとの選択において、
特に学生時代には意外と大きな基準だと思うんだよね。
こと友達づくりにおいてはこれが全てと言っても決して過言ではないと思うんだ。
そんなこの作品らしさを随所に感じさせるいい感じにまとまった創部ヒストリーでした。
まぁWEB上で掲載された当時で既にカコランダムまでは発売されていたのだし、
この辺りの描写は完全に後付けだろうとは思うけどね。
2.ふたりぼっちの友情
稲葉んと伊織の友情を深めるきっかけとなった1年前のとある事件を語るお話。
作中の時間軸的には、部室での会話シーンがニセランダムの少し前、
回想シーンがヒトランダムより前(ファーストエンカウンターの少し後)くらいかな。
こちらはWEB掲載時に読んでいたので、
本書に収録されている作品としては唯一既読だったお話。
行動は違えど近しい本質を持つ2人が、お互いを似たもの同士だと感じつつ、
少しずつ距離を縮めていく様子が微笑ましいほんわかエピソード。
伊織に降りかかったストーカー疑惑をきっかけに、
2人にとっての「友達」とはどういったものなのかを双方の視点で描く。
こういうエピソードを読んだ後に改めて本編を読むと、
伊織と稲葉んのやり取りがまた違った見え方をしてきます。
キズランダムやミチランダムのぶつかり合いなんかが特にね。
あと本筋とは全く関係ないけど「ぴーちくぱーちく」のくだりが爆笑でした。
3.デート×デート×デート
ここから先は書き下ろし、時間軸的にも最新のお話になっていきます。
話の立ち位置としては前巻ユメランダムの後日談といったところ。
太一と稲葉ん、青木と唯、中山さんと石川君。
そんなカップル3組によるトリプルデートの顛末を描いたエピソード。
これまで名前付きモブキャラ程度の扱いだった中山さんと栗原さんが、
この短編内では準主役くらいにまで引き上げられてます。
とりあえず予想以上に栗原さんがいいキャラになってましたw
ホント、特に女子のキャラ立ては相変わらず上手いなぁ。
太一と稲葉んの熟年夫婦っぷりと他2組のたどたどしさのギャップ、
主催者ペアの哀愁漂う様子やツッコミどころ満載すぎるレストラン決め、
それから唯のぴーちくぱーちくっぷり(違)などなど、
シリアス要素抜きの日常パートとしては見所多すぎです。
もうちょっとページ数割いてでもじっくり描いて欲しかった部分も多い。
とは言えあれ以上やったらだれるか、と思わなくもないしあれでちょうどいいのかな。
一応メインは前巻でついにカップルとなった唯と青木の初デートだろうし、
もちろんそれはそれで素晴らしいものがあったと思う。
でもこのお話の醍醐味はやっぱり、作中の伊織じゃないけど、
「デレばんきたああああ!」 と叫ぶことでしょう(笑)
4.この我が道を行く疾走
そして最後の最後に藤島さんのターン!
