文 学 少 女 完 結 !

ということでフラゲは出来ませんでしたが、
無事に発売日には入手できました。
昨日、Re:package購入遠征のときに買ってきました。

せっかく渋谷まで行ったので、
限定キラななせしおりを求めてアニメイトを探したのですが、
数年ぶりの渋谷、見事に道に迷い更には大雨にぶつかってしまい・・・
結局捜索を断念して駅前の普通の本屋さんで買いました。
ということでキラしおりは入手できず_| ̄|○
そもそもアニメイトなんてたぶん2回くらいしか行ったことないし、
場所なんて覚えてないっつーの。
でも今になって、やっぱり欲しくなってきました。ななせのキラしおり・・・(涙)

今日は仕事もないし1日で読み切ると買う前から心に決めてました。
というわけでノンストップで約3時間、一気に読んでしまいました。
なんか文学少女だけは毎回ノンストップで読んでるような気がします。
そういう読み方を意図してしてしまうのだから、本当に最高傑作ですよ。

うん、なんていうか・・・なんて切ない結末なんだろう。
ノンストップで読んではいたんだけどところどころで無性に泣けてきちゃってね。
次のページをしばらくめくれなくなることが多々ありました。
今でも部分的に読み返しただけで、涙が溢れそうになってきます、いやマジで。
ということで以下ネタバレ全開ですのでご注意を。



!以下ネタバレを含む感想です!

全体の結末としては良かったと思うかな。
とにかく切なくて、それでいて心温まる話はまさに「文学少女」でした。
最初の方に出ていた話やキャラクターもしっかり最後の結末に関わってくる点もさすが。
エピローグ前の心葉の決意表明なんかは素晴らしかったと思う。
それでいて笑わせるところはしっかり笑わせてくれるのだからたまらないよね。
本当に最高傑作と呼ぶにふさわしい作品だと思います。







でもさ・・・・・






な な せ が 不 憫 す ぎ る



もうね、ななせの辛さを思うだけで本当に涙が出ます。
「名前で呼んでもらうのが夢だった」とか反則ですよ。
297ページのイラストとかまじでやばい。胸が詰まります。

6巻エピローグのレモンパイもななせだと信じてたのに・・・
それがまさかだったなんて。。。
正直思いもしなかった。。。なんという反則技w

とりあえずななせの件に関しては、まさに「作家は読者を裏切る」って感じでした。
前にも書いたけど、やっぱり心葉とななせにはくっついたままであって欲しかったからなぁ。
正直に言ってしまうと、自分が”望んだ”結末ではなかったね。
もちろん、この結末に納得してないわけではないけどね。
と、ななせの話はもっと語ってもいいんだけどこの辺にしておいて。

最初からとにかくヘタれてばかりだった心葉君ですが、最後の最後にやってくれました。
今まで遠子先輩がいろいろな人の想いを救ってきた「想像」で、
しっかり最後には遠子先輩を救うことになりました。
上巻では今まで以上にドロドロだった物語を見事に浄化してくれました。
いや、むしろ「昇華」とでも言うべきなのかも知れないですね。

一部では「あれは叶子と結衣の物語になってて、遠子の物語じゃなくなってる」
という主張もあるようですが、もともと文学少女の構成は毎回こんな感じだと思うのです。
例えば1作目の道化は千愛の物語といえるだろうけど、
実際に事件を起こしているのは弓道部のOBの人たち。
3作目の愚者は芥川君の物語なんだけど、
事件の中心だったのはむしろ更科さんだという解釈も可能です。
他の巻も同様で、各巻に中心人物がいるけれど、
事件はその人と、その人と親しい人物との間で起こっている。
その構図は今回も変わらないと思うのです。
今回は物語の主軸は遠子先輩で、事件の中心は先輩の家族。
という構成の物語だと言えますよね。

言い換えれば今までの話では話の読み手(=解き手)であった遠子先輩だけど、
先輩が物語の中心となって、読み手が心葉君になったということ。
更に、今までは物語の中心からはやや離れた位置にいた流人が、
本格的に中心に関わってきている巻だと言えます。

このように考えると、この「神に臨む作家」は遠子と心葉の物語というより、
「遠子と流人の物語」といったほうが正しいのかな、と思います。
心葉を取り巻く環境は、5巻の巡礼者でひと段落ついたとも取れるしね。
(ちなみに僕の中では、「巡礼者」は「美羽と心葉の物語」という解釈です。)
これが正しいというものではなくて、こういう読み方もありなんじゃないかな、
といった程度の感想です。

今回は完結編ということでまさに全員集合という感じでした。
誰一人が欠けてもあの結末にはならなかったと思わされました。
物語の中心人物であった心葉や遠子先輩、ななせや芥川君、
竹田さんに美羽、麻貴先輩はもちろん、
臣君や今は亡き蛍、果ては妹の舞花まで。
作中の誰もが最後の物語で存在感を出していたと思います。
過去の物語の伏線をここで一気に消化する様は見事でした。



それからエピローグの1番最後のマフラーとか恋愛大殺界とかね。
読者も忘れているような過去の話を笑わせつつもしっかり活かす。
それができている作品というのは本当の意味で面白いのでしょうね。

ただ、今作はちょっと難易度が高めかな、とは思いました。
今までの作品は元ネタを知らなくてもある程度ノリで読めた部分もあるんだけど、
正直、「狭き門」の話を知らないからかやや消化不良な部分が多かった気がします。
ということもあるので、元ネタの本を読んでから、また改めて読み返してみたいです。

あと1つ、自分がちょっと分からなかったのは竹田さん。
流人を刺し、病院の女の子を狂気的に追い返すに至った感情の起伏がイマイチ読めなかったね。
今までずっと鉄の仮面をかぶったままだったのが、
どうして急にそれだけ感情をむき出しに出来るようになったのか。
正直僕にとってはかなり謎でした。
まぁ自分の読解力のなさが原因なのではないかと思うのですが。

改めて、この作品を通して色々なことを感じることができました。
それは、このシリーズが元ネタとなる文学作品を持ち、
それらの魅力を存分に語りつつ(遠子先輩の語りだけでなく、物語全体で)
話が創られているからではないでしょうか。
元ネタの本も読んでみたくなるのも、このシリーズが魅力的だからこそだと思います。
それだけに完結してしまったのは、感動もあるけど寂しさも強いんだよなぁ。

でもまだまだ短編集や外伝も出るようなので、
もうしばらくは「文学少女」の世界を楽しむことができそうです♪
あとはイラスト集も、本気で購入を検討してしまっている自分がいます。

今日は読み終わってからずーっと切なさが胸に残ってます。
明日もこんな調子だろうし、仕事に身が入らなさそうで怖いです(汗)
あーもうななせ切ないよぉ・・・

と、書くだけ書いてみたけど、
結局分かるのは「こいつがななせ派だ」ってことだけな気が・・・

<文学少女の動画紹介>
ということでニコニコ動画から、文学少女のMADをご紹介!

