ISBN:4757739184 文庫 竹岡 美穂 エンターブレイン 2007/12/25 ¥630

先日1作目のレビューを書いた文学少女シリーズですが、先日最新刊まで読み終えました。いや〜、珍しく同じシリーズを連続で読みましたね。2〜6までぶっ通しで読んでしまいました。

他の2〜5作目に関してはまた別の機会を持ちたいと思ってるので、
今回はこの6作目に話を絞りたいと思います。

今回は、夏休みのお話で時系列的には2巻と3巻の間のお話。
スポットが当てられているのは遠子先輩Loveな姫倉さんです。
夏休み、姫倉家の別荘に拉致された遠子先輩と拉致同然に連れてこられた心葉君。
しかしその別荘はいわゆる「いわく付き」の物件であり、
そこで働く人々を巻き込んで80年前の惨劇を再現するような事件が起こる。
その事件に秘められた各人の抱く思い。それらを遠子先輩が「想像」し、
この別荘で起こった事件を、そして80年前の悲劇を浄化していきます。

とまぁ話の概要はこんな感じ。いつも通り話自体はドロドロもいいところなのですが、
不思議と読み終えた時に残るのは爽やかな気分と次への期待です。
読んでる途中では心葉君らと同様に「いくらなんでもそれは・・・」
って言いたくなる感じなんだけど、最後には「まぁそういう結末もありか」
って思えちゃうのだから不思議です。

話の上でのキャラクターの重要度は、麻貴と遠子が半々くらいでしょうか。
本筋は麻貴メインではあるけれど、その裏では遠子先輩の思いが見え隠れしています。
自分の中では2巻が麻貴と雨宮蛍が半分ずつで物語を作っていたように思えたので、
この話で麻貴の物語が完結した、というように解釈しますね。
本筋は2巻から続く麻貴の物語の完結編で、
裏筋が次の話、おそらく遠子先輩の物語になると思うのですが、の予告編といった感じでしょう。

ネタバレを避けつつとなるともう話すことがない。。。
普段だったらネタバレ上等で話しちゃうのですが、
この作品はネタバレ受けちゃうと一気につまらなくなると思うので避けます。
まぁ本当に面白いシリーズなので、何か読みたい時にはおすすめですよ、と。

さて、早くもネタ切れなんだがどうしたものか。
ファミ通文庫のHPでも紹介しておくか。
http://www.enterbrain.co.jp/fb/01menu/01menu.html】コチラです。
ここに「”文学少女”の今日のおやつ」という連載短編があります。
本編の番外編みたいな感じで登場人物の日常を描いています。
本編を知ってる人が読むと思わず笑いたくなる場面が多々ありますが、
知らない人が読んでも作品の雰囲気は伝わると思うのでぜひ。

とまぁこんなのをわざわざ見に行ってしまうくらいのハマリっぷりです。
本当に過去に類を見ないくらいのヒット作なんですよ。
次は今までの発売ペース通りなら4〜5月辺りに発売かな?
今からとっても楽しみです♪

では、結局今作のレビューはあまりしてないですがこの辺で。
とりあえずななせの恋日記の微笑ましさは異常だった。@今日のおやつ7・8・9回

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