位置付けは藤島さんを主役とした成長物語兼最終章への序章といったところか。
この本の中ではほとんど出番がなかった藤島さんと文研部の1年生2人が同盟を組み、
文研部2年の5人組を見て「リア充」について考えつつ、
藤島さんが人知れず抱えている悩みを乗り越えていく様子を描いたお話。
一時は恋愛神とまで呼ばれた愛の伝導師としてある種傍若無人に振舞う藤島さんの、
内に秘められたこれまた等身大な悩みが上手く本筋と絡み合ってるように感じました。
これまでも進級時のギャップで笑わせてもらったり、
部外者ながらにして核心を突くなど地味に重要な位置づけを担っていた藤島さん。
そんな彼女をこうして掘り下げるのは単純に短編として興味深いのと同時に、
最終章へ向けて何かしら意味があるのではないかと思えてきます。
ただ、「リア充」がネットスラングであるイメージが自分の中では強かったせいか、
作中でリア充リア充連呼してることに違和感を感じたのも正直なところ。
まぁ確かにあの5人はリア充と呼ぶにふさわしいのには異論はないけどさぁ。
それだけこの言葉が一般化したことの表れなんだと思うことにします。
最終章への導入部分は現時点だとかなり無理やりな感じがしましたが、
その無理やりさが「次は何が起こるのか」と期待を膨らませたのも事実。
本筋への影響は抑えつつも次への含みを持たせた終わらせ方は良かったですね。
●構成について
1つ目が5人の第一印象を描いた「ファーストエンカウンター」
2つ目が伊織と稲葉んの友情を描いた「ふたりぼっちの友情」
3つ目がトリプルデートの様子を描いた「デート×デート×デート」
そしてこの話の中で(主に唯のセリフとして多用される)「ステップ」という単語。
WEB掲載分2つは偶然だとも思うけど、
書き下ろしを含めると「ステップタイム」というタイトルを
意識していたのは間違いなさそう。
1冊の本として雰囲気をまとめられているのが好印象です。
この3つで所謂「ポップ・ステップ・ジャンプ」
この流れを描きたかったのではないかと感じられました。
ただ、それだけに4話目の「この我が道を行く疾走」に
「4」の要素をほとんど見つけられなかったのが残念。
一応文研部1年生コンビと藤島さん、彼女に恋する渡瀬君の4人が中心、
と考えるられなくもないけど、これはさすがにこじつけが過ぎるだろうし。
何かしら「4」のメッセージが隠されているような気がしています。
そんな感じに今回もバッチリ楽しませていただきました☆
主要キャラの出番がそれぞれのお話に上手く振り分けられており、
バランスの良い短編集に仕上がっていたと思います。
最後にちょっとだけ明日より放送開始のアニメについて触れて終わりたいと思います。
アニメ化する前から原作を追ってた作品のアニメ化は割と久しぶり。
そんな事情もありかなり楽しみにしている作品です。
なにやらニコニコでも配信されるらしいですが、
この作品はちゃんとテレビで観たいなぁと思っています。
うちは何故か地デジ化してからTVKが写らなくなっちゃったので、
BS11に頼るしかないかなぁ。1週遅れになっちゃうけど仕方ないよね。
最速地域のTVKとMXでは明日から放送開始なのに・・・・・
それはそうと、とにかくどこまでやるのかが気になるところ。
アニメ公式サイトのキャラクター紹介に、
文庫ではイラストの無かった伊織母とか唯の妹がイラスト付きで出ているし、
カコランダムまではほぼ確定と見てよさそうかな。
ラノベ原作のアニメは1冊分を3話くらいでやることが多いし、
ミチランダムまでやって完結ってのが1クールで考えると自然そう。
作中の1学年が終わってちょうどいい区切りにもなるしね。
そうなると本格的なデレばんは観れなさそうだし、
藤島さんがただの恋愛神のままで終わりそうなのが残念ですが。
それからアニメ化の宿命だろうけど色んな所が荒れそう。(と言うより既に荒れてるかw)
この作品の場合イラストレーターの人と伊織の中の人的な意味で、
やたらとけいおんけいおん京アニ京アニ騒ぐ輩が多いからなぁ。
自分も日記上でその話題を出したことがないわけじゃないけど、
あくまでネタはネタとして、というのはわきまえてるつもり。
だけど、その辺の見境がない人も意外と多いみたいだからなぁ。
何にせよ、前にも書いたようにキャストや製作陣の力量が問われる作品だと思います。
果たしてどのような出来になっているか、不安はありますが楽しみです。
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先月の半ばくらいだったでしょうか。
事前情報なしにたまたま本屋で見かけて、
その場で購入即決でした。
「神様のメモ帳」や「さよならピアノソナタ」などで有名?な
杉井光の新シリーズ。その名も「楽聖少女」