その1:【http://www.nicovideo.jp/watch/sm1791387
その2:【http://www.nicovideo.jp/watch/nm3305060


[9月4日:初稿があまりにアレなできだったので大幅に加筆修正しました]
修正してコレかよ、と思う人も多いとは思いますが・・・
最近はamazonのレビューがいつまでも直らないこともあり
文字ばっかりの日記になってたので、
久ーしぶりレビューでも書いてみようとふと思い立ったのです。

帰省前にもちょこっと書いたけど、
この夏休みの目標は積みゲー、積み本の消化でした。
ということで消化した本の中の1冊がコレ。「きみと歩くひだまりを」です。

ラノベにハマり始めてた高校生の頃に読んだ1シリーズが同作者の「月と貴女に花束を」
そして以後「麒麟は一途に恋をする」の完結までは全部発売月に買っいてたのですが・・・
コレは見事に発売見落としてまして、見つけたのが4月の終わりごろでした。
で、一応見つけたと同時に買ってはいたのですが、
仕事に慣れないまま死に掛けてたので読む暇もなく。。。
とか言いつつ「文学少女と神に望む作家<上>」だけは仕事も放っぽり出してでも読んでましたが

というのが読むに至った経緯。我ながらどうでもいいな。

で、これは21日に読み始めて2日で一気に読みきってしまいました。
400ページ越えの厚めの本ですが、さくさくとページが進みましたね。
筆者のあとがきにもあったように読みやすさはバツグンでした。
あとちょっと・・・と思いながらも止められなくて結局最後まで行っちゃいました。

内容に関してはまだ1冊目だしなんとも言えない部分もあるけど、
月花ほど読んでて自然と泣けてくる感じはしなかったかなぁ。
勢いで一気に読んじゃったからってのもあるかも知れないけどね。、
あと、美月が一気に態度をコロっと変えちゃった印象は強かったね。
もうちょっとじっくり、少しずつ信頼を得ていく感じのほうが流れ的には好きかも。
あんまり言うとネタバレになるのでこの辺にしとこうか。

とにかく好きな作家さんではあるので、今後も読んでいこうと重います。
既に2巻は出てるようなので、近場の本屋さんを探し回ってます。
ISBN:4757739184 文庫 竹岡 美穂 エンターブレイン 2007/12/25 ¥630

先日1作目のレビューを書いた文学少女シリーズですが、先日最新刊まで読み終えました。いや〜、珍しく同じシリーズを連続で読みましたね。2〜6までぶっ通しで読んでしまいました。

他の2〜5作目に関してはまた別の機会を持ちたいと思ってるので、
今回はこの6作目に話を絞りたいと思います。

今回は、夏休みのお話で時系列的には2巻と3巻の間のお話。
スポットが当てられているのは遠子先輩Loveな姫倉さんです。
夏休み、姫倉家の別荘に拉致された遠子先輩と拉致同然に連れてこられた心葉君。
しかしその別荘はいわゆる「いわく付き」の物件であり、
そこで働く人々を巻き込んで80年前の惨劇を再現するような事件が起こる。
その事件に秘められた各人の抱く思い。それらを遠子先輩が「想像」し、
この別荘で起こった事件を、そして80年前の悲劇を浄化していきます。

とまぁ話の概要はこんな感じ。いつも通り話自体はドロドロもいいところなのですが、
不思議と読み終えた時に残るのは爽やかな気分と次への期待です。
読んでる途中では心葉君らと同様に「いくらなんでもそれは・・・」
って言いたくなる感じなんだけど、最後には「まぁそういう結末もありか」
って思えちゃうのだから不思議です。

話の上でのキャラクターの重要度は、麻貴と遠子が半々くらいでしょうか。
本筋は麻貴メインではあるけれど、その裏では遠子先輩の思いが見え隠れしています。
自分の中では2巻が麻貴と雨宮蛍が半分ずつで物語を作っていたように思えたので、
この話で麻貴の物語が完結した、というように解釈しますね。
本筋は2巻から続く麻貴の物語の完結編で、
裏筋が次の話、おそらく遠子先輩の物語になると思うのですが、の予告編といった感じでしょう。

ネタバレを避けつつとなるともう話すことがない。。。
普段だったらネタバレ上等で話しちゃうのですが、
この作品はネタバレ受けちゃうと一気につまらなくなると思うので避けます。
まぁ本当に面白いシリーズなので、何か読みたい時にはおすすめですよ、と。

さて、早くもネタ切れなんだがどうしたものか。
ファミ通文庫のHPでも紹介しておくか。
http://www.enterbrain.co.jp/fb/01menu/01menu.html】コチラです。
ここに「”文学少女”の今日のおやつ」という連載短編があります。
本編の番外編みたいな感じで登場人物の日常を描いています。
本編を知ってる人が読むと思わず笑いたくなる場面が多々ありますが、
知らない人が読んでも作品の雰囲気は伝わると思うのでぜひ。

とまぁこんなのをわざわざ見に行ってしまうくらいのハマリっぷりです。
本当に過去に類を見ないくらいのヒット作なんですよ。
次は今までの発売ペース通りなら4〜5月辺りに発売かな?
今からとっても楽しみです♪

では、結局今作のレビューはあまりしてないですがこの辺で。
とりあえずななせの恋日記の微笑ましさは異常だった。@今日のおやつ7・8・9回
ISBN:4757728069 文庫 竹岡 美穂 エンターブレイン 2006/04/28 ¥588