ピアノソナタ大好きな自分としては買わない理由がありませんでした。
杉井光の音楽を題材にした新作となれば外すわけないですからね。
最近は事前にネットで新刊チェックすることも多く、
こういう風に思わぬ新作に出会えた時の嬉しさは、
久しく味わえていませんでした。
読んでみて最初に思ったのは、当時の音楽やら文学やらを、
なんとなく分かった気にさせるのが相変わらず上手いなぁということ。
ほとんどそれらについての知識がない状態で読み始めても、
しっかりその世界を味わえるのがたまらない。
それがこの人の作品の最大の魅力ではないでしょうか。
確かに題材は19世紀のヨーロッパなので、
それらの文学や音楽などの知識があれば一層面白いのでしょうが、
特別な知識がなくても何の問題もなく作品の世界に入り込める。
そしてそういった分野についてちょっと詳しくなったような気になれる。
これは以前「さよならピアノソナタ」を読んだ時にも強く感じたことですが、
今作もそんな物語の醍醐味をしっかり味わわせてくれます。
タイムスリップやパラレルワールドを題材にした作品は世に数多くあると思いますが、
そんな中でも現代と当時とのギャップを上手く組み合わせている作品だと思いますね。
こんなことを実際に経験したことは当然ながらないけども、
もし同じ体験をした場合に「なるほど確かにそう思うだろうなぁ」
と思わせる描写が本当に多く、それもまた入り込みやすい要素の1つなのでしょう。
また「芸術」の持つ情熱やある種の狂気といったものが、
素人にも感じられるように描かれているのも◎
自分は芸術家ではないので実体験はないけども、
なんとなく分かる気がしちゃうんですよねぇ。
タイトルやイラストの印象ではもっとお堅い作品かと思っていましたが、
決してそんなことはなくいかにも電撃文庫らしい作品でしたねw
題材が題材だけに格式ばった部分もあるにはありましたが、
それが面白さを阻害してはおらず、雰囲気のある作品に仕上がっています。
というわけで今作もたいへん楽しめた1冊でした。
惜しむらくは、読み始める前にamazonのレビューを開いてしまい、
できれば知らずに読みたかったネタバレを受けてしまったことでしょうか。
まぁほんの50ページくらい読めば分かることではあったし、
ネタバレ自重!と声を大にして叫ぶほどのことでもなかったんだけどね。
だからレビュワーに文句を言うのもお門違いなのも分かるんですよ。
憎むべきは、読む前にレビューを開いてしまった自分の愚かさですね・・・
そんなわけで自分がネタバレ受けずに読みたかったため、
今回はネタバレほぼなしで軽めに書いてみました。
何にせよたいへん楽しませていただいた1冊でした。
事前情報なしにたまたま本屋で見かけて、
その場で購入即決でした。
「神様のメモ帳」や「さよならピアノソナタ」などで有名?な
杉井光の新シリーズ。その名も「楽聖少女」
ピアノソナタ大好きな自分としては買わない理由がありませんでした。
杉井光の音楽を題材にした新作となれば外すわけないですからね。
最近は事前にネットで新刊チェックすることも多く、
こういう風に思わぬ新作に出会えた時の嬉しさは、
久しく味わえていませんでした。
-概要-
21世紀の日本に住む図書室が大好きなごく普通の高校生ユキ。
ある日突然現れた悪魔メフィストフェレスの手によって、
彼はかの文豪ゲーテとして19世紀のドイツへと連れられてしまう。
しかしそのドイツは世界史で知っている19世紀のドイツとはどこか違っていた。
そして紆余曲折を経てユキ(ゲーテ)は偉大なる音楽家、ベートーヴェンと出会う。
ただそのベートーヴェンもまた、彼や大半の読者が知っているだろう歴史とは異なり・・・
ボクっ娘の美少女だったりするのでありますw
そんなこんなで様々なことに葛藤しつつもゲーテとして生活していく数ヶ月。
果たして彼がゲーテとして19世紀のヨーロッパに呼び出された理由とは・・・
読んでみて最初に思ったのは、当時の音楽やら文学やらを、
なんとなく分かった気にさせるのが相変わらず上手いなぁということ。
ほとんどそれらについての知識がない状態で読み始めても、
しっかりその世界を味わえるのがたまらない。
それがこの人の作品の最大の魅力ではないでしょうか。
確かに題材は19世紀のヨーロッパなので、
それらの文学や音楽などの知識があれば一層面白いのでしょうが、
特別な知識がなくても何の問題もなく作品の世界に入り込める。
そしてそういった分野についてちょっと詳しくなったような気になれる。
これは以前「さよならピアノソナタ」を読んだ時にも強く感じたことですが、
今作もそんな物語の醍醐味をしっかり味わわせてくれます。
タイムスリップやパラレルワールドを題材にした作品は世に数多くあると思いますが、