久々に自分の中でスマッシュヒットした作品です。
最近ものすごい勢いで読み進めてます。
普段から通学中の電車の中で小説を読んでることが多いのですが、
これは電車を降りてもやめれなくなってる勢いです。
普通に駅から大学までの道のりを、歩きながら読んじゃってます。
もちろん危ないだろってのは分かってるんだけど、
それでも先が気になっちゃって止めれないんです。

また、普段家の中では滅多に本を読まないのですが、
これはヒマさえあれば少しずつでも読み進めてるような状態です。

さて、そんな勢いではまっちゃってるこの「文学少女」シリーズですが、
先日最新刊が発売され、現在では6冊出ています。画像&タイトルはその1作目です。
どんな話かというと元天才美少女作家、現在普通の高校生な井上心葉君と本が主食の文学少女、天野遠子先輩の2人が身の回りに起こる事件を想像と文学で解決し、その過程での心葉君の成長を描いた物語です。  うーん、なんか説明が上手くないな。。。
分かりにくいんでとりあえず1作目のこの本の概要をamazonから引用してみましょうか。

天野遠子・高3、文芸部部長。自称“文学少女”。彼女は、実は物語を食べる妖怪だ。水を飲みパンを食べる代わりに、本のページを引きちぎってむしゃむしゃ食べる。でもいちばんの好物は、肉筆で書かれた物語で、彼女の後輩・井上心葉は、彼女に振り回され、「おやつ」を書かされる毎日を送っていた。そんなある日、文芸部に持ち込まれた恋の相談が、思わぬ事件へと繋がって……。野村美月・新味、ビター&ミステリアス・学園コメディ


とまぁこんなお話。1つ重要なことを付け加えるなら、
物語中で起こる事件は毎回ある有名な文学作品がモチーフになっている点です。
純粋に「文学少女」シリーズを作品として楽しみながら、
各事件のモチーフになっている作品をも擬似的に体験できる一挙両得な作品なのですよ。

笑いあり涙?あり、推理要素もあればドロドロありとなんでもありますw
コメディな部分もあるのに、誰もが持っている心の裏表をも表現しているんです。

登場人物1人1人の心理描写がとても細かく、
主要人物はみんな誰もが持っているだろう心の闇を普通に持っているんです。
見える部分とそんな見えない部分とを上手く読者に見せ分けてる感じがします。
↑なんか日本語おかしいけど、ニュアンスは伝わるかなぁ?

話自体はかなり重い内容も少なくないし、
人間の醜い心の部分もしっかり描いているんだけど、
何故か読み終えた後には不思議なすがすがしさが残るのです。
このシリーズが重いだけで終わらないのは物語中(今のところ)唯一裏表のない遠子先輩の純粋な文学愛と、彼女と心葉のコントのような三題噺の描写があるからこそだと思います。

他にも本当に魅力的なキャラクターが溢れています。
また、イラストがすごく綺麗で、作品の世界観にマッチしてると思います。
この美麗な挿絵もキャラクターの魅力を引き出すのに一役買ってますね。
ちなみに自分としては「琴吹ななせ」が1番キました。
彼女にスポットが当たる4作目、「穢名の天使」は必読ですよ!

そんな自分は現在5冊目「慟哭の巡礼者」を読んでいる最中です。
明日大学に着くまでには読み終えそうですが。
既に最新刊も買ってあるので、一気に読んじゃうと思います。
いつもなら一気に同じシリーズを読みきるってしないんだけど、
これはもう先が気になっちゃって他の本を読むなんてできなさそうなんで(笑)

というわけ?で今日は最近お気に入りの本の紹介をしてみました。
そういえばこの日記にラノベの記事を書くのは初めてかも?



4冊目のななせの可愛らしさは異常。
ぜひとも最後までには心葉とくっついて欲しいものですね(笑)

ISBN:4062138166 単行本(ソフトカバー) サマー 講談社 2006/12/21 ¥1,000

参考:MouRa-姉ちゃんの詩集特設ページ-
http://moura.jp/liter/neechan/

概要(amazonより)

 その物語は、「姉ちゃんの自作の詩集をみつけた」という、掲示板に書き込まれたひとつの投稿からはじまりました。お姉さんがひそかにつづり、書きためていた詩を弟が発見。"無断で"1編ずつネットの掲示板に公開していったのです。 その詩は、思春期の女の子らしい奔放さで読む人をどきっとさせながら、たとえば描かれる家族、ときには青春の情景のあたたかさが人の心に癒しと笑いをもらたすという、今まで誰も見たことがない魅力に満ち溢れていました。お姉さんの詩を支持する人の輪は瞬く間に広がり、ネットワークの世界最大級の事件となりました。

 そんな、短期間でとても多くの人を癒した作品群に未公開作、本人の書き下ろしエッセイ、彼女を見守る母による寄稿他を加えて、緊急出版でお届けします。 自然で、ときにシュールで、優しくて、新鮮な旋律に、癒されてください。


バイトの休憩中や家で微妙に暇になった時間とかに少しづつ読み進め、
本日ついに読み終わりました!!

ですがとりあえずね、外で読んだらダメですねこの詩集。
一度ネット上で読んでたにも関わらず何度も爆笑しそうになってました。
傍から見たら間違いなく危ない人だったと思います。

そんなどうでもいい前置きはさて置き、やっぱりサマーの詩集は素晴らしい。
時には死ぬほど笑い転げ、時にはちょっと切なくなり、時に「あぁ〜、これ分かる!」と頷き、時に驚き、時には心暖まる。
それぞれの詩から感じられる気持ちが全然違うのです。
その当時のサマーが、その時々に思ったことをそのままに綴っているからこそ、
きっとそのような感じがするのでしょうね。
そんな、良くも悪くもカオスな感じが、非常に面白いのだと思います。

「出前ピッザチョチョリーナ」にはタイトルだけで窒息死しそうなほど爆笑したし、
「走る」や「空想FAX」「さみしい」のようなちょっと切ない恋心を表現したものもあり、
それなのに「ヨーデル」みたいな無駄に?ハイテンションなのがあったり、
「ナースのお仕事」や「トゥエルブ」に納得してみたり、
「自慢なこと」や「孤独」、「かかとが取れたら」などには、
『この考え方はなかったなぁ』と驚き、、、etc.
と、これはほんのごく一部なんだけど、色んな感情を与えてくれます。

そんな1つ1つが物凄い個性的な詩の集まりなんだけど、
全体を通しても感じられることがあるってのがさらにすごい。
まず思ったのは、「この家族は本当に良い家庭なんだな」ってこと。
「お母さん」や「私はロッテ」「超人」「第1回つきぎめほうそう」
などからはサマーが家族思いなのはよく伝わってくるし、
それでいて「しましま」や「弟」みたいな純粋な負の感情もあったり。
これだけ数多くある詩の中には、彼女の家族に書かれたものも多いのです。

また、この家族の暖かさは母ロッテのあとがきにもよく出てると思いました。
話を聞いて驚くよりも前にまず往復ビンタ
なかなかすごい母さんだと思いますよ?
あとがきで母ロッテは姉サマーと弟ルイーゼについても語ってるけど、
普段からよく見てるんだろうな〜、ってのがよく分かります。
親なんだしそれが当たり前だろ!と思うかも知れないけど、
果たしてそれを本当にきちんと出来てる親が今の世の中どれほどいるのだろうか?
そんなことも余談になるけどちょっと考えました。

それと、「子どもらしい残酷さ」が表われている詩が数多くあるような気がします。
一見それくらいの歳(小中学生)が書いたものとは思えないほど、
『死』という文字が随所に見られるんですね。
「フラワー」だったり「おとなしい子」「このまえ」などなど。
でもそれって改めて考えると納得がいくんですよね。
それくらいの歳の子どもって、まだ『死』というものの重みが
あまりよく分かってはいない年頃だと思うし。
今思えば自分もそのくらいのころってよく使ってたような気がするし。
そうそう、残酷さの極みと言えばやはり「藤井」でしょうね。
何もそこまで露骨に嫌がらなくても・・・って感じです。
が、まぁ本来はサマー自身しか読むハズのものでなかったと考えれば無理もないか。
そう考えると、この詩集が出版されたことによる1番の犠牲者(被害者?)は
 間 違 い な く 藤 井 だ と 思 う 。

他にも色々とこの詩集について語りたいのは山々なんだけど、
時間も時間だし、収集つかなくなりそうなのでこの辺でストップです。
ほっといたら収録されてる詩全部にコメントとかやりかねない
とりあえず「なみだがあったかくてうれしいです」はガチで名言だと思う。
まぁ他にも名言多すぎて選びきれないんだけどね。
心暖まるという名言意味ではこの言葉が1番だと思う。




んでだ。この記事ではずっと伏せてたけど、
この本ってある意味では2ちゃんねる発の本なんだよね。
まぁ買ったときの記事にあんなにカジ速がどーとか書いてちゃ、
伏せてた意味があるのかどうかは果てしなく疑問だけど

ただ、もしまだこの本について知らない人がいたとしても、
2ちゃんねる発だからという偏見は持たないで読んでもらいたいです。
この本の場合過去の2ちゃん発の本(電車男なんかがいい例)とは明らかに別物です。
この詩集の場合は2ch(VIP)は、
世に広まるきっかけを作る媒体となったに過ぎないのだから。
たまたま弟ルイーゼが投稿した掲示板が2chであり、
これらの詩はサマーの綴った詩以外の何者でもないのだから。
まぁここまで火がついたのは2chだったからだとも思うけどね。



そういうわけでこの「姉ちゃんの詩集」ですが、
本っ当に面白いのでぜひ手にとって読んでみてもらいたいのです。
こんなただ長いだけで文才のない感想ではきっとこの面白さは伝わらないでしょうが。

詩だけならまとめサイト[http://neetyannno.info/]でも見れますが、
ぜひ本としても読んでもらいたいですね。
そんな金ねーよって人もぜひまとめサイトだけは・・・
本にはこの詩集が出版されるまでの紆余曲折や、
彼女にとって詩がどういうものなのか、
などについてのサマーのエッセイなんかも書かれています。
きっとまとめサイト見たらあなたも本を買いたくなることでしょう・・・

という事で、無駄に長い「姉ちゃんの詩集」レビューをお届けしました!!
みんな買わないとフツーにだめー


ぁ、最後に一言だけ言わせてくれ。

フレグランス・ド・フラワーで検索してココに飛んでくる人多すぎ(笑
タイトルを見てピンと来た方も少なくはないでしょうか?
今日は「姉ちゃんの詩集」について書かせていただきます。

今日色々とネット上でvipのブログを>読み漁っていて見つけたのですが、
もうこれでもかってくらい爆笑させて頂きました。
読んだのはこちらの記事です。
カジ速-姉ちゃんの自作詩集発見した-
[http://www.kajisoku.com/archives/eid420.html]

つい勢いで一気に全部読みきってしまいました(笑

まず思ったのがこの人(サマーさん)の書いてる詩は本気すげぇ、ってコト。
一凡人である僕なんかではこの凄さを表現できる言葉が見当たりません。
本当にいい意味での独創的な感性・視点・視野を持ってるなぁって思いました。

ここでちょっとご紹介・・・と行きたいんだけど、
正直どれも平等にすごすぎてどれかを選ぶなんて俺にはできない!!
ってことでここではあえて載せません。
気になった人はまとめサイトのリンク置いとくので飛んでくださいな。
姉ちゃんの詩集Wiki
http://neetyannno.info/


ちなみに今日のタイトル「フレグランス・ド・フラワー」は、
「フラワー」という詩の中からの引用です。
また、「エターナルフォースブリザード」「ル・ラーダ・フォルオル」に並ぶ
vip発の最強攻撃呪文の1つと言っていいと思いますww

 
そして、読み進めていくうちにこの詩集が書籍化されてる事を知ったのです。
なんというかね、珍しくどうしようもないくらいの買いたい衝動に駆られました。
本に対してここまでの衝動に駆られたのは、
「生協の白石さん」以来だと思われます。結局これは買ってないけどねw
実際読んでみるとその独特な言い回し、表現はクセになります。