そんな中でも現代と当時とのギャップを上手く組み合わせている作品だと思いますね。
こんなことを実際に経験したことは当然ながらないけども、
もし同じ体験をした場合に「なるほど確かにそう思うだろうなぁ」
と思わせる描写が本当に多く、それもまた入り込みやすい要素の1つなのでしょう。
また「芸術」の持つ情熱やある種の狂気といったものが、
素人にも感じられるように描かれているのも◎
自分は芸術家ではないので実体験はないけども、
なんとなく分かる気がしちゃうんですよねぇ。
タイトルやイラストの印象ではもっとお堅い作品かと思っていましたが、
決してそんなことはなくいかにも電撃文庫らしい作品でしたねw
題材が題材だけに格式ばった部分もあるにはありましたが、
それが面白さを阻害してはおらず、雰囲気のある作品に仕上がっています。
というわけで今作もたいへん楽しめた1冊でした。
惜しむらくは、読み始める前にamazonのレビューを開いてしまい、
できれば知らずに読みたかったネタバレを受けてしまったことでしょうか。
まぁほんの50ページくらい読めば分かることではあったし、
ネタバレ自重!と声を大にして叫ぶほどのことでもなかったんだけどね。
だからレビュワーに文句を言うのもお門違いなのも分かるんですよ。
憎むべきは、読む前にレビューを開いてしまった自分の愚かさですね・・・
そんなわけで自分がネタバレ受けずに読みたかったため、
今回はネタバレほぼなしで軽めに書いてみました。
何にせよたいへん楽しませていただいた1冊でした。
○ここちょっとだけネタバレ○
1つだけ不満があったとすれば、
クライマックス部分のバトルは無理やり感があって、
浮いているように感じてしまったところ。
なんかそこだけよくあるラノベ感がしてしまったのが残念だったかな。
ただまぁ、結末で明らかになる「名前の意味」は納得だったし、
そこを考えればあんな形になるのかなぁとも思うんだけどね。
あとは随所に見られる「さよならピアノソナタ」を知っていればこその、
ニヤニヤ出来る描写はファンとしては嬉しい限り。
それ故上記のネタバレは知らないままで読みたかったところです。
読んだ人には言うまでもなく分かるだろうけど、ユキの家族云々のくだりですな。
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コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 (朝日新書 37)
2012年6月11日 読書
少し前に某本屋を歩いていた時にふと目にとまり、
タイトルが気になり思わずその場で衝動買いした本書。
普段からガンガン裏紙使いまくってる人間なもので、
「それの何がいけないんだ!?」とタイトルに釣られてしまったわけです。
読み終わっての感想を一言で言うならば「言われてみれば確かに!」のラッシュ。
ビジネス系の新書とは思えないほど楽しく読み終えることができました。
普段からくすぶっていた不満を的確に言い当てて論じられていたり、
「なるほどな~」と思わず感心したり、有益な情報が分かりやすく書かれていました。
色々な業界の具体例が多数書かれているので応用範囲は広いかと。
人件費削ることしか頭にないどこぞの会社の経営陣にも読ませてあげたいです(笑)
ただし、本書はあくまでビジネスの場における「コスト削減」について書かれた本であり、
コピー用紙の裏紙についてはコスト削減の間違った認識の代表として、
あくまでも「ツカミ」に使われているだけという印象は強かったです。
裏紙再利用の是非をとことんに突き詰めて議論した1冊ではないので、
そういった意味では期待ハズレだったのは否めません(笑)
「コスト削減」と聞くとどうしても経費節減だのリストラ(=人の首を切ること)だのと、
ネガティブなイメージがついて回るけど実際はそうじゃなくて、
きちんとやればみんなで取り組める楽しいもの、しかも純利益も上がって会社も強くなる。
いいことづくめなんだからみんなやろうね☆
ってのが本書の大雑把な主張です。
で、このコスト削減の具体的な方法として主張されているのが、
この文章はいささかざっくりすぎるけど、大まかな流れはこんなところ。
著者がコンサルタントとして関わった企業の実例を織り交ぜながら、
色々な側面からの削減法や削減の理論が書かれてる本です。
これだけ読むといささか綺麗事すぎる気はしなくもないけども、
たったこれだけでもちゃんとやってない会社がほとんどだと思うのですよ。
例えばこれから夏にかけてまた節電が叫ばれるだろうし、
夏が終わればきっと「合計で昨年対比○○%節電できました!ありがとう!お疲れ!」
って報告ポスターが各所で見られるでしょう。
でもさぁ、この「昨年比○○%」って金額にするといくらなのよ?