でも、本当にこの詩達が本当にすごいなと思ったのは、
カジ速で読んでるのと、MouRaの特設ページ?で見た時の印象が全然違ったこと。
カジ速で読んでた時は本当に笑いが止まらないって感じで、
ここだけの話、読みながらずっと笑い転げてました。
それに対し後者の特設ページ[http://moura.jp/liter/neechan/]で読んだとき、
特にその中にあった期間限定公開の本人朗読で聞いた時には、
その1つ1つの言葉にあるであろう意味の奥深さみたいなのが感じられたんです。
素人風情が何を言うかって話ですよね。
あと、綺麗な声してるな〜、とも思いました。ってそれこそ素人風情が何言うかって話ですよね(汗

まぁそんな感じで、この「姉ちゃんの詩集」が猛烈に欲しくなってしまったので、
明日ちょっと近所の本屋さんで探してみようと思いました。
手に入ったら、今度は「本としての」レビューも書きたいです♪
果たして本として読むと、この詩集はどんな感動を与えてくれるのでしょうか?
今からとても楽しみです☆
今朝食事中にした母親との会話。

母:「○○〜(僕の名前)、私最近この本読もうかと思ってるんだけどー」
(と言ってカバーのかかった文庫本を出す)
僕:「ん、どれどれ」
(その本をぱらぱらめくってみる・・・すると)
僕:「ぶ!!!」

その本の正体はなんと・・・・・



「涼宮ハルヒの憂鬱」でした

まじ盛大にご飯噴出してしまいましたwww
まさかここでハルヒが出てくるとは夢にも思いませんでした。
元々読書家で色々な本を読んでいる人ではあるけれど、
ラノベには理解はあるものの本人は見向きもしない人だったのでね。
話を聞くに弟が某ブック○フで買ってきて、「すごい話題作なんだよ」と話をしたらしく。
確かに色んな意味で話題作だとは思うけどね(笑
作品自体だけでなく、ハレ晴れユカイの踊りを筆頭にVipのオリコン1位Projectとか平野綾がその名を知らしめたとか公式HPが理不尽だとか、とにかく色々、ね。ぁ、あとGod knowsは普通に良い曲だと思うw みっみっみらくるっ、みっくるんるん♪ あれ、なんか幻聴が・・・

だが母よ、あなたは「ライトノベル」という言葉さえ知らなかった。
まーなんとなくどういうジャンルの本なのかは認識してたとは思うけどね。
あと、もう1個母親の僕的には名言だった一言を投下

 母:「『ハルヒ』とか『みくる』って普通にありそうな名前だよねー。
    最近は変わった名前の子多いから普通にいそうだw」

ってホントにありそうか!?
実際問題ありえなくはないかとは思うけど・・・
「はるひちゃん」とか「みくるちゃん」とか現実にいたら絶対イヤなんですが?w
でも「みくちゃん」だったら絶対普通にいるよね。
1文字違うだけでこうも印象変わるってんだから名前の影響力ってすごいよね。
とかどうでもいいことを考えてもみたりしました(笑


で、ハルヒですよハルヒ。アニメ化して一気に話題になり、
ネット上では未だに色々な創作物が誕生し続けている作品です。
ですが、実は僕もまだ読んだことってなかったんですよねw
これを機にちょっと読んでみようかなと思いました。

が、最近学校に行かないので読む本が溜まってて困ってます。
学校行かない=電車乗らない=本読む時間がないので進まないのです。
今も買ったけど読んでない作品が2冊も溜まってるんです。
ちなみに今読んでるのが半分くらいまでしか終わってなかったり。
学校行ってれば1週間あれば余裕で読み終わる量なんですが、
学校に行ってないだけでこうも多いと感じる量だとはビックリですね。
まぁ時間があれば読みたいですね★

ちなみにこの日記のテーマ「読書」にて紹介してる本のほとんどは、
母親から借りて読んだものだったりします。
ですが、僕自身が読んでいるのはライトノベルの方が圧倒的に多かったり。
僕の部屋の本棚は、7割以上がラノベで埋め尽くされてます。
4段構造になってて、1番上はPS2のソフトとCD(音楽CDとCD-R)、
2段目は富士見ファンタジア、3段目が電撃、4段目がその他の本が主に入ってます。
ぁ、もちろん教科書用の本棚は別にありますからねw
その他にはゲームのノベル(ファミ通文庫のテイルズシリーズなど)や、
ライトノベル以外の小説、レポートの参考書なんかが含まれますw
ちなみに涼宮ハルヒシリーズなどのあるスニーカー文庫の作品は持ってないです。
いや、まぁどうでもいい話でしたねw

個々の読んだ作品についてはまた別の機会があればご紹介したいですね。
だったら日記書く努力をしろよ自分・・・

とまぁ今日はとりあえず冒頭に書いた出来事を書きたかっただけなんです。
で、ついでにラノベの話をちょっとしてみたのでした。
それ以外には他の日付の日記を書いたり、パンヤしたり、ニコニコ動画観てたり、
そんな1日になりましたとさ。なのでネタはもうないのですw

というわけで?明日は新コースも実装されたパンヤについて語ってみる予定。
だが予定は未定だということは決して忘れてはならない。

では、今日はこの辺で。

魔笛

2005年9月21日 読書
ISBN:4062748851 文庫 野沢 尚 講談社 2004/09/14 ¥680

今日は久々に読んだ本の話でもしようかと。
この「魔笛」は今は無き野沢尚さんの作品で母親から借りたもの。
この作品は期末試験の頃くらいから読み始めてました。
それで、昨日の試験場での待ち時間でようやく読み終わったわけです。
夏休みに入ってからはずっと家と教習所の往復だったので、
本を読んでる時間なんてほとんどなかったからね。
おかげで随分と時間をかけて読みましたね。

では感想を書いてみますかね。
まずはこの作品の特徴的な部分だと思った箇所でも。

まず、この作品は「犯人の手記」という形式で物語が進みます。
つまり、最初っから犯人が誰だか分かっているってこと。
ミステリー作品なのに最初から犯人がわかってる。
他の作品にはめったに無いことなのではないかと思うね。
まず、その時点で「大胆なことをするなぁ」とちょい感心。