と、この類の掲示を見る度に思っていました。
結局のところ「節電してますアピールお疲れ様です^^」としか思えないんです。
昨年比○○%なんてそこで働いている人ですらピンと来ないと思うだよねぇ。
だって自分も自分の職場の電気代が月にいくらかかってるかなんて知らないし。
だったら「何キロワット、金額にすると約○○万円節約できました!」
って書いてもらったほうがよっぽど効果を体感できると思うんですよ。
欲を言えば具体的にどこを節電でいくら削減できたかまで書かれていると
なお分かりやすくて良いと思うのですが。(冷房○○円・自販機××円みたいな)
働く側からしても、結果が体感できれば気の持ちようも変わってくると思うし、
仮に節電できた分のいくらかが給料に上乗せされるなら俄然やる気も出るってものでしょう。
少なくとも自分はやっぱり結果が見えるか否かでやる気は変わります。
例として時事的にも身近だろう節電を挙げてみたけど、
他の項目でも似たような部分は多いんじゃないかなぁと思うのです。
そんなこんなが色々書かれているビジネス?新書。
ただ、後半の事例集はこれまで語られていたことの繰り返しだったり、
似たような内容ばかりだったりで物足りなさを感じてしまったのも事実ですかね。
あとはいくら現場主導で削減を任せろと力説されていても、
さすがに一介の下っ端に「電気料金の契約を見直せ!」と直訴する度胸も権限もないですw
ちなみにツカミとして用いられた表題のコピー用紙の裏紙についてですが、
自分としては「裏紙で必要十分な時は使う」のがやっぱり正解かなぁと思います。
本書で裏紙はダメ!としている理由は主に以下の6つ。
これだけ無駄な要素ばっかりなのに1枚1円足らずのコピー用紙をケチってんじゃねぇよ!
というのが筆者の主張であり、この主張自体はまぁもっともでしょう。
ただ、わざわざ新品の紙を使うまではないけど印刷が必要なものってのも、
やっぱり少なからずあると思うんですよね。
それらの大半は用事が済めばゴミ箱直行な訳で、
そういったものを新品の紙に印刷するのが勿体無い気はやっぱりしてしまいます。
例えば自分の私生活で多いのは行ったことない場所へ行く時の路線図と地図。
特に1回行けば以降行く機会はまずない場所に行く場合。
ケータイでその都度調べればいいっていう現代的なツッコミが飛んできそうではありますが、
あんなちっこい画面でちみちみスクロールして見るのは正直やってられんです。
あとは万一充電が切れでもしたらアウトなんだし、リスクは分散しておいた方がいいかなぁ。
という言い訳じみた主観での反論しか浮かばないのが哀しいw
後はプリントする写真を選ぶためにインデックス(=一覧表)を裏紙に刷ることも多いか。
印刷しないで画面で1画像ずつ比べていると遅々として作業が進まないけど、
一覧として並べて見ることで効率が大幅に上がる典型的なものかな。
他にもゲームの攻略サイトの情報とかメモ用紙の枠組みとか、
細かいものはいくつかあるけどキリがないので割愛。
基本的に間違えて捨てられても困らないものは、
裏紙でも十分なケースも多いと思うのですよ。
それに、裏表が間違えられて困るものは新品の紙で印刷すればいいわけだし、
向きや裏表を間違えてコピーするのも事前に気をつけておけば防げるもの。
極端に切れたり折れ曲がってるものを使おうとしなければまず壊れはしないでしょう。
その辺をきちんと考えていれば十分有益に使えると思うんだけどなぁ。
要は使い分けることが大事で、個人的には不要とまでは思えませんでした。
まぁケチらずに新品の紙に印刷しても別に問題はないのも事実だけど、
一円を笑うものは一円に泣くのも事実だと自分は思うので(笑)
ただ、上記は全て自宅でプライベートに印刷するものであって、
仕事の場においては必要以上に裏紙にこだわらなくてもいいのかなぁ。
と考えを改めさせられたのはまぁ事実ですね。
捨てられて困るものは当然新品の紙に印刷するし、
どちらが表か分からなくなるような内容が裏になる紙は、
裏紙には適さないだろうとは思います。
「なんでもかんでも裏紙使え!」とするのはやっぱり間違いでしょうね。
繰り返しになるけども、大事なのは使い分け。
以上、コピー用紙についても軽く語ってみましたw
タイトルが気になり思わずその場で衝動買いした本書。
普段からガンガン裏紙使いまくってる人間なもので、
「それの何がいけないんだ!?」とタイトルに釣られてしまったわけです。
読み終わっての感想を一言で言うならば「言われてみれば確かに!」のラッシュ。
ビジネス系の新書とは思えないほど楽しく読み終えることができました。
普段からくすぶっていた不満を的確に言い当てて論じられていたり、
「なるほどな~」と思わず感心したり、有益な情報が分かりやすく書かれていました。
色々な業界の具体例が多数書かれているので応用範囲は広いかと。
ただし、本書はあくまでビジネスの場における「コスト削減」について書かれた本であり、
コピー用紙の裏紙についてはコスト削減の間違った認識の代表として、
あくまでも「ツカミ」に使われているだけという印象は強かったです。
裏紙再利用の是非をとことんに突き詰めて議論した1冊ではないので、
そういった意味では期待ハズレだったのは否めません(笑)
「コスト削減」と聞くとどうしても経費節減だのリストラ(=人の首を切ること)だのと、
ネガティブなイメージがついて回るけど実際はそうじゃなくて、
きちんとやればみんなで取り組める楽しいもの、しかも純利益も上がって会社も強くなる。
いいことづくめなんだからみんなやろうね☆
ってのが本書の大雑把な主張です。
で、このコスト削減の具体的な方法として主張されているのが、
・電気水道電話郵便果てはテナントの家賃まで、
きちんと情報を集めて交渉すれば大概のものの料金は引き下げられる(ことが多い)
・その上で節電なり紙の節約なりをデータをきちんと集めて整理し、
その分析に基づき、なおかつ現場主導で、継続して行い、
結果どれだけ削減できたかを全員に明示し、各個人に還元する。
・そうすると結果が見えることで達成感が生まれ、
その削減された分が給料なりに還元されれば、やる気が出て更なる削減に繋がる。
この文章はいささかざっくりすぎるけど、大まかな流れはこんなところ。
著者がコンサルタントとして関わった企業の実例を織り交ぜながら、
色々な側面からの削減法や削減の理論が書かれてる本です。
これだけ読むといささか綺麗事すぎる気はしなくもないけども、
たったこれだけでもちゃんとやってない会社がほとんどだと思うのですよ。
例えばこれから夏にかけてまた節電が叫ばれるだろうし、
夏が終わればきっと「合計で昨年対比○○%節電できました!ありがとう!お疲れ!」
って報告ポスターが各所で見られるでしょう。
でもさぁ、この「昨年比○○%」って金額にするといくらなのよ?