次に、これまた独特な登場人物間の人間関係かな。
理解するのにはかなり時間がかかったんだけど、
1度解ってしまうと本当によく作られてると思うね。
と言うか今でも完全に理解してるとは言えない気がするね
この点に関しては、本当に絶品だと思う。
どうやったらこういう設定を思いつくことができるのか不思議だってくらいw
ネタバレしちゃうといけないのでココでは詳細は伏せるけどね。

で、最後に描写が主役となる人物の視点でないというトコかな。
なんか上手な言い方が思いつかないのでちゃんと伝わるかわからないけど。
上記のようにこの作品は「犯人の手記」という形式なので、
犯人の視点で描かれる物語なのです。
作中にしばしば「私」という一人称が出てきて、それは犯人を指してる言葉です。
しかし、それでいて「主役」は犯人を追う「刑事」なんですよ。
これがすごい独特だよなぁ、と思いました。
普通だったら、最初からその刑事の視点から犯人を捜す物語にするか、
あるいは犯人の視点から犯人を主役にした物語にすると思う。
でもこの作品は、『犯人の視点から、「犯人を追う刑事」を主人公にした』物語。
それが成立してるってのはかなりすごいことだと思うね。
やっぱり、ほとんどの作品は主人公の視点から話が展開されてるもん。
小説だけに限らず、ゲームやマンガでもそれは同じだと思う。
少なくとも自分はこんな作品は読んだことなかったね。
ただ、これは見方によっては犯人が主役とも受け取れるんだけどねー。
でも、自分はやっぱりこの作品の主役は刑事のほうだと思う。

次に実際に読んでみて思ったことでも。
まず、最初は上に書いたような諸設定の珍しさなどもあって読めました。
が、すぐにその設定の複雑さや専門用語の数々に頭を悩ませることに。
専門用語ってのは主に作中の宗教(実在はしない)に関するものと、
爆弾処理に関するものでね。作中で爆弾テロが起こるんだけど、それに関連したとこです。
普段聞かない単語がいくつもあったし、後者に関しては内容が高度すぎて・・・
読めば読むほど頭が痛くなってくる感じでキツかったね。
と言ってもその原因はまず間違いなくその辺りを読んでたのが期末試験の時期だったからだろうけどね。

しかし、一度その作品の世界観を大雑把にでも理解してからは、
一気にその世界の中へと引き込まれるような感じでした。
全体の半分を過ぎたくらいからは苦労することなく読めたね。
大まかには世界観を理解できたし何より爆弾関連の内容は読み流す事にしたからねw
1度解ってしまえばそのまま最後まで読めてしまうと思う。

また、刑事が犯人を特定して、その元へとたどり着くまでの心理描写が上手いと思った。
そこへ至るまでのトリックや手がかりなんかも面白かったけど、
それよりもやはり主人公の心境の書き方に惹かれるものがあったね。
さすが帯に「人間心理の深奥に迫る」と書かれているだけはあると思う。

で、後は終盤の犯人を捕まえる寸前のシーンがすごかった。
主人公と犯人の対峙、爆弾処理班の警察と犯人が仕掛けた爆弾を前にした葛藤、
そして主人公の獄中の妻へと迫る犯人の刺客、
この3つの場の描写が交互に書かれているのも絶品。
先へ先へと興味を持たせるのにはよく使う手法なんだとは思うけど、
本当に「先が気になる」状態へとさせてくれます。
また、1,2ページくらいで別の場へと切り替わるので、
それら3つの場が本当に同時に進行しているような気にさせてくれる。

と、自分が思ったのはこんなところかな。
他にも書きたいことは色々あるけど正直もう眠いんでw
今書いた以外にも素晴らしいシーンはたくさんあるけどね。

まぁそんなわけで間違いなくオススメの一冊です。
もし良かったら読んでみてはいかがでしょうか?
もうこの人の書く新しい作品を読むことはできないと思うとちょい残念。

では、今日はこの辺で〜。

孤独の歌声

2004年8月18日 読書
ISBN:4101457115 文庫 天童 荒太 新潮社 1997/02 ¥580

今日は久々にブックレビューを。
今回の本は夏休みに入ってから遊びにいくときとかに読んでた1冊。
今日の夏期講習の帰りの電車で読み終わりました。

この話は主に3人の人間にスポットが当てられています。
でもその3人のうちの誰が主人公だとは明記されていません。
場面が変わるごとに話の中心になる人物が変わるので「この先はどうなるんだよ!?」みたいな感じにどんどん引き込まれていきましたね。
この3人の行動が別々に書かれているけどそれが最後には繋がっていく。
その過程がとても面白かったですね。
また、この3人のうちの2人が接触することは何回もあるんだけど3人が同時に同じ場所に出くわすシーンは最後の1回だけ。
にも関わらずちゃんと話は繋がってるんですね。
この展開の運びの上手さは脱帽でした。

この3人というのは「ある凶悪事件を追う刑事」と「その犯人」、それとその凶悪事件とは別の事件でその刑事と出会うことになる「ミュージシャン志望の若者」ので、3人がそれぞれに悲しい過去を持ってる。
それ故に犯人は人とのふれあいを、他の2人は1人であることを求めている。
その過去が明らかになっていくと共に彼らがなぜそれを求めているのかが分かってきます。

と、あんまりネタバレするのもアレなので(もう十分ネタバレな気もするけど)
内容に関してはこのくらいにしておきますか。
まー例によってよく分からん感じなのでもっと詳しく(分かりやすく)知りたい人は他のレビューサイトなりなんなり探してください。

とにかくすごく面白い話だとは思います。
本当の意味での孤独、孤独であることの重要性みたいなのも考えさせられますよ。
なぜかは読んでのお楽しみ♪
なので夏休み暇してる人、優雅に読書でもいかがですか?
え、暑くてそんんなことできないって?
もっともなご意見です(笑