と、この類の掲示を見る度に思っていました。
結局のところ「節電してますアピールお疲れ様です^^」としか思えないんです。
昨年比○○%なんてそこで働いている人ですらピンと来ないと思うだよねぇ。
だって自分も自分の職場の電気代が月にいくらかかってるかなんて知らないし。
だったら「何キロワット、金額にすると約○○万円節約できました!」
って書いてもらったほうがよっぽど効果を体感できると思うんですよ。
欲を言えば具体的にどこを節電でいくら削減できたかまで書かれていると
なお分かりやすくて良いと思うのですが。(冷房○○円・自販機××円みたいな)
働く側からしても、結果が体感できれば気の持ちようも変わってくると思うし、
仮に節電できた分のいくらかが給料に上乗せされるなら俄然やる気も出るってものでしょう。
少なくとも自分はやっぱり結果が見えるか否かでやる気は変わります。
例として時事的にも身近だろう節電を挙げてみたけど、
他の項目でも似たような部分は多いんじゃないかなぁと思うのです。
そんなこんなが色々書かれているビジネス?新書。
ただ、後半の事例集はこれまで語られていたことの繰り返しだったり、
似たような内容ばかりだったりで物足りなさを感じてしまったのも事実ですかね。
あとはいくら現場主導で削減を任せろと力説されていても、
さすがに一介の下っ端に「電気料金の契約を見直せ!」と直訴する度胸も権限もないですw
ちなみにツカミとして用いられた表題のコピー用紙の裏紙についてですが、
自分としては「裏紙で必要十分な時は使う」のがやっぱり正解かなぁと思います。
本書で裏紙はダメ!としている理由は主に以下の6つ。
・まず裏紙を置いておくスペースが勿体無い
・裏紙を整理したりメモ用紙の大きさにカットする作業時間が勿体無い
・裏表を間違えてコピーした時のやり直す時間とコピー料金が勿体無い
・裏表を間違えたせいでトラブルが起こりあたふたする時間が勿体無い
・そのトラブルが原因でお客や取引相手の信用を失くすことが勿体無い
・万一裏紙にホッチキスの芯などが残っていて、
それが原因でケガをしたりコピー機が壊れたりしたら超困る
これだけ無駄な要素ばっかりなのに1枚1円足らずのコピー用紙をケチってんじゃねぇよ!
というのが筆者の主張であり、この主張自体はまぁもっともでしょう。
ただ、わざわざ新品の紙を使うまではないけど印刷が必要なものってのも、
やっぱり少なからずあると思うんですよね。
それらの大半は用事が済めばゴミ箱直行な訳で、
そういったものを新品の紙に印刷するのが勿体無い気はやっぱりしてしまいます。
例えば自分の私生活で多いのは行ったことない場所へ行く時の路線図と地図。
特に1回行けば以降行く機会はまずない場所に行く場合。
ケータイでその都度調べればいいっていう現代的なツッコミが飛んできそうではありますが、
あんなちっこい画面でちみちみスクロールして見るのは正直やってられんです。
あとは万一充電が切れでもしたらアウトなんだし、リスクは分散しておいた方がいいかなぁ。
という言い訳じみた主観での反論しか浮かばないのが哀しいw
後はプリントする写真を選ぶためにインデックス(=一覧表)を裏紙に刷ることも多いか。
印刷しないで画面で1画像ずつ比べていると遅々として作業が進まないけど、
一覧として並べて見ることで効率が大幅に上がる典型的なものかな。
他にもゲームの攻略サイトの情報とかメモ用紙の枠組みとか、
細かいものはいくつかあるけどキリがないので割愛。
基本的に間違えて捨てられても困らないものは、
裏紙でも十分なケースも多いと思うのですよ。
それに、裏表が間違えられて困るものは新品の紙で印刷すればいいわけだし、
向きや裏表を間違えてコピーするのも事前に気をつけておけば防げるもの。
極端に切れたり折れ曲がってるものを使おうとしなければまず壊れはしないでしょう。
その辺をきちんと考えていれば十分有益に使えると思うんだけどなぁ。
要は使い分けることが大事で、個人的には不要とまでは思えませんでした。
まぁケチらずに新品の紙に印刷しても別に問題はないのも事実だけど、
一円を笑うものは一円に泣くのも事実だと自分は思うので(笑)
ただ、上記は全て自宅でプライベートに印刷するものであって、
仕事の場においては必要以上に裏紙にこだわらなくてもいいのかなぁ。
と考えを改めさせられたのはまぁ事実ですね。
捨てられて困るものは当然新品の紙に印刷するし、
どちらが表か分からなくなるような内容が裏になる紙は、
裏紙には適さないだろうとは思います。
「なんでもかんでも裏紙使え!」とするのはやっぱり間違いでしょうね。
繰り返しになるけども、大事なのは使い分け。
以上、コピー用紙についても軽く語ってみましたw
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