トンネル

2004年5月26日 読書
ISBN:4041789753 文庫 吉村 達也 角川書店 2003/09 ¥740

21日〜今日(26日)まで読んでた1冊です。
中間テストがある科目はそろそろなんで勉強しつつ読んでたので比較的ゆっくりじっくり読みましたね。

内容は例によって省略(コラ
まぁぐぐるかこのバナーから飛んで他の人のレビュー(あれば)から見てみてください。

で、感想の方ですが・・・けっこう過激な表現が多くて。
このテのホラー小説は苦手だなぁという感じはしてしまいました。
でも内容はけっこう面白かったですね。

特に逆ネズミ算式の理論はすごい面白いと思いましたね。
大まかに説明しておくとこんな感じ。
原文をそのまま載せるのはアレだと思うんで自分なりに少しアレンジしておくかな。
一応引用扱いってことで。
1+1=1なんですね。
2人の親から自分は生まれてくるんです。
その2人の親もそれぞれ2人の親から生まれてくる。
これをずっと繰り返していくとすごい数の人から自分が生まれたことになる。
自分の代からx代遡ると2のx乗人のご先祖様がいることになるんですね。
これを何代も遡っていくと何千何万のご先祖様がいることになる。
自分が全然知らない人と思っている人とでも遠いご先祖様の中には同じ血が流れている可能性も決して低くない、むしろかなり高い。
こう考えると身内と他人の区別なんてつかないってことになる。

だいたいこんな感じかな。
この考え方が飛躍してとんでもない話になっていくんですがその展開運びもなかなかよかったです。

この理論が実生活でも通用するモノなのかは自分には判断しかねるけど考えてみたら面白いかもと思いますね。
それにたとえ本の中だけでもこういった世間一般にはないと思われる考え方を確立したのは普通にすごいって思いました。
この逆ネズミ算式以外にもいろいろとこの本には独特だと自分は思う思想、というか考え方があったのですがそれぞれけっこう的を得ていて面白いなと思いました。

ただ、途中−しかもけっこう早い段階から−黒幕が誰なのかは分かってしまったのでそこはちと残念。
あとやっぱり表現が過激すぎて。。。
まぁそれがいいんだという人もいるんだろうけど自分はちょっと苦手ですね。

だいたいこんな感じでしょうか。
過激な表現が大丈夫な人にはなかなか面白いと思いますよ。
ホラー文庫なんだしそういうもんなんだろうけどね。
この人の物事の見方みたいなのはかなり興味深いと思いました。

再生の朝

2004年5月21日 読書
ISBN:4101425159 文庫 乃南 アサ 新潮社 1998/01 ¥460

18〜20日の間に読んでた1冊です。
この本を最初に見たときに思ったのは薄いなってことでした。
しかし実際に読んでみると本の厚さ自体は薄いんだけど内容はしっかりしてるなぁ、って印象でした。
とにかく無駄な事が書いてないんです。

話の概要はは夜行バスがバスジャックされて山の中に遭難してしまい、たまたまそこに乗り合わせた数人の見ず知らずの乗客同士が協力し合い助けが来るまでの間持ちこたえる。て感じかな。

そこに居合わせた人々にはそれぞれ事情があってその描写が上手いなぁと思いましたね。
また、各節(第○章-○←ここのことね)がすごい細かく分かれているのも少しずつ読む自分には嬉しい仕様でした。
各節ごとにそれぞれの登場人物にスポットが当てられていてほぼ全ての登場人物の視点から話が進んでいく独特(だと思う)の描法も個人的にはよかったですね^^

話もものすごくリアリティがありますね〜。
今までレビュー書いてきた本の中では1番現実でも有り得るような話だと思いました。
最後の結末の爽やかさもいい感じだしなかなかオススメですよ。
ほんの数分で1節が読めてしまうので(もちろんちょっと長い節もありますが)少しづつ時間をかけて読みたい人にはいいかと思います。
話は面白いしそれほど長くないので普段あまり本を読まない人にもいいかも。
ただ、長い話を一気に読むのが好きな人にはちょっと物足りないかも知れないですね。

ちょっと調べてみたらこの人は他に短編集も何冊か書いてるみたいなので読んでみたいかも。
ISBN:404197903X 文庫 貴志 祐介 角川書店 1999/04 ¥672

5月14〜17日の電車の中で読んでた1冊です。
とりあえずすごい話に引き込まれましたね。
読み出したら止まらなくなる感じ。
RPG好きな自分にはゲームブックっていうモノもけっこう親しみやすかったし(やったことはないけどね)話に入り込みやすい性格だからってのもあるんだろうけどね。
ゲームブックに沿ったお話だし随所にゲームっぽさを感じさせる演出がある(ように感じたってかゲームなんですが)ので当然と言えば当然ですがすごいRPGっぽさを感じる内容でした。
ってことでRPG好きな人には是非オススメです♪

後は最後の結末がね・・・あぁいうハッキリしない感じの結末はやっぱり好きになれないかな。
最後の真実が結局分からず終いだからね〜。
その辺りの描写もあるんだけどそれはあくまで主人公の推測に過ぎないからね。
ただ話自体はすごい面白かったのでぜひ続編出して欲しいですね〜。
まぁ出ないんだろうけどね^^;
もう読み終わってからちょっと経っちゃったのでイマイチ中身のないレビューですがご勘弁を。
ISBN:404349307X 文庫 梓 河人 角川書店 2002/11 ¥630

昨日、一昨日と通学時の電車の中で読んでた1冊。
4つのお話が書いてある短編集です。
各話のあらすじを・・・なんてやってる時間はないので各話の簡単な感想だけの方向で。

?ちょっと長いプロローグ
プロローグって書いてあるけどこれだけで独立した話でした。
色々な自分があってそれぞれの世界で生きてるんだぞ、って話。
1番ホラー小説っぽさを感じた話でした。
最初だったのでどう思ったかはイマイチ覚えてません(ぉぃ

?コールドスリープ
表題作ですね。
冷凍して仮死状態にして宇宙の彼方へ旅立った人たちが博士の悪巧みで幼児化しちゃった話(笑
話の設定は面白いと思うけどもう一捻り欲しかった気はするかなぁ。
まぁそこは短編なのでしょうがない気もするけどね。
オチがちょっと読めてしまったのも残念。

?破壊する男
夫婦の話。
現実になさそうでありそうな話だなぁ、と言った印象を受けました。
話の最後がまた同じことの繰り返しになるかも知れない、と匂わせてる感じが個人的になかなかよかったです。

?その愛は石より重いか
これが自分的には1番面白かったかな。
近づくと石が降ってくる男女のお話です。
最後にはこの2人は結婚するのですが結婚式が壮絶なんです。
結婚式の招待状の文の辺りから笑いが止まりませんでした。
電車の中なのに思わず吹き出しそうになって焦りました^^;
全然怖いお話じゃないですよ〜。

短編ってことで読みやすいし暇つぶしには持ってこいでした。
ちなみにこれ書いた人は「アナザヘブン」の脚本を書いた人だったかな?だそうです。

砦なき者

2004年5月12日 読書
ISBN:406273964X 文庫 野沢 尚 講談社 2004/02 ¥620

今週からこの本を通学時の電車の中で読んでたのですが昨日読み終わりました。
こういう現実世界が舞台のお話を読んだのは久々だったのですがすごい引き込まれましたね。
自分が通ってた高校の近くが舞台だった話があったから、ってのもあるんだろうけどね。
すごい面白かったです^^

ものすごく大まかにあらすじを説明すると・・・
テレビ局のお話です。
それ以上はちょっと説明しづらいです>_<
まぁ自分の表現力がないだけですが。

TVの裏側とか番組が作られる過程みたいなものがちょっと分かります。
まぁ現実のテレビがあそこまでやってるのかどうかは分からないけどね。
でもそれに近しいものはきっとあるんだろうなぁって思います。
クレームを恐れて保守的な思考で真実を追究しないように仕向ける上層部とそれに逆らってでも真実を追い求める番組チームの考え方の書き方が面白いと思ったかな。
特に局長の保守思考はある意味この作品の中では1番人間的だよなぁって思った。
あと「本当の化け物は大衆の総意」って言葉にはすごい共感を覚えました。

他にも書きたいことはたくさんあるんですがどうも上手く書けそうもないのでこんくらいにしておきます。
こういう感想を書くのってすごい難しいんだなぁ、と痛感。
話すだけなら全然いけると思うんだけどなぁ^^;

とりあえずTVとかマスコミとかに興味がある人は読んでみると面白いと思います。
まぁ興味ない人でも面白いかも知れません。
もうちょい詳しく知りたいとか思った人はとりあえずこの本のバナーかタイトルをクリックしてAmazonのレビュー見るなりぐぐってみるなりしてみてくださいね。
少なくともここよりは有益な情報が入ると思いますよ。

ちなみに、このお話はドラマ化してるらしくそれも原作にけっこう忠実でよかったよ。
と母が言ってました。
ビデオがまだ残ってるようなので今度暇な時に見てみます。
ついでにこの前作にあたる(らしい)「破線のマリス」も読んでみたいなぁ。

ことばと文化

2004年2月5日 読書
ISBN:4004120985 新書 鈴木 孝夫 岩波書店 ¥700

ということでレポート完成しました♪
昼ごろに学校に行って昨日やれなかった部分を先生に見せたら1発OKで清書をして提出して終了。
で、この本はレポートの課題だった本です。
とても興味深い内容だったのでレポートの課題云々抜きでも読んでよかったなぁ。って感じです^^

さて、レビューなんで少しくらいは内容を紹介しておきましょうかね。
堅苦しいのは嫌なんで自分が読んでて1番分かりやすくてインパクトが強いかなぁって思った部分を一言で紹介しようと思います(笑
飲む=drinkではないのですよ!」(第1章より)
一応具体的にどういうことか少しだけ説明しておきますかな。
drinkという動詞が「飲む」という意味であるということは英語を習った人なら誰でも分かると思います。
でも、必ずしも飲むとdrinkが=で結ばれるワケではないんですよね。
例えば薬を「飲む」とき。この時は英語ではtakeを使うんです。
あとはご飯を「飲む(飲み込む)」とき。この時は当然eatを使うんです。I drink riceなんて言わないですよね。
こういう場合もあるから[飲む=drink]を完全に鵜呑みにしてしまうと間違った解釈になってしまうことが多々ありますよ。というお話。
水を「飲む」時にはI drink waterと言いますよね。
他に飲むものでdrinkを用いることができるのはお茶、コーヒー、お酒などなど・・・あとはスープなんかもありですね。
勘のいい人は分かったと思いますがいずれも液体なんです。
drinkは液体を対象としてるときにしか使えない単語なんです。
ただし、人が飲むと危険なもの(灯油とかライターオイルなどなど)には使えないらしい。
飲むと危険!というような意味合いの注意書きが英語ではfatal,if swallowedと書かれているのが一般的らしく、fatal,if drinkとは言わないらしい。
以上のことから本書ではdrinkとは「人の体を維持するに役立つような液体を、口を通して体内に取り入れる行為」と表すと誤解なくdrinkの意味を抑えていると書いてあります。
一方、日本語の「飲む」は「対象の形状や性質に関する制限を全くもたず、口を通して体内に何かを取り入れる仕方に注目していることばである。」とある。
一般的には完全に同じ意味をもつ「飲む」と「drink」も深く考えると完全に同じ意味のことばではないということです。
一応この内容に関してはこんな感じ。
なんか書いてみるとすごく分かりにくそうだ・・・
というかこんなに長くなっちゃってるし
^^;

このように日本語と英語の違いを色々な方向から見ている本です。
↑の説明は自分で書いててアレだけど分かりにくいかも。
実際の本はすごく分かりやすく書かれているので特に英語が嫌いな中学生高校生には絶対オススメですよ♪
この本は入門書らしく比較的易しい文を使って書いてあるのでそれほど難しい本ではないそうです。
ちなみにこの本、初版発行が1973年とメチャクチャ古いんですが全然その古さってのは感じなかったです。
現在でも普通に通用納得できますよ〜。
ということで本のレビューはここまでにしておきます。

レポートも終わったし後は卒業式に行くだけです。
なので明日からは思う存分遊んでやるぞ〜(笑
ではでは、今日はこの辺で。

今日の日記は日記の新機能を使ってみよう第2弾〜レビュー機能編ということで本のレビューをお届けしました。
稚拙な文だとは思うけど勘弁してやってくださいね^^;
(ちなみに新機能を使おう第1弾はタグねw)

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